沖釣りによく行く友人が泊まりがけで釣行した時のお話。
夜に居酒屋で飲んでいるとたまたま船長と同席。
当然、釣り関連の会話になるのだが、船長曰く・・・
最近は派手なオモリだの、わけのわからん仕掛けだのが多すぎるってやんでぃ!バカヤロー!!
んなもんメーカーが何も知らないド素人に買わせたいだけなんじゃ!こんちくしょー!!
特に、誘導仕掛けなんかタナがずれるから意味がねぇんだよ!
昔からのシンプルな仕掛けが一番釣れんだよ!分かったか、このスットコどっこい!!
ということらしい。
ちなみに”バカヤロー!”とか”スットコどっこい!”のたぐいはオッサンが勝手に話に尾ヒレを付けてみました。江戸っ子みたいになってしまいましたが、海の男ってこんなイメージなもんで・・・
昨今の狂った仕掛けに物申したいらしいが、あからさまに言う訳にもいかず日々悶々とした気持ちで操船しているらしい。
確かに、船長の言うことも大いに同意できます。
TVやネットの動画では、プロのアングラーが最新のタックルで釣れるをアピールするけど、コレってそのアングラーが実際使っているわけでもないと思う。
あくまでメーカーの宣伝としてやっているわけで、プロってもっとシンプルに釣りをしているんじゃないかな〜と思うわけであります。
だって、命がかかっている漁師さんだって仕掛けもやってることも至ってシンプルでしょ!
ハゼ釣りをしている時にも思うのだが、できるかぎりシンプルな仕掛けのほうが魚とのやりとりがおもしろい。
いま魚がエサに何をしているのか・・・エサの先をつっついているだけなのか・・・ハリまでくわえて走りだしたのか・・・
ゴテゴテと余計なグッズを付けると、このやりとりがとてもボヤけてしまう。
これは凄くもったいないのではないでしょうか?
釣りの純粋な面白さが半減してしまうような気がします。
どんなに金をかけたって、どんなに最新の仕掛けだって喰わない時はどうしようもない。
「釣れる時に釣れる場所でシンプルに釣りをする」釣りって、これだけだと思います。
ただ、釣りという”レクリエーション”を楽しむ一環として、タックル・仕掛けで遊んでみるのはアリだとも思います。