恒例のハゼパーティー(2014年7回めのハゼ釣り)

2014年7回めのハゼ釣りは「地産地消イベント」です!

9月14日 2014年7度めのハゼ釣りに行ってきました。天気:晴れ時々曇り水温:やや冷たい下げ潮(中潮):満潮-8:41 干潮-14:01釣行時間:3時間釣果:50匹くらい(メインサイズ10cm)メダカサイズリリース7匹

 

今回はいつもと趣向が違い、毎年恒例「ハゼの地産地消イベント(唐揚げパーティー)」です。パーティーとは言うものの、釣ったハゼをその場で唐揚げにして喰らう!だけの企画です。

 

いつもの釣り場である「大井ふ頭中央海浜公園」の夕やけなぎさ・ハゼつき磯の脇は、無料でバーバキュー(以下、BBQ)ができるのでこの企画には好立地です。

 

無料でBBQが楽しめるので平日は普通にしけた海浜公園の風情が、休日ともなると早朝からBBQ屋さん(BBQ道具のレンタルを生業としている人々)や場所取り係が繰り出して賑やかになります。

まだ早朝6時。人が来る前の静かなBBQ会場

 

カラフルなタープやイスがずらりと並び、骨付きスペアリブや時には子豚の丸焼き(実際に目撃した!)、ビールサーバーありジャンパンで乾杯など若人達が繰り広げるゴージャスなBBQ会場。

 

その片隅で、オッサン4人が釣ったハゼを解剖して小さなカセットガスコンロで唐揚げをする絵は、完全に場違いというか、哀愁すら漂う光景であるのは否めません。

 

 

 

当日は、言い出しっぺである私が場所取りをしなければならないので、早朝6時に現場に行かなければなりません。(6時とはいっても、いつもハゼ釣りする時はこの時間なんだけれどもね)

 

いつもの釣り道具オンリーの軽装備とは違い、調理道具一式とドリンクを入れたクーラー(中身はビールのみ)を持っていかなければならないので、妻の電動アシスト自転車で出動です。電動”アシスト”とはいうものの、バッテリーはくたびれて使いものにならないので、”アシスト”はナシ!機能的には普通の自転車ですが、モーターとかくっついてるから、ただの重い自転車だ。

 

だけど、この自転車だけなんだよな〜、後ろにカゴが付いてるの・・・後ろにも荷物積まないと全部持っていけないんですよ。

 

装備の重さと自転車の重さ、早朝からハードワークなオッサンなのでした。

 

 

本日のエネルギー半分を使って現場に到着。

 

トイレと水道が近く、日陰になるという競争率の高い一等地を確保。唐揚げセットをセッティングして本日の「基地」が出来ました。

 

 

”他の連中はゆっくり来るだろう・・・”とノンビリ釣りの支度をしていると、早くも一人目のオッサン2号が現れた。そして続けざまにオッサン3号もチャリに乗って登場!

 

”ムムム・・・かなりやる気らしい・・・”オッサンも持っている竿に力が入ります。

 

 

今日はイベントなのでいつもの戦闘服(ウェーダー)は着用せず、短パン&サンダルのスタイルです。

 

気温は涼しく、水温は冷たい。釣り人はまぁまぁの出ですが、みなさん竿が上がらない。つまり、アタリがないということで厳しい釣りになると予想する。

 

そこそこの釣り人が出ています。いつもは携帯電話の荒い画像ですが、今日はデジカメで撮影

 

本日のポイントは夕やけなぎさの右側、柵のすぐ脇はいつもの様に常連が陣取っているのでその隣にしました。ココらへんのハゼは、数は釣れるが型が小さい。

 

オッサン的にはハゼの唐揚げは10cmまでが食べごろサイズだと思っています。これより大きいと、食べている時に頭や背骨が口の中に残ってあまり良い気がしない。

 

さらには調理器具がカセットコンロに20cmの小さな雪平鍋なので、大きいハゼはカラッ!っと揚がらないというのも理由のひとつ。

 

という訳で、このポイントで唐揚げサイズをサクサクッっと手っ取り早く釣上げようという作戦です。

 

 

釣り糸を垂れると早速メダカサイズがつついてきます。思っていたほどハゼの活性は悪くなさそうです。

 

オッサンの仕掛けはミャク釣りで、手元に伝わってくるアタリの大きさでハゼの型が予想できます。※浮き釣りはあまり詳しくないので、浮き釣りのアタリでハゼの大きさが予想できるかどうかは謎です。

 

本日の一匹目は、狙い通り8cmの唐揚げサイズです。

 

今日はメダカサイズのアタリは見逃して、唐揚げサイズのアタリで引っ掛けるようにします。

 

 

その後も連続で唐揚げサイズが調子よくあがります。

 

一時間ほどで20匹くらいあがりました。隣のオッサン2号としどけない会話をしながらの釣りにしてはなかなかのペースです。(今日はイベントなのでカウンターは持ってきませんでした)

 

すると本日初めの船が通過します。波がたつと濡れてしまう短パンスタイルなので避難しなければなりません。

 

波がおさまって再び釣り糸を垂れると・・・

 

アタリがなくなった・・・

 

手当たり次第ポイントを変えてみますが、全くアタらなくなりました。時折、メダカサイズがつついてくるくらいです。

 

”今日はこのパターンか・・・”

 

今日のように船の波でパッタリとアタリがなくなる日があります。

 

ここでオッサンのスーパーコンピューターがフル回転します。

  • 水温は高くないというか冷たいほうだ
  • 天気は薄曇りだが、これから晴れそうだ
  • 全体的に釣り人の竿も上がっていない
  • 今日の潮はあまり動かない

この状況を計算すると、

 

カタ・・・

 

カタ・・・

 

カタ・・・

 

チーン!(どこがコンピューターやねん)

 

「休憩しよう!」と結論が出ました。

 

これから釣船がたて続けに通り過ぎる時間なので、全て通り過ぎて海が落ち着くのを待つ。さらに、もう少しするとおひさまが出てきそうです。今日のように水温が冷たい時は、おひさまで海水が温まったほうが釣れます。

 

という訳で、オッサン2号は放っておいて基地に帰ってビールで喉を潤します。「あ〜、朝からビールが飲めるなんて幸せだね!!」

 

ボ〜〜っと釣り場を眺めていると、まぁ釣れてないやね・・・

 

オッサン2号・3号もまったく竿が上がってません。”自分の食う分は確保すべし!”念を送るオッサンなのでした。

 

 

しかし、気がかりなのがオッサン4号だ。未だに姿を見せず。4号といえばパーマンで言えば、太っていて関西弁なキャラクターだ。そう言えば、姿を現さないオッサン4号も太っていて関西出身だなぁ〜

 

動きが俊敏でないのはパーマンもオッサンも同じなんだなぁ。どうでもいい共通点を見つけて気分の良いオッサンなのでした。

 

 

そんな妄想をしているとおひさまが顔を出してきた。「海も落ち着いてきたし、そろそろかな・・・」

 

再び、オッサン2号の隣りに陣取る。釣果を聞いてみるとやっとツ抜け(10匹)したらしい。

 

このペースでは本日のメインディッシュがかなり寂しくなりそうなので、ここはいっちょ本気モードで釣ることにする。

 

まだおひさまが高く登っていないので、木漏れ日が海面を照らしています。この日光が当たっているところがポイントになります。

 

まだおひさまが当たっていない夕やけなぎさ

 

そこに釣り糸を垂れるとブルブルと小気味よいアタリが。再び唐揚げサイズが釣れ始めます。

 

釣り上げる度に横目で睨むオッサン2号。しようがないからポイントをやさしく教えてあげると2号も釣れた。

 

2号といえばパーマンで言えば「おサルのブービー」だ。しかし、あれはチンパンジーにしか見えないが・・・チンパンジーって普通のご家庭で飼えるのかな・・・やっぱり猿なのかな・・・まぁそんなことはどうでもいい。

 

とにかく2号もペースアップしたようだ。ウッキー!!

 

 

なんだかんだで3時間ほどで50匹は釣れたので、もういいかなと思ったところにオッサン4号が登場。

 

しかし、どう見ても釣りをするというスタイルではない。クーラーは持っているが中身はビールオンリー。釣り道具は皆無だ。

 

さすが4号。場を読まないふてぶてしさに感心した。そもそもこの4号、釣りには全く興味が無い輩なのだ。

 

オッサンももう十分釣ったので4号と一緒に基地でグダグタする。

 

小一時間もすると2号・3号も帰還してきた。ハゼは80匹くらいだ。思っていたよりも多い。

 

 

早速、調理に取り掛かる。

《調理例》

  1. ハゼをザルに入れて水洗いして汚れを落とす
  2. あら塩をふりかけハゼをよく塩もみしてウロコとヌメリを取る
  3. 再び水洗いして一度キレイにする
  4. 腹に切込みを入れてワタを取り除く
  5. またまた、水洗いする
  6. から揚げ粉をまぶして油で揚げる
  7. ビールと一緒に喰らう!

調理はとても簡単だ!80匹とはいっても、二人でさばけば10分もあれば十分。(お!シャレになってるね)

 

このサイズならカセットコンロで十分揚がる

 

揚げたてのハゼはやっぱり最高!

 

 

ハゼをさばいていると、隣でBBQをしていたグループのガキが「うわ!キモい!!」とのたまわりやがった。

 

「お前が今食っている肉がどんな姿でさばかれるのか知らんのか!」「今の子供は肉がどうやって『肉』になるのか知らないんじゃないの!」「ハゼくらいで騒ぐな!」ハゼをさばきながらブツブツと文句をたれるオッサン達でした。

 

 

【やっぱり揚げたてのハゼはうまい!】ハゼってお店で売っていないから、この味は釣った人だけが味わえる贅沢だ!

 

昼間からビールを飲みながら、ビーチで釣りたてのハゼを食す。なんて幸せな絵なんだ!!

 

 

しかし、本人たちが幸せと思っていても、派手なBBQ場でオッサン4人がこじんまりとハゼを揚げる姿はやはり特異だ。脇を過ぎる通行人たちの視線が突き刺さる。

 

ハゼを喰らうオッサン達の特異空間(顔は伏せておきます)

 

「けッ!ハゼは高級食材なんだぞ。料亭でしか味わえないんだぞ!」

 

「でも肉も食いたいよね・・・」

 

「やっぱり女の子とBBQって楽しそうだよね・・・」

 

「ハゼじゃあ、女の子は釣れないよね・・・」

 

 

色気のないハゼパーティーはその後3時間続くのでした。

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