2017年のハゼ釣りもいよいよ開幕し、ハゼ釣りを楽しんでいた時のことだった。
休憩するためにハゼが入っている”ズックビク”を陸上げするとビクから水がダラダラと漏れているではないですか!
水がダダ漏れのズックビク
そ〜いえば!2016年のハゼ釣り終盤に「ずいぶん水が漏れるな〜」と思いながら使い続けていた事を思い出す。
オッサンは基本的に水に立ち込んで釣りをしているので、腰にぶら下げたビクも水にドップリ浸かっているので問題ない。
しかし、休憩している時はビクを陸に上げるので、ビクの中の水が少なくなりハゼ達がゼェ〜ゼェ〜いってる。
いくらおい先短いハゼと言えども、これでは可哀想なので何とかしなければならない。
水が貯まらないならズックビクとしての役割さえも果たしていない。
新しく買えば手っ取り早いが、上部の網部分は破れとか全然ないしキレイだからまだ十分使える。
何よりも近所の上州屋さんで同じものが1,700円くらいするので痛恨の出費だ。
つい最近、気まぐれで高価なナイロン0.3号ハリスを買ってしまい、ハゼの年間予算を使い切ってしまったので先立つものはない。
っという訳で、いつものように自作シリーズとなったのでした。
仕事柄、使えそうな材料は会社にいくらでもあるので、社内を物色していると面白そうな材料を見つけた。
これを使えば面白そうなビクができそう!
外部でも使える厚いビニールの中に糸を入れて補強した材料。
岩場などで擦れても多少は大丈夫だと思う。
透明というわけでもないけれど、ビクの中が明るくなるので写真うつりが良いかもしれない。
このブログを見ている方ならご存知かもしれませんが、オッサンはビクの中の写真を撮るので明るいほうが良い絵になるかもという期待がないわけでもない。
材料は決定したのでさっそく制作に入るが、まずはズックビクの仕組みを確認する。
オッサン愛用のズックビク。よく4年以上ももってくれた!
サイズは24cmでこの大きさが使いやすい
やはりコーナー部分が擦れて穴が開いている。しかも四方に
網部と水が貯まる底部分とのジョイントは、縫ったり接着してるのかと思ったら、ただハマってるだけだった。
底部のさらに上下には型枠が入っていて、底部が成型されているらしい。
なので、この2つの型枠といっしょに材料を縫い付けれやればズックビクが出来上がるハズだ。
理屈は理解できたので分解してゆく。
ズレないように細い結束バンドで止めているだけ
ハマっているので結束バンドを切れば上下に動くが、抜けない。
ズレるだけで抜けない
なので底部分を切って枠の材料を取り出す。
もうここまでやってしまうと後戻りできないぞ!
この枠のパーツを取り出せば上下が外せるようになる。
まぁ単純な構造ですな
次に一番底の枠のパーツを取り出すのでこちらもカットする。
カットすると中から砂やらゴミみたいなものが出てくる。どこからこんなに入るんだ?
上下同じサイズの枠が入っているが、底部の方は乾きが悪いらしくサビだらけだった。
軽くヤスリがけしてサビを落としておいたが、またすぐにサビるだろう
今回頑張ってもらうのはこのマシンである。
言わずもがなの工業用ミシンであるが、そのパワーは凄まじく、指を巻き込みようものなら指ごと縫製してくれるというシロモノである。
危険かつパワフルな工業用ミシン
一番底になるパーツと周りの立ち上がっているパーツをそれぞれ縫製する。
分厚いビニールを底枠と一緒に縫製していくのは、パワーのある工業用ミシンを使えば意外に簡単だったりする。
ご家庭用ミシンではこの材料は歯が立たないだろう
次は今回一番苦労した作業工程である。
ただでさえ厚いビニールが四重にもなってるもんだから、まぁやりづらいこと・・・
こんな小さいのに力仕事で汗だくになった!
こんな程度の作業で汗だく
いよいよ最終工程の網部とのジョイント作業。
網を中に入れながらの作業になります。
後からだと網は入らないぞぃ
もうひとつの枠をビニールで挟んでグルリと縫製すればジョイント完了。
とりあえず形になった!
もうはまってるので抜けない
こんな感じに中が透けて見える
最後にズレないように結束バンドで固定して完成です。
結束バンドも水を意識して水色だ
作業時間2時間でございました。
オッサンのいい加減な縫製なので、ある日突然底が抜けるかもしれないけど使える限りは使いましょう。
中が透けて見えるいやらし〜ズックビクは『ナルシー1号』と命名しました。
ふと思ったけど自作シリーズは「○○1号」と付いているが、2号に進化したことがない。
理由は、ひとつ作ると満足しちゃうのとやっぱり自作って面倒なんですよね〜
しか〜し!実はナルシー2号も登場!↓↓↓
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