2023年度8回目のハゼ釣りは素直になれなくて…

2023年度8回目のハゼ釣りは素直になれなくて…

2023年8回目のハゼ釣りは『素直になれなくて』

2023年7月17日。

2023年8回目のハゼ釣りに行ってきました。

 

釣り場:大井ふ頭中央海浜公園【しおじ磯→はぜつき磯】

天気:晴れ

釣行時間:5時30分くらい(潮位:175cm下げ1分)〜9時30分くらい(潮位:40cm下げ8分)大潮

水温:測り忘れた

釣果:マハゼ102匹(6.5cm〜12cm)

 

竿:3.6m(軽極ハゼ 硬式)→2.1m(行雲流水)

道糸:ナイロン0.8号

ハリス:ホンテロン0.6号

ハリ:袖スレ1号

オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ

エサ:アオイソメ→ベビーボイルホタテ

ハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け

 

 

全てとは言わんが、たいていの事柄は素直な方が上達が早く、結果が出やすい。

 

デキル人の言うこと・やることを自分のフィルターを通さずに、その通りに実行する。

 

最初は何がなんだか分からずにやっていたけど、その内に「あ〜こういうことだったんだ!」と理解するようになってくる。

 

そして、今やっていることの意味と意義、社会的な価値の深さを実感するようになる。

 

自分の実力も、いつの間にやら高みに位置していることを後になってから気づく。

 

 

【守破離】という言葉がある。

 

守破離とは、もともと日本の古武道、芸事の修行における段階を表した言葉で、師の教えを乞う人の取るべき態度や考え方を示している。

 

・最初は「守る」。基本の型を身に付ける段階。

・次に「破る」。型を破って応用する段階。

・最後に「離れる」。それらに創意工夫を加え、自分独自のものを追求する段階。

 

どんな道でも、それぞれを極めていくためには、順を追って階段を一つ一つ登っていく必要があるということ。

 

しかし、多くの人は「守」の中盤くらいの段階で終わると思う。

 

ひとつの事をやり続けるのは多大な根気や時間が必要。

 

そしてなによりも、人間って自分勝手な生きものなので、ちょっぴり慣れた程度でもう「自分は完璧!」なつもりになってしまい、横道に逸れてゆく。

 

まだ本質なんて全然分かってないクセに、自分のテイストで味付けしてしまうのだ。

 

当然、んなもん食えたモノではない!

 

 

ハゼ釣りでもそう思う。

 

別にハゼ釣りごときで、守破離なんてタイソーな話を持ち出すのもなんだけど…

 

釣りが少し楽しくなってきて、本格的に釣り場の通い始める。

 

そこでよく見かけるよく釣る人と親しくなり、少し教えてもらう。

 

仕掛けや餌、釣り方etc、etc…

 

数回は教えてもらった通りのアイテムと、まだ出来ないけど、なんとなく同じような釣り方でやってみて、今までよりも確実に釣れるようになり、ますますのめり込んでゆく。

 

ココまではまだ素直に”守”を実践してるんだけど、大体がここら辺りから怪しくなってくる。

 

もっと釣るにはどうしたら良いのか?

 

その心意気は素晴らしいんだけど、問題はその解決法を自分の「味」でやり始めてしまうのである。

 

もうのめり込んでるので、ネットやらでいろんな情報をかき集め、上手い人達それぞれの良いとこ取りをしようとアレンジしまくる。

 

もうこうなると出口の見えない迷宮一直線である。

 

あ〜でもない、こ〜でもないと毎回毎回やるんだけど、ちっとも結果が伴わず…

 

更に悪いことにその原因は自分にあるとは一切思わず、「このアイテムはあの釣り場には向かなかったかな…」と、もっとデープな情報を求めてネットサーフィン。

 

結局は、そこそこ釣れる人止まりで実力は全く上達しなくて、その時々の状況に釣果が左右されるだけ。

 

よくある話だけど、とてももったいないと思います。

 

せっかくやる気があって、セッセと釣り場に通っているのに、本質から逸脱したボーンヘッドなアイテムと釣り方で無駄にしてしまう。

 

 

別に自分のやり方で楽しむのならそれで良いんだけど、もっと上を目指すなら、お手本となる人を見つけるのが近道だと思います。

 

そして、その人の完全コピーをまずは目指してみる。

 

全く同じ竿と仕掛け、餌、釣り方…

 

同じ時間に同じポイントで並んで釣りをする。

 

まぁ、なんでも質問ばかりするのは失礼かもしれないけれど、釣り人って聞かれるのは嫌いじゃない人が多いから、あまり釣れてない時間帯に質問するのはOKだと思います。

 

そして、目標とする人と同じ釣果とは言わないけれど、少なくとも8割以上か大目に見ても7割はコンスタントに釣れるようになったら、”破”の段階に行くのもアリかな?

 

釣れる釣れないってすごく微妙な差なんだけど、そのミニマムな差を意識するかしないかが、絶対的な釣果の差となって目に見えてきます。

 

本質となるコアな部分ってとても漫然としていて、口では簡単に説明できない事が多い。

 

でも確実に存在していて、そのコアをその人と共有出来るようになれば、もう次の段階に行っても良いと思います。

 

 

っとエラそうに講釈垂れましたが、かく言うオッサンは誰にも教えを請うたことがありません。

 

というのも、既に目標とするその方は他界しているからです。

 

なので、その人のカタチだけの足跡を真似ているだけなので、こんな程度なのかも知れません。

 

恐らく、オッサンはこれからもずっと”守”のままなんだと思います。

 

 

ちなみにタイトルの『素直になれなくて』は、アメリカのロックバンドChicagoの代表曲のひとつ。

 

原題は『Hard To Say I’m Sorry』なんだけど、ちょうどこの頃(1980年代)は洋楽のタイトルにやたら邦題をネーミングするのが流行っていた。

 

それが歌詞に沿ったマトを得たネーミングならいざ知らず、絶対にウケを狙ってんだろ?と思わせるようなトンチンカンなモノも多かった。

 

「Tell Her About It/Billy Joel」→邦題『あの娘にアタック!』

 

「Beat It/Michael Jackson」→邦題『今夜はビートイット』

 

ここら辺ならまだマシな方で、   

 

「Girls Just Want To Have Fun/Cyndi Lauper」→邦題『ハイスクールはダンステリア』

 

これなんかは、邦題を聞いた本人(シンディ)が激怒したというズレっぷり。

 

更には、

 

「Sweet Emotion/Aerosmith」に至っては、邦題『やりたい気持ち』

 

一瞬「何をじゃ!?」とツッコミたくなるほど困惑するが、もうここまで来ると、タイトルにモザイクかけなくちゃ!と思わせるほどのド直球のストレートである。

 

まぁ、エアロ・スミスに上品を求めるのは間違っているのですが、「なにも、そこまでして邦題を付けなくても…」と憤る。

 

 

1980年代とは無軌道な頃だったので、欧米のアーティストが曲中に日本語の歌詞を入れてる楽曲もけっこうあった。

 

まぁ、あの頃はバブル全盛期で、金に物言わせて日本が世界を席巻し、国中がブイブイ言わしてたからなぁ〜

 

海外のアーティストも「意味は分からんが、とりあえず日本語入れときゃ〜売れんだろ!?」的なノリだったんだろうな…

全然掛からないじゃんかよ!

ハゼ釣り常連の中では、オッサンの朝は遅い方である。

 

週に一日しかないなけなしの休日に、なんでまだ暗いうちから起きて、ハゼ釣らなあかんねん?なのである。

 

とは言え、オッサンみたいな貧乏人にあるのはせいぜい時間だけで、ハゼ釣りでもしなけりゃ〜その時間さえも潰れることがない。

 

っというわけで今週もハゼ釣りに勤しむのであった。

 

もう夏至は過ぎてるので、だんだんと昼間の時間も短くなってきている。

 

いつもの時間に起きて自宅を出発したんだけど、まだ少し薄暗くて「昼の時間も短くなってるんだな〜」と実感する。

おひさまが出るのも遅くなってきた

 

んで、釣り場が見える橋から眺めると、既に知ってる顔ぶれがズラリと並んでいる。

 

ひゃ〜!もうみんな釣り糸垂れてるよ!

常連たちがズラ〜っとね

 

園路には彼奴らの自転車もスラリとね。

 

ちなみにBBQ工事は、いつものように全く進展してません。

もうBBQやらなくていいんぢゃね?

 

まずは【はぜつき磯】の様子を伺う。

 

同じエリアで同じ釣りモノとは言え、良型狙いやら数釣りやらとその狙いは人それぞれ。

 

オッサンはこの釣り場を熟知しているので、どこでハゼ釣りしているのかによって、その狙いをうかがい知ることが出来る。

 

まぁ、中には何も知らないで、単に空いている所で適当にやってる釣り人もいるが…

どこで釣りするかで内容が変わる

 

O氏、T氏、K氏は良型狙いのエリアで、H2氏やMR氏は数釣りエリアに陣取っていた。

 

確かに、それぞれの好みで分かれていて微笑ましい。

 

ハテ?オッサンはどうするやら…

 

一瞬考えたが、やはり当初の目的通りに【はぜつき磯】を後にする。

 

 

やってきたのは【夕やけなぎさ】

 

こちらは意外にもハゼ釣り人は少なかった。

 

今期は釣れるハゼがまだ小さいんだけど、【夕やけなぎさ】は数は釣れるが、やはりハゼが小さいから人気がイマイチだな。

かつての人気エリアも寂しい限りだ

 

んで、オッサンはこちらもスルー。

 

 

やってきたのは【しおじ磯】

 

今期は初めてで、ずっと気になっていたエリア。

 

こちらは【はぜつき磯】や【夕やけなぎさ】に比べ、ハゼ釣り人がほとんど居なくて、閑古鳥がすすり泣くくらいに寂しい雰囲気。

 

釣り人は少ないだろうなと思ってたけど、ここまで人が居ないとは思わなんだ。

え〜!ここまで人気ないもんか?

 

オッサンの勘では、そこまで釣れなくないとは思うんだけど…

 

少々いぶかしがりながらも「もうここまで来ちゃったもんだから、今更戻れないよな…」と釣りの準備を始める。

 

 

本日の竿は「軽極ハゼ 硬式 3.6m」

 

ハゼ釣り用の長竿で二軍落ちして以来、滅多に使わなくなったけど、たまにはコイツに新鮮な空気を吸わせな!という親心で持ってきた。

 

この軽極ハゼは、硬式と豪語しているくせにちょっと柔らかくて、胴側に荷重が乗る感じなので、ミャク釣りには向いてないと思ってます。

 

まぁ、竿調子の加減は人ぞれぞれに感じ方が違うんだけど、オッサンにはちょっと合わないかな?

 

ただ、さすが『軽極』というくらい、長いくせに軽く、この長さで竿尻を手の平で包み込む持ち方が出来る竿は、あまりお目にかかれないと思います。

竿調子はともかく軽さは秀逸

 

仕掛けは当然ハリス3cmの胴突き仕掛け。

コレを超える仕掛けはあるのだろうか?

 

そして本日の餌は珍しくアオイソメ。

 

実は昨日は別の釣りモノに行ってまして…

 

それに使おうと思っていたこのイソメをきっちり忘れてしまい、本日のハゼ釣りで使うハメになりました。

まさかこの時期にイソメを使うなんて…

 

まだハゼが小さいから、イソメの垂らしは5mmにてスタート。

垂らし5mmでも大きいと思う

 

ちなみに本日のカウンターは高級な金属もの。

 

いつもの100均カウンターはぶっ壊れてしまい、急遽持ってきた。

 

なんでこんなカウンターを持っているのかはてんで見当がつかないが、ハゼ釣りなんぞに使うにはもったいない高級品。

ハゼ釣りで使わなければ何に使うん?

 

準備完了した時は、既に結構な時間だった。

 

釣り仲間とダベったり、チンタラと準備してたりで、いったい何のために早起きしたんだか…

 

まずは適当に第一投。

 

このポイントは約3mほどの深さがあるから、着水してから着底するまでに5秒ほどかかる。

 

使い慣れた竿ならスン…と軟着底するんだけど、軽極ハゼは久しぶりに使うのでワンバンにて着底し、あらためて道糸のテンションを張らなければならなかった。

 

スンスン…と誘いを入れるが、生命反応なし。

 

3度ほど入れ直してやっと僅かなアタリをキャッチするが、どうみても子ハゼの反応。

 

アオイソメってエサ持ちが良いと言われるが、オッサン的にはそんな事はなくて、アタリの度に餌を取られる。

 

しつこくアタリがあったスポットに落とし続けて、やっと掛かったのがやっぱりなサイズだった。

まぁ、このサイズだよね〜

 

今日は落とせばどこでもアタる訳ではなくて、ちゃんと探さなくちゃならないけど、アタるポイントが見つかればチャンと喰ってくる。

 

んだけど、如何せん針に掛からない。

 

原因はハゼが小さ過ぎるから…

 

その証拠に、たま〜に10cm弱クラスのハゼが喰って来ると、一発で針掛かりする。

 

んがしかし、今日は小ハゼしか動いてないらしく、アタっては来るが掛からんぞ!

 

んで、針に掛からない原因のもうひとつが、餌がアオイソメだからという理由もあると思う。

 

オッサンの使っている針は、袖1号のスレ針だからなんだろうけど、針に掛からないので、慎重になって喰わせてみてもスルン!と餌ばかり取られる。

 

イソメの部位によって違うんだけど、頭側は太さもボリュームもあるから、小さな針だと喰ってきても掛かりづらくなるわな〜

 

尻尾の方なら掛かりは良好なんだども…

 

さらには使い慣れてない柔らかめの竿というのも、釣れない原因かな?

 

アタリを感じてアワセても、竿がしなって針が実際に動き出すまで2テンポくらい遅れるので、時すでに遅しな状態が続く。

 

何度やっても針に掛からないもんだから、オッサンはもう発狂しそうになっていて、ここに石が落ちていたらハゼに向かって投げつけていたであろう、そんな状況だ。

 

もう我慢ならなかったので、予備のボイルベビーホタテでやってみる。

ホタテなら釣れるだろ?

 

さすがホタテである。

 

チェンジした一投目でしっかり釣れた。

やっぱり餌はホタテだよね!

 

このサイズがしっかり釣れるんだから、やはりホタテは素晴らしい!

 

まぁ、こんなサイズ釣ってもしょうがないんだけどサ…

 

ここからがハゼ釣り本番である。

 

もうアオイソメなんぞ使ってられなくて、ホタテ餌一択である。

 

相変わらず子ハゼがほとんどだけど、たま〜に合格サイズも上がってくる。

このサイズが釣れれば文句ないが

 

子ハゼ釣りを楽しんでいると、釣り船が通り過ぎる時間帯になった。

 

大波が来るからといって避難はしなくて、オッサン的には、むしろチャンスタイム到来。

 

波のゆらぎは上質で自然な誘いになっているので、波に耐えて釣り糸を垂れているとほぼアタって来る。

 

このタイミングでスマホが鳴る。

 

間違いなく【はぜつき磯】でやっているH2氏からで、「休憩しようよ!」ということなんだろう。

 

多くの釣人は釣り船が通る時間帯は、波が来るし、海底の砂が巻き上がって荒れるので、静になるまで休憩タイムに入る。

 

しか〜し!先述した通り、オッサンにとってはチャンスタイムなのである。

 

大波に耐えながらチョロチョロと釣り上げ、この時点で小ハゼばかりが60匹ほど…

 

んで【はぜつき磯】に移動開始。

やっぱり素直が一番

早朝はアレだけ釣り人がいた【はぜつき磯】も、釣り船の後は帰ってしまう人も多く、残っているのはマゾい常連たちだけになっていた。

 

日陰が無くなり、おひさまがsunsunと照らし、熱中症まっしぐらだ。

おひさまギンギンだぜ!

 

当然、H2氏やMR氏は釣り続行グループだ。

 

釣れ具合を聞くと「良い型が釣れてるよ!」とのこと。

 

眺めていると、10cm前後のハゼが、小気味よい竿のしなりで上がってくるではありませんか!?

 

「だから、朝からこっちでやりなよって言ったのに!」

 

確かに。そう言われたような気もする。

 

しかし、既にオッサンの中では【しおじ磯】モードだったので、聞く耳持たず。

 

遅ればせながら、オッサンも並んで釣り糸を垂れる。

 

どこでもアタって来るわけじゃないけど、ハゼが喰ってくるスポットを見つければナイスサイズが上がってくる。

ここらへんが釣れっぞ!

 

か〜!失敗したな〜。今日はコッチだったか…

 

そこそこサイズが5匹くらい釣れると、サイズダウンしてくるので、小移動しながら次の良型スポットを探すといった感じ。

 

砂地エリアはちょっと小さめになるので、ゴロタ石帯方面にマトを絞る。

 

やはりこちらは型が良いのが上がってくる。

このサイズが釣れれば楽しいよね!

 

石帯なので、当然コイツも釣れる。

これはしょうがないわな…

 

水が澄んでいれば石を避けられるんだけど、如何せん濁っているので石なんて見えなくて、オモリの挙動で感じるしかない。

 

狙いは石と石と間の平場。

 

そういうところなら、餌を落とせば周りの石陰から良型ハゼが喰ってくる。

 

サイズが良くなれば針掛かりも良好になるんだけど、いまさらアオイソメを使う気にもならないので、イソメは放流した。

 

おひさまはますます容赦ない日射を浴びせかけ、もうそろそろヤバくなりそうだったので納竿。

 

4時間で102匹とやっとノルマを達成した程度。

まぁ、なんとか1束に届いた

 

くそ〜!H2氏から言われた、通り最初から【はぜつき磯】でやってれば数もサイズもけっこういったと思う。

 

『素直になれなくて』

 

やはり人間素直が一番!

 

我を通したために今まで何度痛い目をみてきたか…

 

これは皆が経験し、散々思い知らされて来たハズなんだけど、その時になると当の本人だけが意固地になり、ありがたいアドヴァイスを固辞してしまうのである。

 

人間って歳取ると、自分勝手になり、素直になんかなりゃしない!

 

でも次のハゼ釣りでは、人様の言う事を聞いてみようかな…

 

 

次の記事>>>「2023年度9回目のハゼ釣りはど〜にもくすぶるぞ!」へ

 

 

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