やはりというか当たり前というか・・・
身の回りにある全てのモノはメンテナンスをし続けなくてはいけないものらしい。
特に風呂、キッチン、トイレなどの水廻り系は目を光らせておかないと水が相手だけに油断できない。
以前、浴槽のサビを発見し、そればみるみるうちに広がり、どうしたものかと悩んだ挙げ句にナイスなサビ取り剤を使って撃退したという話をしました。
その時の記事はこちら>>>
「お風呂のサビをこすらずにキレイサッパリ落とすには・・・」へ
これで悪は去った。正義は勝つ!
一件落着してホッとしていた。
しかし、オッサンが油断してハイネの詩集を朗読している間にも、魔の手は着々と忍び寄っていたのでした。
という訳で再び浴槽にサビが復活してきた訳でして…
「何でまた…」とガックリだ。
一応、ユニットバスなので浴槽は金属ではなくFRPというプラスチックで出来ている。
だもんでサビなんて出ないハズなんだけど、小さな粒々のサビがうようよ出てきてる。
原因を調べてみると、どうやら水道水中の鉄分がサビて浴槽に付着する「もらいサビ」というヤツらしい。
特にオッサンちは防災の備えとして浴槽に水を張っているので、余計にサビが出てくるのだろう。
この浴槽に水を貯めておくという行為は賛否両論あるが、オッサンちでは例えサビが出ようがカビが生えようが、いざという時は何かと水が必要になると思うので実施している次第でございます。
まぁ、サビカビの始末はどちらにしてもオッサンがやることになるんだけどサ!
さらにはオッサンにも原因があるのかもしれない。
オッサンの仕事はガテン系で鉄骨をカットしたりするもんだから、その鉄粉が身体に付着したまま帰宅し、キレイ好きなオッサンはすぐに湯船にドボン!なもんだからそれが原因なのかな?
でもそのお湯は最終的には全て捨てて、湯船を掃除した後に新しく水を張るんだからオッサンはシロだと思うのだが・・・
まぁサビの原因はともかく、いずれにしても再び発生した浴槽のサビをどうにか退治しなくてはならない。
以前使って実績のある【復活洗浄剤 サビ取り用】を使おうかとも思ったが、もしかして世の中にはもっと良いサビ取り剤があるやもしれん。
という訳でいろいろと調べてみました。
素材を傷めずにサビのみを落とす、という触れ込みの商品はあるにはあるが妙に高価だったする。
サビが出たのが先祖代々伝わる天下五剣の脇差とかならともかく、たかが浴槽のサビ落としに使うには少々オーバースペックである。
もっと手軽なお値段で効果の高い商品はないものか?
そんな都合の良いオーディションテーマで選ばれた商品がひとつだけあった。
実は以前【復活洗浄剤 サビ取り用】を初めて購入した時に迷った競合商品でもある。
その商品とは【サビ取り職人】
ご存知の方もいると思いますが、お掃除現場のプロが開発した洗剤「技職人魂シリーズ」の商品でございます。
ホームセンターのお掃除コーナーに行くと職人魂シリーズも置いてあるが、オッサンは一度も使ったことがない。
だって、そこそこのお値段がするんだもん。
そんな出費するなら、もっと安い洗剤使ってマメに掃除すればいいじゃん!と買えない言い訳ではあるんだけど、使ったことはなかった。
しかし、今回の敵はマメに掃除しているにもかかわらず出現してきた奴である。
今回だけはプロのヘルプが必要とみたオッサンは使ってみることを決断。
残念ながら近所のホームセンターには当該のサビ取り職人は置いてなかったので、またまたネット通販にてポチ!
実は商品が届くまでは、少々不安でもあった。
本当にサビ取り職人を買っちゃって良かったのだろうか?
前に使って実績もあるサビ取り剤で良かったんじゃないか?
と…
しつこい汚れやカビを落とす場合、ティッシュに洗剤を含ませてその上にラップを掛けるとかの方法がある。
有効成分をなるべく長く患部に効かせるためだ。
以前使った復活洗浄剤はゲル状だったけど、今回のサビ取り職人は液体だけにすぐに流れてしまうし、気化しやすいかもしれない。
サビ取り職人の内容量は100ml。
そもそも一回に使う分量が全く分からないから、100mlという量が多いのか少ないのか…
期待としては何回か使えれば良いのだけど、一回で終わってしまうかもしれないし、そもそも一回分あるのかどうかも分からない。
まぁ、これは復活洗浄剤の時も懸念してたんだけど。
ひと吹きしたらみるみる浴槽が溶け出した!なんて事態になったらシャレにならん。
一応”中性”洗剤だから大丈夫だとは思うけど…
こんな感じで使う前からいろいろ考えても始まらないけど、オッサンはネガティブ人間なので何かと悪い方向に考えてしまう。
数日後【サビ取り職人】がやってきた。
見た瞬間の印象は「思ったよりも容器が小さい(=内容量が少ない)、たぶん一回使って終わりっぽいぞ!」だった。
想像よりも小さいパッケージ
「用途」欄には、「・浴槽のしつこいサビ落としに!」というフレーズは影もカタチもないのは言うまでもない。
ただ望みは「・浴室や洗面台に付着したヘアピンなどのもらいサビや古くなった水道管から出たサビ跡」というフレーズ。
浴室に使えるということは浴槽にも使えると思うし、もらいサビにも効くらしい。
一応、浴槽のサビにも使えると思いたい
では、早速サビ取り実験開始!
※浴槽が濡れていると効果が半減してしまいそうだったので、完全に乾かしてあります。
自宅の浴槽はこんな感じ。
使いはじめて10年ものの、よくある浴槽
底を中心に小さな細かいサビが大量に発生しています。
スポンジでこすれば落ちそうなんだけど落ちないんだな、これが!
ではサビ取り職人を使ってみたいと思います。
頼むぞ!職人!!
おりゃ!とレバーを押すがビクともしない。
そういえばロックされているような事が使用方法に書かれてあった気がする。
このストッパーを解除しなければレバーが動かない
気を取り直してもう一度。
シュッ!と出すと無色透明の液体が霧状になって出てきた。
本当に水みたいにサラッとした液体。
シュッ!シュッ!と吹きかけるだけで広がるので、お手軽・簡単・時短に済ませられそうだ。
みるみるうちにサビの箇所が紫色に変色してゆく。
サビの箇所がすぐに変色してゆく
サビに気づかなかったところも反応するから「こんなにサビてたんだ!」と改めて驚く。
思ったよりも被害甚大だった
しかし、作業中にある問題に直面した。
それは臭い。
前に使った復活洗浄剤の時みたいな白髪染め液のようなパーマ液のような臭いなんだけど、それともちょっと違う臭い。
しかも結構強烈で呼吸もままならない。
もちろん、窓を開けて換気扇もしっかりと回しているにもかかわらずこの臭気。
霧状に拡散されているというのも、ニオイが広がる要因だろう。
オッサンは臭いには強い方で、お風呂に使うカビ取り剤も全然平気なんですが、これは辛い!
こ、これはマズイ!すぐに脱出せねば!!
呼吸を停めながらチャチャ!っと全体にスプレーをして浴室から脱出!
すぐに屋外の新鮮な空気で深呼吸。
「ふ~、危なかったぁ!」とひと安心するが、ここで考える。
ハテ?どれくらいの時間放って置いたらいいんだろう…
使用方法には、特に放置時間は書いていない。
復活洗浄剤の時は15分放置した気がするが、同じでいいかな?とも思ったが、あの臭いが残るのも嫌なので少し短く10分放置することにした。
・・・・・
10分後、恐る恐る浴室に入る。
臭いはまだあるが、先程よりはかなり軽減されているらしい。
紫色の液体も流れ出していて、サビも取れてるような気がする。
サビもかなり流れ落ちてるらしい
使用方法には「3.サビに反応して紫色に変わったらよく絞った雑巾で拭くか水で洗い流します。」とあるので、すぐに水で洗いたい気分。
しかしその下にカッコ書きで(この時ブラシなどで擦るとよりよく落ちます)とあった。
どうせならよりよくサビが落ちたほうが良いのでコスってみる。
ブラシはないのでスポンジでこすることにする
こすっていくと小さな紫のツブツブが無くなっていくのが実感できる。
ゴシゴシとね!
ひと通りこすり終えたら水で流す。
サビ取り職人は水のようなサラッとした液体なのですぐに流れてゆく。
気持ち良いくらいに流れてゆく
さぁ、どうだ!っとサビの取れ具合を凝視すると…
お~!取れてる!!
まだほんの少し残ってるサビもあるけど、ほとんどのサビが無くなっていた。
復活洗浄剤の時もそうだったけど、完璧にサビが無くなるなんてないだろうから、ここまで取れれば合格でしょう。
完璧とは言わないがほとんど無くなってる
きれいサッパリになった浴槽
今回使った量は全体の40%くらいかな…
ということは一本で3回分まではいかないけど2.5回分くらいはありそう。
なので一回目でサビが残るようなら、続けてもう一回やってみればよりサビが落ちると思います。
スプレー式だから無駄なく広がるんだろう
液体状だからどうなんだろう?と不安だったけど、結果的には十分な効果を発揮してくれたと思う。
サビの落ち具合としては、前回使った【復活洗浄剤 サビ取り用】に勝るとも劣らない性能。
作業時間としては、スプレーを吹きかけるのはサビの箇所(今回は浴槽の底全体)にスプレーするだけなので1分~2分もあれば十分。
放置時間を含まなければ、後のこすりとか洗い流し作業も含めて、普通のお風呂掃除と変わらない時間で完了します。
問題はやはり臭いですね~
はっきり言って、スプレー時間は呼吸が出来ないと思ったほうがいいです。マジで!
なので、スプレー前に現場で吹きかける箇所と手順をしっかりとイメージトレーニングをしてから事にあたった方が良いと思います。
しっかりとイメージ出来ていれば1分以内に終わると思うので、浴室からの脱出も可能かと…
っと、サビ取り職人のデメリットを強調し過ぎた感がありますが、実際、浴槽のサビ取りを【復活洗浄剤 サビ取り用】と【サビ取り職人】のどちらを使うのか?と聞かれればぶっちゃけ【サビ取り職人】に軍配が上がる。
理由は、サビ取り性能が同じなら簡単お手軽な方を選びたいから。
なんだかんだ言って、掃除ってサッサと済ませたいと思うのが人情ですよね。
復活洗浄剤はチューブからゲル状の洗剤を出しながらヌリヌリと塗っていかなければならないけど、サビ取り職人の方はシュシュッ!とスプレーするだけ。
その間、呼吸はストップだけど慣れれば数十秒で終わると思います。
やはり時短にはかなわないかな。
容量も上手くやればウチの浴槽の場合は3回は使えそうだし…
(復活洗浄剤は頑張ればひとつで2回いけそう。)
まだ完全にサビが落ちていないので、近いうちにまたサビ落としを敢行しなければならない。
その時まで肺活量を鍛えておかねば!
もう一つのサビ落としの記事はこちら>>>
「お風呂のサビをこすらずにキレイサッパリ落とすには…」へ
究極のサビ対策となるか!?>>>
「浴槽のコーティングを自分でやってみた」へ