2021年最初のシロギス釣りは地獄の中
2021年最初のシロギス釣りは怪しい予報の中2021年5月1日。2021年最初のシロギス釣りに行ってきました。船宿:ミナミ釣船釣り場:中の瀬のち沿岸部天気:晴れのち雷雨釣行時間:11時00分〜16時00分くらい釣果:シロギス10匹(13cm〜22cm)、アジ(25cm)ロッド:シマノベイゲームXキスH-175 リール:ダイワレブロス2004H ライン:PE0.4号 リーダー:フロロ1.5号 ハリス:フロロ1号 ハリ:競技キスSP8号オモリ:小田原15号のち20号仕掛け:ハリス40cmの胴付仕掛け上下二段式ここしばらく、シロギス釣りは一年に一度のペースにダウンしている。理由は言わずもがな、コロナ禍だからというのが主だろう。オッサンも歳が歳だけに、罹患したらタダでは済まないお年頃。しかも強力な変異型にでも襲われれば命に関わるので、お出かけともなると悩むし、瞬発力も鈍る。しかし世の中はゴールデンウィーク(GW)である。昨年のGWは、初めての緊急事態宣言中だったのでどうしたら良いものか分からず、釣りもしないで大人しくしていたと記憶しております。しかしたとえコロナ禍ではなくとも、今年もGWはワイハでバカンス!なんて金は微塵もないもんだから、毎年毎年、近所の多摩川でテナガエビ釣りでお茶を濁す程度しか出来ないのが悲しい現実。2021年も緊急事態宣言中とは言うものの、さすがに3回目ともなればその緊張感も薄れる。メディアでは都心の繁華街の人出は少なく、郊外の観光地は人、人、人…考える事は皆同じで、繁華街は避けて郊外で!が裏目に出てる感じかな。この手の読みはあずき相場並に難しく、かつ玉虫色である。かたや近所に目を向けると、かなりの人が外出している状態。今年のGWは多くの方が『安・近・短』で家や近所で過ごすらしく、その調査結果通りの光景となっている。オッサンのGWもテナガエビ釣りくらいしか企画がなくて、何だかな〜…っと思ってたら、オッサン2号から沖釣りのお誘いがきた。緊急事態宣言とは言え、せっかくのGWに一輪の花を添えようとそのお誘いの乗ることにしました。釣り仲間からの情報によると、東京都に問い合わせたら「釣りは自粛の対象ではない」とのこと。そういう判断基準ならオッサンも嫌いなクチではないし…しかし問題は当日の予報である。この時期は予報がコロコロと変わるから何とも言えないんだけど、予報によればとても不安定でかなりの強風が吹くらしい。海上は風が吹きっさらしになるし波も高くなるから、強風予報はシャレにならん!予報が外れて穏やかな日になるのを願うばかりだ。釣り場到着までは良かったが…当日は穏やかな天気。今のところは…今回の船宿は「ミナミ釣船」さん。地元の船宿でオッサン2号がご贔屓にしているらしい。釣りモノの自由度が高い船宿で人気オッサン2号御一行様は2号の会社絡みの釣り部で、オッサンも知ってるいつもの輩。たま〜に秘書課から釣りガールもどきが間違って参加することもあるが、今回はむさ苦しいメンバーのみで残念!受付を済ませ、釣りの準備を始める。今日は今のところ陽気は良いが、これから荒れる可能性大。ウェアは何を着るか迷うんだけど、ワークマンで購入した防寒防水スーツの「イージス・オーシャン」を持ってきている。一度、普通の安いレインスーツを着込んで沖で雨に打たれ、凍えて身体中がブルブルと震えて本当に寒さの怖さを実感した。それ以来、沖釣りの雨は危険というのが染み付いている。真夏ならともかく、陽気が良いとは言えまだ5月。海上で雨に打たれれば、かなり冷えるだろうて…暑けりゃ〜脱げばいいだけだけど、身体が冷えると命に関わるから冷えだけは絶対に避けたいところ。というわけで、船までの移動はイージス・オーシャンを着込んでいるが、暑くてもう汗だくだ。早く乗船し、季節外れの防寒防水スーツを脱がなければ脱水症状で死んじゃうよ!マジで!!何とか乗船し、上着を脱ぎ捨て命拾いをする。これで落ち着いて釣りの準備ができる。大型船だから広々準備っても、作ってきた仕掛けをセットするだけだから瞬間で終了。いつもの胴付き二段式仕掛けオッサンはシロギス釣りといえばこの仕掛オンリーだ。天秤仕掛けはアタリがよく分からないし、胴付きの一本針だと手返しは良いんだけどシロギスへのアピールがイマイチ弱いと思う。今までいろいろやってきた経験から、この上下式の二本針が感触良かったので現在に至る。上針は見せエサで下の針で喰わせるという作戦なんだけど、場合によってはダブルで喰ってくるサービスもあり。デメリットはアカクラゲが出ると触手が付くリスクもダブルで、それを除去する手間もダブルという面倒臭さ。この時期はアカクラゲが出るから覚悟だが、状況を見ながら考えよう。準備も終わったのでまずはブレックファースト。お赤飯おにぎりと「スペースアポロ」という批評するには微妙なチョイス。この組み合わせもどうかな…この「スペースアポロ」は、「マツコ&有吉 かりそめ天国」というテレビ番組の企画で、有吉弘行が幼い頃に食べた「アポロパン」をフジパンが復活させ、期間限定で販売している商品。視聴者からの「発売して欲しい!」という反響が大きく、緊急発売という経緯らしい。テレビと芸能人の影響ってすげぇ〜なぁと改めて思う。オッサンも見つけると気が向いた時に買ったりするけど、確かに美味いですよ!オッサンの好きなスポンジ+クリーム系のパンだし!コレもいいけど、オッサンの大好物だったメロンパンにレーズンが入ってるパンも復活させてくれないかな〜いつの間にか消えて無くなり、レーズンじゃなくてチョコチップになってるんですけど…甘いメロンパンに甘いチョコの組み合わせじゃなくて、レーズンの僅かな酸味がアクセントになって最高だったんだけど、なんで無くなっちゃったのかな〜オッサンごときがここでいくら叫んでも、スペースアポロみたいにゃ〜復活しないんだろうな…オッサンは船酔いしないけど、いちおう酔止めのお守りの「ミンティア」まぁ普段から持ち歩いてるけどね定刻よりも少し早めに出船。六郷水門をくぐって多摩川本流に出る。歴史を感じる六郷水門を抜けて多摩川本流へ出る実はこのミナミ釣船さんの船着き場は、六郷水門内に位置する珍しい船宿。六郷水門は作られてから90年くらい経ってるが未だ現役の水門。何でこんな境遇なのかは謎で、今度この船宿を訪れる機会があったら聞いてみよう。こんな微妙な位置に船着き場があるもんだから、潮位によっては船の出入りが制限される。多摩川の潮位が低すぎると船の出入りができないから、本流に船は停泊し、本船まで小型ボートで行き来するハメになったりする。多摩川本流の広い水面に出ると気温が違って涼しい。水の上は気温が違うさぁ、これから東京湾に躍り出るぞ!っと思ってたら、船は本流に出たところでステイ…ん?何やってんの?と思ってたら、どうやら遅れてる人がいるみたいで到着待ちしているようだ。乗客一同っざけんじゃねぇ〜よ!と心中舌打ちの嵐だ。船を移動したのはマゴマゴしていると、みるみる内に潮位が低くなって船を出せなくなるから。しばらくするとボートが遅刻者という名の下手人を乗せてやって来た。”コイツかよ!遅刻すんなら来んじゃねぇ〜よ!海の藻屑にすっぞ!!”明らかに船内は殺気立っている。乗客全員の痛い熱視線を浴びながら犯人が乗り込む。というわけで皆さんキチンと時間は守りましょう!とりわけ日本人は時間に正確なので、その分時間に対して厳しいです。さぁ出発だ!船は馬力をあげて多摩川を下り、東京湾の真ん中を目指す。途中、羽田空港と川崎市を結ぶ「羽田連絡道路」の建設中の橋をくぐるが、この橋ももう完全掛かってるんだ!?東京オリンピックに間に合うのか?と思ってたんだけどコレなら間に合うと思うが、そもそもオリンピクやるんかな?ってやるんだろうな〜今回の東京オリンピックほど国民に歓迎されないオリンピックも無いだろうな…歴史に残る不名誉な平和の祭典として未来永劫刻まれるんだろうて。橋の名前を募集したらしいが、いまだに発表されてない。多分オリンピックのタイミングに合わせて公表するセコい作戦だろう現場までは少々時間がかかるのでおやつタイム。さっそくオヤツを頬張る。船に乗るとやたらお腹空くんだよね〜モグモグしながら釣座に寝そべって空を眺める。オッサンは釣り場に向かって寝転がるこの時間が至福のひととき。空が広いなぁ〜今日は予報に反してお日柄も良く…なんて思ってたら、エンジン音が静かになった。どうやら現場に到着したらしいが、起き上がったら結構な強風と波が立っていた。中の瀬に到着するが状況は一変フッ…、世の中そう甘くはないぜ!強風と高波と雷雨と釣りの記事なのにここまで釣りの話をしないというのも酷い話である。ここまでくだらないお話にお付き合いしていただいて申し訳ないです。まぁ、たいして書くこともないもんだから伸ばすだけ伸ばしてるんだけど、とりあえずは釣りの話でもしよっかな!オッサンの期待虚しく、予報通りの強風が吹き荒れている。空は怪しく曇り始め遠くの方は既に雨が降ってるようで、空と海の間に灰色の霧がかかっている。「始めてください!」さぁ開始じゃ!なんだけど、今更ながらエサを付けてないのに気づいた。呑気に寝てないでちゃんと準備しておけよ!っというご指摘、ごもっともでございやす。慌ててイソメを付け始める。上針は見せエサなのでエサ持ちの良い頭からの刺し通しで、下針には針掛かりとシロギスへのアピールが良い尻尾方向の下半分を付ける。エサ付けは釣果に直接影響するので、イソメが直線になるように丁寧に取り付け。遅ればせながらオッサンもシロギス釣りに参加させて頂く。リールには新しく0.4号のPEラインを巻いてるんだけど、どうなんだろう?この細いラインで極力水の抵抗をおさへ、僅かなキスのアタリを逃さない作戦なんだけど、少々細すぎる気がしないでもない。一応、ラインをスプールに巻いてる時に強度実験で指に巻いて引っ張ってみたんだけど、全然切れなくて、細いから指が切れて落っこちやしないかと怖かった。PEラインに傷さえついてなければ、人が引っ張ったくらいじゃ〜切れないもんだろう。チョイ投げでスルスルと仕掛けが落ちてゆくが、風が強い時ってラインがかなりフケるんだけど、それほどフケなかったから0.4号の効果もあるんだろうて。着底したんだろうけど、風と波の影響でハッキリとは分からない。ロッドを立て、ラインをあまり張らないようにゼロテンションよりも緩めでアタリを待つ。事前情報によると、シロギスの喰いは悪く居喰い系で明確なアタリが出ないようなので、しっかりと喰わせるためにラインを張り過ぎないよう気をつける。誘いも大きくズラすのではなく、ス〜っとオモリを移動させるようにスローに小さく。聞く時もスローに低くという感じで、とにかくシロギスがエサを追わない前提で僅かなアタリを拾う釣り方。出遅れたオッサンを尻目に両隣りではポツポツとシロギスが上がる。かたやオッサンにはアタリひとつ来ないぞ。アレ?何か間違ってる?こんだけ気を使った釣りをしているのに、お隣りさんときたら普通に派手な誘いと聞きで釣り上げてるではないですか!?疑問を感じながら入れ直そうと上げてみると、アカクラゲの触手がタップリと絡まっている。フッ…、コレじゃ〜キスも喰ってこないわな。スポンジで丁寧に触手を拭き取り、再度投入。強風と波で揺れまくる足場の中、なんとかアタリを取らねばなんだけど、海底も荒れてるのかオモリの挙動がよく分からん。なので、オモリを15号→20号にチェンジ。すると良い感じに分かるようになった。すぐにアタリあり!アワセると掛かった!懐かしいシロギスの心地よい引きが伝わって来て、上がったのは良型。2021年最初のシロギス。ありがとう!ここから挽回じゃ!っと次のアタリでも掛けるが何やら違和感が。キスじゃなさそうで良型のイシモチかな?と思ったら、ナイスサイズのアジだった。豆アジサイズなら即リリースだけど、このサイズなら良いお土産調子に乗ってきたかと思われたがそう甘くはなく、アカクラゲの猛攻を受ける。赤い触手が付いてると何も喰ってこなくなるので、無駄な時間を取られる。おまけに時おり雨も降ってくる始末。強風と高波は覚悟の上だが、この雨は勘弁してよ!ザ〜っと降ってはカラリと晴れる不安定なお天気。小さなアタリを感知するには風と揺れは大敵で思うような釣りにならん!悶々とした釣りが続き、忘れた頃にポツリと釣れる程度。時が経つにつれ、風は強くなる一方。たまらず船長が風影に移動を決断。キャビンに避難し損ねると雨と波しぶきを喰らいまくる富岡沖や本牧など風を避けるポイントを転々として拾ってゆく。横須賀では護衛艦「いずも」が見れた。アレって「いずも」だよね一応”護衛艦”と謳っているが実態はさにあらず!最初はヘリ空母という位置付けだったけど、最新鋭ステルス戦闘機F35Bを艦載機として運用できるよう「空母」に改修し、その正体は洋上の航空戦力の基地であり高い対潜水艦戦の能力も備えた『攻撃型空母』である。「専守防衛」のスタンスの日本としては、攻撃型とはアナウンス出来ないため現実と名目のミスマッチ。でも海上自衛隊も戦闘機運用の実績がないし、航空自衛隊も艦載機訓練なんてやったこともないだろうからパイロットの育成には相当な時間がかかるんだろう。何よりも日本は何でも縦割り社会だから、海上自衛隊と航空自衛隊の共同運用なんて上手くいくはずもない。こう考えると、攻撃型空母と呼べる実力を兼ね備える戦力には程遠いか…結局は莫大な金だけ掛けたハリボテを作ってるに過ぎないのかな。この頃になると雨も激しく時おり雷も響く雷雨になった。強風は風影に来れば防げるものの、雷だけはどうしようもない。海上の船は雷にとっちゃ〜良い標的。たとえ直撃を免れたとしても、近くで落雷があれば水中拡散されて船も人もヤバくなる。車のように落雷対策が施された安全なシロモノではない。大型船ならともかく、FRP製の遊漁船なんてひとたまりもないだろうて。っという訳で、船長判断にて緊急避難にて納竿。シロギス10匹とアジ1匹というトホホなシロギス釣行なのでした。フッ…、こんなもんだよ人生は今までの経験上、天気予報は良くない方に外れるくせに風予報は外れないというのがオッサンの実感。本日はこの通りになり、強風&高波&雷雨という地獄の三重苦のシロギス釣行なのでした。でもシロギスを捌く手間が少なくて良かった、というのは負け惜しみにしかならんな。シロギスは天ぷらにアジはなめろうとして、どちらも美味しく頂きました。次こそは良い釣行になるといいな〜
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