いよいよ2020年もミジンコ繁殖作戦開始となったのですが、今年はある偶然の出来事がキッカケでもう一つのミジンコ繁殖池を作りました。
ミジンコ繁殖にチャレンジした方なら痛いほどご理解いただけると思いますが、ミジンコってある日突然全滅する。
昨日まで何のトラブルもなく、いたって順調で増えまくりだったんだけど、次の日のぞいてみたら……
「アレ?ミジンコどこいった??」
動いてる物体が何も見当たらない…
眼球に力を入れて水底によ〜く目を凝らすと、ミジンコの死骸が堆積してる…
全滅だ〜〜〜!
やっとここまで増やしたのに…昨日まで何の問題もなかったのに…一体なぜ……?
今までの苦労が水泡に帰し、悔恨の念が脊髄液を逆流する。
よくある光景である。
”あしたのジョー”最終回最終話のシーンさながら、真っ白に燃え尽き、力ない笑みを浮かべながらうなだれるあなた。
そんなあなたの傍らに立つオッサン。
あなたの肩に手を添えながら一言。
「気にするな。貴方のせいじゃない…誰のせいでもない…ただ運が悪かっただけだ。ただ…それだけだ!」
そして、「おめぇはサムライなんだよ!!立ち上がれ!吐き出せ!!」と鼓舞するオッサン。
もう自分でも何を言ってるのか分からんが、たった一度の失敗で簡単にあきらめるな!と言いたいのだ。
話は変わるが、ジョーもホセ・メンドーサとの死闘後、一般的には死んだように思われているがそうではなくて、実は生きているという設定らしい。
原作者の故梶原一騎氏と作画のちばてつや氏両氏の解釈は違うが、どちらも死んだ設定ではないとのことだ。
矢吹ジョーは生きている!
ということで、ミジンコ繁殖も諦めずに頑張れば絶対なんとかなる!
いや、きっと何とかなる…
いや、何とかなるカモ知れない…
いや、何とかなって欲しい…
いや…
そんな訳で、何の前触れもなく突然全滅するミジンコなので、ミジンコ繁殖の世界では全滅に備える保険として複数の繁殖池を用意するのが常識。
オッサンも最初は複数でやっていたのですが、当然お世話する手数が倍々に増えるので、もう面倒臭いので現在ではひとつだけで勝負してます。
ど〜せメダカの餌なんだから、全滅したらそれまでよ!のノリだ。
試行錯誤の末、現在の手抜き飼育に落ち着いてますが、この手抜き手法に移行してからは5月〜7月いっぱいくらいまでのミジンコ月間で、意図しない全滅はありませんでした。
しかし、今後はいつなんどき全滅するかも分からないので、心配で尻がムズムズするのは否めません。
もうこの時期にもなると、メダカも尻に卵を抱えてる個体もチラホラ出てきます。
こうなってくると心配なのが、卵や孵化した赤ちゃんメダカが親メダカに喰われる現象。
まぁオッサンちのビオトープ池に限らず、こんなんは自然現象なのですが、下手すりゃ〜次世代メダカが食い尽くされる事態も無きにしもあらず。
メダカ池を見てるとやたらデカくなる個体がいる。
コイツぁ共食いしまくってるんだろうな!と思わせる個体。
ドラゴンボールに登場するセルみたいに、他の生体を吸収してデカくなる奴。
どこまでデカくなるのか見てみたいという気持ちもあるが、コヤツが完全体となって他を吸収し尽くすのも困る。
せめて、世代交代数くらいは生き延びてくれなアカン!
っという訳で、この時期は朝夕に投与する市販のメダカエサを多めにして、メダカのカニバリズムを減らしています。
しかしエサの加減って難しくて、少ないよりかは…とバサバサ入れてるもんだから、食べきれないエサが原因でメダカ池の水質が悪くなる。
通常なら大雨が降ればその雨水で自動的に水質改善されるのですが、今年は幾度かの大雨でも改善ならず。
ハテ?どうしたもんか?と思ったが、こんな時はやることは決まっていて、自分で水を入れ替えるしかない。
千鳥ヶ淵のように緑色に染まったメダカ池
今年もメダカ池の水をすくってたらふと思った。
「この水ってミジンコ繁殖に最高ぢゃね?」
ご存知のように、オッサンはミジンコのエサとしてドライイーストを使ってます。
でも、自然サイクル的には動物性プランクトンのミジンコは植物性のエサを食べるので、藻が繁茂したグリーンウォーターは最高の餌になるハズ。
全然話は変わるんだけど、ミドリムシ(ユーグレナ)は植物のように光合成で独立栄養を獲得するくせに、鞭毛によって移動する運動性能を持つ動物でもある。
植物と動物の中間に位置するハイブリッド生物。
ミジンコもこのミドリムシを食べるらしい。
ミジンコのエサとして、高価なミドリムシの粉末を与えるセレブなミジンコブリーダーもいるらしい。
昨今はミドリムシの持つ栄養価が評価され、サプリメントなどで人間様も食するようですが、ミジンコと同じもんを食べてると思うとなんか複雑な心境だ。
ハイブリッド生物のミドリムシを食べ続けると、人間も光合成が出来るようになりそうで恐ろしいが、もしかしたらそれがNewタイプの新人類の姿なのかも知れないと勝手に想像する。
多分、そいつはピッコロみたいに緑色をしてるんだろう。
お腹が空いたら日当たりの良い場所に移動し、そこでジィ〜っと光合成を行い栄養補給。
口から入れるのは水だけで他に何も食べる必要がない。
ということは、歯は退化して口の形は水を吸いやすいように象の鼻みたいに長細くなる。
光を出来る限り多く吸収したいから、身体は上向きに平びったくなるな。
手はいるのか?
自然災害から身を守る術が必要だから、避難する何かしらのシェルターを作ると思えばやはり手は必要だな。
コミュニケーションは必要だろうけど喋るのか?
声を出すとしたらスターウォーズEP4に出てきた、モアアイズリーに登場するスパイのガリンダン・ミニバストみたいな感じかな。↑分かる人には分かるやね!あの声色を文字で表現するのは無理ですが。
植物ってテレパシーみたいのがあるらしいから、別に無理に声に出さなくてもいいか。
その昔、人類には白、黒、黄、赤、青色がいたそうな。
赤色は炎の中、青色は水中でも生きられたそうな。
白黒黄色は現在でも生き残っているが、赤青は絶滅し現在に至るらしい。
まぁ情報の出処は怪しいオカルト雑誌だったから、その真偽は極めて玉虫色だが…
緑色はこれから出現するかも知れないが、そんなんが地上を闊歩してたらキモいから、くれぐれもミドリムシの食べ過ぎには気を付けるなければならない。
今年のGWは自宅で引きこもるしかなく、出掛ける用事を考えなくていいから、この作業に集中できるのは良い。
しかし、集中力が高まった脳は想像力も高めるのでオッサンの妄想が過ぎて申し訳ないです。
話をミジンコに戻します。
メダカ池の水は淹れたての抹茶のようなナイスなグリーン色。
裏千家の名誉師範も真っ青な出来栄えである。
グリーンウォーターをすくいながら「結構なお点前で!」とお決まりの台詞。
実際には茶会の席でこんなリフは無いようだが、茶道に全く縁のないオッサンは思わず口ずさんでしまう。
そんなお点前のグリーンウォーターをペットボトルに移し終えると、お次はミジンコ繁殖池へ移動。
例のごとく、義母んちの屋上に断りもなく勝手に入り込む。
結構なお点前のグリーンウォーター
このブログにも幾度となく登場し、何かと実験台に使われる虫ケースが第二のミジンコ繁殖池になる。
ケースにグリーンウォーターを注入!
第一ミジンコ繁殖池からミジンコをひとすくい。
コレだけでも100匹は入ってると思う
ミジンコ投入!
さぁ!どれだけ増えるんだ〜!!っと期待するが、困った事に気がついた。
池の水色が濃すぎて水中の様子がよく分からん。
ミジンコが増えても見えないではないか!?
とキョロキョロしたが、底から見えればよく見えることに気がついた。
問題解決!
コレで今年は安泰だ!
ホッとひと安心
どれだけ増えるのか楽しみだな〜!!
ダブルなミジンコ繁殖池体制が始まった。
その昔、オッサンがミジンコ繁殖を始めようといろいろ情報を集めていた時の事。
あるミジンコブリーダーが衣装ケースみたいな中でミジンコを繁殖させている動画を観た。
濃厚なグリーンウォーターの中にワンサとミジンコがいて、驚愕したのを覚えている。
「こんなんなるんだ!!」
そんな映像がオッサンの第二ミジンコ繁殖池内でフラッシュバックし、ウキウキしていた。
立ち上げから3日後、メダカに投与するミジンコを採取しに行った時だった。
まぁ、まだ早いからミジンコ増えてないだろうけど、もしかしたらもう爆殖してるかもね〜!参っちゃうな〜♪っとのぞき込んだ時だった。
ん?ミジンコ増えてないな…っと思ったんだけど、どこか違和感を覚える。
グル〜っと見渡すが、ミジンコらしき姿が見当たらない。
まさか!?
虫ケースを持ち上げ、底から眺めると…
全滅だぁ〜!!
なにひとつ動く物体がいない繁殖池。
底部をよ〜く観てみると、ミジンコ達の死骸がユラユラと水に揺れていた…
小学生が近所でいろんな虫を捕まえてきては虫ケースに放り込む。
その内に虫採取にも飽きて、ケースの中はそのまま放ったらかし、カサカサに干からびた哀れな死骸もそのまま。
そんな乾いた光景がオッサンのミジンコ池にも繰り広げられていたのでした。
第二ミジンコ繁殖池改め、ただ汚い水が入っただけの虫ケース。
生命反応が消えた虫ケース
オッサンは、あしたのジョー最終回最終話のように真っ白な灰に…っという事は全く無く、っんだよ!とグリーンウォーターを死骸ごとそこらの排水口に捨てたのでした。
もう何度も全滅を経験しているので、全滅ごときにゃ〜無痛になってるオッサン。
っという訳で、今年もオンリーワンなミジンコ繁殖池で頑張ろうと心に誓ったオッサンなのでした。
今年も一個で頑張ろう!