2016年5月5日。2016年2回目のシロギスの船釣りに行ってきました。船宿:えさ政釣り場:富岡沖〜中の瀬天気:晴れ釣行時間:8時00分〜14時00分くらい釣果:シロギス41匹(13cm〜23.5cm)
ロッド:1.8m リール:2000番 ライン:0.8号 リーダー:2号 幹糸:1.5号 ハリス:0.8号 ハリ:ナノヤマメ(5号) オモリ:12号 エサ:アオイソメ胴付一本バリ仕掛け
いつも通りゴールデンウィークはどこにも行かない。
というよりも、このお祭り期間には出掛ける気が起きない。
GWはどこへ行っても混雑しているし、何をするにも通常料金より割高だ。
「儲かるときはここぞとばかりに儲ける」商売ならこう思うのは当然だが、搾取される側は少しでも安く楽しみたいのだ。
とうわけで今年も自宅でおとなしくしていようと思っていたが、例のリアル釣りバカ日誌な船釣り専の友人から連絡が入る。
※リアル釣りバカ日誌な友人:会社のトップを釣りの世界に引きずり込むことに成功。その甲斐あってか社内では顔が利いてブイブイ言わせているらしい。
「会社の釣りイベントで人数が足りないから出勤ヨロシコ〜!」
仕立て船をこさえたのはいいが、GWなので予定人数が集まるわけもなく、人数調整に駆り出された次第となりました。
オッサンはこの会社には全く関係がないのだが、幹事の友人という肩書で時々参加することがある。
今回お世話になるのは羽田の「えさ政」さん。
船宿のすぐ近くの海老取川はオッサンのハゼ釣り場でもあり、ハゼを釣りながら出船してゆくえさ政船を眺めていたものでした。
まさか自分がこの船に乗り込むとは思ってもいませんでした。
幾度となくこの看板を通り過ぎていたが、まさか乗船することになるとは
6:30集合だけど近隣なので時間的にも気持的にも余裕がある。
しかも移動は人の運転なので楽ちん楽ちん!
天気は良いが前日の風がまだ残っていて沖合は荒れ模様。
ここらはまだ静かだが
沖のほうは荒れてそうだな〜
乗船場に到着すると船宿の方が爽やかに挨拶をしてくる。
愛想が良くてとても好印象。
こういうのって大事ですよね〜。
釣果に関係なく、また利用したいと思うもんね〜
多摩川の堤防を超えて船宿で受付を済ませる。
足場板で出来た船着場兼事務所。
何とも水上生活な変わった雰囲気で面白い。
この下は多摩川の水面だ
乗船する船も大型船なので安定感バッチリみたいだ。
ほどなくメンバーが集まってくるが、案の定、家族のGWイベントとは縁のなさそうなメンツだ。
以前にもこの会社の釣りイベントに参加したことがあるが、若くて可愛い秘書やらが来て釣り船に華があった。
オッサンが半分ふざけた文章で書いているもんだからしょぼい釣りイベントという印象を受けるかもしれないが、この会社は誰もが知っている世界的な大会社のトップクラスの人達が参加しているのだ。
当然ながら、その秘書達も会社のメンツをかけた粒ぞろいとなっている。
今回も華の粒ぞろいを期待したが、残念ながら家族に見放されたメンバーの粒ぞろいとなった。
少し腰砕けになったオッサンだったが、色気がない分釣りのみに専念できると持っている竿に力が入る。
贅沢な大型の仕立て船に釣り人は8人。
大型船は広くて気持ち良いやね〜
オッサンは右ミヨシに陣取った。
片舷に4人ずつでお隣とは4mくらい離れている。
定刻の7時に出船。
出船はいつもながら緊張とワクワクだ
ハゼ釣りで通った海老取川を沖から眺めるのはなんとも不思議な気分だ。
今年は何回来るのだろうか海老取川
羽田空港の脇を通り抜けてゆく。
朝のラッシュの時間なので飛行機が頻繁に飛び立ってゆく。
こっちの写真のほうがそれらしいかな・・・
釣り船に乗りながら飛び立つ飛行機を眺められるのもこの船宿ならではだ。
多摩川の河口を過ぎ東京湾に入ると案の定、風と波が強くなってくる。
そしてすぐにあることに気付く。
「この船、木更津に向かってない・・・」
えさ政さんは木更津方面をメインフィールドにしている船宿で、オッサンはそっち方面に行ったことがないから楽しみにしていた。
しかし、どうやら波が高いので比較的穏やかな横浜方面に向かっているらしい。
京浜工業地帯に沿って船は進んでゆくが「どこで釣りをするんだろう?」と思いながらも何となくアテは付いていた。
京浜運河を通り、鶴見つばさ橋をくぐり程なく見慣れた光景が広がる。
こんな橋の下を船でくぐるのも東京湾ならではだ
予感は的中し、いつもシロギス釣りでお世話になる「根岸丸」さんのお膝元富岡沖にやってきた。
なんとなく気マズイなぁ〜。
もし根岸丸の船長と鉢合わせしたら、体当たりしてきて乗り込んでくるカモ!?
というのは大げさだが、あながちあの船長ならやりかねない気がしないでもない。
「始めて下さ〜い」とのアナウンス。
いつもなら、ヨッシャ〜!と掛け声と同時に投げるのだが今日は仕立て船。
「んじゃぁ、エサでもつけましょうかね・・・」とのんびりムードだ。
仕立て船はゆったりお気楽でいいやね〜
ちんたらエサを付けてチョイ投げ。
えさ政の船長は「垂らしは2cmで・・・」って言ってたけど、5cmの垂らしにした。良型狙いなもんで、この時までは・・・
風も強く潮も荒れていて、ゼロテンションも取りにくいが2回目の誘いでググン!とシロギスのアタリが来る。
あわせると掛かったが、どうやらピンギスらしい。
案の定、15cm程度のピンギスだが本日の初キスなのでありがたくキープする。
ちっちゃいが初モノなのでキープします
1投目で来たからピンギスだけどヨシとしよう。
このイベントの幹事である友人が見回りに来て、バケツのシロギスを目ざとく発見。
友人:「もう釣れたんだ!船中1匹目だね」
オッサン:「そうなんだ・・・」
友人:「ファーストヒット賞は何もないっす!」
メンバーに華がないのでイベントを盛り上げようという気もないらしい。
海が荒れてるから釣りづらいけど、活性は悪くなさそうだから数は釣れそうだな〜っと思っていたら、そんなに甘くはなかった。
小一時間ばかりこのポイントで流していたが2匹しか釣れない。
アタリ自体がないという理由もあるが、厄介なのが赤クラゲだ。
もうこの時期でこの量の赤クラゲなのか!というくらいクラゲの触手が絡まってくる。
アタリがないなぁ〜と思って仕掛けを回収すると、たいていクラゲの触手がついている。
しびれを切らせて(クラゲだけに)船長が移動を決断。中ノ瀬に向かう。
移動中にほかの釣果を伺う。
東京湾も格差社会到来だが、休日と言えども身分をわきまえるのが日本のビジネスマンである。
いついかなる時も目上を立てるのが、細く長く生きるための常識でもある。
例えそれが華のないシロギス釣りでもだ!
中ノ瀬となると型なんて言ってられないのでエサの垂らしは船長の通り2cmにした。
オッサンは遠投したいタイプで、今日はミヨシで隣も離れていることから思いっきりブン投げる。
30mは飛んで気持ちがよい。
オッサンのつたない経験だけど、遠投したほうが釣れる気がする。
しかしデメリットもあって、今日のように赤クラゲが多かったり仕掛けが絡んだりすいると、その一投は全くの無駄になるため遠投分時間の無駄が多い。
仕掛けが絡むのはオッサンの技術的な問題なので、なるべくオモリが着水したらすぐに軽めのサミングをかけて落としていくようにすれば解決する。
「どぅりゃ〜!」気合とともに遠投一発!
オモリとイソメが踊りながら青空に飛んでゆく。いい絵づらだ!
今日の誘いも竿が9時の方向から12時までの大きく誘う(これは聞きアワセも兼ねている)のとチョンチョンと2回小さく誘うのと交互にやってゆく。
誘いの後の待ちは7〜10秒くらいで小さくてもいいから釣れればいい!そんな釣り方だ。
大きく誘いを入れている最中にブルブルとアタリが来る。
そのまま巻アワセ気味にハリ掛かりさせるいうのが多かった。
上がってくるのはピンギスがほとんどだが、良いリズムで数を重ねてゆく。
良型を期待して太いイソメを5cm垂らしてみたら、いきなりズン!と持っていかれて、慌ててアワセを入れると明らかにシロギスの引きが来た!
「これは期待できるんじゃないのぉ〜!」
と丁寧に巻き上げると本日一番の良型23.5cmが上がった。
大型とは呼べないけれど、このサイズが上がれば楽しめる。
このサイズの引きは手ごたえ十分
がぜん楽しくなってきたオッサンだが、友人情報によれば他の人はあまり釣れてないらしい。
特に会社のトップはかなりグデングデンな釣りになっているようだ。
船中はどんよりムードだが、オッサンの他に活きの良い奴がもう一人いる。
当然ながら船釣り専の友人で、オッサンといい勝負をしている。
さすが!ダテに場数は踏んでいない。
釣り上げるペースもほぼ同じで、一方が釣れば他方も釣り上げる。
もうタイムアップの時間が来ているが、この時はオッサン40匹、友人39匹とわずかにオッサンがリード。
いよいよ沖あがりの時間になり、船長が「はい、あげて下さ〜い」の時に友人の竿がブルブルと良いアタリが来る!
きっちりハリ掛りさせ、こちらをドヤ顔でリールを巻き上げる友人。
やられた!追いつかれた!!と思いながらも最後の最後に大きく誘うとプルプル!とアタりが・・・
「こっちもキタ〜!」とドヤ顔返しで友人を見ながら巻き上げる。
オッサン41匹、友人40匹
僅差で勝ったが、別に勝っても景品はない・・・
数はそこそこだが、ピンばかりなのでクーラーボックス内はスカスカだ
内容的にはピンギス多しで心残りですが、忙しい時間もあって楽しかった。
今日は前半の釣れない時間帯にダラケてしまった。
オッサンの課題はいつもどこかしらにダレる時間があるので、この時間にこそ集中したいと思っています。
帰港しながら「ピンギス捌くの面倒くさいな・・・」と思っていると妻に言われた言葉が頭の中にこだまする。
”そこまでやって釣りでしょ!”
そうかもしれんが、そうではないかもしれん。