オッサンは、テナガエビ釣りでは中通しのウキを使ってます。
特にこだわりは無く、単純に目印という役割だけだから、ジンタンウキとかシモリウキとかでもいいんだけど…
やったことがある方なら納得してくれると思いますが、テナガエビ釣りって、そこそこの頻度で根掛かりする釣りモノ。
ただ、根掛かりする箇所が針部は少なくて、ほとんどはヨリモドシ部だったりする。
なので、どうしても外れずに最後の手段でラインを切るんだけど、やはり切れるのは道糸。
つまり、ラインブレイクするとほぼ全ての仕掛けが無くなってしまい、ダメージがデカい。
そしてどういう訳か、道糸が切れた勢いでウキも外れてしまい、プカプカと水面を漂ってる事も少なくない。
そんなウキを救出できればまだ慰めにもなるが、手の届かない水面をドンブラこっこと流れてゆく様をボ〜ゼンと見送るだけというのは、虚しい…
なけなしのポケットマネーを渋る為に、使う竿は仲間からの貰いもんで済ませたり、釣り餌は近所の公園でミミズをほじったりと、爪に火をともすような自転車圏での小モノ釣り。
エビ釣りの度にウキをロストするのもかなりの痛手なので、何かリーズナブルなアイテムはないものか?と見つけたのが、工芸屋さんで売っていた発泡スチロール製の球。
釣具屋さんで、発泡スチロール製の球に着色している安っぽいフロートをよく目にするが、ソレの原型みたいなものかな?
同じスチロール製にしても、オッサンが買ってきたブツはちょっと柔らかい気がするから、釣具屋さんのとは密度が違うんだろうな〜
まぁ、こだわりはないからコレで良いや!
真ん中に穴の空いたウキで代表的なのはシモリウキだと思うんだけど、皆さんはどうやって道糸に取り付けてますか?
パッケージ裏の説明書には、ウキにクルン!と1回か2回ラインを廻す方法が書いてあったりする。
ただこの方法だと、水深調整でウキを動かすと、道糸が陰毛みたいにフニョフニョと縮れてしまう事も多いと思います。
こうなってしまうと、アタリがボヤけるし、アワセも遅れがちになるしで釣りに影響するし、何よりも見た目が陰毛なので、ど〜にもくすぶる釣りになるのは否めない。
あと、このやり方だと根掛かり時にラインを切ろうと竿をブンブンやってると、ウキが切れる事も無きにしもあらず。
なので、気を使った方になると、ウキ止め専用のゴムとか糸を使ってたりする。
まぁ、釣りって何かと専用アイテムが売ってるんだけど、”専用”ってそれなりのお値段がする。
「そんな程度は買えよ!」と諫言耳が痛いのですが、”そんな程度”が積み上がってゆくと、気づいた時には身も心も全て絞り取られているのである。
コレが釣りの恐ろしい落とし穴で、多くの釣り人がメーカーの術中に嵌まっているのが現実。
数年続いたコロナ禍の影響で、アウトドア・アクティビティが空前のブームだったらしい。
キャンプ、登山、サイクリング…
各メーカーもウハウハだったに違いない。
コロナ禍で厳しい苦境に立たされる側がいれば、逆に大儲けだぜ!もいて、どんな状況でも損得が発生するのである。
釣りもウハウハ側だったらしく、各釣具メーカーでも、ここ数年は様々な”専用アイテム”が目白押し!
ここがチャ〜ンス!とばかりに新商品投入のオンパレードだった。
中には「こんなのまで売ってるんだ!?ここまで細分化することないじゃん?」と必要以上におせっかいでド派手なアイテムも多く、魚を釣る前に人間が釣られている状態。
んがしかし、オッサンみたいに社会の底辺でかろうじて生きている庶民には、とても手の届くシロモノではなく、お店で手にとっては見るものの、ソっ……と元の場所に戻すこと山の如しである。
よくメディアでは、大型店舗で芸能人やスポーツ選手が欲しい商品を山ほどカゴに積み上げたりする番組があって、「総額〇〇万円ですぅ〜!」っと派手にやってたりする。
ソレを死んだ目で眺めながら思う。
ハァ〜…一生に一度でいいから、何も考えずに欲しいものを欲しいだけ買い物する立場になってみてぇ〜なぁ〜!
そんなセレブショッピングには全く縁もゆかりもないオッサンは、今回もみみっちい作戦。
本当は「みっともないから、こんなコト発表すんの止めようかな〜」っと思ったけど、まだハゼ釣りも始まってないこの時期、ブログのネタもないもんで、恥を忍んでのご紹介となりました。
用意するのは、工芸屋さんで入手した発泡スチロールの球。
かなりの数入っててお得なお値段!
と、普通サイズの輪ゴム。
もう「輪ゴム」と聞いただけで哀愁漂うね〜
少々の問題は、この発泡球には穴が空いてないので、自分でやります。
太めの針金でブスリ!とね
簡単に穴が空く
オッサンは1mmの穴で比較的大きく空けてますが、穴を開けるサイズによっては、挿入する輪ゴムを1本にしたりと調整してください。
お次は、この穴に輪ゴムを通すのですがハテ?
どうやって穴に入れるのやら…
取り出しましたるは道糸に使うライン。
いつもエビ釣りに使ってる1.5号
まずはウキの穴に道糸を通します。
通した勢いで、今度は輪ゴムにも通します。
んで、その勢いのまま道糸の先からウキの穴に戻す。
こんな感じになります
次に道糸をギュ〜っと引っ張って、ウキの穴に輪ゴムを通す。
ギュ〜っとね!
ゴムが貫通!
ここに道糸を通すのですが、どこでも良いというわけではございません!
後述の理由で2本のゴムの間に道糸を入れたいのです。
っという訳で、まずは長い方の2本のゴムを左右に引っ張る。
ムギュッ!っとね
ゴムを広げた状態のまま、ケツメド部に道糸の先端をズブリ!と突っ込む。
道糸をズブリ!とね
広げたゴムを放して開放すると、自動的に道糸が挟まれる。
キュッと!道糸が勝手に挟まれる
道糸が挟まれた反対側から輪ゴムを引っ張ると、
めでたく道糸貫通!
後は余分な輪ゴムをカットすれば完成です。
せっかく挿入した道糸を切らないように
完成!
実は、ゴムを一本だけ入れるもっと簡単な方法もあります。
市販のシモリウキだと穴も小さいので、輪ゴム一本Ver.の方がスムーズだと思います。
オッサンのなんちゃって発泡ウキの場合は、穴が大きくて道糸の保持力が弱く、簡単にウキが動いちゃったので、ゴムを二本入れる事態になった。
あと、コレも柔らかいなんちゃってウキだからこその弊害なんだけど、2本の輪ゴムの間に道糸を入れておかないと次第に保持力が弱くなるのと、動かしているうちに道糸でウキが切れる事があった。
なので、今回ご紹介した2本の輪ゴムの間に道糸を挿入する方法に落ち着きました。
ここまで苦労するなら、はじめからちゃんとしたウキ使えよ!と言われそうですが、それが一番正解です!
でも、まだまだなんちゃって発泡球いっぱいあるんだよね〜
このようにして、オッサンのセコい小モノ釣りはまだまだ続くのでした…