2019年3回目のタコ釣り そろそろ終わりが見えてきたかな…

2019年川崎新堤でのタコ釣りも3回目

2019年9月3日。2019年シーズン3回目のタコ釣りに行ってきました。

 

釣り場:川崎新堤【5番〜3番くらい】天気:基本薄曇りで最後の最後はドシャ降り釣行時間:6時30分(潮位:130cm上げ6分)〜14時30分くらい(潮位:105cm干潮)小潮釣果:マダコ10匹(0.3kg〜1kg)

 

ロッド:アブガルシア-タコスフィールド TKFC-692MH-BSリール:アブガルシア-オーシャンフィールドBGライン:PE4号 オモリ:自作スチール棒オモリ(25号相当)ルアー:自作デビルパラシュートもどき【生餌Ver.&デビルクローVer.】生餌:豆アジ&スープボーン(手羽先の先)デビルクロー:ホワイトラメ&パールチャートペッパー

 

 

2019年から始めたタコ釣りはオッサンの中ではホットな釣りモノである。

 

ホットな理由

  • @仕掛けを自作できるから試行錯誤が面白い
  • A釣り場が『川崎新堤』なので渡船代で済むから安いし、近い
  • Bタコを掛けると重量感がスゴくて、姿を見るまで期待が膨らむ
  • C捌くのが簡単:素手で内臓をとる→塩もみ→下茹で完了
  • D料理のレパートリーが広いので作るのも楽しいし、何より美味しい
    【たこ飯はマスト!】

 

まぁこんな理由もあり、手軽に楽しめるのでオッサンの中ではタコ釣りが流行っている。

 

2019年の東京湾は、近年になく大量のタコが湧いていたというのもタコ釣りにハマりやすかったんだと思う。

 

聞けば、オッサンみたいに今年からタコ釣りを始めた輩も多いらしい。

 

 

始めてタコ釣りに行った6月初旬。

 

『川崎新堤』という存在を知ったのも初めて、渡船というシステムを利用するのも初めて、沖合のコンクリートの塊に乗って釣りをするのも初めて、魚ではなく軟体動物めがけて釣りをするのも初めて(キス釣りでマダコが釣れちゃったことはある)と初めてづくしのタコ釣りだった。

 

 

少し以前から沖釣り専門の友人オッサン2号から依頼され、タコ釣りに使うアイテムは作っていた。

 

デビルエイトもどきやタコエギ天秤やら、イカエギをタコ釣り用に改造したこともあった。

 

しかし、実際にタコ釣りをしたことがなくて2号の言う通りには作ってみたものの、経験してないがゆえの曖昧さは否めず。

 

今思うと、たいそうイマイチなアイテムばかり作っていたあの頃…

 

 

それからしばし時が流れ、自作したデビルパラシュートもどきを握りしめ、川崎沖400mのコンクリ堤に立ち、初めてタコを釣りあげた時の感動は忘れはしない。

 

っという大げさなものではないんだけど、正直、釣れないだろうと全く期待してなかったもんだから、その日の釣行は自分の釣り人生から切り取るつもりの覚悟だったのを覚えている。

 

しかし、予想に反して小さいながらもツ抜けし、小柄な図体に似合わない重量級の引き(?)というか、ただひたすらに重いのをゴリゴリと巻きあげる期待感にすっかりハマってしまったのでした。

 

 

今回で川崎新堤のタコ釣りも3回目。

 

そして恐らくは、時期的にも今シーズン最後となるタコ釣りに行ってきました。

 

川崎新堤までの渡船は、いつもの横浜山下の「山本釣船店」さんにて。

 

予約した2号情報によると、いつもの山下ふ頭内の駐車場は使えないということだった。

 

恐らくは横浜のIR(統合型リゾート)誘致問題のゴタゴタのあおりを受けたんだと思う。

 

という訳で、近所のコインパーキングに(2号の)車を停めて、受付後に山本釣り船店さんの建物脇から乗船する。

 

渡船には既に30人ほどの太公望達が乗っていたが、最終的には40人以上乗り込んで河岸払いしたが、こんな小さい船に大丈夫なのコノ状態は?

 

チキチキマシン猛レースのギャングセブン並みの超定員オーバーにしか見えないんだけど、途中で沈まないか!?と心配になる。

平日にもかかわらず、スゲェ〜人数が乗ってるんですけど…

 

気のせいと思いたいが、乗り込んでいる人間のバランスが悪いらしく、船が傾いてるように感じるが…

 

しかし、もう出発しちゃってるから無事に川崎新堤に到着するのを祈るしかない。

頼む!無事に着いてくれ!!

 

いつもの『みなとみらい』方面の風景が見えてくると、”ありあけのハーバー”の歌が頭の中をパワープレイし始める。

♪ありあけぇ〜のを、ハァ〜ァァバ〜〜♪

 

ベイブリッジをくぐり抜け、最後尾というマズイ席に座ったオッサンは潮水をかぶりながら船はひた走る

 

出発から30分ほどで川崎新堤に到着。

こちらは赤い灯台が目印の1番方面

 

オッサン御一行様は反対側の6番にて下船なので、あと3kmほど新堤脇を滑走する。

 

やっと目的地に到着&上陸。

 

まぁここは陸続きじゃないけど、安定した地上に降り立つと安心する。

 

やはり人間は陸上の動物なんだな〜

沈没を免れてホッとする

 

帰ってゆく船を見送りながら、ふと思う。

 

よくよく考えてみると、この渡船というシステムって美味しいよね!

 

釣り船は釣りモノによって多少違うが、大体が一日船で1万円くらい。

 

7〜8時間という長丁場で、しかもその時の釣れ具合では好ポイントを求めて右往左往しなければならない完全介護でツェ〜マン(1万)。

 

片や渡船代が3千円。

 

行きと帰り時間のズレはあるが、往復で約一時間、いつもの航路を走るだけで3K。

 

どう考えても渡船の方が割に合う気がする。

 

もし間違ってオッサンが船でお金儲けをするとなったら、迷わず渡船をやろうと思った。

やはり釣れるのは海側方面

下船した釣り人達は思い思いのポイントに向かって移動してゆく。

 

オッサン二匹も移動開始するが、とりあえずお隣りの5番方面へ行ってみる。

 

”お隣り”とは言うものの直線距離で400mはあって、ず〜っと向こうに目的地は見えているものの、なかなか到着しないのがもどかしい。

 

途中、釣り人が海に奉納したタックルが、たぶん仕掛けに引っかかって釣り上げられたであろう残骸となってディスプレイされている。

 

こんなもんをゴリゴリ上げてくるのも、タコ釣り用のパワータックルならではだと思う。

オッサンはこの残骸を2つも見た。まぁ、それだけタコ釣り人が多いということかな…

 

 

やっと5番付近に到着。

大体ここらへん

 

川崎新堤で一番マトモなハシゴがある

 

早速タコ釣りの準備に取りかかる。

 

本日使うリールは2号から譲り受けたアイテム。【アブガルア-オーシャンフィールドBG】

 

オッサンが今まで使っていたリールは小さくて軽いんだけど、タコの重さに負けていて、ヨイショ!ヨイショ!と巻かなくては上がってこなかった。

 

このリールなら最大ドラグ力10kgなのでパワーの点では問題ないと思うが、気になるのが左巻きなんですよね〜

 

オッサンはスピニングリールは左巻きなんだけど、ベイトリールは右巻きで慣れている。

 

まぁ、今日一日使えばコレにも慣れるだろうて…

 

2号はこのリールのフィーリングが気に入らなかったらしく、全然使ってないとのことでオッサンが譲り受けたのでした。

このリールならタコパワーに負けないハズ

 

本日の生エサは豆あじスープボーン

 

本当は実績のある三枚おろしのイワシが良かったんだけど、もうイワシの季節も終わったらしく売ってなかった。

 

なので安かった豆あじをチョイス。

普通に釣れるハズだから問題ないだろう

 

んで、もう一方の『スープボーン』は鶏手羽先のさらに先っぽの部分。

 

通常は食べない部位だと思う。

 

食材というよりは鶏ガラスープを抽出する材料だが、安く大量に売ってたので買ってみた。

 

タコは手羽先でも釣れるらしく、コレも手羽先の一部だから釣れるという発想なんだけど、どうでしょう?

この量でこの安さはありがたい!釣れればね…

 

この生エサをデビルパラシュート【ツインVer.】に装着して…っと思ってたら、まだエサがカチンコチンに凍ってやがって使いモノにならず。

 

しょうがないから2号が生エサとして持ってきていた『豚の背脂』をひとつ失敬して装着。

相方のデビルクローはパールチャートペッパー

 

んで2度ほど陸側に向かって投げてみるが全くアタリなく、やはり期待できるのは海側か。

 

ハシゴをよじ登り海側で仁王立ち。

潮位が高いので思ったよりも海面が近い

 

ここは沖10mほどに根地帯があり、その付近にタコがいるというのを前回確認している。

 

根の向こう側に投げ、小刻みに優しくチョンチョンとシャクリながら巻いてると早速止まった!

 

オッサンはいまだに根掛りとタコが乗っている違いが分からないので、シャクリが止まったらタコだと思うことにしている。

 

タコをしっかりとデビパラに抱きつかせるために10秒ほど長めにシェイクしてから、ロッドを倒しながらリールを巻いて大きくアワセを入れる。

 

この時、タコが乗っていれば重量感とともにロッドを起こせるが、ガッツリ根掛りだとうんともすんともロッドが動かないし、海藻に引っかかった程度だとスカッ!っと外れて気分が凹む。

 

今回はと言うと、「タコ乗ったぁ!!」

 

底からタコを引っ剥がし、ゴリゴリとリールを巻きその重量感を楽しみながら「どんだけの大物が来たんだぁ!?」と期待が膨らむ。

 

この重量感と期待感がタコ釣りの楽しみである。

 

んで上がってきたのは0.4kgくらいのかわいいタコ…

 

まぁ現実はこんなもんで、期待と現実のギャップがまた楽しくもある。

海側一投目から上がったからヨシとしましょう!

 

気を取り直して二投目。

 

足元付近でシャクリが止まりアワセるとタコ乗ったんだけど、上がってきたのは0.3kgにも満たない赤ちゃんタコ。

 

当然ながらリリース。

 

足元付近は小ダコがほとんどで、やはり本命の良型タコは沖の根地帯で掛かることが多い。

 

 

んで、次に上がってきたのは根地帯で掛かったナイスサイズ。

やはり、あの地帯にはナイスなタコがいるらしい

 

前回のタコ釣りは7月で爆釣だったんだけど、さすがに9月になると前回のような活性は望めず…

 

何度も投げるがなかなかタコも渋い。

 

という訳で、定番のガッツリ根掛りで本日ひとつ目のデビパラロストとなりました。

愛と憎しみのタコ釣り

一度、基地に戻り新しいデビルを装着し、いい塩梅に解凍された豆あじを握りしめて再びハシゴをよじ登る。

 

しかし、問題発生!

 

今回はデビパラ【生エサVer.】は持ってきてないので、エサにステンレス線を刺すだけで装着しなければならない。

 

鯵のなるべく硬い箇所にステンレス線を刺したんだけど、それでも遠投の威力に鯵が耐えられないらしく数回投げると鯵が外れてしまう。

 

コレではデビルクローと生エサのダブル効果でタコを誘うミッションがインポッシブルなので、豆あじは諦めた。

一応、豆あじが無くても釣れるけどね!

ワームがデビパラではないが…

※写真のワームはデビルクローではなく、はるか昔に買った奴。デビパラを根掛りロストすると当然クローごと無くなって痛いので、この安いワームを使うこともある。

 

という訳で、豆あじを諦めてスープボーンを使ってみる。

 

骨の近くにステンレス線を刺し通してみるとしっかりと装着できたので、これなら遠投にも耐えられそうだし、タコに強奪されることもないだろう。

強度はありそうだが、果たして釣れるのか?

 

やはり遠投にも耐えて良い具合である。

 

しかし、朝イチのサービスタイムが終了したらしくタコが遠い…

 

一応、オッサンも2号も釣りに関しては粘り強い方なので、ここで腐ってしまっては釣れるもんも釣れないのを痛いほど知ってる。

 

とにかく、しつこく丁寧にシャクリ続けるしかないのである。

 

適度に移動しながらシャクリ続けるとポツリポツリとタコが上がってくる。

 

スープボーンでも問題なく釣れた!

 

魚系の生エサと違って肉系は餌持ちするからソレはソレで良いのかもしれないけど、エサの鮮度的にはどうなんだろ?

 

エサって匂いが大事だと思うんだけど、長時間同じエサを使ってると匂いが抜けてエサの役割を果たさないのでは?

 

タコは白いモノに反応するというのを聞いたことがある。

 

このスープボーンも2号が使ってる豚の背脂もそうだけど、エサというよりはただ単に『白い物体』というだけでタコが抱きついてるだけなのかもしれない。

 

しかし、ワームだけよりも生エサも付けたほうが釣れるような気もするし…

 

 

考えてもよく分からんので、エサの鉄則『エサはいつも新鮮に!』を実践すべく、スープボーンをマメにチェンジしながら釣り続けた。

 

その甲斐あってか、本日の最大サイズが上がってきた!

 

タコを掛けると、いつもとは全く違うその重量。

 

その重さを楽しみながらゆっくりめにリールを巻く。

 

 

実はオッサンは「コレはデカイぞ!」に限ってバラすという愚挙を何度も繰り返していた。

 

期待しながらゴリゴリとリールを巻いていて突然軽くなりバラした時は、悔しいと言うより、ただボーゼンと海を眺めるくらいショックである。

 

最初はしっかりと抱かせてないからだと思ってたんだけど、でもそれだけではない気がしていた。

 

んで気が付いたのは、焦ってリールを早く巻き過ぎていたという事だった。

 

何かの動画で見たんだど、タコがハリに掛かると足を広げて抵抗していた。

 

これが小さいタコながらも重い理由で、水の抵抗を利用してハリを外そうとしているのかもしれない。

 

これがタコが大きくなれば余計に抵抗がかかるから、外れやすくなるのも納得。

 

なので、焦って早く巻くとその抵抗も大きくなりバラすリスクも高くなるんだと思う。

 

という訳で、落ち着いてゆっくりめに巻くことを意識する。

 

もちろんチンタラ過ぎるとこれまた外れるので、その加減が難しいんだけどサ!

 

 

上がってきたのは1kgオーバーの良型。

 

コレが釣れれば、釣りに来た甲斐があったってもんだね!

 

ちょうど釣り上げた時に堤防の低い方に2号がいた。

 

そのタコをブラ〜ンと吊り下げながら2号に差し出すと、2号がタコを外し、基地に運んでオッサンのタコネットに入れなければならない。

 

我々の間でいつの間にか出来た暗黙のルールである。

 

海側の高い方に登ってると簡単に下には降りられないので、運悪く下側の近所にいたらコレをやらなければならない。

 

2号が渋々オッサンタコを運んでいくが、この時はまた基地が遥か遠くで不憫だった。

 

 

感謝の念とともに2号の後ろ姿を見送っていると、事もあろうに突然2号がオッサンのタコを投げやがった。

 

しかも結構遠くに!

 

「ビチャッ!」という鈍い音とともに堤防に叩きつけられるオッサンタコ。

 

「俺様の可愛いタコに何すんじゃい!」と帰ってきた2号に文句を言うと、どうやらそいつに噛まれたらしい。

 

しかし叩きつけるほど憎しみ込めなくても…と思った。

 

 

この噛み付きタコを最後に釣れなくなった。

 

船が迎えに来るまでまだ少し時間はあったが、集合場所まで結構遠いし、これ以上は釣れなさそうだったので納竿。

 

8時間粘って10匹。

 

まぁ粘らずに釣りを止めたからといって、すぐに帰れるわけじゃないけど…

右の白い物体が本日最大のタコ。よく分からんけど…

 

 

少しでも荷物を軽くするため、タコを捌くことにした。

 

タコの頭をひっくり返して素手で内蔵を取る。

 

しかし、タコも必死の抵抗をみせる。

 

オッサンの手に絡みついてきて「剥がれない〜」って思ってたら、「ガブッ!」と噛み付いてきやがった!

 

痛い!小さいながらも結構痛く、出血してきた。

 

タコに噛みつかれるのは初めてだったんだけど、タコって本当に噛むんだ!

 

このサイズでこの痛さなら、さっき2号に噛み付いたあのサイズならその痛みもことのほかだろう。

 

2号が投げつけたその憎しみも少し理解できた。

 

 

オッサン二匹ともタコに噛まれて出血しながら捌き終わり、集合場所に移動するが、いつの間にかスゲェ〜遠くまで来てたんだね。

 

遠いのなんのって、移動にすこぶる時間がかかった。

帰りの船に間に合って良かった!

 

来る時は40人以上船に乗ってたんだけど、帰りは7〜8人程度だった。

 

そもそも多くの釣り人は11時の便で帰ってしまい、15時まで粘ってるのはごく僅かでした。

 

ど〜りで釣り場も空いてたわけだ!

誰もいない釣り場。遠くにポツンといるのが2号

 

 

帰りの船に乗っていた時のこと。

 

雨も降らずに天気がもって良かったな〜っと思ってたら、あと10分で到着というところで突然のドシャ降り!

 

この渡船って避難するキャビンがないから逃げ場はない!

 

すぐにレインスーツを着込んだが、けっこう濡れた。

 

他の釣り人達はカッパを着てなかったからズブ濡れになっていた。

 

しかしすぐに雨は止み、晴れ間が見えてきた。

 

何なんだよ…

 

 

 

今回で川崎新堤のタコ釣りも終了です。

 

今回は数は期待してなくて、代わりに型は良くなってるかな〜って思ってたんだけど、実はそうでもなくて結構小型も多かったなぁ。

 

ただ、今日は仕掛けの根掛りロストが多くて、オッサン達それぞれが10個近くもロストしてしまいました。

 

この釣り場の特性を理解した上で攻めた結果のロストでしたが、生き残ったデビパラはたったひとつだけでした。

 

まだ安く製作したオッサンの自作だから諦めもつくが、これが市販品だったら心が折れてますね。

 

このロスト問題は、来年に向けての課題として、じっくりと取り組んでいきたいと思います。

 

既にある程度のイメージは出来てるので、テストを繰り返して熟成させていきたいと思ってます。

 

 

 

川崎新堤に行くのはまた来年だろうけど、来季はどんなタコ釣りになるやら。

 

今年は特別らしいから、厳しくなるのかな…

 

でも楽しく美味しいタコ釣りは止められそうもないな!

 

 

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