デビルエイトクローの自作【組み立て〜仕上げ編】

各パーツの組立作業&仕上げ

さて、いよいよ苦労して作った各パーツを合体させていきます。

 

今回、オッサンは【仮止め→糸を巻いてしっかり固定→エポキシ接着剤で完全に固定】という方法です。

 

本物のデビルエイトや自作ものを販売している方は、ハンダ付け+熱収縮チューブで固定しているようです。

 

ハンダ付けに自信のある方は、ハンダの方が手軽&時短だと思います。

 

 

組み立てる順番は、ハリの方からが作業しやすいと思います。

 

組み立ては、しっかりと固定できるバイスみたいなモノがあれば両手を使えるので作業しやすいと思います。

 

オッサンの場合は、以前ひとつテンヤを自作した時に作った”50円フライバイス”を使いました。

なんちゃってフライバイス。貧乏臭さ満載の一品

 

@芯材をバイスに固定して、ハリパーツを瞬間接着剤で仮止め

ハリの下(曲がってる方)を揃えて仮止め

 

仮止めはゼリー状の瞬間接着剤の方がやりやすいな

 

コレって、ステンレス線じゃなくて指の方がよく接着しちゃうんだよな〜

 

その場合は無理に引っ張ると皮膚が剥がれるので、お湯を掛けながらゆっくりと剥がしてくださいね。

 

A仮止め出来たらしっかりと固定するための糸を巻いてゆきます。巻きつける糸は、余っているPEラインでも裁縫用でも何でもいいです。

 

最終的にエポキシ接着剤で固めるから、エポキシが絡みやすくするためのものです。

 

今回使ったエポキシは乾くと骨白色になるので、糸は白色でコーディネートしました。

 

巻き始めのみに瞬間接着剤を付けます。

 

軽くテンションを掛けながら隙間がないように巻いていきます。

 

数回ごとに巻いた糸の隙間を無くすように”しごく”とそれなりになります。

”しごく”ために最初だけしか接着剤を付けなかったのです

 

巻けるだけ巻いたら最後も瞬間接着剤で固定

よく見れば隙間あるじゃん!というツッコミはナシで

 

B次にワームキーパー部を同じように固定します。固定する位置はなるべくアイ側にしたいので、Vアームの固定位置から逆算して決めました。

 

おおよそハリ部の位置から1cmくらい空けた箇所くらい。

 

自作ものって、それぞれのパーツが微妙に寸法違いなので、そのつど位置決めをします。

同じように仮止めして、最初だけ接着剤を付けて巻き始め

 

指で”しごき”隙間なく巻いてゆく

 

最後を接着剤で付けたら出来上がり!

 

CVアーム部も同じように固定します。このパーツの固定が一番厄介!

 

固定する箇所が短いし、バランス悪いし、仮止めもなかなか決まらないし、すぐズレる。

 

何度、指を接着したことか・・・

この仮止めに何度もブチギレる!

 

仮止めさえしちゃえば後は気楽だ

 

D苦労してやっと組み上がり!

 

 

お次は、巻いた糸部を強固に固定するエポキシ接着剤を塗布してゆきます。

 

40分で硬化するので余裕を持って作業できる。

 

乾燥すると少し濃い骨白色になります。

これなら間違いないだろう

 

100均のエポキシでも強度は大丈夫だと思うけど、「約10分で硬化」って書いてあるから今回の作業には向かないかな〜

10分のタイムリミットは厳しいな

 

Eエポキシ接着剤を多めに塗布します。ABの二液を等量出す。

同じ量出してるつもりだが、最後はどちらかが余ったりする不思議

 

よ〜く混ぜる。時間に余裕はあるのでしっかりと混ぜる。

しっかり混ぜないと強度が出ない

 

楊枝を使って多めに塗布してゆく。

多過ぎて垂れることもあるので下に何か敷いて作業してください

 

乾くと少し痩せます

 

ついでに心配なこの部分にも付けた

 

24時間以上乾燥させると実用強度が出る。

 

 

エポキシが乾いた後の”乾燥重量”は12g

 

この重量を基準にオモリの重さを決めてゆく。

意外にズッシリしてるが、まぁそうだよね

 

Fお次はオモリを付けていきます。今回は重量40gと60gの二種類を目指します。

 

少し重めですが、オッサンの使用するロッドは棒のように硬いので、ルアーが軽いと操作もクソもないので重くしました。

 

軽いと、タコのアタリが取りやすいとか、根掛かったときに外しやすいらしい。

 

重いと、ロングキャストしやすいとか、水深があるときとか潮の流れが早いときに有効とかのメリットがある。

 

どんなものにもメリット・デメリットはあるものだ。

 

 

使用するオモリの形状は根掛かりしづらいことを期待してナツメオモリ

 

今回は3号と6号を使います。

穴も開いてるので楽ちん

 

例のごとく、エポキシ接着剤を楊枝でタップリ付ける。

タップリとね〜

 

オモリを突っ込む。エポキシがはみ出るので紙の端を使って取り除く。

今はグラグラだけど乾くとしっかり付くので大丈夫

 

そ〜っと置いてオモリを微調整しながら半乾燥させます。

 

半乾きになったらハンマーで横から軽く叩いておくと、よりしっかりと固定できます

面倒だけど、コレやっとくとなぜか安心感がある

 

完全に乾いたら100均マニュキュアでオモリを着色します。

 

別に必至な作業ではないけど、ここまでやったんだから、より完成度を目指したいところ。

ただの自己満っていうだけの作業

 

マニュキュアを二度塗りしたら完成!

それなりの形になった!

 

ナツメ3号版は33g

 

ナツメ6号版は55g。なぜか両方ゾロ目で気分が良い

 

あ、忘れてた!最後にワームキーパーのワームをセットする部分を45度くらいに曲げておく。

わざわざペンチを使わなくても指で曲がります

 

こんな風に引っ掛ける

 

Gこれで本当に完全完成!!

やっと出来た!!長かったよ〜

 

 

本物と並べるとやっぱり安っぽさは出るな・・・

 

 

 

ワームを指す部分が直線なのでグイ!っと刺しやすかった。

なんかおもちゃみたいに見えるのは気のせいと思いたい

 

横から

 

裏から

 

ついでにデビルクローを付けみたが、それなりにカッコ良く見えるじゃん!

釣れそうじゃん!

 

 

材料費だけで製作費を計算してみたら、ワームを入れて約350円/個だった。

 

こういうのってほぼ人件費だから、今までの苦労を思い起こすと市販されてるデビルエイトクローの1500円は安いと思うな〜

 

自作のデビルをネットで販売してるけど500円とか安すぎだよね!

 

オッサンなら絶対にやりたくない値段だね!!

その名は『モンゴリアンチョップ1号』!

制作しながらコイツのネーミングを考えていた。

 

どうしてもプロレスの「アイアン・クロー」が頭から離れない。

 

んで閃いたのが、現代では地味だが当時は派手な技扱いだった「モンゴリアンチョップ」

 

チョップという響きが何ともノスタルジーを誘う。

 

【キラー・カーン】というプロレスラーが編み出した技だが、モンゴリアンと付いているのでモンゴル人なのかな?と思うが、新潟県出身の「小沢正志」という純粋な日本人でモンゴルとは全く関係がない。

 

往年のキラー・カーン改め小沢が、モンゴル正装の帽子を被っていけしゃあしゃあとリングに登場していた姿を思い出す。

 

今の時代でこれをやると本人のSNSサイトが大炎上必至だが、こんないい加減なパフォーマンスがまかり通ったのも”昭和の味”なのである。

 

っという訳で、そんないい加減さと哀愁がピッタリだったのでコヤツを『モンゴリアンチョップ1号』と命名した。

 

いや、別に名前なんてど〜でもいいのだが、せっかくここまで苦労したんだからせめて・・・という気持ちでいっぱいです。

 

ちなみに「モンゴリアンチョップ」という焼き肉店とは全く関係がないのは言うまでもない。

 

 

今回制作したモンゴリアンチョップ達はコイツら。

左のふたつは分かるが右のふたつに何か付いてる!?

その名は『モンゴリアンチョップ2号』

まぁ、見た目ですぐ理解できるモノの話で引っ張るのは心苦しいですがプロペラを付けてみました。

 

 

オッサンの自作モノは1号ばかりで、続きがないものばかり。

 

これではイカン!と思ったので、今回は2号に”昇格”したモノを作ってみました。

 

1号にスペシャルアイテム「プロペラ」を追加したこの2号。

 

その効果は未知数だが、エギやテンヤなどタコ仕掛けでプロペラが付いているのを見たことがないので、多分ダメだろう・・・

 

一応、プロペラ回転のキラキラと振動、水圧変化でタコをおびき寄せようという科学に則った作戦だが、恐らくタコが気味悪がって近づかないか、怒り狂って握りつぶされて終わりだろう。

自作のプロペラを付けてみた

 

誰もやらないだろうけど結構苦労したので、苦労話がてらプロペラ自作の課程をば。

 

プロペラの材料は0.5mm厚のステンレス板。

これ以上厚いと加工が辛い

 

自作するプロペラの形はこんな感じ。

一応図面を引いてみた

 

ステンレス板にプロペラの形を写すゲージを作るので、簡単に加工できるクリアホルダーを使う。

クリアホルダー?クリヤーホルダー?どっち?

 

スプレーのりを図面の裏にスプレーして、クリアホルダーに接着

 

後はカッターで切る。

 

簡単に切れる

 

 

ステンレス板に型を写す。

 

ベビーサンダーでカット&削りながら形にする

 

センターに2.2mmの穴を開ける。

 

回転させるために適当にヒネリを加えて完成!

 

何気にこのプロペラ製作が一番苦労した。

 

ルアーパーツが充実している釣具屋に行けば、安くてキレイでキチッと回転するプロペラが買えるので、わざわざ自作する必要もないだろう。

 

 

大体がこんな余計な”付加価値”を付けると釣れないものだ。

 

オッサンの経験上、シンプルなモノの方が釣果が出るのは分かってるんだけど、ついつい余計なことをしちゃうんだよな〜

 

 

 

モンゴリアンを作り終えて放心状態のオッサン。

 

気がかりなのは、オッサン2号が置いていったのはデビルエイトクローだけではなかったということ。

 

タコエギといくつかの100均のイカエギも置いていった。

タコエギ

 

100均イカエギ

 

どうやら、タコエギを見本に100均のイカエギをタコエギに改造しろ!ということらしい。

 

オッサンのタコ作業はまだまだ続く・・・

 

 

 

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