2022年31回目のハゼ釣りは江戸川ボート釣りへ遠征

2022年31回目のハゼ釣りは江戸川ボート釣りへ遠征

2022年31回目のハゼ釣りは江戸川放水路でボート釣り

2022年10月16日。
2022年31回目のハゼ釣りに行ってきました。

 

釣り場:江戸川放水路
天気:曇り時々晴れ
釣行時間:6時30分くらい(潮位:120cm上げ6分)〜
12時30分くらい(潮位:140cm下げ7)中潮
水温:18℃
釣果:マハゼ197匹(6cm〜12cm)

 

竿:2.1m(行雲流水) 道糸:ナイロン0.8号 ハリス:ホンテロン0.6号
ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ 
エサ:アミエビ・ベビーボイルホタテ
ハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け

 

 

2ヶ月ほど前、釣り仲間のM氏が会社命令でアフリカへ飛ばされた。

 

現地で何してたのか知らんが、衣食住や文化がまるで違う遠い国への長期出張。

 

恐らくは治安もヤバいカモ知れない。

 

M氏は若い頃は格闘技をやっていたので、ソレを買われてアフリカ行きになったと思う。

 

「イザとなったら自力でなんとかするべし!」

 

ジャパニーズ・ビジネスマンは、最前線の戦士なのである。

 

そんな日本のロッキー・バルボアがつい先日、自力で帰ってきた。

 

好きな釣りを我慢しての長期出張。

 

異なる文化や見知らぬ土地での仕事三昧で辛い日々を過ごし、さぞやゲッソリして帰ってくるだろうと思ってたら、出発した時よりもポッチャリだった。

 

「むこうでは肉とビールばかりでしたぁ!食事に肉を出すのがおもてなしみたいで!」

 

こちらの心配は杞憂だったようで、あちらでネイティブ・ピープルにチヤホヤされてたらしい。

 

そう言えば、帰国時の飛行機内の食事画像はファーストクラスだったような…

 

ふざけやがって!!

 

 

とにかく無事の帰還を祝して、ずっと我慢していたハゼ釣りに一緒に出かけることにしたんだけど、ハテ?どこでやったらいいんだろう?

 

夏のハゼ釣りも終わり、晩秋の深場ハゼ釣りにはまだ早い。

 

数もサイズも期待できない中途半端なこの時期に、どこで釣り糸を垂れればM氏は喜んでくれるのか?

 

この答えが簡単に出るくらいなら、こちとらも毎週毎週釣り場で悩んだりしない。

 

数とサイズの両方を満たすのはかなり難しいだろうから、とにかくに的を絞り込む。

 

っとなると、最近行ってた【しおじ磯】かな?とも思ったが、もう【しおじ磯】はオッサンも飽きてたので、どうせなら新鮮味のあるどこかへ…

 

同行のI氏と口角泡を飛ばした激論の末、江戸川放水路へ行こう!となった。

 

2022年は江戸川放水路のハゼ釣りは評判が良いし、至近の釣果でも5束を超えているではないですか!?

 

江戸川放水路の市域はオッサンの生まれ故郷でもあり、未だに兄姉も住んでいて、コロナ騒ぎ前は毎夏、兄と甥っ子とボートハゼ釣りに来ていた。

 

ここ数年来てないから、懐かしくノスタルジーに浸るのもいいな!と江戸川ボートハゼ釣り案に決定!

 

しかし、重大な情報を見逃していたのに気づいたのは、ずっと後の事なのでした…

釣果情報通りの…

遠征の足はI氏が担当。

 

朝の5時に迎えに来るらしいが、もうこの時期は5時ってまだ真っ暗だ。

 

オッサンは釣り自体は好きなんだけど、この異常な時間帯からの活動が嫌なんだよね〜

 

サザエさん父親の波平がよく釣りに出かけるけど、その風景は明るい時間だったり、CMとかでも釣りに出発するシーンは明るい朝だったりする。

 

しかし現実はそんなに甘くはなく、まだ暗いうちから活動開始してないと釣れないのである。

 

なので、波平はいつもボウズで魚屋さんで獲物をゲットするシーンが多いのも納得だ。

 

定刻通りにお迎え参上。

 

M氏もピックアップして、江戸川放水路を目指す。

 

 

現場へ到着したのは、やっとおひさまが登ってきた時間だった。

朝日が眩しいぜ!

 

本日お世話になるボート屋さんは『マルヤ遊船』さん。

 

ここらの界隈には貸しボート屋さんが何件もあるけど、マルヤ遊船さんは祝祭日と週末の割増料金がないのがありがたい。

よろしくおねしゃ〜す!

 

まだ夜明け時間帯なんだけど、気の早い太公望達がいそいそとボートを漕ぎ出していた。

 

オッサン御一行様も負けずに、はよ出船せねば!

 

桟橋はしっかりした作りなんだけど、固定ではなくフロートタイプなので、歩く度に微妙にユラユラ揺れて気色悪い。

見た目ガッチリだが、実は揺れるんだよね

 

んだば乗船となるんだけど、問題は人員の配置である。

 

船員は3名だが、ミヨシ(船首)側はアンカー(錨)係、胴の間(真ん中)はオールで漕ぐエンジン係、トモ(船尾)はただの乗客という役割分担。

 

当然、トモのお客様役が一番で、密かにオッサンはソコを狙っていたのだが…

 

御一行は、実際に乗船するまでな〜んの打ち合わせもしてなかった。

 

しかし、なんとなく自然の成り行きで、アンカーI氏、エンジンはオッサン、お客様はM氏となった。

 

チッ!失敗したぜ!

 

まぁ、後からよくよく考えるとコレはコレでベストな布陣だったな。

 

I氏はお歳を召しているのでエンジン役は厳しいだろうし、そもそも車を出してもらってるし…

 

M氏は今回のゲストでもあるし、手漕ぎボートを漕いだこともないだろうし、なによりも体重がアフリカ肉で増量しているのでオモリは船尾と決まっておる。

 

オッサンも若くはないが、江戸川放水路のボート釣りではいつもエンジン役だったので、決して漕ぐのは上手くはないが、慣れてると言えばそうなのかな…

 

係の人にハゼ釣りのポイントを教えてもらい、いざ大海原へ!

 

目指すポイントは、やはり『水道橋』の近くで水深が1m前後。

 

水道橋とは、人車が通行できる橋ではなく、文字通り水道管らしきを渡している橋。

 

You Tubeとかでも、江戸川放水路のハゼ釣りで頻繁に登場するポイントでもある。

 

幸いなことに、マルヤ遊船さんからは目と鼻の先。

 

まずは一番近くのポイントへとオールを漕ぎ出す。

良ポイントの目印となる『水道橋』

 

水深1mくらいのポイントにアンカーを降ろし、釣り開始!

 

なハズなんだけど、オッサンはいつものように、このブログの為にいろいろ準備しなくちゃならない。

 

本日使用する竿は「行雲流水(2.1m)」

 

深場用に長めの竿も持って来ようと思ってたんだけど、事前情報によると水深1m前後の狙いらしいので、この竿しか持ってこなかった。

この竿のみで勝負じゃ〜!

 

エサはいつものようにアミエビとボイルホタテ。

 

江戸川放水路ではイソメ餌が主流らしいから、果たしてこちらのハゼはオッサンのこのエサをご所望してくれるのだろうか?

コッチのハゼはこのエサ喰うのかな?

 

水温は18℃だから冷たくはないみたい。

釣れなくはない水温

 

ハゼの入れ物はいつものズックビクじゃなくて、ただのビク。

 

コレってビクではなくて、貝網って奴だな。

 

確か潮干狩りの時に使ってたんだよね〜

 

そんな貝網をボートの縁に固定する。

この状態でハゼをポイポイ入れてゆく

 

竿が一本だったり、ズックビクを持って来なかったのは、単に荷物を少なくしたかったから。

 

釣りの時は、できる限り荷物を少なくしています。

 

いろいろと持ってきても使わないことが多いんだよね〜

 

少し足りないくらいがちょうど良い!が、オッサンの座右の銘。

 

釣りでも人生でも財産でも、物足りないくらいがちょうど良いのである。

 

まぁ、オッサンの財産は”少し”どころか、痛ましいほどに足りないんだけどサ!

 

仲間もいるんだから、足りなければ恵んでもらえばいいや!の他力本願なノリである。

 

 

このように写真撮ったりしてオッサンがモタモタしている間に、他の二人はポンポンとハゼを釣っているではありませんか!

 

オッサンも負けじと参戦!

 

ス〜っと落として着底し、すぐにアタって来るだろうと期待したものの、な〜んもアタリがない。

 

アレ?ダメなの?

 

3回ほど入れ直すとやっとアタって来たが、上がってきたのはこんな小ハゼ。

エ〜!こんなんなの!?

 

いきなりの腰砕けで脱力…

 

まぁ、先行していた仲間もこんな感じだったから、期待はしてなかったんだけどね。

 

良型ハゼを求めて、あらゆる方向に落としてみるがサイズアップするどころか、ミニマムになってゆく始末。

なんだよコレは一体!

 

そう言えば、貸しボート屋さんの釣果情報に目立たないように「平均サイズ8cmほど…」とあったけど、本当にそうらしい…

 

最初のうちは「どこかに良型ハゼが固まっているんぢゃね?」と希望を捨てずにいた御一行だったけど、あまりにも小ハゼばかりなもんだから、そんな希望を持つことをやめる事にした。

 

なにで見聞きしたのか忘れたけど「希望を持つと今の状況が不満足になったり、執着が生まれるから、希望を捨てればもっと楽に生きられる」というくだりを思い出す。

 

そうだ!この場所にナイスサイズなハゼはいないんだ!

 

ハゼ釣りに来たんだから、ハゼさえ釣れればそれで良いジャマイカ!

 

何かを悟ったように、無言で釣りを続ける三匹のオッサンだったのでした。

結局ドラマも起きずに納竿

小ハゼ釣りとは言え、入れ喰いとは言い難い釣れ具合。

 

落としてすぐに喰ってくるわけでもなく、着底してから約7〜8秒くらいそのままステイとか、僅かにエサを揺らすとやっと喰ってくる感じ。

 

それでも喰ってくればまだマシで、そこまでやっても音沙汰なしも多発。

 

おまけにハゼが小さいもんだから、アワセても空振りしまくる。

 

ボート釣りをやった事がある方ならご理解していただけると思うが、アンカーを打ってるからとは言え、ボートって潮や風に流されてジッとしていない。

 

常にフワフワ動いている。

 

ハゼの数釣りでは、釣れたりアタリがあったスポットを攻め続けるのが常套手段というか大原則である。

 

しか〜し!ボート釣りではそうも言ってられん事態になる。

 

ボートが常に動いているという事は、自分が常に動いている状態になってしまう。

 

ハゼが釣れて針から外してたり、空振って餌付けをしている僅かな時間目を離した後、「ここらへんだったハズだけど…」と落としてもアタリが無いのである。

 

つまり、この時は既に先程のスポットを外れているのである。

 

コレには最後まで対処法は見つからず、とにかく一度竿を上げると全てがリセットされ、また喰ってくるハゼを探すことから始めなければならなかった。

 

恐らくは、もっと浅場での釣りだったら簡単だろうけど、1mを超える水深で、自分が移動し続ける状態の時に、寸分違わず同じスポットを狙い続けるのはかなり困難な作業だと思う。

 

御一行様全員が思い通りにならない釣りに憤っていたんだけど、そこそこの手練揃いだったので、常に誰かしらが釣れている状態ではあった。

 

みんなカンターでハゼを数えていたので、「カチカチ…」とカウントする音が船内に響く。

 

 

調子良く釣れてる時は饒舌になるんだけど、アタリが遠い時は誰しもが無言になる。

 

狭い船内で密着してるので、釣れる釣れないの波は皆一緒で、一蓮托生のボートハゼ釣りなのでした。

 

 

開始から3時間ほど経過すると、座りっ放しの姿勢だったので腰が痛くなり、一度船宿に戻って休憩。

 

有料なんだけど、ボートの桟橋からもハゼ釣りが出来て、いつの間にかかなりの大人数が桟橋でハゼ釣りしていた。

 

日によって違うんだろうけど、たいして釣れてなかった印象。

 

まぁ、コレだけの人が真上にいるんだから、さすがのハゼも警戒するだろうて。

けっこうな人が桟橋釣りをしていた

 

後半戦も特に状況変わらずで、相変わらずの小ハゼ釣りを余儀なくされた。

 

I氏は釣り前に「天ぷらサイズを見繕って持って帰る!」と張り切っていたが、天ぷらハゼなんぞ影も形もない現実をぶつけられ凹んでいた。

せめてこんなのとか…

 

せいぜいここらへんとか…

 

ホームグラウンドな釣り場だったら、状況によって対処できるんだろうけど、な〜んも分からない完全アウェーなポイントなもんで…

 

こんな広大な釣り場なんだから、良型ハゼは絶対どこかにいるんだろけど、右も左も分かりませ〜ん!ではやりようがない。

 

せめてもの救いは、薄曇りだけど寒くもなく、風もほとんど無かった釣り日和だった事くらいかな。

釣り日和ではあった、くらいか…

 

オッサン持参の餌は、アミエビもホタテも同じように喰ってきたけど、なにぶんハゼが小さいもんでアミエビ餌は針掛かりがすこぶる悪かった。

 

結局、6時間の長丁場だったけど小ハゼばかりが197匹と苦行でした。

 

ビクの中は三人分で約600匹ほど

 

釣れたハゼはオッサンはもちろん、誰も一匹も持ち帰らず、欲しいという方に差し上げた。

 

「あんな小ハゼばかりど〜するんだろう?」

 

甚だ疑問だったけど、ハゼのかき揚げにでもするのかな?

 

 

今回の敗因は、単に時期が悪かったに尽きる。

 

もっと良型が数釣れる8月〜9月くらいに来れば、全然違う結果になったと思います。

 

まぁ、今回はM氏にハゼ釣りを堪能していただく!という趣旨だったので、サイズはともかく数は釣れたから良かったのかな?

 

M氏も「とても楽しかったです!」と言ってくれたのが、リップサービスと言えどもせめてもの救い。

 

 

しかし、ボート釣りは難しいな〜

 

自分が動いちゃうから狙いがズレるんだよね。

 

この江戸川放水路では、数釣る人は二本竿でやるみたいだけど、コレってすごく理にかなってると思う。

 

一本竿だと狙いがズレればそれで終わりだけど、二本竿なら例え少しズレても、どちらかの竿が狙いのスポットにハマりそうだし、どちらかの竿が目印になるから狙いが狂わなそうだしね。

 

 

それぞれの釣りにはちゃんと理由と理屈がある。

 

釣りする本人がその理屈を正しく理解しているかどうかだけど、結果が出ない場合は、そ〜いうことなんだと思う。

 

 

しかし手漕ぎボートのエンジン役は結構キツかった!

 

おかげさまで翌日はしっかり筋肉痛になりました。

 

ハァ〜、歳は取りたくねぇな〜

 

 

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