ハゼ釣り用の中通し手バネ竿を買った
ハゼ釣り用の中通し手バネ竿を買った!オッサンち界隈は東京湾奥だけど、海浜部が近いからか釣具屋さんが何軒かある。っていうか、あった。個人商店や誰もが知ってる全国展開のチェーン店やら。んがしかし、ここへ来て立て続けに個人商店の釣具屋が姿を消しつつある。コロナの影響で商売が立ち行かないのか?と思われるかも知れませんが、さにあらず!飲食店や旅行業界を筆頭に、多くの業界が厳しいこのご時世ではありますが、その一方では空前の売上を記録!という業界もある。ネットを利用した通販系ビジネスやゲーム業界、食品でも調味料・インスタント系は好調らしい。つまり巣ごもりに必要なモノに関係する商売は、かなりオイシイ状況らしい。一方が悪くても他方はウハウハというのは、いつどんな状況でも成立する世の中の理。それは例え厳しいと言われる業界の中でも、知恵と工夫を振り絞り、決断と実行力で好成績をキープする企業もあるんだから、「世の中が悪い…」と諦めずに考え続ける事が肝要だとつくづく思う。巣ごもり需要の他、他者と接触しづらいという理由でアウトドア系もなかなからしい。分かりやすいのがキャンプ。もともとキャンプブームが起きつつあったけど、コロナの影響で三密を避けられる非日常体験という理由でかなりのニーズがあるらしい。オッサンもジュニア達がまだ小学生くらいの時は、仲の良い友だち家族達とキャンプに勤しんだ時期があった。テントやらキッチングッズやらのアウトドアアイテムを買い漁り、屋外にて何をするわけでもなく、ただダベリ、力なく笑い合い、意味もない時間を弄ぶ。何もしない時間を贅沢と表現するならばそ〜なんだけど、もっと”何か”があっても良かったのかな?と今更ながら思う。まぁ、あの頃は若かったから、そんな持て余す時間を無駄に感じなかったけど、人生の残り時間もカウントダウンを迎えている今現在。例え今キャンプに行ったとしたら、時間がもったいなくて、せわしなく何かをし続けるだろうとも思う。一般的に若い頃は忙しく動いて、歳をとるとノンビリみたいなイメージだけど、実際は全く逆で、年寄りの方が焦って何かをする事の方が多いと思う。ノンビリしてるように見えるのはスピードがトロいからそう見えてるだけで、内心はかなり焦って事にあたっているハズだ。問題なのは本人は若い頃の記憶で動いてるんだけど、実際は身体が言うことを聞いてくれないから、気は焦ってるんだけど行動が愚鈍な事。短気な高齢者がくだらん事件を起こす要因は、そんな焦りが引き金になってるんだと思う。キャンプに話を戻す。昨今はキャンプの他に「グランピング」なるものもある。グランピングとはキャンプの豪華版で、宿泊もテントとは言うものの、そこら辺のホームセンターで売ってる貧素なもんではなく、豪華なパオみたいな簡単に建てられそうもないシロモノ。中には寝袋ではなくベッドが配置され、電源は当然ながらエアコン完備もあるほど。食事も全ておまかせで準備されていて、食材も豪華絢爛!コレをキャンプと呼ぶのかは紆余曲折を要するが、そこまでしてアウトドア体験したいもんかね?決してお安くない金を払うんだから、いっそのことグレードの高いホテルや旅館でいいんぢゃね?ここ最近では、折りたためるいすを持って近所の公園や河川敷でのんびりと過ごす「チェアリング」なるものもある。外出を控えたコロナ禍で、遠出をせずに自宅や身近な場所でアウトドアに親しむ人が首都圏で増えているらしい。確かに!オッサンが夏場に通ってるハゼ釣り場は公園の中にあるんだけど、今みたいな季節外れのハゼ釣り場なんて人がいなくて静かだから、こんなチェアリングな人達をチラホラ見かける。「ソロキャンプ」はオッサン時代にもあったんだけど、今現在ほどメジャーな言葉ではなかった。ソロキャンプもコロナの影響でブームらしいが、コレも考えものである。都会の喧騒を避けてキャンプ場にやってきた一人のキャンパー。まだ初心者クラスなので設備の整ったオートキャンプ場を選んだ。周りはファミリー層ばかりで、みんなワイワイ楽しそうにアウトドアを謳歌していた。そんな中、大衆を尻目に孤独を噛みしめるMr.ソロ。「キャンプって子供の情操教育に良いらしいからね…」微笑ましくファミリー達を見送るソロだが、ファミリー側からは怪訝な目で見られるばかり…そんな痛い視線も日が暮れれば避けられる。焚き火を見つめながらホットウイスキーをすする。この時間が至福の時だ。昼間の喧騒とは打って変わって、夜は静かに更けてゆく…心地良い目覚めだが、昨晩少し飲みすぎたのか遅めの朝。テントを出ると、周りのファミリー達は既にブレックファーストが終わった頃だった。ふと見ると、昨日は無かったあるモノに目が留まる。長く使おうと、大枚はたいて買った自慢に思ってるヒルバーグのブラックレーベルのテントに怪しいシミが!テント上の木から朝露が落ちてきたのか?そう思いたいが、そのポジション、その形状、その色合い…小水、いばり、ししetc、etc…。表現は変われど犬のシッコに間違いなし!しまった!このキャンプ場にはドッグランも併設されていた!気づいたときには既に時遅し。いくらヒルバーグが20,000 mm/196 kPa (ISO 811)の耐水圧に耐えられるとは言え、シッコは気分が悪い。都会ならシッコの後には水をかけて処理するが、ココは大自然の中。エチケットの水ボトルなんて持ち歩かないのだろう、シミは犬がしたそのままの形で残されていた。「クソ飼い主め!」犯人を探しながら周りを見渡すと、トイプー、チワワ、ミニダックス、訳の分からんMIX犬…昨日は気にならなかったが、かなりのファミリーが飼い犬を連れてきてやがるので、犯人なんて分かりゃしない!「もう二度とキャンプ場になんか来るもんか!」こうしてソロは大自然の奥へ奥へと目指すのでした。しかし、一人というのは危ないですよね。ソロキャンプブームなので、女性一人でも楽しめる安全なキャンプ場も増えているから、そういう専用の場所であれば大きな問題なさそう。でもキャンプ場ならともかく、誰もいない山林となるといくら大ベテランの本人が気を付けていたとしても、人外のモノに出会わないとも限らない。また怪我などのトラブルがあっても、電波が届かなければ助けを呼ぶことさえもできない。しかし、ある一定数は大自然のボッチを求めてしまう。このようにレジャーとは上級になればなるほど危険と向き合い、より高度なリスクに身を置こうとする。誰も味わったことのないシビレを求めて…『バーチャル自殺』それが上級レジャーの正体なのである。コレが江戸前ハゼ竿だぁ!?いつものように話がそれて申し訳ないです。釣りに話を戻します。釣りもアウトドアなのでブームと言えばブームで、釣具屋のオヤジ曰く「けっこう儲かるんだけどな〜…」しかし閉店の理由は後継者がいなから、らしい。よくニュースなどで、老舗の個人商店が惜しまれながら”半世紀の歴史に幕を下ろす”なんてやってて、閉店とアナウンスした途端に行列ができるのをやってたりする。行列客のインタビューでは「昔からあったのに寂しいですぅ!」なんて言ってるけど、「そんな事言うんなら普段から買えよ!」といつも思う。日本人って無くなるってなると手に入れたくなる民族らしく、度々こんな閉店セールの行列現象が起こるけど、「寂しい」なんて言うくらいなら普段から売上に貢献しとけよ!まぁ、日本人のこんな習性を逆手に取った閉店セール商法もあるから、気を付けなあかんね!そんな訳で近所の釣具屋さんが閉店セールを開始。近所だし、いろいろお世話になった(っていうかほぼイソメしか買ってなかったけども…)お礼として少しでもセールに協力しようと思った。んがしかし、ハテ?何を買ったらいいんだろう?いくらセールと言えども、使う予定がないアイテムに手を出すのは金の無駄だし…そりゃ〜ハゼ用の和竿とか、他の釣りモノでももっとグレードの高いアイテムがあればいいな〜とは思いますよ!でも、それほど回数行くわけじゃない釣りモノに、ハイスペックなアイテムはいらんでしょ!!そもそも先立つものが無いもんで、和竿なんて夢のまた夢…Dream again dream!そ〜考えると、手頃な値段で欲しいアイテムが浮かばない。釣り仲間にはこのセール期間中に通い詰めていた輩もいて、「もう何万円も使っちゃったよ!」と嬉しそうだった。こういう輩がいるから閉店セールビジネスが成り立つんだろうな〜んで、そんなビジネスに対するリアクションが薄いオッサン。少々思案するが、やはりダントツに回数行くハゼ釣りアイテムの方向にしぼる。となると、やはり竿になるのかな…しかし、竿はひと通り持ってるし…煮え切らないオッサンだったが、購入を決めたのはナゼか中通しの手バネ竿。今までのハゼ竿といえば振り出しののべ竿ばかりだったので、趣向の違う竿をひと振りくらい持っていても良いだろうて…更には一度、ハゼ船にも乗ってみたいとも思っていたので、その時に使えればいいな〜っという理由でもあった。ハゼ船といえば『練り船』練り船とは、時代劇に出てくるような手漕ぎ舟で繰り出す風流な釣りものなんだけど、もうこの練り船を操る船頭さんもほぼいないとのこと。まぁオッサンには練り船なんて敷居が高いので、普通の釣り船でいいや。本格的なハゼの伝統釣法ともなると、二本の中通し和竿を両手で操り、ポイポイとテンポ良く釣ってゆくらしい。釣り上げたハゼを入れるのもビクではなく、酢飯を作るような木の桶でなんとも風情豊かな雰囲気。そんな豆知識を頭に入れつつ、購入した竿がコレ↓中通しの手バネ竿だけど、カーボン製の振り出し竿。しかも二本ではなく予算の都合上、一本しか無い。江戸情緒の風情も風流もないセレクション。まぁ、しょうがないっスよ!以前、このブログで釣り仲間の竹製の中通し竿の修理をご紹介したけど、アレを見ると和竿って手入れとかトラブルとか面倒臭ぇなぁ〜っと思った。その時の記事はこちら↓『祝!開通 中通し手バネ竿が詰まったらしい』そもそも、先立つものがないんだから、背に腹は変えられんにょ!そもそもオッサンは器用でないから、二本竿の操作ともなると忙しくて、気ばかり焦って釣りを楽しめないので、一本竿でノンビリと…のノリだ。まずは竿の基本データ。大森忠商店『江戸前ハゼ竿3.0』○全長:2.9m○継数:4本○自重:72g○仕舞:86cm○オモリ負荷:2〜3号○材質:カーボン製気になるお値段は”仕入れ値”らしいが…竿袋と道糸を通す針金も付属『江戸前』の表記がカッコいい!てやんでぃ!手バネ竿の象徴。糸巻きの角がついとる!当然ながら道糸を通す穴が空いている竿中が空洞になってるんだから当然なんだけど、竿先はちょっと太くて硬めになっているけど、想像よりも柔らかかった。まぁ、ハゼ釣り用だから硬すぎるもダメだろうて。グリップは握りやすいし、竿のバランスもちょうど良い感じなので、長さの割に軽く感じるんで、気になっていたアイテム。「竿中とおる君」って…”高級”形状記憶合金!と謳っていて必須なアイテムではあるんだろうけど、ネーミングのやっつけ感とのギャップがオッサンのツボを刺激する。ハイテク素材を使用しているらしいが、「ハイテク」という表現が昭和を感じる一品。メーカーのHPにもハイテク素材としか書いてないので企業秘密なんだろうけど、手術とかでカテーテルにも使うみたいだから、テフロンとかの合金なんだろうな…付属していたのは、全長1.5mで線径0.3mmだったけど、コレだけでも千円位するのね。なぜか巻き爪治療に使っているという口コミが多くて、多目的なとおる君なのでした。謎のハイテク素材製のとおる君。専用ケースは付いてない片方は輪っかになっていて、こちらに道糸を通すらしい試しに手元方向からとおる君を通してみるが、やる前からの疑問。「コレって絶対に長さが足りないよね?」手元の穴からとおる君を入れてみるが…何も知らないオッサンは、竿を目一杯伸ばしたままとおる君を入れていたのでした。「あ〜、竿を縮めてから入れるのか…」そして無事に竿先からとおる君登場!とおる君出てきた!しかし、ここで新たな疑問が生じる。「コレって道糸を通したまま竿を縮められないよね?」そう!手元の穴部と縮めた竿のブランクがかぶるので、道糸を通したまま竿を収納出来ないということになる。つまり、釣り糸を垂れる直前に毎回とおる君で道糸を入れる作業が必要になるのか!?穴と竿が被るから道糸が引っ掛かるよね!?面倒臭え〜!オッサンのいつもの面倒臭い病が発症し、釣りをする前からブルーになるのでした。まぁ、コレは何かやり方を考えるとしよう。ついでに、この竿専用の竿入れも作った。付属の竿袋もあるけど、布製なのですぐに汚れるし、破れやすい。なので、オッサンはいつも竿入れを自作しています。使っている素材は、『ナイロンオックスフォード』という撥水素材。防水素材もあるけど、それだとゴワゴワしすぎて小さな竿入れを作るには不向き。竿入れはいつもこの素材で作っている特に必要ないけど、ホックでパチン!と閉まるようになってるちなみにオマケで中通し用の道糸をサービスしてもらったが、2号の太さはちょっと太すぎるかな…1,600円もするのね!ついでにロッドキーパーの『SUPER受太郎』も!ついでに船釣りで必須のロッドキーパーも買った。今回はあくまでハゼ竿用なので、シンプルな簡易版をチョイス。ロッドキーパーではお馴染みの第一精工の『SUPER受太郎』釣具アイテムのネーミングって、どうにも考えさせられるが…何が”SUPER”なのか知らんが…取り付け幅に種類があるけど、船で使う前提なので厚みがある方を選びました。この場合は大は小を兼ねるハズ前後左右に角度調整可能コレはラインフックだろうな脱落防止レバーが付いているタイプを買ったんだけど、口コミによるとコレが邪魔になるらしい。しかし、どういう訳かオッサンが買ったときはレバーが付属している方が安かったので、コッチになった。このレバーがどういうふうに邪魔になるのかは謎付属品はコレクランプネジのハンドルに取り付けてクルクル素早く回せるように、というアイテムらしいが、こんな程度の作業を惜しむほど時間が無いもんか?そんなに焦らんでも…この部分が広いから船でも使えるだろうてココは板か何か挟まないと船が傷つくね台座はこういうふうにも取り付けられるヨシ!コレで準備万端だ!!後は実釣あるのみだが、いかんせんこの竿が登場するのは秋頃からだろうから、かなり先の話だ。それまでにモチベーションが保てれば良いのだが、飽きっぽいオッサンには自信がない。たぶんその頃にはこの竿の存在すら忘れてるだろうて…
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