2023年7月29日。
2023年10回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園【はぜつき磯】
天気:晴れ
釣行時間:5時30分くらい(潮位:95cm下げ5分)〜8時30分くらい(潮位:40cm干潮)中潮
水温:測り忘れた
釣果:マハゼたぶん130匹くらい(7cm〜11cm)
竿:2.0m(ダイワ「そよ風」)
道糸:ナイロン0.8号
ハリス:ホンテロン0.6号
ハリ:袖スレ1号
オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ
エサ:アミエビ&ベビーボイルホタテ
ハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
本日は土曜日。
基本的にオッサンは日曜日と祝日しか休みではないが、本日は夜勤明けの休日。
完全週休二日制なリッチな方にとっては当たり前だが、オッサンには土曜日も休みという贅沢な週末は一年にあるかないかであり、ウキウキである。
人間の体内時計の性能は素晴らしく、3時間睡眠でも目覚まし無しでも目が覚める。
一応、目は開いたんだけど、すこぶるダルい、眠い、面倒くさい…
「なんで夜勤明けのこんな早朝に、ハゼを釣りに行かなあかんねん!」
寝る前のウキウキはどこかへやらで、もうこのまま布団でイモムシになってよう!と思ったが、いつものO氏のせせら笑いの顔が浮かぶ。
「なんで来なかったの?大型が入れ喰いだったのに!」
と思うと、悔しさ100万%になったので、身体にバラ鞭打って出撃。
たぶんオッサンは他人様よりも長く寝ないとダメなタイプ。
だもんで、3時間程度の睡眠では全く足りず、居眠り運転の惰性で愛車を漕ぐ。
いつもよりも道路を通行する車が多いな〜と思ってたら、今日は土曜日だったことを思い出す。
まだ早朝なのにこの車の通行数をみていると、「土曜日って、未だに休みじゃないところも多いんだな~。オッサンもだけど…」
いつものように橋から釣り場を見渡すと、既に多くのハゼ釣り人がいるんだけど、日曜日よりは少ないかな?
みんなよく早起きできるな〜
いつもの常連達は【はぜつき磯】に陣取っている。
今期はこちらのエリアの方がハゼの型が良いので人気だけど、いつ突然に【夕やけなぎさ】や【しおじ磯】に良型ハゼが集結するか分からないので油断ならない。
常連には毎日ように釣り場に来てるのもいるから、どこでどういった塩梅でハゼが釣れるかの情報は、ほぼリアルタイムで入ってくるので問題ない。
【はぜつき磯】を通過しながら、それぞれの常連達から情報収集。
総合すると、入れ喰いとはいかないが、そこそこサイズがポツリポツリと釣れているらしい。
んで、オッサンはいつものように【夕やけなぎさ】の様子も見にゆく。
別に【夕やけなぎさ】でハゼ釣りする気もなくて、単にどれくらいの釣り人がいるのか?の好奇心だけなんだけどね。
BBQの整備工事は、相変わらず進捗が全く感じられない。
コレってどうすんだろ?
やる気のないBBQ場はいつもの風景なので気にしないが、【夕やけなぎさ】に近づくと、先週とはまるで全く違う風景が飛び込んでくる。
なんだアレ?
【夕やけなぎさ】のすぐ脇、BBQ場の管理事務所が出来ると噂のスペースに、湿気たハゼ釣り場に完全に場違いな物体が鎮座している。
は?何でこんな物体がこんなところに?
そこには、映画や海外ドラマで観るような、アメリカンなスクールバスがディスプレイされていたのである。
まだ夢見心地のオッサンの脳みそが一瞬混乱する。
回り込んで確認するが、どこからどうみてもアメリカンである。
コレがBBQの管理事務所?もしくは売店かな?
工事現場の仮説コンテナ事務所をイメージしてたんだけど、全くの予想外の展開である。
コレが売店なら、アンナミラーズみたいにフリフリのドレスにエプロンのダイナーガールが、お盆を片手に出てきそうな雰囲気だ。
気分はハリウッド!
スクールバスは固定されているみたいで、入り口には階段もあるから、仮設ではなく常設らしい。
しかもこのバスは中古ではなく新車で、おそらくはナビスター・インターナショナル社製の本物のスクールバスだ。
レアな車両でしかも新車だから、かなりの税金をぶち込んだハズである。
バスにはナンバープレートが付いているから、自走して持ってきたんだと思う。
ここまで本格的にやるのなら、イベントとかで体験試乗会とかやればきっと面白いと思うよ!
っていうか、こんな湿気たハゼ釣り場に停めておくのはもったいないので、品川水族館とかの送迎バスとかに使えば話題沸騰だと思うんだけど…
当然、バスガイドはアンナミラーズ風なダイナーガールのコスプレなのは言うまでもない。
んで、いよいよBBQ場もグランドオープンらしいぞ!
Xデーは8月5日で、以前は予約無しの無料だったけど、今後は予約制の有料になるらしい。
いよいよ営業開始!
詳しくはWEBで!
チラッと覗いてみたが、大人用のBBQ器材レンタルセットが1,650円とか、小学生向けが550円とかあったけど、コレって利用人数ひとりの値段で、人数分払うのかな?
なんか料金形態がよく分からなかった。
あと、自前のBBQグリルの持ち込みは良いみたいだけど、自前のテントやタープの設営はダメみたいですね。
こうなると、BBQ屋さんは入り込めそうもないですね〜
オープン当初は、メディアとかでも取り上げられるかもしれないですね。
ということは、スクールバスの横の地味なテントはBBQ器材の倉庫みたいですね。
しかし、火を扱う器材をあんな燃えやすいテントに入れておくなんて恐ろしや〜
でも「本当にBBQ始まっちゃうのか…」
以前の無法地帯ほどではないにしろ、またあの喧騒が始まるのか…と思うと、釣り人としてはアンニュイな気分になります。
あまりに突飛な風景だったので混乱したが、ついでに【夕やけなぎさ】の様子も眺めるが、いつにもましてハゼ釣り人が少なくて寂しい限りだった。
ココに釣り人が戻るのはいるの日か…
再び【はぜつき磯】に戻るんだけど、ハテ?どこでやろうかな?
愛車を漕ぎながらうろつくが、結局は端っこの深場エリアにやってくる。
こちらでは既にMR氏が釣り糸を垂れていて、「釣れるんだけど、ハゼが小さい…」とのこと。
まぁ、今日はどこでやっても同じようなもんだと思うので、人が居ないこちらから始めることにする。
本日の竿は久しぶりの登場の「そよ風」。
先週、MT氏の「そよ風」をちょっと触らせてもらい、やっぱり良いな〜!と思ったので持ってきました。
一応、ミャク釣りの名竿と呼ばれているらしい
餌はオキアミといつものベビーボイルホタテ。
海鮮丼コラボ
先日O氏から「11cmクラスが入れ喰いだよ!」の情報を期待して、そのクラスならオキアミでも釣れる!との読み。
問題は、タレコミ元がガセも多い情報源なのでどうなるやら…
そして本日の秘密兵器。
指にはめるタイプのデジタルカウンターでございます。
MT氏が使っていて気になっていた。
オッサンら年寄り世代はカウンターと言えば、100均のカチカチ押す安っぽい奴を愛用してるんだけど、MT氏はまだ若いデジタル世代。
世代の違いを見せつけられ、悔しいのでオッサンもデジタリたい!と思ってたら、考えることは同じで、T氏がネットでいくつか購入しオッサンにもひとつくれた。
ナイスタイミング!
T氏はそこそこな歳のクセに、ネットショッピングやるんだよね〜
年寄ってデジタルを食わず嫌いする傾向にあるんだけど、T氏はこういうところが偉いよな〜
さっそく装着してみる。
ちょっと付けづらいが、なかなかお洒落である。
隠れたおしゃれ上級者!
左手で釣れたハゼを掴んだりするから、やはりカウンターはこの角度になるかな。
この角度がちょうど良さそうだ
腰に付けたアナログのカウンターだとよく押し忘れたりするから、コレなら手軽にカウント出来そうなのでエエぞぃ!
気を付けるべきは、防水ではないので、不意に手を水に浸けないようにしないとね。
あと、電池温存のため自動的に電源がオフになるオートオフ機能があるので、カウントする際は確認が必要かな?
オートオフ機能は、だいたい1分ちょっとくらいで作動するみたいです。
準備完了にて、さぁやるぞ!と思ったら、いつものクセでちゃっかりアナログのカウンターも装着してて、自分にガッカリする。
歳は取りたくないやね〜
適当な場所から釣り始めるが、今日も水が濁りまくってて、水中の様子なんぞ見えやしない。
この濁りはなんとかならんかね?
まずは期待を込めて、アミエビからやってみる。
オッサンは背中にチョン掛け
深場エリアとは言え、今現在は潮が引いているし、実はあまりに深いスポットはアタリすら無いのが現状なので、水深は1m程度の場所。
ス〜っと軟着底すると同時にアタって来る。
「お!さすがアミエビ!」
アミエビもホタテに負けず劣らず喰いが良い餌。
しかし問題が…
この問題とは、ハゼの型が良くないと針に掛からないということ。
その形状ゆえにアミエビをバク!とひと口で飲み込むサイズじゃないと、針に掛かりづらいのです。
んで、ソレが現実となる。
アタっては来るんだけど、針に掛からん!
やはりハゼが小さいらしい。
それでもしつこくアタるスポットに落とし続けていると、やっと掛かった!
上がってきたのは9cmハゼ。
最初にアタって来てたのはもっと小さいハゼだったから、やっと針に掛かるサイズが喰ってきたといった感じ。
このサイズなら掛かる
小さいのを拾ってもしょうがないので、10cm以上クラス狙いでアミエビ餌でやり続ける。
やはり、そこそこサイズなら針に掛かって、小ハゼは針に掛からない。
ここらへんなら掛かりも良好!
しかし、今日は微妙な釣れ具合。
そこそこアタリはあって、ハゼが喰ってくるスポットも自分の立ち位置から3〜4か所は見つかるんだけど、最初の数匹上げるとすぐに小ハゼになってしまう感じ。
そうなるとすぐに小移動。
カーブフォールからの軟着底の瞬間にアタって来ることもあり、誘いもオモリを揺らすか、2cmほどズラせば喰ってくるので喰い自体はよろしい。
ただ、やはりハゼがちょっと小さくて、何もしなければ8cmくらいが主体かな。
このサイズだとアミエビだと空振りが多いので、喰いの割には数が伸びない。
コレではノルマが怪しいのでホタテ餌も並行して使ってみる。
我慢ならずにホタテ登場!
さすがはホタテ様で、一投目からハゼが上がってくる。
やはり安定のホタテ餌
ハゼのサイズに関係なく、問答無用で掛けてくる。
アミエビ餌は基本的に一匹をチョン掛けするから、掛かるハゼサイズは決まってくるけど、ホタテ餌の場合は付ける貝柱のサイズを調整すれば、釣れるハゼサイズもだいたいなんとかなる。
単純に餌サイズを大きくすれば良型サイズで、小さく付ければ小ハゼも掛かる。
まぁ、小ハゼを釣ってもしょうがないんだけど、あまりにしつこい奴は餌を小さく付けて成敗してくれる!
ここらへん以上ばかりなら楽しいんだけど…
指に付けるデジタルカウンターはすこぶる調子が良くて、いちいちカウンターを押す動作がいらないから楽ちんだ。
今日のハゼの喰いなら、オートオフになる前に釣れてたから問題なかった。
でも一応、毎回カウントの確認はしてたけどね。
釣り船が通る時間になるとアタリが遠のき、上がってくるハゼも小さくなった。
ハテ?どうしようか?
ここで粘ればハゼは小さいが数は釣れると思う。
んがしかし、小ハゼ相手も飽きたので移動を決断。
※このページには少々グロテスクな画像や表現が出てきますので、苦手な方は飛ばして下さい!
やってきたのは同じ【はぜつき磯】ではあるんだけど、浅いエリアでゴロタ石帯。
早朝から常連達が並んで釣ってて、朝方は17cmだの18cmだのと景気の良いことを言っていた。
【はぜつき磯】の浅場エリア
んだば、オッサンもご相伴に預かろうと釣り始めるが、またしても小ハゼの群れ…
しかも、アタリが遠くて、なかなかハゼのホットスポットが見つからない。
んで気付いたのが、沖側にハゼが居るらしいので、今使っている2mの竿では短く、腕を目一杯伸ばし正面を狙ってやっと釣れる感じ。
う〜ん…、3.5mの長竿を出すか?
でも、出すのも面倒くさいし、長竿は疲れるし…と、くすぶりながら短い竿でやり続ける。
小ハゼが主体ではあるんだけど、中には10cmクラスが混ざるので悪くもない。
でも、やはり続かなくて、良型ハゼを求めて小移動を繰り返しながら拾ってゆく。
そして悲劇が訪れる。
ある時、水中の石に不用意に乗ってしまい、ソレが運悪く転がる。
ザブン!とズッコケてしまい、両手を石に付きながら屈むような格好で、胸のアタリまで水浸し。
チクショ〜!と思ったのも束の間。
両手が沁みるので見ると、出血しているではありませんか!
うわ〜、やっちゃたよ!
釣り場ってフジツボがびっちりな石もあるから、ソレに触ると鋭く切れる。
両手からは派手にダラダラ血が流れる。
海水の塩分で余計に沁みる。
本当はもっとダラダラに出血してます
すぐに陸に上がり、水道水で洗浄し圧迫止血。
ちょうどハゼ釣り終了の時間帯だったので、常連達が集まってきてオッサンの惨状を知る。
さすがは様々な経験を積んできた釣り師達。
痛い目に会ったのも一度や二度ではない。
消毒剤や大きめのキズパッドを持っていて、即座にオッサンの治療が始まる。
しかし、問題だったのは消毒剤。
T氏が取り出したのは『コロスキン』なる得体の知れない傷用消毒剤。
ズタズタになったオッサンの手のひら部に消毒剤を塗りつけるないなや(=as soon as)激痛が走る!
声が出せないくらいに沁みまくり、オッサンは立ってられずに、しゃがみこんで息を止めて激痛に耐える。
オッサンの苦痛をニコやかに眺めながら「コレ沁みるんだよ!」とT氏。
マジか!?これ本当に薬なの?
ニオイは接着剤みたいで、本当に接着剤みたいに固まってきた。
薬の説明によると、
コロスキンは、小切傷・すりきず・さかむけ(ささくれ)・あかぎれなどにぬると一瞬しみますが、透明な膜を作り、傷をホコリやバイキンから守ります。
被膜は炊事・洗濯などの水仕事でもはがれにくいので、コロスキンはホータイのいらない傷ぐすりです。
確かに、薬剤が瞬間接着剤みたいにかたまり、被膜が出来て、傷口を保護してくれた。
んがしかし、オッサンの傷口が酷かったからなのかは知らんが、あの沁み方は尋常ではなかったぞ!
そもそもが『コロスキン』というネーミングもどうよ!
本当に「殺す気かよ!?」というくらいに沁みたんだよ。
心配だったのが、『次の部位には使用しないこと』の中に、『多量出血している患部、傷口の大きい患部』とあり、ど〜みてもオッサンはコレに該当するのですが…
そして、その上からO氏が大きめのキズパッドを貼ってくれた。
こんな緊急事態に備えているなんて、持つべきは頼りになる仲間だと改めて実感したのでした。
これとは対極位置するのが、オッサンのズッコケを間近で見ていたY氏。
前回Y氏がずっこけたのをからかっていたオッサンに、ここぞとばかりに仕返しをしてくる。
オッサンが水浸しになっていると「大丈夫ですか?」と口では心配している風だが、口元は半笑いで、心の中は明らかに”ザマー見ろ!”の悪党顔を覗かせている。
「良いネタになりましたね!」
血だらけのオッサンを見て、元気付けてるつもりなのかも知れないが、いやいや…
ネタのために血を滴らせながら、ここまで身体を張らないよね?
当然ながら、ハゼ釣りは強制終了。
3時間で130匹くらいだったと思う。
たぶん130匹くらい
”くらい”というのも、本日デビューのデジタルカウンターがご臨終になりました。
非防水なくせに派手に行水したので。
デビュー当日にお星さまになった
アレだけ気を付けて水を浸けないようにしてたのに。
不憫に思ったのか、T氏がもう一つくれた。
ありがたや〜ありがたや〜
のんびりに見えるハゼ釣り場にも、このような落とし穴が待ち構えています。
しかもかなり危険な落とし穴で、普通の怪我では済まない事が多々あります。
一番危ないのが、オッサンみたいに水の中を移動する時。
たいていは石につまずき、足や手をズタズタに切ってしまう事態。
今期は水がず〜っと濁っているので、水中が見えづらく余計に危険です。
コレを予防するには、長靴とかウェーダーを履くとか、夏場だったら足全体をガードするサンダルが必須。
そして移動も普通に歩くのではなく、足を底に擦るようにして下さい。
なによりも、移動する際は最短距離で横に移動するのではなく、一度まっすぐ陸に上がってから横移動し、再び水に入って下さい。
面倒臭いですが、怪我するよりは遥かにマシです。
一瞬の油断が大きな怪我を招きます。
普段のオッサンなら用心深く移動するのですが、本日は夜勤明けで身体がダルく、普段よりも判断力が鈍くなっていたんだと思います。
釣りには危険がつきものなので、万全の体調で臨むようにして下さい。
しかし、大事な手に怪我しちゃったし、明日のハゼ釣りはどうしよう…
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オッサンが毎回ハゼサイズの計測をしているハゼスケールの販売を始めました。
結構お問い合わせを頂いてて、んだば!商売しちゃおっかな〜って思ったんだけど、実際に売るとなると、材料確保が面倒臭かったり、製作にとても気を使うやらでテンヤワンヤ…
正直、利益なんてほとんど無くて商売になりませんが、もしよかったら覗いてみて下さい。
販売しているのは、オッサンがいつも使っているスケールに改良を加え、なるべく丁寧に作っているので、幾分マシだと思います。
売り切れだったり、怠けて作ってなかったりで、売ってなかったら申し訳ないです。
なるべく頑張って製作します。