オッサン(私)はもう40歳代の後半、いわゆるアラフィフになります。
40歳前半は「まだ何とかなる!」と思っていましたが、後半に突入すると肉体の衰えを実感するようになりました。
『精神が一日でも若返るのは耐え難いが、肉体は1年でも若返りたい!』と日々悶々としています。
肉体の衰えは趣味のハゼ釣りをしていると、実感というよりは『確信』に変わります。
オッサンのハゼ釣りのスタイルはウキを使わないミャク釣りで、わずかなアタリから〜の即アワセになります。
最近は、この『即』アワセがかなり鈍っているのです。
”コツ!”とハゼのアタリを感じる⇒脳が「アタリが来た」と認識⇒「アワセを入れろ!」と腕を上げるように脳が命令⇒腕が動き始める
といった、アタリが来てから実際にアワセ動作に入る時間が長くなった。
「(アワセを入れるのが)遅くなったなぁ〜」と自分でもシミジミ痛感します。
だもんで、ハゼを逃すかハリを飲み込まれることが多くなりました。
ハリを飲み込まれる原因はもう一つあって、2015年シーズンからハリを袖2号から袖1号に変えているのでハリを飲まれやすくなったということもあります。
今まではハリを飲まれるとピンセットを使ってハリを外していました。
ハリがすぐに外れれば良いのですが、なかなか外れずに力づくで外すとハゼの腮(アゴやエラの部分)を取ってしまい、すぐに死んでしまうので可哀想な事になります。
「どうせ食べるんだから、死んだっていいじゃん!」と思われるかもしれません。
ハゼを食するときは、頭をつけたまま唐揚げや天ぷらにする事が多いと思います。
なので、ハゼの口の中にハリが残っていると、それを食べた人に危険を及ぼしかねません。
針のチモトが見えないくらい奥に飲まれてしまうと、ピンセットではハリをつかめないので、なるべく奥でハリスを切ってハゼを放流します。
ハゼが飲み込んだハリを吐き出すことがあり、それを期待しているのですが、そうでない場合はコレまた死んでしまうでしょう。
オッサンはハゼを持って帰らないので、いつも釣りをしている方に差し上げています。
ハリを飲み込んだ危険なハゼは取り除いて、出来る限り活きたままのハゼを差し上げたいと思っています。
(袖1号の針を使い始めたのもこのような理由からです)
という訳で、出来る限りハゼにダメージを与えないように針を外さなければなりません。
オッサンがよく釣りをする「大井ふ頭中央海浜公園」のハゼのメインサイズは10cm前後と大きくないので、市販の針外しでは大きすぎてハゼのお口には合いません。
もっと小さい針外しでなければ・・・
よく見かける普通の針外しは単純な形なので自分でも作れそうだ。
という訳で自作してみました。
これだけです。
真鍮はそれほど硬くないので作業は楽チン
電動ドリルがあればラクですが手動ドリルでも可。穴がちょっとズレた
穴を開けたら、ドリルキリを回転しながら前後に斜め45度くらいに傾けて穴のバリを削り取ってください。
薄い金属ヤスリで切り込みを入れました
このヤスリがあって助かった
切り込み部のバリも丁寧に取りました。
初めは普通サイズのニッパーで切り込みを入れてみましたが、切ってみるとニッパーの厚さがあるので穴が歪んでしまいました。
こうなってしまうと失敗・・・
もしかしたら、精密作業用の薄いニッパーならキレイに切れ込みが入るかもしれません。
『持ち手部の加工』
今回は丸箸を使っていますが竹でも枝でも何でも良いし、別に持ち手が無くても良いとも思います。
自宅にあった使い古しの丸箸
丸いから回転させやすいし、作業がやりやすい細さもグッド!
こんな大げさなもので切らなくてもカッターでも切れる
箸の先端側のパーツのほうが細いから、針外しの作業しやすいかな
深さは2cmくらい。コレが今回一番集中した作業だったりする
いよいよ仕上げに入ります。
針外しの真鍮部分は使いやすい長さにカットしておく。
今回は全体の長さを5cmにカット(その内、埋め込む部分は2cm)
使用する接着剤は耐水性にしました
こうすると満遍なく接着剤が塗布される
接着剤がはみ出ますね
完成でございます
持ち手部に穴を開けて、ヒモを通せるようにすると首からかけたりもできます。
首に掛けて使ってみるかな
本当ならば針外しを使わないのが一番です。
ハゼに針を飲み込まれるということは、まだまだ釣りの技術が未熟ということですね。
針外しを自作するヒマがあるなら、ハゼが針を飲まないように釣りのスキルを上達させるべきだとも思います。