ハゼの食味について

ハゼの食味についての質問が来た

このブログの記事を書いている本人が言うのもなんだけど、あらためて読み返してみると「アホなこと書いてるな〜」としみじみ思う。

 

書く前は「かっこえ〜文章にしよう!」と書き始めるのだが、始めた途端にどんどんとアホさがにじみ出てくる。

 

っていうか、トホホな文章じゃないと書き続けることが出来ないらしい…

 

文章しかり、生き方しかりで、いくら体裁よく取り繕おうとしても、その人そのものが如実に表現されてしまう訳で…

 

ほんと頼むよ!涙目だけど…

 

 

 

このしょ〜もないブログの読者が何人いるのかは謎だけど、きっと両手で数える程度だろう。

 

そのごくわずかな読者には失礼ですが、こんなトホホなブログを読んでいられるのだから、その人達はきっと変な人だろうと思う。

 

 

そんな奇特な方からたま〜に質問が来る。

 

大体が「パンツの色は何色ですか?」の類。

 

そんな質問を受ける度に「人に上下はない。上下はあってはならないが、左右はある!いろんな人がいるのだ!」と広い心で受け止めるようにしている。

 

まぁ、その手の質問は無視しているんだけど、そのまたごく僅かに、真面目に質問してきてくれる方もいる。

 

こんなオッサンにマットーな質問をして大丈夫なのか?この人は?と思うが、勇気を出して聞いてきてくれたんだから精一杯答えるようにはしている。

 

果たしてその答えが正しいのかどうかは甚だ怪しいが、オッサン的にはその時点においては嘘偽りなく正しいと思っています。

 

その時点ではだけどサ…

 

 

 

んで、一人が疑問に思う事柄はきっと他の人も同じ疑問を抱いていることもあると思うので、せっかくなのでここでシェアしたいと思います。

『ハゼの食味について?』という難題

つい先日の質問はこんなんだった。

 

釣ったハゼを刺身、天ぷらで食べようとしたら、下水道臭の味がして食べられるモノではありませんでした。

 

最初は磯の味がしながら、噛むとじわじわ下水の臭いがする感じ。

 

釣ったハゼは活かしているので鮮度は良いはずです。

 

この1週間前に釣ったハゼはとても美味しかったです。

 

何でですかね〜?

(※頂いた質問文を適当に改変・抜粋しています。)

 

 

いきなりの難題だった。

 

オッサンはひとシーズンに数千匹のハゼを釣るが、ほぼ全てを人に差し上げてしまうので持って帰らない。

 

ましてや2018年シーズンなんて一匹も食べてないのだ!

 

そんな奴にハゼ釣りをする資格なし!と言う意見はごもっともですが、釣りは好きなんです〜

 

 

釣りに関することなら即答で答えられると思うのですが、ハテ?味と言われましても…

 

オッサンの頭の上に?マークがポコポコ浮かぶ。

 

「分かりませ〜〜〜ん!」と答えるのもオッサンのプライドに関わる。(↑一応チョッピリはある)

 

5秒ほど長考した結果、ここはハゼ釣り仲間にお助けしてもらうしかないと思った。

 

 

仲間たちは基本的にハゼをお持ち帰りしているようだし、皆さん手練だからかなりの数を釣り上げる。

 

普通の釣り人よりはハゼに関して詳しいはずだ!

 

 

 

『複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、様々な謎や疑問を徹底的に究明する探偵○○○スクープ!』

 

『当探偵局ではブログをごらんの皆さんからの依頼に基づいて直ちに優秀な探偵を派遣し、真相の追求にあたりますぅ』っという程のモンでもないんだけど、早速調査開始!

 

 

ハゼネットワークにアクセスして…ってそんなのは影も形もないが、普通にメールしたり釣り場でインタビューしたりと情報をかき集めた。

 

皆さん親切丁寧に教えてくれた。

 

オッサンはハゼの中身までは知らないから「よくこんなことまで知ってんな〜!」と関心しきりだった。

 

っという訳でハゼの食味についての調査結果をば。

そのファイナルアンサーとは

※あくまでオッサンのハゼ釣りのフィールドである、東京湾最奥のハゼの場合です。

全くないと言うこともないですが、皆さん一度もしくは二度という頻度で臭いがあったようです。

「泥臭い」「マジックインキみたいな臭い」などですが、せいぜい数匹くらいなもので何匹もということはないようです。

 

 

その臭いの原因としては「腸」の処理ではないのか?という事でした。

 

ハゼを捌くと腸が残ることが多々あるので、腸をしっかり丁寧に処理しないと破れた腸からよろしくないものがハゼの食味に影響を与えるということが推察されます。

 

特に良型・大型になってくるとその腸に蓄積した”物質”も多くなると思います。

 

大都市河川が流入する東京湾の最奥の釣り場なので、行政上の水質環境基準の数値は満たしていても、何かしらの水質汚濁物質が大量に流れてくるのは間違いない場所。

 

 

このようにハゼが育った環境によって臭いが出る個体がいるという事らしい。

 

ハゼも結構移動するので、よろしくない環境で育った群れの場合は集団で臭い付きが釣れることもあるようです。

 

 

ちなみに鱗と腸、後は腹の内蔵側にある薄い皮の部分を丁寧にとらないと臭いが残る事があるらしいです。

 

とにかく丁寧に捌くのがポイント。

 

ちなみに鱗は粗塩で擦るよりも、ミカンネットにハゼを入れてゴシゴシとやるとキレイに取れるみたいです。

 

以上!調査終了!!って感じで宜しいでしょうか?

 

後日、質問を頂いた方から「丁寧に捌いたら臭いは改善されました」との連絡を頂きました。

 

良かった良かった一日一善!というオチだったんだけど、臭いがあるハゼがいるという事実は間違いないわけで…

 

できればそのような魚は食したくないというのがホンネですね〜

 

 

今は遥か西の方に単身赴任しているハゼ仲間がいる。

 

あちらの方はハゼを釣る文化がないらしいが、そちらでも地味にハゼ釣りの布教に励んでいるらしい。

 

その仲間が家族が遊びに来た時に、釣ったハゼを振る舞ったら「コレは違う!(東京のハゼよりも)美味しい!」という評価だったらしい。

 

やはり環境によって大きく違うらしい。

 

 

ハゼに限らず、シーバス、クロダイ、ボラなど東京湾岸で釣れる魚は臭いがあって食べられないという話はよく聞きます。

 

海が綺麗な地域なら美味しく食べられる魚達も、生育環境によっては食に適さない事も多々あります。

 

どんな魚も美味しく食べることが出来る環境になって欲しいと切に願います。

 

 

 

きっと人間も生息環境によってウマいマズいってあるんだろうな…

 

オッサンは首都圏のみで生きて来たから、きっとマズい方の部類になるんだろうな…

 

ガニバリズムじゃないけど、もし食べられる側になったらコレをアピールすれば少しは生き延びる事ができるかもしれない。

 

 

最後は気持ち悪い話になって申し訳ないです。

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