オッサンは現場仕事なので首都圏を毎日ウロウロしています。
ある現場の昼休みのこと、食後の散歩をしていると立派な神社を見つけた。
そもそもオッサンは無宗教なので神社とお寺の違いさえ分かっていないが、「鳥居があるからたぶん神社なんだろう・・・」そんな感じで中に入ってみた。
若い頃には何の興味もないどころか敬遠するくらいの存在でもあった神社仏閣も、歳をとると意味もなく詣でる心境は人生の終焉に向けて加速しているからなのだろう。
「あの世に行ったときにはよろしくね!」っと生前の無信仰を棚に上げてあの世の安泰を願う気持ちは、無信仰者が多い日本人の特性だとも思う。
っという訳で、東京にある有名な富岡八幡宮に用もなく侵入するオッサン。
立派な鳥居があるからやはり”神社”なんだろう・・・
境内に入ったらすぐに手洗い場があったので、現場仕事で汚れた手を洗おう&お参りするから一応清めようと近づいたら、自動で左右の鳳凰の口から「ピュ〜」って水が出てきてビックリした。
神社もハイテクの時代になったもんだ。正式には「手水舎」というらしい
汚れた手をキレイにしたら本殿へ向かう。
それほど大きい本殿ではないが雰囲気たっぷりである
やはり神社らしく、参拝者は二拝二拍手一拝をやっている。
オッサンは面倒くさいから滅多にコレをやらないけど、せっかくなので真似してやってみた。
手順をこなすのが精一杯だったので願い事をするのを忘れたが、特にお願いすることも見当たらなかった。
さぁ、お参りをしたからこれで人生安泰じゃ!っとお守り売り場を覗いてみるとあるお守りが目につく。
正式には「授与所」と言うらしい
「釣行安全・大漁祈願守」なるものがあるではないですか!
釣り用のお守りなんてあるんだ!?
見本をみると透明なプラスティックの中に金色の釣りバリが入っていてオシャレさんだ。
コレ欲しい!っと値段をみると800円ナリ〜!結構いいお値段ですな!!
旅は必要以上に人の背中を押す。
売り子の巫女さんの刺すような視線にも負けたので購入しました。
これ何釣りのハリだろう?絵に描いたような釣りバリのカタチだ
入るときには気が付かなかったけれど、参道のライトも太陽光システムだ。
昨今はお賽銭も電子マネーが使えるみたいだけれど、そのうち仏像ロボットが開発されて、各自宅にやってきてはお参りの出前とか托鉢に来るやもしれません。
まぁ仏像ロボは冗談としても、一年間有効なお守りアプリやおみくじアプリ、ネットを使ったテレビ会議ならぬテレビ法要などは現実に出てきそうな気がする。
この世界もそれなりに時代の変化が求められているみたいですね〜
ちなみに富岡八幡宮沿道は2017年の東京マラソンのコースになった。
それを記念して”完走守”も新発売!!500円ナリ〜
商魂たくましい富岡八幡宮様なのでした。
2017年12月に富岡八幡宮で宮司が殺傷される事件が起きました。
殺傷したのは元宮司の弟夫婦というのだからビックリです。
いろいろと確執はあったようですね。
仏教に限らず宗教世界というと一般人には平穏なイメージがありますが、よくよく考えてみると、もしかしたら通常社会よりも複雑かつ粘着質な確執がはびこる世界なのかもしれません。
なにせ宗教が発端で戦争までも引き起こすくらいなので、そのエネルギーと影響力は恐ろしい限りです。
でもその原因は人間側にあって、少なくとも本当の主人公である神仏が争いを望むことは絶対にありえないと思います。
勘違いした人間の”欲”は本当に恐ろしいですね。
痛ましい事件の現場になってしまった富岡八幡宮で購入した「釣りお守り」は、あくまでも仏様から頂いたものなので、ご利益はきっとあると信じてこれからも釣行時には持っていこうと思っています。