コスプレと苦行僧

コスプレと苦行僧

先日、「大森ふるさとの浜辺公園」でコスプレ集団を見かけたという記事を書きました。

 

少し否定的な内容になってしまいましたが、オッサン的には決して卑下したのではなく、逆に尊敬の念を抱いています。

 

 

今は表面的には「個性」がもてはやされる時代になっていますが、まだまだこの国は「出る杭は打たれる」社会がベースになっています。

 

良い結果が出た”杭”は話題になり「やっぱり個性って大事だよな!」的な風潮で評価されますが、そんなのは極々一部です。

 

大部分の杭達は残念な結果に終わり、「自分勝手なやり方じゃぁ、ダメなんだよ」と社会に打ち込まれて姿を消していきます。もっと言えば、結果が出る前に打たれてしまう杭がほとんどです。

 

その実は”みんな仲良く、同じように頑張りましょう”と空気が世の中を支配しています。

 

 

そんな中、個性を主張するコスプレな人達は、周りの冷ややかな目線をものともしない強さを持っています。

 

正確には【コスプレ=キャラのマネ】であって完全なオリジナルではないかもしれませんが、それぞれにキャラに近づけようと細かい工夫はしているわけです。

 

 

二次元でバーチャルな存在をリアルな三次元世界に自らで再現するというチャレンジ精神は、今の世の中には稀有なエネルギーにあふれています。

 

 

自分の世界を作り上げ、決して周りに流されないその姿は自分の道を行く”解脱者”の姿です。

 

自宅からそのキャラになりきって出撃するであろう解脱者達は、家を出た瞬間から(場合によっては自分の部屋から出た瞬間から)世間の冷たい視線を容赦なく浴びせかけられます。それが公共交通機関の利用時にはピークとなり、針のむしろ状態で、もはや荒行に耐える苦行僧です。

 

 

しかし、その荒行の先に待ち構えているのは、仲間たちが待つ「イベント会場」という名のガンダーラです。苦行に耐えた者同士が、自らを開放させ喜びを分かち合う場です。

 

 

オッサンもいつかは解脱者になりたいと思っているんですが、(コスプレをやりたいという意味ではありませんが)まだまだ修行が足りないようです。

 

やはりコスプレしないとその域にはたどり着けないのかな・・・

 

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