オッサンの通勤路に桜並木があります。春は祭りで賑やかになるこの桜並木は、車の出入りがほとんどない安全な緑道なのでペットの散歩コースとして人気があります。
近年のペットブームで犬をペットにしている方も多く、桜並木を行き交う犬の種類も多岐にわたっています。恐らくは”血統書”付きのであろうワンちゃんたちは、キレイに手入れされ、外見もさることながらよく訓練されており、飼い主達の入れ込みようが伝わってきます。
桜並木はそんなワンちゃんたちの「愛犬銀座」となり、日々飼い犬と飼い主の品評会が繰り広げられています。
そんな桜並木を歩いていると、ふと目につくのが【ワンちゃんの落し物】です。つまりウ○チです。(以下、表現をマイルドにして”アレ”としています)
春の桜、夏の木漏れ日、秋の紅葉、冬の青空。さわやかな朝に上を向いて歩いていると足の裏に地雷の感触が!ここでは上に気をとられているととんでもないことになります。
この緑道は通勤や通学路になっていて多くの人が行き交います。朝はカタチのあった”アレ”が夕方にはぺしゃんこになっています。「地雷を踏んだ人がいるんだ。かわいそうに…」
大きさ、色艶から推察すると猫ではなく犬のものと断定できます。恐らく犯人は人目につく昼ではなく、夜に紛れて犯行に及びそのまま逃走するのでしょう。
愛犬がいくら愛おしくても、”アレ”の処理は嫌みたいで、歩道上に放置された”アレ”を見ない日はありません。
ある程度の手練になると、歩道ではなく横の植栽帯に”アレ”を移動し、任務完了とする輩もいます。
もちろんこんな行為をするのはごく一部の飼い主なのですが、時にはトラブルになることもあります。
その輩はいつも”アレ処理セット”を持ち歩かずにいつもそのまま放置したままでした。当然近隣住民から「要注意人物」としてマークされています。
ある時、犯行中に注意されると、言い訳は支離滅裂でしまいにゃあ『うちだけぢゃない!』と逆ギレする始末。全く反省する様子もなくヒートアップする一方でした。結局、警察が出動しパトカーで連れて行かれました。
飼い主から言わせると「ウチの子はこの時間はしないの!」ということかもしれませんが、人間でさえいつもよおすかわからないのに、愛犬がいつ・なんどき発射体制にのぞむかもしれないのです。
散歩時にはアレの処理セットを持ち歩くのが愛犬家としてのマナーであり常識だと思います。「カワイイうちの子」であるなら”アレ”もうちの子の一部として愛情を持って処理するのが、愛犬家としての最低限の責任だと思います。
「うちだけぢゃない!」「夜だし誰もみてないから大丈夫!」と思っているのは当人だけです。
あなたはしっかりと見られてますよ〜