ふと、ある釣具店で活きたハゼを売っているのをみかけた。
たぶんヒラメの活エサとして使うのだろうけど、その値段がなんと一匹100円(税別)。大きさは大体7〜8cmくらい。
ハゼは養殖しないので、ハゼをゲットするには海から取ってくるしかないのですが100円は高い!
しかし、この値段を見た瞬間にオッサンのスーパーコンピューターがフルに回転を始める。(まぁ、コンピューターとは名ばかりのソロバンなんだけれども…)
いつも釣っているハゼ。
いつも人にあげまくっているハゼ。
これが一匹100円となると…
100匹で10,000円だ!(計算するまでもないが…)
ということは、いつも万単位のお金を人にあげていることになるのだ!!
オッサンはいつも小さなハリでハゼを釣っているから、ビクの中のハゼはかなりの割合で生き残っている。ということは十分に売り物になるのではないか!?
「ハゼあるよ〜!ハゼあるよ〜!一匹50円でいいからさ!!」お店にハゼを買いに来る人に、ダフ屋のごとく売りさばきたい衝動に駆られる。
……というくだらない冗談はさておき、これを機にハゼの単価が気になったので計算してみました。
オッサンの人工は計算に入れずに、エサ代・仕掛け代を釣果で割ってみます。厳密に言えば釣果はその都度違うのだけれども、だいたいのいつもの平均で計算してみる。
すると!ハゼ一匹のお値段は0.9円となりました。
これはお買い得ですね!奥さん!!
経費の大部分を占めるのはエサ代なんだけど、オッサンは安いベビーホタテをケチ臭く使っているので、これが単価に大きく反映されているようです。これがアオイソメだったら、ましてや生桜エビだったらもっと高くなるハズです。
以前このサイトに登場した船釣り専門の友人が言っていたことを思い出した。
友人:『ヒラメ釣りでは出船前に近くでエサのハゼ釣ってるんだよ!今度ヒラメ釣り行くときは、ハゼ釣っておいてよ!』
オッサン:『いいよ!ハゼ10匹につき、ヒラメ一匹と交換ね♪』
我ながら良い交換条件だと思ったが、それ以来、友人のヒラメ釣りは事後報告となった。
また以前に、ネットの記事で【津軽海峡の本マグロのエサであるアオリイカ確保のために、釣り人が釣ったアオリイカとマグロのサク(切り身)と交換するという事業を始めているらしい】というのを見かけたことがある。
貴重な大物釣りではエサの確保が最重要であり、そのエサは往々にして新鮮な活エサであることが多い。それを生業としている方にとっては、活エサの確保は死活問題になっているらしい。
現金だけでなく、ハゼとマグロの切り身との交換もいいなぁ〜
死活問題とは無縁の脳天気なオッサンは、ハゼが何かに化けるのを夢みるのでした。