桜も満開になりつつあるこの頃、みなさんお元気ですか?
寒い冬が明け、暖かくなりだし、草木も芽吹くこの季節。
世間ではたいそう良い時候とされているが、2022年は少々複雑な雰囲気。
例のウィルスはまだチョロチョロしてるし、世界のどこかで絶えず起こる争い事。
人類の歴史において、全く問題なく平和だった時世ってあったのかな?
オッサンちの目の前は桜並木がある。
毎年、桜の咲く時期は『桜まつり』が開催され、提灯がぶら下がり屋台も出店するんだけど、2022年は全くなにもない。
一昨年と昨年は、祭りはやらなかったけど屋台は来ていて「ココは(屋台を)出させてくれるから、助かるよ!」と屋台のオヤジが言っていたのを思い出す。
せめて提灯くらいはという気もするが、祭りの雰囲気にすると人が集まってきて、酒盛りを始めるから今年は自粛しているらしい。
そんなの別にい〜じゃん!
もう世の中が廻り始めてるんだから、いまさら自粛なんて的はずれな判断である。
桜はもう満開になっていて、多くの通行人がスマホ片手にエモい写真をチェケラ!
人通りも普段以上に多くて、騒がしい。
そんな桜見物の人々に冷たい視線を送るオッサン。
オッサンは桜が嫌いだ。
もともと草木に全く興味がなく、桜に対してな〜んも惹かれることはなかった。
そして現在の場所に引っ越してからというもの、桜が嫌いになった。
何であんなふうに一時期的に爆発的に花が咲くのか?
もっと時間をかけてジワジワとやれば良いものを、アッという間に咲いては散る。
まぁ桜に限った話ではないが、あのボリュームでやられると不気味である。
ましてやこの国は桜に対して何か思い入れがあるのか、やたら桜を群生させているので、現場は怪しい雰囲気が漂う。
”桜の下には死体が埋まっている”
小説かなにかのくだりか忘れたが、桜にはそんな妖艶な不気味さがある。
現在はあまり気にしないだろうけど、昔は庭に植えない木は『椿・柳・桜』と言われていたらしい。
椿は花ごとボトリと落ちるので、コレが斬首を連想させるから。
柳はその姿カタチから家運を下げるから。
んじゃ〜桜は?ということなんだけど、たぶんその妖艶な雰囲気からなのかな?とオッサンは勝手に思っている。
桜が咲く直前に幹を傷つけると内部は真っ赤になっているから、この世のものではない怪しい不気味さを漂わせる。
”桜の下には死体が埋まっている”
あながち迷信でもなさそうだから怖い。
まぁこんな都市伝説はさておいて、桜という植物は厄介である。
春は花が咲いて散るんだけど、桜の花びらは軽量で風に舞うから巻き散らかす。
おまけに花が咲く位置が高いもんだから、その被害は広範囲に広がる。
「うわ〜!キレイ〜♪花吹雪だぁ〜」
並木のベンチで酒盛りする輩がそんな薄ら寒いセリフを吐くんだけど、っざけんじゃねぇ〜よ!!
オッサンちの前の歩道はしょうがないとしても、ベランダや樋にその花びらが堆積する。
花びらがオッサンちの30年ローンの建売住宅の壁にくっついて来るんだけど、コレが取れないんだ!
しかも花びらの色素が壁とかに移るもんだからタチが悪い。
やっと桜が散ったとホッとするのも束の間、お次は萼(ガク)の番だ。
今度はこの萼をボトボトと落としてきやがる。
その形状からボリュームがあるので、掃除が大変なんだ!
春が過ぎると今度は夏が来る。
この頃になると広葉樹の桜は葉っぱでいっぱいになるんだけど、問題は桜自体というよりも虫である。
毛虫が付くのである。
一応、毎年行政が消毒に来るんだけど、そいつらにやる気が無いのか下手なのか、ただの水を掛けてるだけなのか、必ず毛虫が湧く。
何の違いがあるのか知らないが、ほとんど毛虫がいない木もあれば、湧きまくる木もある。
残念ながらオッサンちの目の前の桜はハズレで、毎年毛虫がわんさと発生する。
オッサンちのベランダと桜は数m離れているが、その距離を毛虫軍団はものともせずにパラシュート部隊。
ベランダや洗濯物にくっついて来るのである。
ちなみに『パラシュート部隊』とは、関西芸人ではないのは言うまでもないだろう。
まぁ、かなりローカルなネタなのでほぼ知っている方もいないだろうが…
毛虫が湧く桜の下は、毛虫の糞でいっぱいになる。
まぁ糞が落ちるのは公共の歩道だけど、自分ちの目の前の歩道が糞だらけというのは気持ちの良いものではない。
毛虫とともに過ぎ去った酷暑の夏が過ぎると、秋である。
当然、落ち葉の季節。
さすがは広葉樹で、枯れ葉をこれでもか!?と落としてくる。
「何でこんなの(枯れ葉)落としてくるのかな?」と憤る。
土がむき出しの山地ならいざしらず、ここはメトロポリス東京。
アスファルトやインターロッキングの歩道に葉っぱを落としても、ソレが土に還ることは絶対にない。
落ち葉を落としても自分の栄養にはならんのである。
そこんところをよ〜く考えて欲しいものである。
一応オッサンにも世間体があるので、いつもクソ桜の掃除してるんだけど、掃除していると声を掛けてくる人もいる。
「大変ですね〜、ご苦労様!」
ゴクロウサマだと!!
「ご苦労さま」というのは目下の人間に言うセリフだ!
貴様が何者か知らんが、オラは貴様よりも下なんか!?
こちとらもやりたくてやっとるんじゃねぇわ〜!
と、血走った目で睨み返したい気持ちを抑えに抑え、「いや〜大変ですよ!」と爽やかな笑顔で返す大人なオッサン。
相手も悪気があって言ってる訳じゃないのは理解できるが、そんな呑気なセリフは、やはりこの苦労を知らないからである。
ココの桜並木はもうかなり古いらしく、桜の剪定に来る造園会社の人が「ここの桜はもう7割は枯れてますよ」と言っていた。
だよな〜、見るからにダメなのも多いし、台風やらで倒れたものや新しく若木に植え替えたものもチラホラある。
オッサン的には、いっそのこと全部切り倒してくれんかな?と思う次第であります。
オッサンは桜が嫌いだ。
部屋から見える満開の桜を眺めながら、今年もこの季節がやってきてしまった…とブルーになるのでした。
いつものようにくだらん話から始まって申し訳ないです。
この時期、暖かくなってくるとそろそろ釣り人が動き出す。
ハゼ釣り仲間たちも同様だ。
ハゼ釣り仲間とは言え「ハゼ釣りだけですぅ!」という輩はほぼいなくて、様々な釣りモノに手を出している。
渓流ではヤマメ、ニジマス、イワナ…、海ものではアジ、マダイ、タチウオ…
大抵はハネ満以上に指を折る釣り人たち。
まだハゼ釣りには早いけど既に2022年の釣りシーズンは始まっていて、そんなフライイングな仲間の釣果報告がチラホラと入ってくる。
ソレに刺激され、オッサンもウズウズしていたんだけど、ちょっと野暮用でいつものハゼ釣り場『大井ふ頭中央海浜公園』にやってきた時の事だった。
いつものように橋から懐かしい釣り場が見えてくるが、昨年とは違う異変に気がつく。
「ん?何?アレ?」
釣り場の公園内に作業車らしき影。
公園に近づいてみると、入口に見知らぬ物体が!
バリケードで「立入禁止」!?
はぁ?何コレ?立入禁止って…
最初はこの入口部か公園の園路だけを整備するのかと思ってたし、そう思いたかった。
ココが入れないなら違う入口から…
廻り込んでみるが、事態は一層深刻な状態ということに気づくオッサン。
公園の周辺全てにバリケードが張り巡らされ、どこからも入れないのである。
こ、これはただ事ではないぞ!
メインエントランスに来てやっと事の重大さを把握する。
「公園の改修工事をやっとりまふ!」との立て看板とその範囲のご紹介が。
「大井ふ頭中央海浜公園 BBQ広場改修工事のお知らせ♪」を信じられない気持ちで熟読。
見ると、改修工事の被害はBBQエリア全体に広がっている。
つまりはオッサンご贔屓のハゼ釣り場【はぜつき磯】ではハゼ釣り出来ないということなのか!?
工事期間は2022年8月下旬までとなっている。
つまりは今季のハゼ釣りは絶望的ということになる。
何しとんじゃ〜!!
心で絶叫した。
メインエントランスにて
BBQ広場改修工事について
被害はエリア全てに広がっていた
オッサンのハゼ釣りのホームグラウンドの大井ふ頭中央海浜公園内には、4ヶ所のハゼ釣り場があります。
その時の釣れ具合や気分によって、釣り場を変えたりします。
確か2019年は【しおじ磯】エリアの改修工事をしていて、そのシーズンはしおじ磯ではハゼ釣りが出来なかった。
まぁ、しおじ磯は気が向いた時に訪れるくらいだったので、たいして気にもとめてなかった。
しか〜し!今回の舞台はよりによって【はぜつき磯】
オッサンのセンターコートである。
工事の言い訳は「バーベキュー広場改修工事」となっている。
あ!?そんな需要あるんか?絶対に無いだろ!!!
恐らくはココを利用する多くの方は「もうバーベキューは禁止にして欲しい」と願っているハズだ!
釣り人はおろか、近隣住民も絶対にそう思っているハズ。
以前、BBQが禁止ではなかった頃はそりゃ〜酷いもんだった。
食い散らかしたゴミは持って帰ることもなくそのままで、酷い輩はBBQセットも炭に火が付いたまま放ったらかしなんてのもザラだった。
持ち帰り前提の人の良心頼みだったので、決まったゴミ捨て場は無いから、どこかにゴミが集まり始めるともうソコがゴミであふれかえる始末。
酔っ払いは遊泳禁止の運河で泳ぎ始め、サイトごとにミュージックを爆音で撒き散らし、若いもん同士でイザコザが始まる。
BBQ屋さんが食材やBBQセット全てを手配してくれるので、手ぶらで来て飲んで騒いでそのまま帰ってゆく…
残されたのはゴミの山と酔っ払って潰れて捨てられた輩。
そんな状態をず〜っと見てきたので、コロナウィルスの影響でBBQ禁止になり、とても雰囲気が良くなった公園&釣り場が楽しかった。
しかし、そんな気分に水を差す今回の改修工事。
いったい誰がそんな工事を求めている?
多くの近隣住民は求めていないし、BBQ自体を永遠に禁止にして欲しいハズだ。
ここでBBQをやっていた輩は遠方の連中だろうし、出来なきゃ出来ないで何の支障もこだわりもないハズだ。
案内板には「BBQエリア」はコチラって書いちゃってるしな〜
どんな工事にやるのか知らんが、工事期間は今年の8月下旬までとなっているが、まずその通りにはならんだろう。
公共工事なんていつもチンタラやってるし、誰も責任取らないのを良いことに、金と時間を使いまくる。
その金は市民の血税なんだけど、当事者にその意識は無いから、打ち出の小槌を振ればいつでも金が降ってくる。
もっと大事な事は他にあるハズなんだけど、一度決定したことは、世の中が変化しようが関係なく突き進むのが日本の行政仕事。
もっと市民の為になってくれる事をしてくれんかな〜
しかし、工事期間が8月下旬までとしたら約5ヶ月間の工事。
どうせなら釣りのオフシーズンにやってくれよ!とも思う。
昨年の秋くらいからやっていれば、今年のハゼ釣り開幕までには工事は終わったハズだ。
まぁ、こんなオッサンの愚痴になんぞに付き合ってられんだろうが、善良なるいち市民の陳情も貴重なご意見だと思うぞ!
ブツブツ文句をたれながら公園内に侵入。
どうやら、工事範囲は本当にBBQエリアだけで、【夕やけなぎさ】は悪の手が入って無いようでホッとした。
【夕やけなぎさ】に異変は無かった
しかし反対側は完全隔離
こっちもだ!
しかし、オッサンがあることに気づく。
ん?もしかして…と、やってみると。
やっぱり行けた!
やって良いのか知らんが、柵沿いなら【はぜつき磯】へは行けた。
潮が引いていれば、運河沿いも歩けるだろうて。
柵沿いに移動
運河沿いなら行けるぞ!向こうまでけっこう歩くけど…
こういう行動が釣り人なんだよな〜
無理してでも行ければ入って良いと思ってる、この自分勝手な思考。
行政がどこまで考えているのか知らんが、やろうと思えばこんな簡易な柵なんて乗り越えるし、そもそも運河沿いには工事用の柵すら設置してないし。
本当に入っちゃダメなら運河沿いにも柵を設けるだろう。
きっと土日なんて工事しないんだろうから、工事人がいなけりゃ柵を乗り越えて侵入する輩もいるんだろうな…、オッサンはやらんけど。
でも柵越えな輩が目に余るようなら、きっと運河沿いにもバリケードが設置されそうな気もする。
今のところはどうなるか分からないけど、【はぜつき磯】でも釣りはできそう!と一縷の望みはある。
【夕やけなぎさ】に戻ると、さっきから気になっていた人達に聞いてみる。
この人達はオッサンが来る前から、カヌーで船出の準備をしていた。
「どこまで行かれるんですか?」
ある方がゴソゴソとこれからの道順を記した地図を取り出して見せてくれた。
「目黒川まで行くんですよ!」
マジ!?
よくよく見るとたしかに目黒川までの海路が記されている。
きっと目黒川の桜を見に行くんだろう。
「でも、たぶん途中で引き返します」と苦笑いする。
確かに、ここから目黒川までは結構な道のりである。
オッサンよりも確実にお歳を召した人達。
すげぇ〜バイタリティだな〜っと関心なオッサン。
船出を見送る
すると背後からある物音が!
ゴソゴソとコンビニ袋の音と一緒に「カァ〜!」のおたけび。
「しまった!」と思ったのも時すでに遅し。
オッサンが行きがけに買ったブレックファースト「ハムと卵のサンドウィッチ」を袋ごと咥えたクソガラスが低空飛行で逃亡してゆく。
コンビニで買ったブレックファーストを愛車のカゴに入れたままだった。
普段ならこんな単純なミスはしないが、久しぶりの釣り場だったのと工事のショックで油断していた。
下手人を目で追っいると近くに着地した!
あの咥え方ならサンドウィッチは無事だろうと確信したので、オッサンはカラスの元へダッシュするバイタリティをみせる。
犯人が驚いて逃げてゆくのを期待したんだけど、ちゃっかり戦利品は離さなかった。
「チクショ〜〜〜!!俺の朝メシかえせ〜!」
食糧難になったら絶対焼き鳥にしてやるからな!!
そう誓うオッサン。
一緒に購入した野菜ジュースのみがオッサンのブレックファーストになった。
コレだけかよ…
【はぜつき磯】の工事とブレックファーストが無くなったダブルパンチを喰らい、しばらく放心状態のオッサン。
野菜ジュースをチューチュー吸いながら、今年のハゼ釣りは前途多難を予感するオッサンなのでした。
2022年のハゼ釣りはどうなるやら…
っというわけで、2022年の大井ふ頭中央海浜公園は異常あり!です。
どうなるか分かりませんが、心して現場に来てください!
GW明けのある日、ちょっとした野暮用で大井ふ頭中央海浜公園の近くに来たので、ハゼ釣り場の塩梅を覗きに行ってみた。
工事箇所の入り口は全て封鎖されているので、一番近くの進入路は公衆トイレ部。
便所から侵入するのもどうなんだろ…
ん?前に来た時はココにもっとスペースがあったはずだけど…
トイレのすぐ運河側が柵で仕切られている。
どうやら、トイレ脇の水道も何かしらの工事をしているので、こうなったらしい。
運河に出るには狭い通路を通る
反対側からはこうなってる
以前は無かった工事事務所も設置され、事務所にはエアコン完備なので夏場覚悟の工事らしいぞ!
夏仕様の事務所。どうやら本腰のようだ
中では何人もの工事人が作業していたので、真面目にやっているようだった。
【夕やけなぎさ】に出ると、キラキラとおひさまに照らされた水面が光りとてもキレイな水の印象。
オッサンが水際まで近づくと、大量のボラの赤ちゃんが逃げ回る。
よく見ると、それに混じってマハゼの赤ちゃんもいるようだ。
ハゼはまだ2〜3cmのサイズだけど、そこそこの数がいるから今年も楽しいハゼ釣りになるのかな?
誰もいない…と思ったら、柵際に海パン一丁で日光浴な輩が
うわ〜っと大量なボラとハゼの赤ちゃんが逃げてゆく
早く大きくなって楽しませてくれ〜!っと願うばかりだ。
オッサンが帰路につくと、ちょうど工事関係者がいたのでちょっと聞いてみた。
「この工事は園路か何かキレイにしてるんですか?」
ハムスターを飼ってそうな人の良さそうな兄ちゃんが答える。
「それもありますが、バーベキュー場の改修と新設です!」
なぬ!?BBQだとぉ〜〜〜!!
BBQというワードを聞いた途端に不機嫌になるオッサン。
この期に及んで、まだBBQやるつもりなんか?
GW中も各地のBBQ場で利用者のマナーが問われるニュースが流されていたが、この現場でもワイドショーネタを提供するつもりなのか?
目の前の工事用ヘルメットを被ったとっとこハム野郎に罪はないのだが、そこはかとなく殺意が芽生えた。
一応、聞き違いかもしれないので今一度確認の問いをぶつけてみたのだが、もう態度には出ていたと思う。
「あぁん?バーベキュー場ができるん?」
オッサンの不愉快を察知したハム野郎は、「…そうです。……」と答えると、そそくさと柵内へ姿を消した。
チッ!まだBBQやるつもりなのかよ!
ブツブツ言いながら歩いていると、ユンボ(いわゆるシャベルカーね)がデカい穴を掘っていた。
そこの柵には『公衆トイレ新築工事のお知らせ』が。
トイレも作るんだ
新たにトイレも作るらしい。
まぁ、既存のトイレだけでは少なすぎるのは確かだ。
BBQやってた頃は、女子トイレは常に行列で気の毒になるほどだった。
男は最悪の場合はそこらへんで失敬もありだが、女子はそうもいかないよね。
トイレの増設は大いに賛同するが、ソレがBBQ客のためと思うと少々複雑ではある。
ハァ〜、またココが荒れるのか…
BBQで騒然としていたあの頃を思い出し、気が重くなるオッサンなのでした。
全然違う話なんだけど、ハゼの餌のボイルホタテも入手しました。
いつもは近所のスーパーで冷凍の1kg入りを買うんだけど、今季は全然見かけなかった。
もういっそのことスーパーの小売りでもいいかな?と諦めかけたが、この値上げラッシュのあおりでボイルホタテも100g/300円に迫る勢い。
ダメだ!とても手が出ん!!
オッサンのお気に入りはLサイズで、貝柱の直径が3cmくらいのやつ。
他のサイズは見かけるんだけど、Lがないんだよね〜
なので、豊洲市場に行くことにした。
さすがに、日本の台所『豊洲』に行けば見つからないということはないだろう。
問題は一般人が入れるのか?ということだ。
まだ築地だった頃に仕事で場内に行ったことがあったんだけど、とても一般人が入れる雰囲気ではなかった。
その印象が強かったもんだから、豊洲入れるのかな?と不安だった。
ネットで調べてみると、入れるんだか入れないんだかハッキリしないグレーな意見ばかりだった。
実は、釣り仲間のH氏は豊洲市場に勤めているので聞いてみた。
長年かけて築いてきたハゼネットワークがここでも活きる。
すると「濡れても良い靴とキャップをかぶれば大丈夫!」との返答。
つまりは、市場関係者みたいなフリならば侵入可能と理解したオッサン。
当日は作業着とキャップを被り、マスク着用の完全武装。
初めての豊洲市場はとても巨大な建物で、一体どこから侵入するのか分からなかったが、守衛室の脇からいかにも関係者らしい態度で通過。
侵入成功だ!
入り口で手洗い&消毒をしてから市場内へ。
想像よりも各店舗は手狭で通路も細い。
そんな通路をターレー(市場にある三輪の運搬車)が行き交うのでボ〜っとしてられない。
冷凍ものを扱う1Fには何百という仲卸店がひしめいていて、とても一見では判別がつかないであろう。
オッサンも訳が分からないが、お店の目星は付けていたので、通路の番号を頼りにお目当ての店を目指す。
やっと見つけその勢いで聞いてみる「冷凍のボイルホタテはありますか?」
あるよ〜!っと即答。
さすが豊洲である。
サイズの違う何種類か見せていただき、コレだ!というサイズは2Sサイズだった。
あっちはLサイズでコッチは2Sサイズ?
産地とかによって基準が違うのかな?
値段を聞くと800g入りで1,400円とやっぱり安いぞ!
ハゼ釣りのひとシーズンで2kgもあれば足りるので、2つか?とも思ったが、お値打ち価格の勢いで3つ注文した。
どうやらお店には3つ無かったので「倉庫から持ってきますから20分ほど待って下さい!」とのこと。
もちろん快諾したんだけど、倉庫から持ってくるのに20分も掛かるとは、さすが世界の豊洲である。
ヨシ!これで今シーズンの餌は確保した。
後は釣りまくるだけである。
待ってろよハゼ君たち!!
初めての豊洲市場はとてもダイバーシティだった。
市場内には普通のお客さんもいて、別に関係者のふりして気合を入れなくても良かったかな。
守衛に確認したんだけど【買い物客はOKで見学はNG】なので、そのつもりで訪れてください。
お店の方はプロなのでこちらの希望には応えてくれますが、買うモノは明確にしてから行くべきだと思います。
例えばマグロにしても赤身や中トロ、大トロはもちろんのこと、【せかみ、せなか、せしも】のどれが良いのかとか。
曖昧な希望は却って混乱を招くだけだと思いますよ。
あと市場なので、スーパーの鮮魚コーナーとはひと商品のボリュームが違います。
なので、ある程度の出費は覚悟してください。
朝イチは一般客は避けたほうが良いですね。
プロとプロの駆け引きの場であるので、ソレの邪魔は禁物。
のほほ〜んとした一般客は、プロ達が引き払った9時〜10時頃に行ったほうが良いとは思うんだけど、あまり遅いと店が閉まってるかもしれないから難しいな。
無事、希望の商品をゲットして嬉しいオッサン。
「おもろいな〜豊洲!」とは思ったが、豊洲までの交通費や駐車場代、労力を考えると果たしてお得なのか?という疑問は残る。
だけど、今度はホタテじゃないのも買いに来よ〜っと、とやる気満々なのでした。
今回のオッサンの戦利品
やはりこのサイズじゃないとね!
そして、一難去ってまた一難。
お次の問題は、このホタテたちの保管場所である。
当然ながら冷凍庫になるんだけど、オッサンちのこじんまりした冷蔵庫の中はパンパンである。
でもココしか入れるところがない…
そこで悪魔(妻)との取引が始まる。
「コレってハゼ釣り餌のホタテなんだけど、豊洲から買ってきたばっかだから人も食べられるんだよね…」
無言のデーモン(妻)に睨まれる。
「ちょっと買いすぎちゃったから、バターしょう油とかにでもすれば美味しいと思うよ…」
サタンは微動だにしない。
「食べる?…よね?…」
「あ、コレ(ホタテ)は地道に減っていくから大丈夫(笑)…」
オッサン的には一袋の半分、つまり400gで手を打つ算段だったのだが、ルシファーはオッサンの弱みに付け込み一袋まるごとせしめられてしまった。
かなり凹んだが、とにかく契約は成立。
気分はジミー・ペイジだ。
※ジミー・ペイジ:ロックの巨人レッド・ツェッペリンのギタリスト兼リーダー。
史上最高のギタリストの1人として数え上げられるが、その成功と引き換えに悪魔と契約を結んだという噂も…
悪魔との取引でさっそく一袋失ってショッキングなオッサン。
しかし、このようにハゼ釣りの準備は着々と進行しているのでした。
早くハゼシーズンにならないかな〜!
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