少し前からなんだか右腕がピリピリと痛かったのです。
アカクラゲに刺されたような感じのピリピリ感…腕を見ても何も症状は見当たりません。
「なんだろう?ちょっと不気味だな…」と思っていたのですが、数日後ついに正体を現しました。
赤いブツブツが右上腕部に出て来ました。
妻に見せたら「帯状疱疹だよ!」と即答。「すぐに医者に行け!」と厳命が下りました。(妻はアトピーとかやっていて、肌のことには詳しいのです)
しかし!ここで問題が…帯状疱疹が発覚したのが、時悪くゴールデンウィーク初日だったのです!
当然ながら町医者はどこもお休みで、休日診療さえやっていない状態。
「早く診せないと長引くよ!」と再三妻に脅されましたが、どこも営業していない。”ゴールデンウィーク”をこれ程恨んだのは初めてでした。
右腕は以前にも増して、しびれるような痛さが響きます。
「ナントカしなければ!!」
近くには「日本赤十字医療センター(通称:日赤病院)」があります。そこでは救急をやっているので診てくれるのではと電話してみました。
用務員のようなオッサンが出て悲痛に痛みを訴えると、「まぁ、そういうことなら来て下さい」と言われた。
すごく不安……看護士さんが応対しているのかと思ったら、気だるそうなオッサンとは。
まぁ、とにかく行ってみる。
通常の受付はやっていないので、そこら辺にいたおばちゃんに聞いてみると案内されたのは「警備窓口」。当然受付担当は警備のオッサンです、”ここで受付するのか?”と信じがたい気持ちで受付を済ませる。
廊下のソファーに座って呼び出しを待つ。(通常の待合ロビーも開いていない)
病院ってなんか生気を吸われていくようであまり長居をしたくないのだ。
ゴールデンウィークなので見舞い客は極限まで少ない。そりゃそうだな…
時折、点滴と一緒に散歩する人や冷えピタを貼った子供と母親の親子連れを見かける。母親はすごく不機嫌そうだ。きっと子供が急に具合が悪くなって、ゴールデンウィークのお楽しみ旅行を中止したのだろうか。
まぁ〜よくあることだよ!心で励ますオッサンなのでした。
そんなこんなで待つこと小一時間。やっと呼ばれたので処置室へ。
若い女医さんだったが開口一番「私は専門外なので、休み明けに必ず専門医に診てもらって下さい。」
一気に萎えた…
とりあえず痛み止めと軟膏を処方されたが薬局で薬をもらう気さえなかった。
預かり金として5000円取られた。(後日、3000円ほど返されたが、アレで金を取られたのはチョットご立腹)
帰宅後、事の次第を話すと妻も呆れていた。「誰がみても帯状疱疹だし、処方する薬なんて決まってるんだから、ヒドイ医者だね!」
「まぁ、総合病院なんてそんなものかもね。とりあえず私が(帯状疱疹に)なったときの塗り薬を塗って、後はしっかりと体を休めること。とにかく寝てなさい!」
わけのわからん女医よりもよっぽど頼りになります。
とにかく今年のゴールデンウィークはひたすらに寝ていました。でも、痛くて眠むれないんですよね。
早く終ってくれゴールデンウィーク!!布団の中で祈るオッサンなのでした。
さて、最悪のゴールデンウィークが明けた翌日。
仕事を適当に早く終わらせて、近所の皮膚科にダッシュ!!皮膚科ってどこも混むようなので、早めに行動開始です。
午後の診療時間30分前に入口で陣取るオッサン。「なんとしても午後一番に診てもらうんだ!」前を通り過ぎるオバサンは、汚いものでも見るかのような視線を浴びせてきます。
「こっちはそれどころじゃないんじゃ〜!4日も前からこの時を待ってたんじゃぃ!!」
入口が開くと速攻で受付。一番の診療です。
問診票を焦って書く。字か汚い。
ゆっくり丁寧に書いても汚いのだが、今日は特にヒドイ。自分でも嫌になる。まぁいい。
早速、診療が始まる。ちょっと歳のいった女医さんだが育ちのよさそうな感じだ。
今までの経緯と患部を診て「コレは大変でしたね」と同情された。”大変だったですぅ”と心で返した。
帯状疱疹の説明と血液採取を行い、今後の治療方針を検討する。
特効薬の抗ウィルス薬・痛み止め・軟膏を処方してもらった。
コレでやっと一安心。平日とはありがたいものだと初めて実感しました。
数日後、血液検査の結果は、数値に特に異常はないので通常の治療で大丈夫との事。(実は血液検査は心配だったのです。毎回脂肪分が多いので)
痛みがひどい時のために、生まれて初めて座薬をもらった。
尻から薬を入れて効くというのが不思議でならない。どこから薬効成分を吸収するんだ?
若い女性の薬剤師さんに使い方を丁寧に説明されたのですが、恥ずかしいやら、おかしいやらで笑いをこらえるのが辛かったです。でも、座薬は怖いからまだ使っていません。
気の弱いオッサンなのでした。