通い慣れた釣り場や釣りモノで、いつものように釣りをしているあなた。
そこへ、彼氏連れもしくはファミリーでやってきた女性(年齢問わず)があなたのお隣りに位置する。
どう見ても、ただのお付き合いで釣り場に来ただけで、”しょうがないから、ちょっとやってみるだけ…”というイケズな態度で、やる気が微塵も感じられない女性。
同伴の男性に釣り竿や仕掛けの全てを面倒みてもらい、釣りエサさえ付けてもらう完全介護で準備完了。
男性の手ほどきでぎこちなく仕掛けを投げ入れる。
心の中であなたは思う、”チッ!初心者が来やがった。俺の仕掛けにオマツリさせるなよ!とにかく俺様のジャマはするな!!”
軽いのべ竿を両手で握りしめる女性は当然ながら全然釣れなくて、つまらなそうにしている。
同伴の男性は自分が釣らないと顔が立たないもんだから、自分の釣りに集中してしまっている。
そんな状態で、ず〜っと放ったらかしな女性。
「なんで釣り場に来たんだろ…?」と憤りを抱きつつ、その佇まいがちょっと可哀想になった常連のあなたは、その女性に優しく手ほどきして差し上げる。
するとすぐに釣れて、嬉しそうにする女性。
お礼を言われ、あなたも一日一善とばかりに気分良くなる。
ちょっとコツを覚えた女性は、またすぐに釣り上げる。
「お〜釣れたね〜!上手いね〜!」っとまだ余裕のあなた。
その後、女性は良いペースで釣り始めた。
「また釣れちゃった〜!」とはしゃぐ女性。
ここら辺から少々風向きが怪しくなってくる。
教えたのは釣りの基本中の基本でホン触りの部分だけ。
あなたが長年の経験で身につけた核心部分は教えてないし、言ったところで何を言われたかすら分からないだろう。
なのに女性は釣れ続けるのである。
挙句の果てには「うわ!大きい!!」とナイスサイズまで釣り上げる始末。
女性に気を取られていたあなたはさっきから全然釣れてない。
こっちも釣らないと、上から目線で教えた側の立場として格好がつかない。
集中して釣り始めるが、焦りのあまりか全然釣れないじゃん!
片や、女性は相変わらず動きはぎこちないが、なぜか釣れ続けるナイスフィッシング。
あなたも同伴の男性もたいして釣れてないのに、女性だけ釣れ続け、完全に立つ瀬がない惨めな男性陣。
結構な釣果をあげて嬉しそうに帰ってゆく女性に反比例して、意気消沈する男ども…
釣り場ではよくある話である。
たまたま女性が釣りをしていたポイントが良くて、あなたのポイントがイマイチだった…と思いたいが、本当にそうでしょうか?
ポイント云々のそんな曖昧で外的な理由ではなく、もっと違う明確な理由があったとしたら…
そこそこ釣りをしてる経験者なら、このような女性がよく釣る現象は誰でも見たこと聞いたことがあると思います。
この理由は単にたまたまではなく、男性と女性の皮膚感覚が違うというのが大きな理由のひとつかもしれません。
オッサンもこの理由を理解するにあたり、『ヒト感覚受容器』の専門論文を熟読した。
んがしかし、専門用語のオンパレードで何が書いてあるのかよく分からず、解読できない漢字も多々あったことから、読み始めから3行で深い眠りに落ちていた。
オッサンは”論文”と聞くと学生時代からしゃくに障っていたのだが、なんでであんな読みづらいの?
文体は硬すぎるし、句読点はメチャクチャだし、読み手のことなんて全く考えてない無意味な文字の集合体。
専門用語を多用した、ひとりりよがりの上から目線な駄文。
このブログ程度の文章しか書けないオッサンが言うのも何だけど、頭の良い人が書いてる割には、酷いね実際。
という訳で睡眠学習だったので、多分こんな理由だろうという適当な理由になってしまふので、これ以後はテキトーに読み流してください。
ではご説明をば。
ヒトの皮膚は外部から物理的、科学的な刺激から保護すると同時に、外部からの刺激を受容する役目をもっています。
このため皮膚には多くの神経が存在し、触覚、温冷、痛覚をつかさどる受容器として働いてます。
中でも指や手のひらは探索のために特に分化した部位で、体毛が無く、受容器の分布密度が特に高い器官のひとつです。
釣りをしている時に一番肝心な『アタリをとる』という行為は、竿を握っている手からの機械的な刺激を探知する事によって認識されます。
この”触覚”に関する受容器は機械受容器と呼ばれ、いくつかの触覚受容器に分類されますが、アタリの刺激に一番関連する受容器としては【パチニ小体】が関係します。
このパチニ小体は刺激からの順応が早いという特性があり、釣りのアタリという外力に敏感に反応する器官ですが、皮膚の深層にあるがゆえに受容野(反応する範囲)がハッキリしてません。
一般的には皮膚の厚さは女性よりも男性の方が厚いので、それだけ鈍感になります。
つまり、女性の方が男性よりもアタリを敏感に感じ取ることができるという事になります。
釣りにおいて経験が少ない女性が良い調子で釣れ続けるのも、男性では感じ取れない情報をより高い精度で感知してるからという理由なんだと思います。
なので、その釣り経験が同じくらいの男女だとしたら、女性の方が身体構造的に有利なのは否めません。
オッサンはガテン系の仕事で手をよく使うため皮膚がブ厚いので、アタリの触覚が普通よりも鈍いカモしれません。
しかし、普通よりはハゼを釣る方だと思うのですが、それにはある理由がありまして…
それは竿の握り方です。
前述の感覚受容器の密度は均一ではなく、指先が一番高く、手のひら部は真ん中の一番凹んでいる部分が高いらしいです。
この密度が高い部分に竿が密着するように握ってます。
具体的には、竿尻を手のひらで包むようにして指先を竿に密着させます。
こんな感じ。写真では人差し指が浮いてるけど、実釣では全ての指を竿に密着させます。でも軽く握ってね!
こうすることで少しでも敏感にアタリの振動を捉えるようにしています。
別にパチニ云々の理由じゃなくて、以前からこういう握り方で釣れてたからこうなったんだと思う。
たまに見かけるんだけど、フィッシンググローブを装着してる人がいますが「それでわずかなアタリがとれるの?」と聞きたいです。
まぁ釣りモノによって違うんだろうけど、ハゼみたいな小魚相手の釣りではグローブなんて愚の骨頂じゃん。※あくまでオッサン個人の感想です!
「釣りガール」「釣女」…
釣りの世界も女性の取り込みに必死で、メディアではモデル並みのキレイめな女性が釣りをする絵柄を半ば強引に突っ込んでくる。
そのメディアのバックには釣り具メーカーの思惑があるんだろうけど、そんな資本の期待とは裏腹に、釣り場は依然として男が大半を占める光景である。
そりゃそ〜である。
釣りというのは”生きているものを狩る”という狩猟行為。
太古の昔から狩りは男の仕事であり、男は狩猟本能が備わっているからこそ釣りに勤しめるのである。
更に釣りは3Kなのである。
【きれい・可愛い・格好良い】ではなく、【臭い・汚い・気持ちが悪い】である。
本能が備わっている男でさえ、最初はこの3Kに耐え、乗り越えることで晴れて独り立ちするというのに、本能が拒絶反応する女性が慣れるなんざ至難の技である。
まぁ、昨今は草食系男子というよりも食べられる草側のweeds男子もいて、そんな雑草男子が釣り場ではエサすらも触れずワームを使ってたりするが、ソコまでするなら釣りしなきゃいいじゃん!とも思う。
それとは逆に、生きた魚を頭からかぶりつく勢いのワイルドな女性もいるにはいるんですが、それはまだまだごく少数派でして…
このような訳で、釣り場は未だに男が大多数を占めていて、女性はツチノコ並に珍しい存在ではあります。
しかし釣り自体は前述の通り女性の方が向いてる訳でして…
安っぽい自尊心の塊である男としては女性が釣り場に進出しなくて良かったな〜と思うしかないのである。
男どもは「今日も釣れないね〜」を合言葉に、お互いを相憐れみながら、肩を寄せ合い、傷を舐めあう。
この姿勢こそが和やかな釣り場の掟であり、釣り世界のコミュニティーそのものなのだから。