2020年初のタコ釣りは渋いな〜

2020年初のタコ釣りはう〜ん、渋いな…

2020年6月7日。2020年シーズン初のタコ釣りに行ってきました。

 

釣り場:川崎新堤【5番辺り】天気:曇りのち晴れ釣行時間:5時30分(潮位:190cm満潮)〜14時30分くらい(潮位:60cm上げ3分)大潮釣果:マダコ5匹(0.2kg〜0.3kg)4匹リリースで一匹だけお持ち帰り

 

 

ロッド:アブガルシア-タコスフィールド TKFC-692MH-BSリール:アブガルシア-オーシャンフィールドBGライン:PE4号 オモリ:自作スチール棒オモリ(30号相当)ルアー:自作デビルパラシュートもどき【ツインVer.】生餌:スープボーン(手羽先の先)一時ワタリガニデビルクロー:オレンジラメ&チャートなど

 

 

昨年のタコ釣りは20年に一度ともいわれていたタコの超豊漁年だった。

 

今年は昨年ほどとは言わないまでも、昨年のアオリで例年よりは釣れるんジャマイカ?というのがオッサンの見立て。

 

昨年タコ釣りを始めたド素人のオッサンが”例年”というのもおこがましいですが…

 

 

もう6月に入ったので、タコも新子がチラホラ出ているはずだ。

 

サイズは目をつぶるとして、数が上がればそれなりには楽しめるのでは…という訳で出撃。

 

問題は本日は日曜日ということ。

 

今までは決まって平日の火曜日にタコ釣りに行っていた。

 

一応理由があるんだけど、ココで世間様に向かって発表するには余りにもアホらしい理由なのでやめときます。

 

 

妙なウィルス騒動で自粛ムードも完全解決とは程遠いが、日曜日ともなれば平日よりも人出は多かろうて。

 

しかも、昨日の土曜日にもそこそこの釣り人が繰り出し叩かれまくってるだろうから、一番条件が悪いのが日曜日。

 

タコは根魚だから住処があって、そこの住民が釣られてしまえばしばらくは空き家となりタコがお留守となる。

 

オッサンがいくらドアを叩いても、誰もいなけりゃ、そりゃ〜釣れんわな!

 

できれば平日(当然、仕事は無断欠勤!)に出撃したかったが、同行のオッサン2号がワガママで「日曜じゃなきゃ行かん!」とダダをこねやがって…

 

オッサンのマイカー(なんて持ってなくて義姉のやつ)を出すのも面倒なので、しぶしぶ日曜日になった。

 

釣れんのかよ…オッサンの不安は着々と具現化してゆくのでした。

まさかの「警戒船」!?しかし快適な船旅

前日は結構派手な雷雨だった。

 

「タコは雨の日や雨上がりは釣れない」とよく聞くが、本当なのだろうか…

 

こういう釣り都市伝説ってアテにならないことが多いので、オッサンは気にしないようにしているが、雨天釣行はやはり気分の良いものではない。

 

「せめて雨だけは止んでくれ〜」と逆雨乞いのオッサンの願いが届いたかどうかは知らんが、当日の朝には雨は上がっていた。

 

朝とはいうものの5時に出船という信じがたい時間帯からの活動。

 

当然、2号がお迎えに来る時間はもう夜中と言っても過言ではない時である。

 

沖釣り専の2号は、そんな異常時間の活動もへっちゃらみたいだが、オッサンは通常の時間帯を生きているのでツライ!

 

まだ夜明け前の車内でほとんど脳死状態のオッサン。

 

いつの間にか現地に到着していたが、その間の記憶は皆無である。

 

 

 

向かう釣り場は川崎新堤。

 

まぁ陸っぱりのタコ釣りと言えばココしか行ったことがないんだけど、川崎港沖にある沖堤防で渡船を使わないとたどり着けないスポット。

 

この孤島に向かう渡船で、いつも利用するのは横浜新山下の「山本釣船店」さん。

 

本日の山本さんの受付には、こんな狂った時間でも既に渡船利用客の行列が出来ていて、ソーシャルディスタンスなんてクソ食らえな状態だった。

こんな時間に行列って、何?このやる気!?

 

沖堤防とは言え、その全長は3km以上もあるケタ外れに長い構造物。

 

1番〜6番の乗降車番号が付けられているが、山本釣船店さんは1番or6番の二者択一方式。

 

オッサン御一行様は6番を選択し、できる限り呼吸をしないように受付を済ませ、逃げるように渡船に向かうのでした。

 

 

渡船に乗り込もうとするが、昨年とは違い船が三艘も並んでいる。

 

一艘は「警戒船」とあり、座席らしいものも見えないのでコレは違うだろう。

 

もう一艘は新造船らしく真新しいキレイな船で、こちらは座席もある。

 

最後は昨年も乗り込んだ記憶がある船。

 

ハテ?どの船がオッサン1号&2号が目指す川崎新堤6番行きなのか?

 

よく分からないので近くにいた船長らしき人物に聞いてみるが、まだ受付人数が確定してないから決まってないというアバウトなレスポンス。

 

とりあえず「警戒船」はありえないという判断で、気分的に一番キレイな新造船に乗り込んでみる。

ハテ?どの船に乗ったら良いのやら…

 

受付の行列の割に、船に乗ってる釣り人は少ない。

 

船の行き先がどうなるか謎なので落ち着かないが、こういう場合はとにかく待つのみである。

 

三艘とも既にエンジンは廻っているので、その排気ガスで少々気分が悪くなる。

 

当然マスクはしてるんだけど、オッサンの自作マスク程度じゃ〜排ガスすらシャットアウト出来ないがよく分かった。

 

こんな理由もあるからなのか、ゾロゾロと多くの釣り人達が乗り込んできたのは出船10分前あたりからだった。

 

「みんなスロースタートなのね…」

 

どうやら船の行き先が決定したらしいが、オッサン達が目指す川崎新堤6番行きはまさかの「警戒船」だった。

 

そそくさと移動し座席確保とはいうものの、座るのは床より一段高い台みたいな場所。

 

まぁ30分程度の移動だけだから別にいいんだけど…

 

 

定刻5時に出船。

 

空はもうかなり明るくなっていて、曇り空だけど雨の心配は無さそう。

完全防備なオッサン2号

 

いよいよ出発じゃ〜!

 

いつものように、みなとみらいの街並みを見るとありあけのハーバーの歌が頭の中をパワープレイする。

♪ありあけ〜のを、ハァ〜ァァヴァ〜〜〜〜♪

 

一曲熱唱したところで、船の波しぶきが酷くなってきたのでキャビンに避難する。

 

ん?渡船にキャビンなんてあったか?

 

やはりこの船は渡船ではなく「警戒船」っていうか、渡船専用ではないのだろう。

 

キャビンの存在を知らないのか密を避けているからなのか、キャビンには他の乗客は誰もいなくて快適だった。

 

ほぼ同時に出発した新造船の方は川崎新堤の1番行きらしいが、さすが新しい船は性能も違うのだろう、こちらの「警戒船」をさっさとブチ抜いて先を走っている。

 

 

 

ほどなく川崎新堤が見えてくる。

 

既に1番行きは接岸して乗客が降りはじめていて、気の早い釣り人はもう投げ始めている。

 

やはり朝イチのサービスタイムでは、他の誰よりも投入が早ければ早いほど釣れる確率は高まるため、気分は倍々プッシュである。

 

こちらもそろそろか!?と気は焦るが、なんせ3kmの堤防なので現場に沿って移動してるんだけど、なかなか到着しない。

 

エンジン音が静かになり、いよいよ6番に到着。

 

こちらの乗客もさっさと降りてそれぞれお目当てのポイントにダッシュしているが、キャビンでモサ〜っとしていたオッサン二匹は最後にチンタラと降りるのでした。

ありがとう「警戒船」

 

あちら側は人気のポイントだからもう投げてる人がいる

 

こちら側はタコ釣りとかでのんびり派の集団でチンタラと移動中

 

オッサン御一行様も移動するが、特にどこでやろうというのも決めていないアバウトさ。

 

まぁ、適当に行きましょうかね…ととりあえずは歩くが、本日は他の渡船もいて、ちょうどその渡船が何となく目指していたポイントで客を降ろし始めているのが遠くに見える。

 

あら?あのポイントはダメか〜

 

前方を塞がれてしまったのと、もう歩くのも面倒くさくなったので「ここら辺でやってみますか…」と適当な場所に陣地をとる。

 

さて、まずは釣りの準備じゃ!

リリースサイズばかりのタコ釣り

ここからがやっと釣りの話が始まりです。

 

まぁ、このブログを観ていただいている方はもうご存知だと思いますが、釣りではないくだらん話で永遠と引っ張るということは釣れなかったわけでして…

 

申し訳ないです。

 

タックルはいつものアブガルシア揃え。

別にこだわりはなくて、偶然にそ〜なっただけ

 

仕掛けはいつもの自作デビパラもどき【ツインVer.】にこれまた自作の鉄オモリ。

 

とりあえず開始は実績のデビルクローと生餌のコラボで、まずは早々に釣り上げて安心したいところ。

 

しかしハテ?スイベルの所に付いてる白い三角の物体は何ぞや?

あの白いの何?

 

これは今回テストの根掛り回避アイテムです。

 

この釣り場は根掛りが非常に多い。

 

この仕掛けが根掛かりする時って針が掛かると想像されるかも知れませんが、さにあらず!

 

根掛りのほとんどがリーダーとスイベルの接続箇所で切れるんです。

 

オッサンが使っているリーダーは20号。

 

これくらい太ければいくら接続部で弱くなるとは言え、針を伸ばしてでも回収できるはず。

 

しかし、そんな事はほとんどなくて切れるのはスイベルごと、つまりスイベル以下丸ごと海へ奉納されてしまうのです。

 

釣りの仕掛けが海底で放置され、海洋汚染の一端を担ってしまうのは心苦しいではないか。

 

根掛りの犯人はスイベルだ!!その部分に何かしらの策を施せば根掛りが防げるジャマイカ?

 

っという訳で、オッサンの足りない脳ミソで考えたのがこの作戦。

 

 

引っ掛かるスイベルの頭部分に三角帽子を被せて、掛かりを無くそうという意図です。

 

三角帽子の正体は、防水シーリングに使うコーキングのキャップです。

 

オッサンは仕事でシーリングをやるので、その時に余ったキャップをとっておいたのです。

 

軽くて尖ってて丈夫だし、何よりもタダで手に入るから良い事ずくめだ。

 

そのキャップに少々手を加える。

これがコーキングキャップ

 

中は空洞になってます

 

3cmくらいにカットして

 

先っちょにリーダーが入る程度の穴を開ければ

 

完成!簡単だ!!

 

タコ釣りに根掛りは付きものだけど、この釣り場は下手すりゃ〜1回の釣行で10個は仕掛けロストするサルガッソーような魔の海域。

 

これで少しでもロストが軽減されれば…という願いを込めて。

 

 

オッサンがこの仕掛けをゴソゴソ準備していると、遠くの方で既に釣り始めてる2号がこちらをチラチラ見ている。

 

「またなんかやってる…」と言いたげな侮蔑的な目線であり、そこには明らかに嘲笑が含まれている。

 

コレは毎度の光景なんだけど、オッサンはいつもこのような効果がないイタズラばっかりやってて、時間をくってる。

 

「そんな事やってもダメじゃん?普通が一番だよ!」2号の決め台詞だが、オッサンの飽くなき探究心はそんな御高説なんぞ聞いちゃ〜いないのでした。

 

 

さぁ、開始じゃ!今日はどんだけ釣れちゃうのかなぁ〜っと始めるが、タコは全くの無視を決め込むのでした。

 

 

 

 

 

投げても投げても何の音沙汰もない…

 

 

 

 

かれこれ90分は投げ続けているが、全く反応がない…

 

更には三角帽子作戦虚しく、この時点で既に仕掛けは3つのロスト…

 

ダメじゃんコレ!使いモノにならん!!

 

いつものパターンに陥ってゆくオッサン。

 

2号も厳しいようだがこの時点でリリースサイズ1匹、お持ち帰りサイズ1匹を上げている。

 

「普通にやれば?フツーに!!」

 

こちらは釣れてないので反撃できないのが悔しいが、”普通って何だ?貴様は普通で満足か!?”と心の中で絶叫する。

 

これはエサが悪い!といつものように他のせいにするオッサン。

 

エサをスープボーン&ワタリガニのダブル生餌にして勝負をかける。

コレなら釣れるだろ!!

 

タコの大好物であり、テンヤタコ釣りでは定番エサのカニだからいけるだろ!とは思ったが、投げるたびにカニが分解するし、何よりも臭くて触るのが嫌になった。

 

オッサンの餌の付け方が悪いのかも知れんが、投げ釣りにカニは向いてないな…と思った。

 

 

あんまり暇なもんだから2号が釣り上げたタコの重量を測って遊んでいた。

仕掛け分を引いてタコは300gといったところ

 

時間は刻一刻と過ぎていき、やっと釣れたのは3時間は経過していた時だった。

しかもリリースサイズ!

 

もうすぐ11時のお迎えの時間になる。

 

オッサン御一行様も悶々として煮え切らない。

 

「どうする延長する?」

 

11時の船に乗らないと、次は15時の船になる。

 

空は快晴になり、夏空で気温も急激に高くなっていた。

 

身体的にはツライがこのまま手ぶらでは帰れん!

 

「延長しよう!」続行を決断。

 

ほどなく11時の船が来てそれを見送るが、遠くなってゆく船を見ながら「やっぱ、帰れば良かったかな…」夏の日差しに照らされながら少々後悔の念。

 

もう戻れない!背水の陣で続けるが、すぐに暑さに心折れ、おやつをやけ食いするガッツゼロのオッサンなのでした。

 

 

相変わらず釣れんな〜っとふてくされモードでやっていたある時、いつものように竿先が止まる。

 

オッサンは下手くそなので、根掛りなのかタコが乗ってるのか全然わからん!

 

タコ前提で長めにシェイクするが、「ど〜せ根掛りだろうな…」と期待しないで竿を大きく煽るとグ〜ンという重さとともに竿が動かせる。

 

根掛りじゃない「乗ったぁ!!」

 

しかもこの重さはリリースサイズではない!

 

バレるなよ!雨乞いのような祈りを捧げながらリールを慎重に巻き続ける。

 

重さを感じながら、巨タコが見えるまでのこの間がタコ釣りの醍醐味である。

 

タコが見えてくるが「アレ?思ったよりも小さい…」

 

タコ釣りあるあるである。

 

でもお持ち帰りギリギリサイズってところで勘弁して下さい。

なんとかお持ち帰りサイズ

 

やっとだよ〜!延長した甲斐があったね〜と、ホッするオッサン。

 

釣りって不思議なもので、気持ちに余裕が出てくると釣れる。

 

その後もリリースサイズばかりなんだけど、チョロチョロと釣れた。

 

 

 

結局、9時間の長丁場で5匹(うち4匹はリリース)と夏空の下での渋いタコ釣りになりました。

 

一応、タコ釣りのルールとして概ね200g以下はリリースを推奨しているらしいです。

 

タコは一週間で倍のサイズになるらしいので、そのリリースしたタコが次には倍になって帰ってくるかも知れません。

 

正直、子ダコを持って帰る釣り人もいたけど、できる限りはリリースして欲しいと思います。

 

でも、この渋さなら持って帰る気持ちも分からなくはないですが…

 

 

 

帰りの船中、オッサン二人は身体は疲れ切っているし、脳みそはポワンポワンの状態。

 

2号のタコももらったけど「それだけでど〜すんの?」の問いに、「かまぼこ入れて水増しする」とオッサン。

 

「カニかまはあるんだから、タコかまがあってもいいよね?何で作らないんだろ?絶対売れるよ!」

 

「タコ入りの練り物は売ってるけど、純粋にニセダコで作った商品って無いよね」

 

「カニカマはカニエキスが入ってるから、タコを絞ったエキスをかまぼこに入れればできるじゃん」

 

「まぁ、タコは安く手に入るから、そこまでするありがたみが無いんじゃないの?」

 

「タコは弱いね〜」

 

もうど〜もでいい、終わった人間達の会話である。

さらば!川崎新堤

 

しかし、オッサンのタコ釣りも上達しないな〜

 

一番の悩みは竿先が止まった時、タコなのか根掛りなのかが分からないこと。

 

竿先が止まるたびにタコ前提でシェイクしてから大きくアワセをするんだけど、ほとんどがスカッ!っとなって力が抜けるんだよな〜。

 

コレでかなりの体力が削られるんですよ。

 

2号曰く「タコだといつもじゃないけど、引っ張る感覚があるよね」とは言うが、んなもん分からんわい!

 

オッサンのタコ道はまだ始まったばかりである。

 

 

しかし今日は渋かったな〜

 

原因はやはり日曜日の釣行だからだろうて。

 

土曜日に多くの釣り人に叩かれまくってるんだろうから、さすがのタコも警戒するだろう。

 

船での沖釣りとは違って、やるポイントは限られてるから厳しくなるというのがオッサンの意見。

 

やはりやるなら平日がいいな〜

 

 

あと気になったのが、昨年には無かった堤体の崩れ。

 

いくつかの箇所で最近崩れましたよっと言う感じで、新しく欠けている部分があった。

 

地震なのか台風とかの激しい波とかの振動なのか知らないけど、ちょっと危ない箇所も出来ていました。

 

その内に堤防のスパンが離れる場所も出て来ると思います。

 

そうなると立入禁止になるかも知れませんね。

 

まぁ現状も”本当は”立入禁止なんだけどさ!

 

 

 

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