量産型デビルエイトクローの自作にはハンダ付け必須

”やっと”といった感じで作ったデビルエイトクロー改めモンゴリアンチョップ1号ですが、やはり手間と時間がかかり過ぎる。

 

作っている時は面白かったのですが、何のための自作というと、やはり『お金を掛けずに自分で大量に作る』でして・・・

 

量産するのに時間ばかりかけては、そのうちに嫌になってしまうだろう。

 

もっと手軽に出来ないものか?っていうか、より短時間で制作できないものか?

もっと短時間でできんもんか?

 

いろいろ考えたが、やはり市販品の本物のデビルエイトクローの作り方が一番理にかなっていると思う。

 

各パーツの接合部は収縮パイプがあるので、その中はどうなっているのか見えないが、オッサンの予想だとハンダ付け&細い針金で巻いて補強してると思います。

収縮パイプの凹凸から接合部を予想

 

 

やはりハンダ付け必須だよね。

 

ハンダ付け素人なオッサンとしては、スチールはなんとかなるがステンレスのハンダは苦手・・・

 

しかし、ここは避けて通れない道と自分に言い聞かせ、ステンレスのハンダ付けをしっかり学ばねば!と訳の分からん使命感を抱いたのでした。

キモはヤスリ掛け

天秤の自作などにステンレス部材のハンダ付けをやったことはありますが、極めて怪しい点付けでごまかしていました。

 

ステンレル用のフラックスとハンダを使って、しっかりと熱を加えても、ちゃんと溶け込まなくてハンダが丸くなってすぐに弾かれちゃう。

 

なんでやねん!と怒りの鬼(おに)太郎になりながら作業してましたが、苦手意識からかいつしかハンダ付けを避けてきました。

 

 

しかし、それがいとも簡単に解決したのでした。

 

その解決法とは・・・

 

ステンレスのハンダ付けを確実にする方法

  • ハンダこて先を熱量のある太いものに替える
  • ハンダする部分をしっかりとヤスリ掛けする
  • ステンレス用のフラックス&ハンダを使う

 

まぁ、ご存知の方には当たり前じゃん!と怒られそうですが、オッサンのような知らない輩には目からカラコンなんです。

 

 

っという訳でこの通りに行動開始。

 

先ずはハンダこて先を太くせにゃならん!

 

オッサンの使っているハンダごては、温度調整とこて先の交換が可能です。

 

でも、買ったときに付いていた細いハンダこて先がくっついているだけ。

 

なので、いつものアマゾンで適合するハンダこて先をポチッとな!

 

 

注文したのはC型と呼ばれ、直径4mmの円すいを斜め45度にカットしたような形。

 

もっと太いのもあるけど、結構細かい作業もするので中間くらいの太さを選びました。

 

ハンダごてと同じメーカー白光のこて先。そりゃそうだ!

 

上が今回注文したもので、下が最初から付いていたもの

 

 

ステンレスのハンダ付けのキモは、ハンダ付けする部分をしっかりとヤスリ掛けして金属の下地を露出させます。

 

これが一番と言っていいほどの重要な工程です。

 

ステンレスが錆びにくいのは、空気中の酸素と反応して薄い酸化皮膜でコーティングされてるからです。

 

これはメリットでもあるのですが、ハンダ付けとなるとデメリットになり、この被膜が原因でハンダが付かないのです。

 

なのでしっかりと下地を出しましょう!

サンドペーパーでしっかりとヤスリ掛け

 

 

当然ながら、ステンレス用のフラックスとハンダは使いましょう!

 

フラックスは一ヶ所に1滴程度で十分だけど、ハンダはみるみる無くなるんですよね〜

やはりステンレス用じゃないと付かないです

 

ハンダ付けをやりやすくする方法

通常だと片手でコテを、もう片方でハンダを持って流し込む感じなんだけど、このこて先だと片手でハンダ部を固定して、もう片方でハンダを付けることが出来ます。ハンダの巻きを固定しておいて、こて先の平らな部分を上側に向けて、ハンダを下からすくう感じでこて先の面に熔けたハンダを乗せてハンダ付けをすることができます。この方法だと、格段にハンダ付けがやりやすいくなります。ハンダを乗せる量が多いとボチョ!と落ちたりしますが、少なめに乗せれば大丈夫。

ハンダ付けが格段にやりやすくなった

量産型モンゴリアンチョップ1.5号の制作手順

量産型モンゴリアンチョップ1号改め1.5号の組み立て手順をば。(各パーツは製作済みの前提で)

 

@ハリと芯材パーツをハンダ付け※芯材パーツはハリ部は作るけど、反対側のアイの輪っかは曲げないでおきます。

 

Aハンダ部に熱収縮チューブを入れるハンダ付けが完了したら、熱収縮チューブをハンダ部が隠れるくらいの長さにカットし、ライターで炙って収縮させます。

縦方向も縮まるから少し長めに

 

火の側面でしっかりと炙る。やりすぎはダメだけど・・・

 

こんな感じ

 

ちなみに今回使用した熱収縮チューブは内径4.8mmのタイプ

確か本物のデビルエイトにも使われている

 

Bアームホルダーをハンダ付け

ここだけは収縮チューブが付けられない。何か方法ないかな?

 

CV型アームを溶接最後にV型アーム部をハンダ付けだけど、やっぱりこの部分はやりづらい・・・

 

D熱収縮チューブを入れる

 

Eアイの輪っかを作る1号は水平方向にアイを作ったけど、1.5号は垂直方向にしました。

 

このルアーは基本的に上下運動だからと思ったからなんだけど、よく考えると別にど〜でもいい事か・・・

 

F最後に熱収縮チューブを炙って完成!

アイの切れ目がチューブで隠れるようにしました

 

形になった。後はオモリを付けるだけ

 

今回作った60gタイプと40gタイプ。

1号と比べるとかなりスリムな印象

 

オモリもラメ入りマニキュアを塗ってみた

 

 

製作時間は1号の10分の一以下?というくらいに時短になりました。

 

これなら大量生産もOKサ!

 

ただ、ハンダ付け時にフラックスが熱で蒸発し、発生する有毒ガスを吸い込むハメになるから、命と時間を引き換えってことだね!!

 

 

 

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