2019年5月12日2019年シーズン6回目のテナガエビ釣りに行ってきました。
ポイント:六郷グラウンド付近(東京側)天気:曇りっぽい晴れ釣行時間:7時00分(潮位128cm上げ3分)〜9時00分(潮位143cmほぼ満潮)小潮釣果:テナガエビ12匹
竿:1.8m(SZM「渓流」)&2.1m(シモツケ「清滝」)道糸:フロロ1.5号 ハリス:ナイロン0.3号 ハリ:タナゴ-極小新半月 ウキ:玉ウキ-ジンタン7号 オモリ:ガン球-2B&Bエサ:アカムシ一時ブタの脂身仕掛け:ハリス5cmの枝ス式二本針
まぁ何ですよ、釣りってのは釣れる時に釣り糸を垂れないと釣れないわけで…
こんなこたぁ分かっちゃいるけど、貴重な休日に釣りだけしてる訳にもいかないから、釣りのできる時間に行かざるを得ないのが現代人である。
ここ数回お世話になっているテナガエビ釣り場は、決してメジャーではないけど気にはなっている釣り人も多いのではなかろうかという釣り場。
河川の釣り場って橋の下が良いポイントになっている事が多いけど、ココは橋なんて無くて、目印と言えば対岸の川崎競馬のトレーニングコースくらいかな。
実はここは多摩川が大きく蛇行するポイントで、この地形が幸いしてテナガエビ釣りポイントとして難を逃れたと勝手に思ってる。
このブログで何度も言ってるんだけど、一昨年秋の台風の影響で多摩川のテナガエビポイントは壊滅的な打撃を受けてしまった。
上流から流されてきた大量の砂礫によって、テナガエビが居付くポイントが尽く埋め尽くされてしまいました。
んなわけで、昨年のテナガエビ釣りはサッパリだったんだけど、今年は昨年よりはいくらかマシになっている気もする。
かといって、埋もれた釣り場が復活した訳ではなく、依然としてテナガエビの釣り場減少問題は解決されないままである。
今年から通っているここ六郷グランド付近の釣り場は、先述したように台風の影響を逃れた稀有な釣り場。
ここは河川の蛇行河道の水衝部よりも少し下流に位置していて、水流の動きの関係で流れてくる砂礫の堆積を免れたんだと思う。
このポイントよりも少し上流は、モロに洪水がぶつかる場所なので河岸が浸食され、土中の護岸がむき出しになっていて結構危ない区間になっていたりする。
そんな貴重なエビ釣り場なんだけど、実は自然の驚異から免れたばかりではなくて、この釣り場の常連さん達がエビが釣れるようにセッセと石を組んでたりする。
ここで出会ったエビ老師が「石もただ重ねるだけじゃダメなんだよ。エビが居付きやすいように組まないと意味がないんだよ!」と言っていた。
このように良い釣り場というのは、釣り人が守り、育てているということも多いので、新参者は釣らせていただくというありがたい姿勢で望むべきだろう。
「多分ダメだろう…」
潮位を考えるとどう見ても釣れない時間帯である。
”テナガエビ釣りに行くべきかorやめるべきか”ふとんの中でイモムシになりながらしばらく葛藤するオッサン。
目は完全に覚めているが身体を起こす理由が見つからない。
しかし、仮にテナガエビ釣りに行かなかたっとしても、特にやることが無いもんだから朝っぱらからオッサンの一日も終わりだろう…
考えても虚しくなるだけなのでイモムシは起き出し、釣りのアイテムを詰め込んで愛車を漕ぎ始めるが、どうにも力が入らない。
チンタラと現場にやってくるが、案の定誰も釣り人がいない。
「だよね〜!」どう考えても釣れないもんね!
なんか風も吹いてるし、潮位が高すぎて良いエビ穴の密集地帯は全く狙えそうもない。
風が結構冷たい
この潮位じゃ〜釣れんわな
しかし、せっかくここまで来たんだから…と渋々釣りの準備を始める。
仕掛けはエビ老師直伝の枝ス式の二本バリ仕掛けなんだけど、前回自動ハリス止めを使ったらポロポロとハリスが落ちていったので、今回のハリスはチチワ結びにしてサルカンに結ぶようにしました。
これならもう落ちることもないだろう
今回のエサはブタの脂身にチャレンジしてみます。
というのも、このブログの奇特な読者さんから「ブタの背脂を試してみてください」というご意見を頂戴したので、早速やってみようと思いました。
ただ、オッサンちには背脂なんてないし、買うのも面倒だし、で冷蔵庫にあった豚肉の脂身をチョッピリ失敬してきました。
勝手にブタの脂身を失敬
ハサミで細長くカットしてハリに付けた
まずはブタの脂身を投入し、もう一本の竿は通常のアカムシエサを付ける。
どちらが釣れるのか?入れるポイントが違うから純粋な比較にはならないけど傾向はつかめると思います。
もう一方にはアカムシエサ
さぁ、どっちが釣れるんだぁ?
釣れる時って、一方の竿の面倒を見た後にもう一方の竿を聞き上げるとテナガエビが釣れてたりする。
今日はどうだぁ?と脂身を聞き上げてみると2つともエサが無くなっていた。
「ムムム…そう来たか!」
ちょっと懸念していた事態が現実になった感じ。
ただ、エサが無くなっているということはエビが居るということで希望はある。
再び脂身を付けて投入しアカムシ竿を上げるが、こちらは音沙汰なし。
テナガエビがいればすぐにエサを突き始めるので、聞き上げた時やエサに変化がなければすぐにポイント移動。
他に誰も釣り人がいないのでポイントは選びたい放題だが、釣れなきゃ意味すらもない。
次のポイントではアカムシに釣れた!
これくらいが美味しいサイズだよね!食べないけど
このポイントがアタリだったらしく、立て続けに5匹上がってきた。
次はナイスなエビバックの引でナイスサイズだった
このポイントに脂身を投入してみたんだけど、エサばかり取られて全くハリ掛かりしない。
「やっぱり、そうなんだ!」
脂身って柔らかくて均一な身だからエビがハサミでつまんで強奪しているんだと思う。
なので、エサを奪う時は口を使ってなくてハリに掛からないと推察する。
これはホタテの貝柱をエサにしたときも同じで、ハサミでスルン!とエサを引ったくられて、そのまま手に持ってお持ち帰りしているエビを何度も見かけました。
今日は水が濁っていたのでエサをテイクアウトするエビを目撃出来ませんでしたが、脂身も同じだろうと思います。
この読者さんは3匹釣れたとのことでしたが、オッサンが使っているハリにも原因はあると思います。
オッサンが使っているハリはタナゴ釣り用の極小ハリで、小さいし細いので柔らかいエサだとスルリと抜けやすいんだと思います。
30分ほど脂身エサをやってみましたが、残念ながら一匹も釣れず。
脂身作戦は断念。
もしかして背脂と切り身の脂身って質が違うのかな?
その後はアカムシのみで釣り続けましたが、ポツリポツリ程度でどこに落としてもハマらず…
最後の方は、根掛かりで仕掛けまるごとロストになり、一本竿になる始末。
結局2時間で12匹とトホホな釣果。
ひゃ〜!全然ダメですな!
釣りしてるんだから釣れるほうが楽しいのは間違いないけど、今日みたいに釣れない日は釣りができるだけマシだと切り替えるようにしています。
河川の環境ってドンドン変わることが多いらしく、河道の蛇行も下流に移動する傾向が強いので、このテナガエビ釣り場もその内に蛇行に飲まれてしまうカモ知れない。
そうなると次は一体どの釣り場があるのか?
先のことを考えると寂しくなるので、とりあえずはダメ元でも釣りに行くべきだと肝に銘ずるオッサンなのでした。