2017年3回めのシロギス釣りはもうワヤヤ・・・

そろそろ大シロギスが上がっても良い時候だが

2017年5月21日。2017年3回目のシロギス釣りに行ってきました。船宿:根岸丸釣り場:木更津沖天気:晴れ釣行時間:8時00分〜13時30分くらい釣果:シロギス20匹(14cm〜20cm)

 

竿:1.8m リール:2000番スピニング ライン:PE0.6号 リーダー:2号 ハリス:フロロ1号 ハリ:流線7号のち手返しキス8号 オモリ:小田原15号 エサ:アオイソメ胴付仕掛け:上下二段だったり下のみのだったり

 

 

もうそろそろ大型のシロギスを狙うには最適な時期なはずだ。

 

シロギスに限らず、その魚種の大型魚は大きく成長するだけあって警戒心と生命力が強い。

 

 

海水が暖かくなり始め、シロギスも活発になってくるこの時期は、大シロギスも警戒心が薄くなる時期らしく、オッサンのようなヘタッピにもチャンスがなくもない。

 

 

 

という訳で大型シロギスを夢見て今回の釣行となりました。

 

関東地方は数日前から夏日といわれるくらいに暑い日が続く反面、シロギスの釣果が良くない。

 

 

例年ならば大型もチラホラ出始め、数もそこそこ上がるはずなんだけれど、今年はてんでダメな釣果が報告されている。

 

本来ならばもうチョット様子を見るべきだと思うが、オッサンと沖釣り専の友人”オッサン2号”は既にシロギスモードに突入しているので様子見なんてしてらんない!

 

我慢できずに強行釣行となったのでした。

その名も「タンデムバリ」

良い釣座を確保すべく早朝に船宿に向かうが、オッサン2号は”さっきまで”酒を飲んでいたらしく既にグロッキー状態である。

 

「コヤツは今日は戦力外だな・・・」オッサンは2号にとっとと見切りをつける。

 

 

船宿に到着し、釣座の札を見るとお目当ての右ミヨシ(一番前)の札は既に無くなっていた。

 

しょうがないので右の大ドモ(一番後ろ)とその隣の釣座を確保。

 

船長の話によると一番手は早朝5時には来ていたそうだ。んな早く来れるかぃ!

 

 

釣座を確保し、出船時間まで2号は車中でもう一眠り、オッサンは海辺で朝ごはんを食べながらボ〜っとする。

大型シロギス狙いの常宿「根岸丸」

 

今日は風もなく暑くなりそうだ

 

 

野良猫とジャレながら時間を潰していると続々と釣り人がやってくるが、そのメンツが見たことのある太公望ばかりである。

 

それもそのはず、来週は東京湾でも最大のシロギス釣り大会「サンスポフィッシング Challenge2017 横羽地区大会」が催されるので、今日来るのは腕に覚えのある大会出場者で来週に備えて練習がてらという塩梅だろう。

 

オッサンも昨年出場したが、今年はエントリーしていない。

 

釣り大会も刺激があって面白いけれど「まぁ、船に揺られてノンビリと釣りしましょうや!」と言う気分だったので・・・

 

 

 

出船時間が近くなり、2号はこのまま放っておいて船出しようかとも思ったが、車を出してもらっている身なので一応叩き起こす。

 

 

乗船し釣りの準備をするが、2号はまだ酔っ払っているらしく、いつものテキパキさが微塵もない。

 

ロッドキーパーにロッドをセットしようとしているらしいが、リールが邪魔してキッチリ収まらないらしく、しばらくガチャガチャやっていた。

 

オッサンはその一人コントを横目で見ながら放っておくことにする。

 

 

 

本日のテーマは「タンデムバリ」(命名:オッサン2号)の実釣である。

これが「タンデムバリ」だ!

 

チョット分かりにくいがこういうことである↓

これが「タンデムバリ」だ!その2

 

一本のハリスにハリを2本結んだだけである。

 

大型シロギス狙いな場合、エサを大きく付けたいが一本バリの場合はアオイソメの尻尾部分だけキスに喰われてハリにまで届かないことが多々ある。

 

そこで!ハリをイソメの頭部分と胴の部分の2本付けることによって、ハリ掛かり率をアップさせようという作戦である。

 

 

ただ問題なのが、今回作ってきたハリスはハリとハリの間隔が10cmと長すぎた。

 

7cmを目指していたんだけれど、自動針結び機を使うと最短でも10cmにしかならない。

 

「手で巻けばいいじゃん!」という言い分ごもっともでございますが、手巻きは面倒くさいんだもん!

 

 

ハリとハリの間のハリスがたわまないで!ピン!”と張るイメージだったんだけれど、10cmだとたるんじゃって長過ぎだなぁ〜

 

 

まぁいい、何とかなるだろう・・・

 

 

 

定刻通り出船。と同時にオッサン2号が不穏な動きを見せる。

リバース!

 

大ドモって船の排気ガスがもろに来るから酔いやすい人はダメなんだよね〜って、この場合は乗る前から酔っ払ってるんだけどサ!

 

出船30秒で海のお魚に手土産を与え「スッキリした!」と冷や汗をかいている2号であった。

 

 

オッサンには酔い止めのお守り「ミンティア」がある。

これならママもOKサ!

 

 

 

船が動き始めるとやはり海上は涼しい。

 

下だけレインウェア&長靴でスタイルだったから、陸上では汗をかいていたんだけど海上ではちょうど良い加減だ。

暑くなってくると海はいいやね〜

 

 

本日の向かうポイントは木更津らしい。

 

オッサンはそちら方面は初めてなのでちょっとワクワクするが、東京湾を横断するので40分程船に揺られる。

 

途中、東京湾の中央部の”中ノ瀬”を通過するが、ほとんど釣り船がいないので今日はヤバイのか?と不安になる。

 

 

すぐ近くに大キス釣りの名人がいたので最近の釣果やらお話をするが、名人は話をする間も周りの釣り船や漁船の様子から本日の釣れ具合の情報収集に余念がない。

 

名人は初老くらいの歳なのだが、いくつになっても釣りへの意欲が衰えることはない。

 

オッサンもこうありたいものだと、隣でまだ酩酊して半分寝ている2号に冷たい眼差しを向けるのでした。

人生初のスソげっとぉ!(泣)

木更津に到着するが海に目印があるわけじゃないから、普通に海の風景だ。

初めての木更津だけれど普通の海だ。そりゃそうだ!

 

 

「ど〜ぞ!18m!」と船長から開始のアナウンス。

 

”18mか・・・”この時期にしてはチョット深い。まだ水温が上がっていないのかもしれない。

 

まず始めは上下二段の胴付き仕掛けから始める。

 

上の段が通常の一本バリ。下の段にタンデムバリを仕込んだ。

 

 

 

早速、船中でチラホラとシロギスがあがるが、いつものようにオッサンの竿は音信不通である。

 

隣の2号も釣り上げている。

 

またいつものパターンだな・・・と水面を漂うアカクラゲを見つめる。

 

って、結構な量のアカクラゲが浮いてるな〜。しかも水面から身体半分くらい飛び出しててなんでだ〜?

 

と、ど〜でもい〜ことを考えているとプルプルと小気味よいアタリがきた。

 

一呼吸おいてアワセると本日一匹目のシロギスが上がってきた。

スロースターターのオッサンにもやっと初シロギス

 

タンデムバリの先ではなく元の方のハリに掛かっていて、先の方のハリはシロギスのボディに突き刺さっていた。

 

2本のハリで掛かってるんじゃ〜逃れられんわな!

 

タンデムバリのもう一つの狙いはコレで、2本のハリで掛かればまず外れることはないだろうという作戦なのだ。

 

 

狙い通りの刺さり具合だったが、狙い通りじゃない事態も発生。

 

ハリスが意味もなく絡むのだ。

 

原因はハリとハリの間が10cmと長く、アオイソメに刺した時にピンと張っていないから余計な水の抵抗を受けるからかもしれない。

 

それでもイソメが大きいからかそこそこアタリはある。

 

とりあえず上のハリスを外して、下のタンデムバリのみで続ける。

 

 

 

本日は釣れないことは釣れないんだけれど、アタリがないわけでもないが、肝心なハリ掛かりしない。

 

船中も盛り上がりに欠けて、静かに時間だけが流れていく雰囲気。

 

 

時間がすぎるにつれ、ヤバイ感じが現実味を帯びてくる。

 

それはオッサンがスソ(一番釣れてない)だということだ。

 

確かに本日の乗船メンバーはそこそこレベルの釣り師ばかりだが、スソだけは避けたいところだ。

 

 

ハリを変えたり、誘いのバリエーションを増やしたり、バイブレーションを入れたり、トイレ休憩したり、といろいろと小細工するが全て空振りに終わる。

 

 

最後なんて30分以上全く釣れなかった。

 

そして時間切れ・・・

 

 

この時期にして痛恨の20匹。しかも20cm以上の良型は2匹という貧果。

 

人生初のスソ決定!

 

初めてシロギス釣りをした時でさえスソではなかったのに、なんで今さらスソになるねん!

 

 

船宿への帰路、オッサンはすっかり”あしたのジョー”最終回最終コマになったままだった。

 

ジョーは美しく燃え尽きて真っ白な灰になったが、オッサンは燃えることなく、くすぶり続けて灰になったやるせなさ・・・

 

 

このままではいかん!っと大キス釣り名人にダメ元で釣り方を聞いてみた。

 

名人は親切丁寧に筋道立てて、釣り方や理屈を教えてくれた。

 

目からウロコがボロボロ落ちる。

 

なんで朝にこの話を聞かなかったんだろう!コレを聞いていたらスソなんて取らなかったろうに!!と悔やまれた。

 

 

細かい部分は実釣してからじゃないと想像だけの話になるので割愛しますが、一番のダメだった原因はラインを張りすぎていたらしい。

 

胴突き仕掛けはアタリが敏感に感じられるという反面、シロギスに違和感を与えやすい。

 

 

シロギスの捕食特性として、いきなりエサを飲み込むのではなく、まずはエサを突いた後に飲み込もうとする。

 

なのでラインを張りすぎていると、一発目で違和感を感じてエサを離してしまうらしい。

 

 

オッサンはアタリを取ろうとするあまり、ラインを必要以上に張っていたようだ。

 

ど〜りでいつもパッとしない釣果だったわけだ。

 

 

しかし、これで全然釣れないんだったら根本的におかしいと気づくが、中途半端に釣れていたもんだから軌道修正することなく今まで来てしまいました。

 

 

オッサンの釣り方はどちらかと言うと天秤仕掛けが合っているのかもしれない。

 

ラインを張っても天秤が違和感を吸収してくれるので、ちょっとはマシな釣果になるかもしれない。

 

でも天秤仕掛けってやたらと絡むんだよな〜。まぁオッサンがヘタなだけなんだけどサ!

 

 

 

次からはオッサンのシロギス釣りが劇的に変わるはずだ。

 

いや、理屈だけで釣れれば誰も苦労しないよ。

 

いやいや、もうシャドーシロギス釣りはバッチリだから絶対大丈夫だって!

 

いやしかし・・・

 

 

釣りはこんな時が一番楽しいのかもしれない。

 

※ご教授いただいた胴付き仕掛けの釣法は、実釣して成果があったらご報告します。

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