2024年8月13日。
2024年4回目のビシアジ釣りに行ってきました。
釣り場:東京湾【横須賀走水沖】
天気:晴れ
釣行時間:8時00分(潮位:100cm上げ5分)〜13時00分くらい(潮位:131cmほぼ満潮)長潮
釣果:マアジ47匹(18cm〜39cm)
ロッド:ダイワ リーディング82H190
リール:ダイワ ハイパータナコン400FBe
ライン:PE4号
ハリス:フロロ2号→3号
ハリ:アジ針12号(ハリス長さ1.8mの二本針)
エサ:アカタン&アオイソメ
アンドンビシ130号の天秤仕掛け
2024年の夏季休暇は無駄に長いんだけど、こういう時に限ってな〜んも予定がない。
今年のお盆は帰省しないので、毎日近所でハゼ釣りばかりだけど、唯一のイベントが今回のアジ釣り。
このブログでの2024年のアジ釣り記事は2つ目だけど、実際は今回で4回目のアジ釣りです。
ハゼ釣りだとその日中にブログを書くんだけど、アジ釣りは釣りから帰ったらすかさず捌かなければならない。
捌くのが終わると、今度は釣りアイテムをキレイしてメンテナンス…
そんな事をしていると夜になり、釣りの疲れでグロッキー。
ブログを書くなんてとても出来やしない!
このブログ作業って記憶が新鮮な内にやっつけないと、イマイチ文章にならない。
そもそも、オッサンのこのブログなんてマトモな内容じゃないからど〜でも良いんだけど、日にちが経って記憶が薄れると、こちとらも作業しててもつまらないんだよね〜
まぁ元から愚鈍な性格なもんだから、オッサンの釣行全てを記事にしている訳ではございませんが…
とは言え、アジ釣り記事に至っては2回も飛ばしてるもんだから、さすがに書かなくちゃな〜っとも思っていた。
今回のターゲットは東京湾の走水の豚アジ。
豚アジとは通称で、横須賀走水沖とか観音崎沖の大型の金アジの事。
金アジとは東京湾の名物アジで、回遊せず流れに耐えて育つ居着きのアジで、魚体が黄金色に輝くので『金アジ』というブランド名にもなっている。
大アジのサイズの定義はいろいろあるけど、なんとなく多数意見で言うと、30cm以上を大アジと呼ぶ事が多い気がする。
ちなみに別名で、
尺アジ・メガアジ:30p以上のアジ
ギガアジ:40p以上のアジ
テラアジ:50p以上のアジ
という呼び方もあるらしい。
っという訳で、今回のアジ釣りのテーマは豚アジ一択である。
実力もないくせに高望みをするオッサンだが、釣りをする前だけは大漁を夢見て楽しむのを釣りというのだ!
オッサンが身の丈に合わないアジ釣りを望むようになったのは、ある動画を見つけたから。
その動画は走水沖で豚アジを釣りまくるものだけど、一般的な釣り方とは一線を画す釣法だった。
しかもオッサンでも出来そうな感じ。
「コレをやればオラも豚アジ爆釣じゃね?」
今までの釣り方では、大アジが釣れる偶然に期待するしかなかったが、狙って豚アジが釣れるなら絶対楽しいじゃん!
確かに数は釣れないが、20〜25cm程度のアジ(とは言え、このサイズなら十分なのかも知れないが…)でクーラーボックスをいっぱいにするよりも、豚アジで満タンの方が満足度が違うじゃん!
せっかく走水に行くんだから、狙わなくちゃ!
何度も動画をパワープレイし&激観し、その釣法を細部まで脳みそに刷り込む。
完璧だ!たぶん…
準備万端にてH2氏をアジ釣りにお誘い。
アジ釣りはH2氏もお好みなのでふたつ返事。
問題はいつもH2氏とオッサンだけの二人釣行なので、他のハゼ釣り仲間を勧誘してはみたが、馬の耳に念仏、馬耳東風、牛に対して琴を弾ず、犬に釈迦聞かす、笛吹けど踊らず…
誰も乗って来ないのでした。
「ケッ!貧乏人どもがぁ!!」
っという訳で、今回もH2氏との豚アジ釣りになったのでした。
ちなみにその動画でも言ってたけど、大アジって食味も大味になって美味しくないと言われているが、走水沖辺りのアジは釣り人が撒くコマセを食べて大きくなるからほぼ養殖。
なので、季節に関係なく脂のりもよくて、大きければ大きいほど美味しいらしい。
いつものように当日の足はH2氏の車だけど、運転はオッサン。
早朝5時から行動開始だが、ハゼ釣りで早朝にも慣れたもんだから5時なんて遅いくらいの認識。
夏は早朝と言えども明るくなるのが早いから、心地良い早朝ドライブ。
目指す船宿は、アジ釣りの定宿である横須賀安浦港の『長谷川丸』さん。
釣れる釣れないはあるけど、釣り場は眼の前だし、いつも混んでないからありがたい。
この安浦港にはいくつかの船宿があるんだけど、お盆の始まりだからか釣り客はちょっと少ないかな?
遊漁船が何艘も
受付を済ませ、乗船して釣りの準備。
本日は片舷に4名ずつの計8人の乗船らしいから、ゆったりで良いね〜
そこそこの大型船に4名ずつとゆったり
釣り座は、H2氏はミヨシ(一番先頭)でオッサンはその次。
釣り座って結構こだわる人がいるんだけど、オッサンは別に気にしない。
確かに、四隅は釣りの作業はし易いけど、釣れる釣れないはその時の状況で違うから、気分の問題だよね。
特にアジ釣りは真下に落とすから、釣り座によって釣れる釣れないはほぼ関係ないと思ってます。
さすがにもう手慣れたもんだから、あっという間に準備完了。
オッサンのコックピット
ちなみに本日のハリスは2号から始める。
今までは大アジ相手だから安心の5号を使ってたんだけど、実は前回はH2氏とオッサンはコテンパンの貧果だった。
船中全然釣れないならしょうがないと思うが、竿頭はほぼ落とせば毎回のように釣り上げるような大漁苑だったもんだから、全く納得がいかん!
H2氏もオッサンもそこそこは釣り上げる方だから、この酷すぎる差はなしか?
とその原因を考えてみたら、答えはただひとつでハリスの太さしか考えられなかった。
アジ釣りはタナ取りが命。
タナが数10cmズレれば釣れないほどタナには敏感な釣りモノ。
二人で散々いろいろなタナを探ってみたが、最後まで当たりダナは見つからなくての散々な結果だった。
つまりタナが原因ではないということ。
今まではハリスの太さは5号を使っていて、それでも釣れていたし、クロダイとかのゲストにも余裕で対応できていたから問題とは思ってなかった。
通常はこんな太いハリスは使わないし、市販品も太くても3号までだからオッサンが仕掛けを作っていて、H2氏もオッサンと同じ太さを使っていた。
っという事は、やはりハリスしかダメな原因が考えられない。
アジ釣りにおいてはハリスは細い方が喰いが良いのは知っていたけど、今まで釣れてたからな〜
とは言え、やはりダメな原因は改善すべきであろう。
なので、今回は2号と3号のハリスで作ってきた。
ただ豚アジに2号はちょっと心細いな…
ちょっと心配だけど…
餌はアオイソメだけど、その動画では上の針にアカタンで、下の針にはイソメを大きめにつけていた。
なんで上下ともにイソメを付けないのかは分からんが、こういう時は私見を挟まず素直に真似をするべきであろう。
下のイソメは分かるが、
なんで上の針にはアカタン?
地味に役立つ自作マグネットボード
イワシミンチのコマセ。
このコマセの撒き具合で釣果が左右されるんだけど、アジ釣りが臭い原因もコイツ。
このニオイゆえにアジが釣れるのは理解できるが、このご時世、フローラルとかシトラスとかのフレグランスのコマセ作ってくんないかな〜
釣りの後、道具を置いている部屋が臭くてかなわんよ!
使わなきゃ〜釣れないのは分かるが…
準備完了にてブレックファースト。
いつもながらショボいぜ!
定刻通り出船。
他の船も続々とそれぞれのポイントに散っていった。
出船時はいつもワクワクするね!
向かうのはやはり走水沖で、ちょっと沖に出ると海の上はもう涼しくなる。
気持ちいいね〜
15分ほどで最初のポイントに到着。
近いから時間の無駄がない
水深は45mほどで夏場は浅い。
冬になると70m以上はザラだし、下手すりゃ〜100m近いこともあるからね。
指示ダナは、いつものように海底から2〜3m。
このタナの高さ以外聞いたことがないんだけど、以前大船長に「なんでか?」聞いたら、そこにアジが居るからじゃなくて、そのやりやすいタナにアジを集めるかららしい。
いよいよ釣り開始!
スルスルと落ちて、程なく着底。
本日は長潮だけど、さすが走水と言うくらいだからそこそこの流れはある。
仕掛けが斜めになっているので、4mほど巻き上げて10〜15秒ほどステイして仕掛けがまっすぐになるまで待つ。
コレをやらないで斜めのままタナ取りをしても、正確なタナにならないから釣れるもんも釣れない。
釣れる時は、このステイしている時でもアタって来る。
流れがあるから、ビシカゴを振らなくてもポロリポロリとコマセは出てるんですよ!
仕掛けが落ち着くとコマセ作業だけど、本日は豚アジ釣法なので、いつものようにブン回さない。
一度着底させてから指示ダナまで一気に巻き、ソコでロッドの先を20〜30cmくらいの幅でフワリフワリと優しく上下させるコマセワーク。
曰く「よくやるみたいに派手にコマセを撒くと、コマセが濃く広がり過ぎて小アジを寄せてしまう。」
「豚アジはこの小アジの群れを嫌がるので、コマセはなるべく狭い範囲に薄く撒くのが基本」らしい。
ガッテン!ガッテン!
問題は、この感じのコマセワークでどれくらいやるとビシカゴのコマセが空になるのか?だ。
空のビシを振ってても意味ないし、コマセが残っていると無駄だし。
まぁ、やっている内に分かってくるだろうて…
お隣りのH2氏はいつものようにブインブインと二段階に派手に振っているが、オッサンは大人しくフワンフワンと全く対極な動きで面白い。
すぐにアタリが!?っという事は全くなくて、なんも音沙汰がない。
まぁ、アジ釣りの始まりってこんなもんで、最初はコマセを撒いてアジを船の下の寄せるのがお仕事。
しばらくやっているが、船中全然アジが上がらない。
”今日はヤバいかも…”
どうやら本日は海が澄み過ぎていて魚があまり動かないらしい。
そりゃ〜そうだ。
捕食される側のアジからすると、遠くまで見えてしまうということはやられる可能性が高いんだから、下手に動けんわな〜
そうこうしていると、オッサンのお隣りが立て続けに2匹釣り上げた。
そろそろ釣れ出すか?と期待するが、相変わらずな〜んもアタリが来ない。
H2氏も「アタらないよ〜」っと首をかしげていた。
しばらく粘っていたが、釣れないんじゃ〜お話にならないので、いつものコマセワークに戻してみる。
ついでにタナを1mに落として下から探ってみると、いきなり本日の1匹目が上がってきた!
お!いきなりの大アジ
ほぼ底にいるのかな?と思ったけど、次が続かない。
H2氏も釣れ始めたけど、こちらのタナは2mだったらしい。
ムムム…、アジがどこにいるのかよく分からん。
その後も1〜4mの間を丁寧に探っているんだけど、忘れた頃にポツリポツリと上がるだけで、ここだ!というハッキリしたタナが見つからない。
アジが釣れないので、型狙いは諦めて数釣りのポイントに移動。
ここからは落とす度にアタって来るんだけど、20〜25cm程度のライトアジ程度サイズばかり。
とは言え、大枚はたいて船に乗っているんだから、メルヒェンばかりを追い求めるわけにもいかん!
とにかく数で誤魔化そう!にシフトチェンジ!
タナは2mでもう落とせば何もしなくてもアタリがあって、ダブルを連発。
サイズはしょうがないとして、やはり釣りは釣れないと面白くないね〜!
40匹ほど釣り上げた所で気持ちに余裕ができたので、再び豚アジ狙いをやってみる。
2mに小アジが群れているから、もう1m上にあげてフワンフワン!としばらく優しくやっていると、仕掛けが少し重くなった気がした。
それでもしつこく振っていると、いきなりグイン!と持っていかれた。
すかさずアワセ、巻き始めるとリールが止まるくらいの重い引き。
サメ?と最初は思ったが、リールが頑張って巻き始める。
時おり、巻きが止まりそうになるし、もしかして良型のサバかな?とも思ったが、引っ張り方のリズムがアジなんだよね。
期待半分で水面に出てきたその姿はお目当ての豚アジだった。
さすがにタモ入れし、計測してみるとおしい!
39cmとギガアジに一歩届かず…
本日最大サイズの39cm
ちょっぴり悔しいが、狙って獲った初めての豚アジ。
動画で言ってた前アタリってアレの事だったんだ〜
普通に止めていると分からないんだけど、ロッドを動かし続けているとあの重ったるくなる前アタリに気づいた。
その後も豚アジ釣法でやってみたが、上がってくるのは小アジばかり。
なかなか思うようにいかないもんですな〜
沖上がりの時間になり、5時間で47匹と数だけはそこそこ上がった。
数だけはね〜
沖では暑く感じなかったけど、港に近付いてくるとモア〜っと熱気が…
水上と陸ではこんなに違うんですな〜
陸は暑いね〜
30cmの大アジは4匹だけで、後は小アジとは言わないけどソレ以下のアジばかり…
豚アジ釣法がキチンと出来れば結果も違ったのかな?
しかし、アタリがない時は何をやってもダメだったので、次回はアタリがある時に豚アジ釣法をやってみたいと思ってます。
一応、三本針で一荷を連発していたH2氏が竿頭で、オッサンは1匹差で次点…
まぁ数を狙うならどうにでもなるけど、型狙いだと必然数が上がらない。
出来れば前半に数を上げ、気持ちに余裕が出来てからの型狙いが理想かな。
釣ったアジはその日のうちに捌いてひと晩寝かせ、次の日に調理しました。
なめろう、アジのカレー風味フライ、アジハンバーグ、アジの揚げ焼売、つみれ汁。
結構ボリュームがあって、とても一日では食べきれませんでした。
アジはレパートリーが広くて良いね!
どんな釣りモノでも、何かしらのテーマがある方がやる気が出ますね!
今回で言うなら豚アジ釣法でやってみる、といった感じ。
釣りに行っていつも同様に釣るだけじゃ〜、釣れた釣れないだけで面白味がないですね。
でも、手応えを感じるってなかなか無くて、たいていはいつも通りのやり方に落ち着くことが多い。
ソレでもやり続けると違う世界が見えてきたりするんだけど、ハゼ釣り程度ならともかく、多銭はたいて船に乗っての試行錯誤は勇気がいるよね〜
釣りの度に船に乗る釣り人ってそこそこいるんだけど、いったいどれほどの高給取りなんだろう?と想像しちゃうよね。
もしくは普段から清貧な生活で、釣りのために貯金箱に貯めてるのかな?
沖釣りって船代だけじゃなくて、釣りのアイテムにもかかるし、交通費や食事代だって馬鹿にならないから、大変だよね。
釣りのためなら爪に火をともすようなギリギリの生活を苦と思わないのかな?
まぁ、オッサンはこんなくだらない事を考えてるくらいだから、近所でのハゼ釣りが似合ってるのかも知れんな〜