2018年2月25日。2018年最初のシロギス釣りに行ってきました。船宿:根岸丸釣り場:中の瀬天気:曇り釣行時間:8時30分〜14時30分くらい釣果:シロギス36匹(14cm〜24cm)
竿1号(手持ち竿用):シマノベイゲームXキスH-175 リール:ダイワレブロス2004H ライン:PE0.6号 リーダー:ホンテロン2号 ハリス:フロロ1号 ハリ:手返しキス8号 オモリ:小田原15号仕掛け:胴付仕掛け上下二段
竿2号(置き竿用):ダイワキスVM-180 リール:シマノアコルト2500S ライン:PE0.8号 リーダー:ホンテロン2号 ハリス:フロロ1号 ハリ:流線7号 オモリ:小田原15号仕掛け:天秤振り分け式
寒さに弱いオッサンとしては、冬眠する熊のように、冬はなるべく動かないでいようと思っているんだけど・・・
早いもので、オッサンはもう半世紀ほど生きてしまっている。
現代日本人の平均寿命は80歳を超えているが、縄文時代の平均寿命は15歳で、江戸時代は30〜40歳というのが通説らしい。
これらと比べると、現代はとんでもないご長寿社会である。
ただ絶対数は少ないけれど、その当時にも長寿の方はいたらしく、平均寿命を短くしているのは乳幼児死亡率の異常な高さが原因らしい。
人間はとても未成熟で生まれてくる動物なので、生まれてすぐの時期はかなりのリスクがあるのだろう。
しかし、これだけ医学が発達して来ると、乳幼児のみならず高齢になってもなかなか死なないもんだから、平均寿命とやらが高くなるのは当然といえば当然だ。
短くも充実した人生がある反面、苦しくも長い人生を送るハメになる事もあるだろう。
人生とは一概に長短ではなく、どれだけ中身のある充実した時間を過ごすかだろうとも思う。
んで、空っぽの人生を謳歌しているオッサンだが、終焉に向けて加速している焦りからか、ノンビリと冬眠状態というのも落ち着かないもんだから、ここ数年は無意味にアクティブになりがちだ。
冬のハゼの穴釣りの勢いそのままに、今回は極寒のシロギス釣り。しかも沖釣りを決行!
とは言え、オッサンの実行できる”中身のある人生”なんて所詮こんな程度なんだよなぁ〜と思うとトホホな気分になる。
朝の6時に自宅を出発。
いつものように同行は沖釣りに命と給料を刻みまくっているオッサン2号だが、コヤツは昨晩も飲んだくれてたらしく、まだ酔っ払っている状態。
どうやらコヤツも幸薄い人生を謳歌しているようである。
程なく本日の船宿「根岸丸」に到着する。
厳冬の影響から、今年の東京湾シロギス釣りの釣果はかなり酷い状態が続いている。
「冬の寒い時期に全然釣れないシロギス釣りに来るモノ好きもいないだろうから、今日は貸切じゃないの〜!」と2号とノリノリでいたのだが・・・
船宿の座席札を見て、一気にダウナーになる。
予想に反して半分以上の席が埋まっていたのだ。
ちょうど船長がいたので話を聞くと「いつもは日曜でも3〜4人程度なんですけど、今日は団体さんが来てこんな埋まってます!」と笑顔で語った。
商売繁盛なのは結構だが、年に数回しか来ないオッサンが登場する日に繁盛しなくてもよろしいのでは・・・と思った。
辛うじて空いていた右ミヨシ(右側の一番前)とその隣の席を確保。
いつもは2号にミヨシを譲っているが、まだ酔っ払っている2号は本日は勝負にならないと踏んだのか、ミヨシはオッサンに譲ってきた。
朝ごはんを頬張りながら準備を始める。
スキー場並みの防寒対策を施すが、今年は最強の防寒長靴を装備して足元は万全だ。
この防寒長靴はぶ厚いウレタンの素材を使っているのですごいゴッツくて肉厚なもんだから、防水スーツのスボンの裾の中に入るか心配だったけど、無理すれば入ったので良かった。
初めてズボンの裾に入った。さすが作業用スーツだ
ちなみに防寒長靴の説明はこちら↓「釣りに使う最強の防寒長靴の性能は如何に!?」
本来なら命を守るべく装着すべきライフジャケットだが、これを着ながら釣りをしていると邪魔くさいので、東京湾内での沖釣りの時はライフジャケットをしないことが多かった。
しかし、今年の2月から着用が義務化されたらしい。
しかも国土交通省の安全基準をクリアした”桜マーク入り”のお墨付きライフジャケットじゃないとダメらしい。
”桜マークじゃないと・・・”という時点でダークな利権がらみの臭いを感じるのだが、そう決まったんだから仕方がない。
しかし、オッサン所有のライフジャケットは、かなり以前に怪しいネットショップで買った激安品なので桜マークなんて影も形もない。
落水すると膨らむ自動膨張式なのだが、果たして膨らむかどうかも怪しいシロモノである。
今回は仕方がないとして、今後は桜マーク入りのちゃんと膨らむのをゲットしなければならないだろう。
余談だが、2号のライフジャケットに関するお話。
あまりにも汚れたのでライフジャケットを水洗いしていた時のこと。
既にオチは見えたも同然だが、当然ながら”ボン!”と膨らんだらしい。
2号的には水道で洗ったくらいでは膨らまないと踏んでいたらしいが、そんなのやる前から分かるだろ!
2号曰く、本来なら毎年ボンベとかのパーツを交換したりしなきゃならないから、ちょうど良い機会だったと悔し紛れの強がりにしか聞こえないが、ポジティブシンキングは大切である。
もうひとつ余談だが、なんでか知らんが膨張式の肩掛けライフジャケットを服の中に着る人もいるらしい。
この状態で膨らんだら、北斗神拳のケンシロウみたいに服が破れるんじゃないの〜?
ある意味笑いがとれる光景だが、ぜひ実際に見てみたいものだ。
youtubeとかにアップされてないか探したけど、残念ながら見当たらなかった・・・
どなたかケンシロウチャレンジしてみてください!
ちなみにケンシロウが服を破った後、次回のお話時には服が元に戻っている謎は、原作によれば、倒した雑魚キャラの衣装を剥ぎ取って着ているらしい。
死人に容赦なし!まさに世紀末である。
話をシロギスに戻す。
お着替えを済まして乗船するが、この時期ならぬ賑やかな船内。
後ろ半分は団体さん
本日はNewロッドなので少々緊張気味。
シマノの「ベイゲームXキス H-175」
この竿は既に2号が所有していて、借りて使ってみたらフィーリングが良かったので同じものを購入。
大枚はたいて買ったんだから、頼むよ〜
そして、今回のイタズラはオモリ。
イエローベージュ色のマニキュアベースにスプレーでサンド風の塗装をしてみた。
オッサン的には、砂地の海底をイメージしたカモフラージュのオモリで、パックンチョなどの外道をハリ掛かりさせない作戦だったんだけど、2号に「なにそれ?」っと侮蔑的スマイルで言われてしまったシロモノである。
確かになにこれ?な仕上がり
そして、いつものように酔い止めのお守り「ミンティア」
酔ったことはないんだけど一応・・・
最後にエサのアオイソメを仕込む。
ここの船長のこだわりで太くてプリプリのアオイソメが配られる。
シロギスの活性がかなり悪いので、喰い込み重視のため頭をカットしておく。
「中国産なんだけど、良いイソメは日本じゃなくてヨーロッパに行っちゃうんですよ〜」と船長談
頭をカットしたイソメはカップ式のザルに入れておくと水切りも簡単
定刻通り出船。
「さぁ、いよいよ今年もシロギスが始まるぞ〜」っと、期待とウキウキでウェットな気分に浸っているオッサン。
しかし、隣では船が動き出した途端にブレイクダウンしている2号。
まぁいいや、自業自得なので放っておくことにする。
なんかの置物みたいなフォルムだ
向かうは東京湾の真ん中”中の瀬”
まぁ、この時期はここくらいしか釣りにならないよね〜
中の瀬まで20分は掛かるので、寒い&波しぶきがかかるので船内のキャビンに避難しようと思ったが、隣の巨大な置物が邪魔で移動できん!
しょうがないので、極寒の海上をしぶきをかぶりながらひたすら耐える。
やっぱりスゲェ〜寒ぃ〜〜
釣り人を気遣ってゆっくりめに走っていたので、30分くらい走ってやっと中の瀬に到着。
釣果が思わしくないから、他の釣り船もあまり見かけない
「どうぞ〜!」の合図で釣り開始。
2018年のシロギス釣りスタート!
先ずは置き竿の仕掛けを船下に落としてから、手持ち竿のエサ付けをするが、手がかじかんでるし、イソメが暴れるしで思うようにハリに刺せないぞ!
しばらくイソメと遊んでいると、視界の端で置き竿の挙動が目に入ってくる。
竿先がピクピクしている。
「お!掛かってるね」と思ったが、手持ちの竿を投げてから面倒みようと思ってたから放っておく。
”しっかりとまっすぐにイソメを刺し通し&タラシは7cm”を時間をかけても良いからやリ通す。
オッサンは面倒くさがりなのですぐにチョン掛けで済まそうとする。
7cmというのは何となくだけど、シロギスへのアピールとハリ掛かりのバランスを考えるとこのくらいかな〜
当然ながら同じ7cmでも、細長いエサよりも、太いエサの方が喰いが良いのは言うまでもない。
チョイ投げで着水したら、余計なラインスラッグを出さないようリールのスプールを指で軽く押さえる。
着底してロッドを立てると、自動的にアタリが取れる状態になっているようにする。
アタったり、オモリを大きく動かす時の聞きアワセはゆ〜〜〜っくりと行う。
夏みたいにシュ!っとやると、この時期のシロギスは追って来れない。
4〜5秒くらい掛けてゆっくりと竿を立てていくようにしないと、リアクションバイトも望めない。
こんな事はとっても当たり前のことなんだけど、今までのオッサンは”大枚はたいて船に乗っている”焦り”でダメな方法ばかりでやっていて、ますます釣れない悪循環に陥っていました。
しかし今シーズン初のシロギス釣りは、”寒いからオッサンもシロギスも素早い行動なんて出来ないんだから”っと、落ち着いて丁寧な釣りを心がけようと思っていました。
やっと暴れるイソメを押さえつけてエサ付け完了。
チョイ投げて着底直後のアタリを期待するが、音沙汰ないので竿を置いて置き竿の様子を見てみる。
ゆ〜っくり聞き上げてみるとグググン!っとシロギス特有の引きが伝わってくる。
リールを巻くと緩めのドラグがジ〜ジ〜と鳴り続け、重量感が伝わってくる。
「お!デカイのか!?」と期待するが、上がってきたのは17〜18cmサイズがダブルでした。
ダブルじゃ重い訳だね〜と納得。
2018年シーズンの初シロギスがダブルとは、こりゃ幸先いいね〜と気分が良いオッサン。
放ったらかし過ぎて2匹ともハリを飲まれてました
こんな時期だから活性が良いわけじゃないけれど、飽きない程度にアタリがあり、シロギスが上がってくる。
シロギスが上がるたびに隣の2号がチラチラと見てくるので、2号はイマイチ釣れていないご様子。
そりゃあ酩酊しながらの釣りなんてダメだろう。
いくらオッサンが大したことなくても、酔っぱらいに負ける気はしない。
本日の事前情報では、ラインを張るとシロギスがハリ掛かりしないので弛ませ気味が吉ということだったが、オッサンが下手だからか弛ませると却って良くない気がした。
第一アタリが取リにくいから面白くない。
張らず弛ませずのゼロテンションを目指してはいるんだけれど、オッサンの技量では揺れて常に移動している船上ではそんなもんはできん!
なのでちょいと張り気味でアタリを待つことになる。
ハリ掛かりしないこともそこそこあるけど、こんな時はこんな程度の喰い込みだったと諦めることにした。
誘いは大きく聞きアワセたり、シェイキングしたり、チョンチョンと軽く移動させたりといろいろ混ぜてみたけど、コレだ!という決定打も無かった。
2017年シーズンの巨人打線にも冬のシロギス釣りにも決定打はないらしい。
なので、とにかくエサをしっかりと動かして誘ったら、20秒程長めに喰わせるという感じで一日通した。
もう一つ気を付けていたのがエサをマメにチェンジすること。
赤色が抜けて緑色っぽくなっていたら、例えイソメが動いていたとしてもすぐに新しいエサにしていました。
イソメはすぐに臭いが抜けるから、二回流したらもうチェンジする感じかな。
釣れる人はドンドン新しいエサに替えるから増々釣れるし、釣れない人はいつまで経っても同じエサをつけっ放しにしてるから余計に釣れない。
なので、釣れないときは、毎回新しいエサに替えるくらいのマメさが必要だと思います。
置き竿にも忘れた頃にシロギスが掛かるんだけど、船の揺れ任せだからたいして釣れるわけでもない。
上手い人は二本とも同じように操作するんだろうけど、オッサン程度は一本は完全置き竿で、釣れれば儲け的な交通事故みたいな釣りしかできない。
やっぱり手持ち竿で好きなようにコントロールした方が、俄然釣れるし、面白い。
今日はオッサンにしては集中し続けていて、気がつくと、もうお昼を廻っていた。
あと一時間くらいで沖上がりだな〜っと気合を入れ直すが、この頃から潮が止まって全然喰ってこなくなった。
釣れないもんだから船中の雰囲気がドヨ〜んとしてくる。
オッサンもすっかりダレてしまいアタリを見逃していたり、たまに釣れてもハリをゴックン飲まれていたりしていた。
そんな時のハリは引っ張っても抜けなくて、ハリスがプチ!っと切れてしまう。
もうすぐ沖上がり(終了時間)だから仕掛けを付け直すのも面倒になっていて、今までず〜っと二本バリでやっていたんだけど、ハリスが切れたのに付け直すのも面倒だから二本の竿とも一本バリになっていた。
ダブルで釣れたのは最初だけだったからダブルは期待していないけど、二本バリでのふたつのエサでシロギスにアピール出来てないからアタリも遠のいてゆく・・・
そんなダラケきった時に限って、なぜか延長戦に突入。
団体さんの釣果が思わしくないのか、サービスで一時間以上も延長していたがオッサンは全然ダメだった。
結局36匹の釣果(内、置き竿で釣れたのは6匹)でオッサンは二番手だった。
実は最後の延長で抜かされていて、それまではオッサンが竿頭だったらしい。
ど〜りで船長がマメに釣果を聞いてくるな〜とは思ってたんだけど、あのダラダラがなかったら、もうちょっとマシな釣果だったのかもしれない。
結構良いサイズも上がったので数の割には重量がある
小さいけどマゴチも釣れた。
人生初マゴチ。上げる時は重かったな〜
さて、今回デビューとなった「ベイゲームXキス H-175」ですが、やっぱり良い竿ですね。
Hなので硬いという印象がありますが、竿先10cmくらいはしなやかでアタリが見やすい。
オモリを動かす時も、微妙な動きもできて思い通り動かす事が出来ます。
また、アワセを入れる時もロッドにパワーがあり、しっかりと決まるので釣りが楽しくなりますね。
今まで使っていた竿は柔らかい竿でした。
Mと表記されてるけど、Lじゃね?と感じるほど柔らかい竿です。
柔らかい竿は喰い込み重視というイメージなんだけど、今回のHの竿の喰い込みも全く問題はありませんでした。
柔らかい竿のデメリットは思った通りの誘いが決まらない上、アワセを入れる時もワンテンポ・ツーテンポ遅くなってしまう事でした。
そんな柔らかい竿を使っての釣りは、”釣った”というよりも”釣れた”という感じでしたが、今回の新しい竿はイメージ通りの挙動をしてくれるので”掛けた感”がハッキリと実感できました。
まぁ、オッサンの場合はイメージとはいっても大したことはないんだけどサ・・・
しみったれたオッサン的には、清水の舞台からトリプルコーク1440の覚悟で大枚はたいて買った竿なんだけど、頑張った甲斐がありました。
こうなってくると、もっと優れた竿はどうなんだろうという欲が出てきて、最高グレードのメタルトップの竿も気になってくる。
しかし、最高感度を誇るメタルトップの竿は、寒い時期は竿先が曲がったままになる、という趣旨の事がパッケージに書いてあったので冬の釣りでは使いもんにならんな!
っという言い訳は、メタルトップの竿が高価過ぎて手が出ない貧乏人の負け惜しみであるというのは言うまでもない。
とにかく今シーズンは新しいアイテムで楽しいシロギス釣りができそうな予感!