2022年5月15日2022年5回目のテナガエビ釣りに行ってきました。
ポイント:多摩川緑地の対岸(川崎側)天気:曇り釣行時間:7時00分(潮位110cm下げ5分)〜9時30分(潮位25cm下げ9分)大潮水温:わからじ。水温計忘れました!釣果:15匹
竿:2.1m(彩峰Uと行雲流水の合体竿)&2.1m(シモツケ「清滝」)道糸:フロロカーボン1.5号 ハリス:ナイロン0.3号ハリ:タナゴ-極小新半月 ウキ:発泡玉ウキオモリ:ガン球-B エサ:アカムシ仕掛け:ハリス3cmの一本針
誰しもが経験あると思うけど、天気が良くないと気分も優れない。
気分だけならともかく、体調でさえ不調になることがあるから油断ならない。
天気と人間の体調は密接に関係しているらしく、気象が原因の体調不良は「気象病」というネーミングが付けられている。
気象病とは、気温や気圧など“気候”の変化によって引き起こされるさまざまな症状の総称のこと。
「低気圧が近づくと頭痛がする」とか「気圧や気温の変化が大きい季節になると、なんだかダルい」とか…
日本では約1000万の人が気象病に悩んでいるようで、この人数ともなると国民病と言ってもよいくらいの発症率である。
気象病の原因はハッキリ分からないらしいが、要因はやはり気温と気圧が関係しているらしい。
そりゃ〜そうだ!
人間の身体は、平地なら1気圧の圧力を常に受けている。
その外圧に対して、体内では気圧に負けないように外側に向かって圧力が生じている。
低気圧の接近とともに外圧が弱くなるということは、体内側の圧力が高い状態になるんだから、頭痛とかめまいとかの症状が出るのも不思議ではない。
潜水病の軽い逆バージョンみたいなもんかな。
気温だって、ゆっくりと推移すれば身体が慣れてゆくが、急激な変化では身体が対応できず、自律神経が乱れてしまうのだろうて。
真冬の日本から常夏の島へ!みたいな極端な話ではないけれど、急激な気温の変化は体調がおかしくなるよね〜
でも、スポーツ選手とか芸能人とかが正月によくハワイに行ってるけど、体調崩したなんて話は聞かんな〜
この場合はテンション爆上がりで、アドレナリンがドバドボ出まくってるから、体調不良なんて吹っ飛んでるんだろうな。
オッサンはワイハなんて行ったことないから全然わからんけども…
こう考えると、人間も自然の一部で、自然に大きく左右されてるんだな〜と思う。
しかし問題はその後である。
「先生!原因不明ですが体調が悪いんです…」
「んなもん気がたるんどるだけじゃ〜!気がぁ!!シャキっとせんか!シャキっとぉ!!」
昔なら気の持ちようという括りで、全てが根性論だった。
しかしコレでは医者も商売あがったりなので、現代では訳の分からん症状にいろんな病名を付け、あくまで病気の治療という体にしている。
「先生!原因不明ですが体調が悪いんです…」
「ふむふむ、ちょっと診てみましょう!ムムム……。こ、これは!分かりましたコレは気象病です!!お薬出しておきますから、来週また来てください。ゆ〜〜っくり治していきましょう!大丈夫!!お薬飲んで通院すれば治りますからね!念のため、点滴もやっておきましょうかね♪」
定期的な通院&オプション付きで診療報酬の点数もジャンプアップ。
搾取する側、される側…
する側はありとあらゆる施策でがんじがらめにし、される側はただ黙って養分を吸われてゆくのみなのである。
朝、目覚めると爽やかな五月晴れとは程遠いドンヨリとした曇天だった。
いつものように布団のイモムシは葛藤が始まる。
うわ、晴れてないよ〜。オッサン気象病だから天気じゃないとダメなんだよな〜
ってオマエ!それは単に面倒臭いだけだろ!
否!そうかもしれんが、そうでもない。低気圧が来ると本当に腰が重くなるんだよね…
だ〜か〜らぁ、それはお前がグウタラなだけだろ!
いや違う。気象病という立派な病気だ!
オマエの場合は絶対違う!
……
…
二度寝を敢行したんだけど、目をつぶると冷蔵庫に秘密裏に保管しているアカムシ餌が脳裏に浮かぶ。
先週使ったやつの余りだから、今日使わないとアカムシも使いものにならんだろうて…
しょうがないので、イモムシは起き出した。
ゴソゴソと愛車にテナガエビセットをぶっ込み、漕ぎ始める。
今朝はけっこう寒いな〜
愛車を漕ぎながら、本日向かうポイントをどこにするか考える。
本日は大潮で、今現在は満潮からもう潮が引き始めているから、アッという間に潮位が低くなるだろう。
となると、今季はまだ行ってないポイントが良さそうだが、知る人ぞ知るポイントだから先客がいるやもしれんぞ!
ちょっと心配になりながらも多摩川に到着。
遠くから目指すポイントに目を凝らすと、やはり人影が見える。
「やっぱりいるよね〜。でもオッサンひとりくらいなら大丈夫だろうて…」
と現場まで来るがマズイことに気づく。
「ん?まだ潮位がかなり高いからココじゃ釣りにならんな!」
愛車をドリフトさせてきびすを返し、いつものポイントへと河岸を変える。
この潮位ならまだアソコで釣りになるぞ!
とは言え、潮は急激に低下しているから急がなくてはならない。
気分は焦るが、低気圧だもんでオッサンの動きは愚鈍で思うように進まない。
途中、川崎競馬の練習場で多くのサラブレッドが行き来していたので、しばらく見惚れる。
やっと本日の現場に到着。
やっと着いたよ!
珍しく直ぐ側に先客さんが居て、見渡すと遥か彼方にも釣り人が見える。
さすがにそろそろテナガエビ釣りの季節になってきたのかな?
潮位を確認すると思った以上に低くなっていた。
この時点で既に今までの実績ポイントでは釣りにならなくて、コッチへ来たことをプチ後悔し始める。
思ったよりも潮位が低くて、マズイな〜
しかし、いまさら後戻りはできんぞ!
覚悟を決めて釣りの準備を始める。
さっさと竿に仕掛けを取り付けまして、まずは水温を測ろうと思ったらアレ?水温計忘れた!
まぁいい…、水温が何℃であろうと、テナガエビ釣りはするんだから。
本日の餌は先週使ったアカムシの余りもの。
ロクに生存確認もせず、ズ〜っと冷蔵庫に入れてたから、生きているかどうかは謎だった。
フタを開けて目視するが、色艶は問題ないけど動いてないので死んでるのかな?
まぁテナガエビ釣りに使うもんだから、生きてようが死んでようがこの際は関係ない。
使えればいいんじゃ〜!のノリである。
動かないけど生きてるんかな?
生死の分からないアカムシを装着し、釣り開始じゃ!
いつもならテトラポットの間とかに仕掛けを落とすんだけど、潮位が低いので多摩川本流側のポイントを狙うしかない。
まずは一本目を落としたら、二本目の竿の準備をば!とゴソゴソやっていると「カラン!」と竿がテトラポットから落ちる音がした。
一本目の竿が風に吹かれてテトラポットから落下したらしい。
今日は時おりそこそこの風が吹いているので厄介だ。
一応、竿の座りをよくするように洗濯バサミで安定させているんだけど、軽いから風が吹くと簡単に飛ばされてしまう。
二本目の竿をセット&穴に落としてから、落ちた竿を拾いに向かう。
「風に吹かれても大丈夫な方法を考えなくちゃだわ!」っと、入れ直してから、二本目の竿の様子を見ると、早速本日の一匹めが上がった。
やっぱりアカムシ餌はこのサイズを拾うな〜
オッサンはエビはリリースするんだけど、とりあえずはバケツにキープするから、慎重に丁寧にテナガエビから針を外す。
コレがまたスゴい気を使うのだ!
テナガエビ釣りをしたことがある方は分かると思いますが、エビの口って複雑怪奇な構造になっている。
脚やらブラシ状の毛みたいのに口が覆われているので、針を外すにはそれらを避けて針を摘み、そ〜っと優しく斜め後方上部へ抜く。
まだテナガエビ釣りを始めた頃は針を外すのにピンセットを使っていたんだけど、ある常連エビ釣り師に「そんなの使ってたらかえってエビが弱っちゃうよ!」と指摘された。
素手で針を外そうとして、エビにガブ!って噛まれないかな?
恐る恐るやってみるが、はじめはエビの口がよく分からないから力加減や抜く方向も分からなくて、何匹も犠牲にしてしまった。
しかし勝手が分かると、ピンセットを使うよりも素手のほうが加減がやりやすいというのがよく理解できた。
現在はほとんどのエビはバケツの中で元気でいらっしゃいます。
ただ、中には針の掛かりがマズイところになってしまい、針を外すとすぐに昇天してしまうのもいる。
申し訳ないです!
すぐに二匹目も釣れるがサイズは相変わらずミニマム。
もうちょっとサイズアップしないかな…
サイズと穴の深さは関係していて、浅い穴は小さいエビ、深い穴はナイスサイズが釣りれる傾向がある。
現在は潮位が低いので、なかなか深さのある良穴が見つからない。
もうテトラポットの上からは深さのある穴には届かなくて、かろうじて見つけた深穴からナイスな引きで上がってきたそこそこサイズが上がってきた。
コレくらいなら引きも楽しめる
ただし、やはり多摩川本流側の深めの穴にともなると、コイツがちょっかい出してくる。
油断すると釣れてしまうダボハゼ
さっきから何度も風に吹かれて竿が落下するんだけど、なぜか知らんが落ちる竿はいつも同じ「清滝」
もう一本の合体竿は全然落ちないんだよな〜
重さって言ってもほとんど変わらないと思うから、なんか相性みたいのがあるんだろうね。
もう竿が届かなくなってきたので、いよいよ地べたに降りる事にする。
今日はこのポイントの予定じゃなかったから、長靴を履いててちょうど良かったんだけど、地べたは滑って危ないし、なんか臭うのでできれば降りたくない。
しかし、エビを釣るにはそんなこと言ってられん!
さすがにココまで引くとね〜
滑って多摩川にダイブしないよう気をつけながら、目を凝らして良さげな穴を探す。
さっそく見つけた穴から今日イチのテナガエビが上がってきた。
とはいえ13cmって感じだけど…
このくらいのサイズになると、釣り上げてもナイスファイトを見せる。
指を挟んでくる闘争心
良型が釣れてウレシイので、指を挟まれても痛心地よい。
次も同じ穴から上がってくるが、残念ながらサイズダウンしてゆくのが世の常。
オッサンの経験上、同じ穴に複数匹いる場合は大きい奴から釣れてくるのがほとんど。
魚の世界も大きい奴が偉いらしい。
なので、最後の方はこんなベビーサイズも釣れてくる
潮位はドンドン低くなり、最後の方はテナガエビが居つくガラ場地帯は残りひと皮だけで、これ以降は深みになってしまった。
この状態でテナガエビ君達がどこにいるのか知らないが、この時期なら深場には移動しないと思うから、たぶんこのひと皮の壁の何処かにいるんだと思う。
それの証拠にひと皮部で良さそうな穴を見つけるとソコからも釣れてくる。
逆にエビのいる場所が限られてくるので、チャンスと捉えられるのカモ知れない。
んがしかし、オッサンも疲れた。
長靴を履いたままテトラポットをウロウロし、滑りまくる地べたや石の上を気をつけながら歩き回る。
普段使わない筋肉を使っているらしく、臀部にかなりの疲労を感じる。
このまま続けていたら、何かの拍子にきっと多摩川へドボン!だろうて…
なので納竿にしました。
2時間30分ほどで15匹という結果になりました。
順調に数は伸びている
ハッキリ言ってまだまだなんだけど順調に釣れてきているから、これからのテナガエビ釣りは上調子になってゆくと思います。
このポイントでここまで潮が引いた状態で釣りをしたことはなかったけど、やろうと思えばなんとかなるもんだ!
とは言え、ここまで粘るのも考えものである。
釣り場は広大なんだから、その時の状況でポイント移動すれば済む話。
現にお隣りでテナガエビ釣りしていた方は、「潮が引きすぎて釣りにならないから、もっと深い方へ行ってきます」と移動していった。
確かにこれが正しい判断だ。
多摩川へ行水する危険を犯すのではなく、もっと安全で釣れるポイントは必ずあるんだから。
今日も餌のアカムシが余ったので持って帰ってきた。
帰宅後すぐに冷蔵庫へしまい込んだけど、アカムシが死ぬのが先か、妻に発見されゴミ箱へダンクされるのが先か…
いずれにせよ、オッサンのテナガエビ釣りも残りわずかだ。