あなたはテナガエビ釣りで余った赤虫をどうしてますか?
ムシ餌ってどうしても余りますよね?
エサが足りなくなるくらい爆釣なら釣り人としても満足ですが、まずそんな事態にはならないわけで・・・
「今日もたいしたことなかったなぁ〜」っと余ったエサを眺める事がほとんどではないでしょうか。
問題は余ったエサをどうするかです。
「もうしばらく釣りに来ないからいいや!」っという方は現場にバラまいてくるか、他の釣り人にあげてくるのでしょうけど、「また来るカモ・・・」な場合はもったいないのでとっておきたいですよね。
エサ代も馬鹿にならないので何とかしたいところです。
問題は、ムシ餌は活かしておかなければ使いモノにならないということです。
まれに塩イソメのようになんとかなる場合もありますが、ほとんどの活き餌は元気&新鮮じゃないと釣果に大きく影響します。
なんとかせねば・・・釣り人を悩ませるエサ問題。
オッサンもテナガエビ釣りで余った赤虫を”なんとかせねば”っと思っていました。
近所の上州屋さんでは216円(税込み)でとんでもない量の赤虫が入っている。
数える気になれないけど数100匹はいる。108円でこの半分、いや1/3でもいい!
2時間半ほどのテナガエビ釣行ではほとんど減っていない。
全然減ったように見えない
オッサンちで飼っているメダカのエサにしようとも思ったが、エサとして売っている赤虫は成虫しないようにホルモン剤やら何やらが入っていると聞いたことがある。
メダカがバイオハザード状態になっては困るので止めておこうとも思ったが、興味本位でチョッピリだけあげたら、すんごい勢いで食べた!
メダカが突然変異して襲われないか心配だった。
今のところは変異していないようだが・・・
赤虫をどうやったら保存できるか?
いろいろ調べていると、簡単お手軽なのが冷蔵庫保存らしいが、普通の冷蔵庫には人間様の食品が入っているはずだ。
一人暮らしならともかく、家族がいる場合は冷蔵庫の中にうごめくムシが同居することは許されないだろう。
オッサンが密かに目立たぬように仕込んだとしても、冷蔵庫内は妻のテリトリーなので見つからずに済むはずがない。
バレればゴミ箱に即ダンク!いや、ゴミ箱どころか外に放り投げられるだろう。
冷蔵庫案は却下である。
次案は屋外で活かすという方法だ。
参考にしたサイトによると、小さなケースに金魚飼育用の砂利を敷いて水を入れ、そこに赤虫を放流しただけで3ヶ月以上も活きているらしい。
ナヌ?これしかない!
っという訳でこの案を実行に移すことにする。
メインテーマはいつものように「金をかけずに!」である。
216円で大量に買える赤虫ごときに金はかけたくない!というのは誰しもが思うだろう。
まずはケースであるが、家庭内、会社内を勝手に物色しているとちょうど良いものが見つかった。
金魚鉢?何で会社にこんなもんがあるんだ?まぁいいや・・・
次に砂利だが、会社に常備しているコンクリートに入れる砂利では粒が大きすぎるので、近所の公園やら、人んちの庭先やらをキョロキョロしたが適度なサイズの砂利ってないもんである。
しょうがないのでホームセンターで金魚コーナーを覗いてみたが売っている量が多すぎる。kg単位で売るんじゃない!
あそこまで小さい金魚鉢は想定外らしい。
あきらめて、実家で飼っている金魚水槽の砂利を黙って拝借!と思っていたら、サボテンコーナーでちょうど良いものを発見!
サボテン鉢の上に敷くものらしい
白色だから赤虫とのコントラストも映えるだろう。量もちょうど良さそうだ。
何よりも90円ナリ〜!
痛恨の出費である。
早速、サボテン砂利を投入。
ちょうど良い量だ
水道水では赤虫が死んでしまうかもしれないのでミジンコ養殖場の水を入れる。
ミジンコ養殖場。コレが役に立つとは思わなんだ!
ミジンコ水を投入!
すると水が白く濁ってしまった!!
どうやらサボテン砂利は赤虫を想定していなかったらしい。
これはキレイに洗わねばならない。
砂利をキレイにしていると、感触といい、色といい”米とぎ”である。
しかし”米とぎ”と違ったのは、何だか泡がたってきた。
何だ?この泡は?
米をとぐこと8回目でやっと透明な水になった。
サボテン砂利も白色から少し透明感のある乳半色に変わった。
白米も”とぐ”と透明感のある色になるよね
赤虫鉢のポジションは日陰になるココらへんがいいかな。
屋上なので、やっぱり日は当たるらしく、後日鉄板のフタをしてあげた。
準備はできたので赤虫を投入。
このままほったらかしで良いらしい。
赤と白のコントラストがいい絵ヅラだ
次の日に見たら多くの赤虫が砂利の中に潜っていた。
けっこう細かい砂利なので、隙間は狭く潜り込むにもパワーが必要だろうに、生命力というのは大したもんだ。
あんな赤虫でも生きる力って強いんだな〜
潜れない赤虫たちは、既に昇天しているか、生きるパワーがなくて弱っているムシ達らしい。
昇天しているのは色が黒っぽくなっているからよく分かる。
昇天している赤虫はピンセットで取り除く。
弱っているのはまだ動いているので一応残しておくが、数日経つと昇天していた。
水が汚れるから昇天した赤虫はマメに取り除く
取り除いた赤虫は、すぐ脇にある植木の土に土葬してあげた。
お悔やみ申し上げます
しかし、翌日には死骸にダンゴムシが群がっていたから、生態系が成り立っているらしい。
よく考えれば、勝手に植木鉢の土に赤虫を投棄されるのも嫌なもんだ。
「あ〜、自分の家でなくて良かったなぁ〜」と思うしかないのである。※この現場は妻の実家の屋上にある物干しを兼ねた庭だ。
数日後、様子を見ていると3匹の赤虫が偶然入っていた羽虫の死骸に群がっていた。
やはりお腹が減るらしいが、赤虫って何食べるんだろう?
参考にしたサイトには、ヨーグルトの食べ残りのカスを水に溶いてあげればいいというようなことが書いてあったが、赤虫のために食べたくもないヨーグルトを買うのも納得いかん。
そこで、ミジンコのエサであるイースト菌をあげてみた。
「ドライイースト」を水に溶いてミジンコのエサにしています
ヨーグルトも菌みたいなもんだからドライイーストと同じようなもんだろう!あれ?同じかな?
ドライイーストを水に溶いて「ほら!エサだよ〜」ってあげたらドボ!って大量に入ってしまった。
水が真っ白になるほど大量に!
げ!入れすぎた!と思ったが、ミジンコが生きてるんだから赤虫でも大丈夫だろうと自分に言い聞かせる。
翌日、恐る恐る赤虫鉢を見ると、死んではいないようだが水は濁ったままだ。
ミジンコにイーストを与えた場合は、翌日には水は透き通るのでミジンコがドライイーストを食べているのが分かるが、この濁りをみると赤虫はイースト菌をご所望ではないらしい。
まぁいい、数日後にはエビのエサになる運命である。
さて、エビ釣行の前日になり赤虫を確保しなくてはならないのですが、どうしたもんか?
参考サイトによると、水を勢い良く流し込むと赤虫が浮き上がってきて、それを”茶こし器”で・・・っとねぶたくなる方法だったのでピンセットで掴みとることにする。
まだ水は濁ったままだ。
たまたま入っていたミジンコも元気に泳いでいる
心配していた赤虫鉢の異臭もたいしたことない。赤虫ってヘドロのようなドブのような臭いがするという書き込みもあったもんで。
まぁ、それを見越して人んちの屋上で飼育しているわけで・・・
ピンセットで砂利を掘り起こすとワラワラと赤虫が出てきた。
うわ!こんなにいたんだ!!という量が出てきた。
赤虫をつまんでは濡らした新聞紙に移動させるという、参考サイト以上にねぶたい作業を繰り返す。
これは面倒くさいぞ!今後は別の方法を考えなくては。
赤虫入りの新聞紙はビニール袋に入れて我が家の冷蔵庫へ隠した。
”ひと晩見つかりませんように”と願いを込めて・・・