例年、ゴールデンウィークを意識し始める時期になるとミジンコ繁殖の準備に取り掛かる。
なんでミジンコ!?っというと、オッサンちで飼っているメダカの活き餌としてミジンコを与えているためだ。
別に高価な珍しいメダカを飼っているわけでも、メダカブリーダーをやっているわけでもなく、普通の黒メダカを屋外のスイレン鉢で適当に飼っているだけ。
こんな程度なら通常はそこら辺で売っているメダカのエサでも十分なんだけど、メダカが生きたミジンコを追いかける様をただ見たくてミジンコ繁殖を始めたというトホホな理由。
しかしメダカに活きミジンコをあげた事がある方なら理解していただけると思いますが、普段ボ〜っとしているメダカが活きミジンコを見つけた途端の素早さといったら!
もうメダカ版CIAOちゅ〜る状態なのだ!!
ところがやってみると一筋縄ではいかないミジンコ繁殖。
メダカ飼育の数十倍は難しいミジンコ繁殖。
しかし、オッサンの長年のTrial&Error(と言っても3年程度なんだけど)の結果、今ではしっかり繁殖できるようになりました。
今年もミジンコの季節が近づいてきたので、そろそろ準備を始めなければなりません。
しかし、今年はミジンコを育てる入れものからスタートという事態になっている。
っというのも、昨年まで使っていたミジンコ繁殖ケースが使えなくなってしまったからです。
まぁ”ケース”とはいっても発泡スチロールの箱なんだけどさ!
外気温の影響を受けづらい発泡スチロールがGood!
実はミジンコ繁殖の現場は、自宅ではなく近所の妻の実家の屋上で勝手にやっているという恵まれた環境で、そこに置いていたスチロール製のミジンコ繁殖池がある事件で破壊されてしまったのだ!
その事件とは、妻の親を激怒させてその腹いせにやられたという納得できる理由ではなく、半自然災害というか半分は人災というか・・・
その屋上にはイナバの物置みたいな、よくありがちな薄い鉄板製の物置が置かれている。
しっかりと固定されてなく、ただ置いてあるだけなので強風が吹く度にズレたり倒れていたりしていた。
ほとんどいらないようなモノを突っ込んでいるだけなので住民の意識も希薄になるらしく、それに対して何のケアもされずにず〜っと置かれたままでした。
見かねたオッサンは物置をしっかりと固定して差し上げて、”あ〜今日も良いことをした”とホッ胸をなでおろしたのでした。
コレが後々悲劇を生むとは知らずに・・・
それは皆さんの記憶にも新しい2017年10月に来襲した台風21号。
超大型の勢力を保ったまま東京を舐めるように通過していったコヤツは、各地に大きな爪痕を残してゆきました。
そしてその爪痕はオッサンにも。
物置は無事だった。
あの暴風にも負けないほどしっかりと固定したオッサンは良い仕事をしたと思う。
より正確に表現すると”物置本体”は無事だった。
問題は物置の扉だった。
推定風速25mの暴風は物置の扉をひっぺがしたのだ!
そしてこともあろうか、その扉はオッサンのミジンコ繁殖池を直撃。
屋外で3年間、直射日光にさらされ脆くなったスチロールは、扉の衝撃に耐えられずものの見事にこっぱみじん!
翌日その惨劇を見たときには、底の部分の残骸だけが残され、他のパーツはどこかに飛ばされていた。
当然、中の水はエアー・・・
大量のミジンコ休眠卵が眠っていたであろうその繁殖水は影も形もありませんでした。
こうして3年掛けて作ってきた良い塩梅のミジンコ環境が一瞬で破壊されたのでした。
「やっぱりイナバだ!100人乗っても大丈夫ぃ!!」じゃないじゃん!
恐らくはオッサンが固定していなかったら、いつもみたいに倒れるとかで済んでいただろうから、ミジンコ繁殖池にまで被害はなかったであろうと推測される。
「情けが仇(なさけがあだ)」とはこのことだ。
さて、今年もミジンコの準備に取り掛かる。
先ずはいつもの指定席に場所を決める。
しかしこんな所にピンポイントで扉が飛んでくるかね?
ミジンコ繁殖池の下にコンクリートブロックを敷いて下からの熱を遮断。
いくら断熱性能に優れている発泡スチロールでも真夏の屋根の日射をなめてはイカン!
ミジンコは暑さに弱いのです
今回使用する発泡スチロール箱。
前回よりもかなりスケールダウンしているが、コレしか見つからなかったからしょうがない。
この手の箱って何でもない時はたくさん目に付くのに、いざ探すとなるとちょうど良いものが見つからないんだよね〜
ちょっと小さいがコレしかなかったからしょうがない
水道水をいっぱいに投入。
このノズル大量に水が漏れるんですけど・・・新しく買ってくれんかな!
水はけを良くするために一部を摘んで欠いておく。
大量に雨が降った時に中の水があふれ出てミジンコも流出するんだけど、コレをやっておくと被害が少なくて済む。
やっておかないと結構な数のミジンコが流れ出るんだよね〜
最後にパンチングメタル(ステンレス製)でフタをしておく。
コレをやっておかないと、カラスや野鳥が行水に来て水が大量に無くなることがある。
カラスなんて発泡スチロールをツンツンして穴を開けることもあるので、フタは光を反射する材料を使ってカラス避けにしています。
そこそこ光も水も通すのでチョウドイイ!
このままミジンコ投入まで放置。
その時までには水道のカルキは抜けてるっしょ!
さて、最後の仕上げは物置の固定を外してフリーにしておくということだ。
問題は住民に気づかれずにコレを実行するのは難しいが、やらねばなるまいて・・・
この場合、物置とその中身よりもミジンコの命のほうが絶対的に重いのだから。