いつものように人んち(妻の実家)の屋上で勝手に養殖しているミジンコを採取しに行った時だった。
今年からこのミジンコ繁殖池(っていうか、ただの発泡スチロール箱だけど…)に導入しているソーラーパネルエアポンプシステム「おひさまの力」に異変が起きていた。
あれ?動いてない…
いつもならブクブクと泡を立ててるんだけど、水面がシ~ン…と静まり返っている。
ん?静かになっとる!
チューブやエアストーンに苔でも詰まったかな?
丹念に調べてみるがどこも詰まってないらしい。
どこも詰まってないよね~
まぁ分かっちゃいたけど、原因はモーターが動いてないという事。
だよね~。やっぱりモーターだよね
モーターが動いてないということはどういうことか…
考えられる事は、
さぁ、どれだ!?
いずれにしても多少の労力が必要なので、「もう壊れたのか、面倒くさいな~」と5秒ほど途方に暮れていた。
しかし、オッサンはあることに気づいた。
手に持っている”おひさまの力”のアクリルケースがやけに熱いことに。
ん?これはもしかして!
紅伊玲二(紅伊探偵事務所の2代目所長)はある推理を閃く。
すぐにアクリルケースからソーラーエアポンプ本体を取り出す。
「やはりそうか!」玲二の鞭が唸る。
いや…、別に鞭を振り回す必要は全くないし、オッサンは鞭を持ち歩いてるわけでもないが、原因が判明した。
熱だ!この暑さでモーターが熱くなって稼働しなくなってる。
モーターを触ってみると熱い!
原因は暑さなんだけど、モーターが止まってしまうほど高温になってしまったのは自作したアクリルケースに密封したからだろう。
熱が内側に籠もって排出されないもんだから、モーターがグロッキーしたんだと思う。
「そっかー、だから付属のプラスチックケースには穴が沢山空いてたんだ!」
今更ながら気づいたオッサンなのでした。
問題はモーターが御臨終してるかどうかで、最悪はモーター交換が必要になるカモ知れない。
しばらく日陰側にして冷やしてみたら、再びモーターが動き出してホッとする。
モーターは生きていた!
今回のエアポンプ導入計画の趣旨は、夏いっぱいまでミジンコ量を確保する事である。
まだ6月でモーターが止まってしまうのでは、これから夏本番を迎えるとモーターが暑さで蒸発してしまうかも知れない。
それではお話にならないので、対策を考えなければならないぞぃ!
モーター冷却を考えるとケース等に入れないで風通しを良くするのが一番だと思う。
しかし、野ざらし雨ざらしというのも何かと問題がありそうである。
やはり何かしらのケースに入れたいところ。
いつものように会社内を物色すると、ちょうど良いモノを発見!
ステンレスのパンチングメタル
ミジンコ繁殖池の日光調節に使っているパンチングメタルがまだ残っていた。
コレを箱型に加工してケースにしよう!
穴がたらふく空いているのでモーターの排熱も逃げるし、風通しもご機嫌だろう。
問題はステンレス製なので加工に難儀しそうである。
まぁ他に良い材料も見つからなかったので、ダメ元でやってみることにする。
箱サイズに線を入れる
線に沿ってベビーサンダーでカット
カット完了。穴が開いてるから思ったよりも簡単に切れた
折れ線部を直角に曲げる
ベースが完成!
アクリルで作ったと同じく”つりざん”を接着する
こんな感じ
上面のフタはやはり透明なアクリル板。
アクリルケースを作った時に2セット分の材料を作っておいたので、それを流用する。
1つ作るも2つ作るも手間はそんなに変わらないので…
上部の切り口に接着剤を塗布して
アクリル板を仮止めして一日置いて接着
しっかり接着した
フタは前の奴を流用して完成!
やっつけ仕事だからところどころ収まりが甘い
再び『おひさまの力』が稼働し始めた!
制作費用0円で進化したケースだけど、懸念は最近ミジンコの繁殖力が落ちてる気がする。
例年コレくらいの時期になると怪しくなってくる。
もしかして、エアポンプってあっても無くても関係なくない?