2020年7月5日。2020年夏シーズン4回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園(はぜつき磯)天気:曇り時々晴れ釣行時間:6時00分くらい(潮位:178cm下げ2分)~9時00分くらい(潮位:57cm下げ7分)大潮釣果:マハゼ25匹(6cm~11cm)
竿:2.0m 道糸:ナイロン0.8号 ハリス:ナイロン0.6号ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さエサ:ボイルベビーホタテハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
まぁ、なんですよ…
ご覧の通りの釣果でございまして、やはり釣れない時はな~んも書くことがなくて困る、というのがいつものパターン。
しかし、こちとらもお客様商売って、別に商売してるわけじゃないんだけど、頑張ったけどダメでした…では今どきの小学生の言い訳にもならんだろう。
社会の底辺で食いつないでいるとは言え、”一応”社会人の端くれなので、この記事も何とか水増せな、片手ほどはいると思われる読者も納得しないだろうて。
まぁ、どんな釣果だろうが、納得させるほどの内容は微塵も無いんだけどサ!
先週先々週と雨天の釣行でそこそこは釣れたんだけど、オッサン的にはびしょ濡れになったり、カッパを着込んだりと厳しい状況でのハゼ釣りだった。
今週こそ晴れてくれ~っと、神社の御神木にてるてる坊主を五寸釘で打ち込んでおいた。
そんな丑の刻参りお天気Ver.が効いたのか、本日は晴れ間も見えるお日柄。
「ヨシ!今日は釣れっぞ!」
いつもはほぼやる気の起きないハゼ釣りも、今日は珍しくテンション高く出発したのでした。
愛車を漕ぎながら今日はどこで釣り糸垂れよう?と悩んでいた。
釣果を確実に求めるなら【夕やけなぎさ】で間違いないが、先週は【はぜつき磯】もけっこう感触が良かった。
型も良かったし、何よりもハゼ釣りしてまっせ~の気分が味わえるのが【はぜつき磯】だ。
落とせば自動的に喰ってくる【夕やけなぎさ】だと、釣りしてる感がイマイチなんだよな~
ブツブツ言いながら移動していると【はぜつき磯】が見える橋に来た。
もう7月に突入したので、ハゼ釣りシーズンinと決めつけても良い頃合いだろうが、思ったほどハゼ釣り人はいなかった。
「まぁ、コッチよりも【夕やけなぎさ】の方がハゼ釣り場としては人気だから、こうなるか…」
7月なのにハゼ釣り人が少ないな…
少ないとは言え、コッチでこの人出ということは【夕やけなぎさ】の方は結構いるなと思ったので、本日の釣り場は【はぜつき磯】に決定。
釣り場脇の縁道を移動してると、知ってる顔もちらほら見える。
いつものポイントに到着するとある人物が既に釣り糸を垂れていた。
この御方、このブログに度々登場するお笑い芸人風のハゼ釣り師。
その姿もお笑いなら、トークもお笑いなキャラクター。
会話するのは面白いんだけど、話が長くなることが多々あるのが玉にキズ。
一瞬オッサンの身体が止まるが、何せオッサンのハゼ指定席付近にいるもんだから行くしかない!
サツがてら釣れ具合を聞いてみると「朝イチは良かったけど、今はアタリが止まっちゃいました!」のレスポンス。
ダヨネ~!
オッサンはよくこのセリフを頂く。
オッサンは朝早く起きれない上、チンタラやってるもんだから、釣り人としてはスタートが遅い部類に入るだろう。
朝マズメという言葉があるように、早朝は釣りのチャンスタイムというのは常識だけど、起きれないじゃん普通は!
しかもハゼ釣りでそんな早起きする価値あるか!?と常々思っているので、無理に早起きしません。
だもんで、チャンスタイム後にチンタラやってくるもんだから、しょっちゅうこのリフを聞くハメになる。
張りきって釣り場に来た割に、世間様とのギャップをヒシヒシと感じるオッサンなのでした。
荷物を下ろしキョロキョロしていると、芸人さんの反対側にも知ってる釣り師がいた。
よくよく眺めると、現在の【はぜつき磯】には知ってる顔が多かった。
「やっぱりコッチの方が釣りが面白いもんな~。釣りを知ってる人はコッチに来るよね!」
無意味な仲間意識が芽生えるオッサン。
釣り人は少ないけど知ってる顔は多い
ヨシ!すぐに釣りはじめて挽回じゃ!!ということは全く無くて、いつものようにチンタラし始める。
まずはエサのベビーホタテの解凍作業から。
エサが凍ったままだと釣りできないでしょ!
その間にオッサンのガソリン補給。
昆布おにぎりと塩梅天然水。いぶし銀なチョイス
モグモグしながら周りの釣れ具合を眺めるが、「全然、竿上がんないな~」
でもまぁ、オッサンは周りのことはあまり気にしてなくて、実際に自分がやってみなくちゃ分からないというのがオッサンのスタンスである。
ガソリン満タンになったところで、さて始めますか!
その日の調子は一投目で決まることが多いので、一投目は結構気を使う。
ホタテを少し大きめに付けて、丁寧な軟着陸を意識して放り込む。
すると!
し~~~~んんんんん・・・・・・
どこに落としても全く音沙汰なし!
アタリのひとつもない!!
出たよ!この釣り場のヘソ曲がりなところ!
この【はぜつき磯】は良い時はサイズも数も出て楽しいんだけど、悪い時はトコトンだめになる。
先週良かったから、もっと条件の良い今週はもっと良くなるかと思いきや、この体たらくである。
それでも丁寧に探っているとたま~~~にコツン!と小さくアタってくる。
そのアタリからどう見ても10cmにも満たないサイズなんだけど、あっちから勝負を仕掛けてきたからにゃ~こちらも見逃すっちゅう訳にもいかんわな!
やはり渋い時は喰いも浅いもんだからハリ掛かりしずらい。
2回掛からなかったけど、3回目で仕留めた。
やっぱりこのサイズ
今日はこんな釣りになるな…
とにかく丁寧に探しまくって、アタった奴は決して見逃さないというゴルゴ13のような釣法。
いつもは5秒くらい止めて、アタらなければ数cm動かして止めるを繰り返すけど、今日は10秒以上喰わせないとエサを突いてこない感じ。
しかも動き出しはチョン!だと、ハゼがリアクションバイトしてこないから、ソ~っと引きずるようにすると咥えてくる感じ。
エサのサイズもいつもなら喰ってくるサイズだとハゼの決心が付かないようで、いつもよりも少し大きめに付けなきゃならない。
いつものサイズはコレくらいだけど、今日は…
ハゼが見えてるわけじゃないからオッサンの想像なんだけど、ハゼはエサの目の前までは来ていて、口にするかどうか迷っているハズ。
魚にはハリスもハリもしっかり見えてます。
普段は滅多にありつけない釣りエサというご馳走を目の前に、その違和感たっぷりなエサを口にするかどうかを決断するのか…
喰いが良い時は争うように喰ってきますが、今日みたいに渋い時はなかなか咥えようとしない。
こんな時はこちら側で誘いをかけるのですが、その誘い方も一概にはいかないのが、釣りの難しくも面白おかしいところ。
今までの拙い釣りでのありとあらゆる技術を駆使して、デューク・オッサンは一匹一匹とハゼを仕留めてゆくのでした。
しかし、なかなか喰ってこないマハゼに対していつも元気なのがコイツ↓
ダボハゼ!
本当このダボハゼって奴ぁ、いつでもどこでも元気である。
コッチが小さなアタリを必死に捉え、神経使って釣りしてるっちゅう時、繊細なマハゼを蹴散らして横から無神経にバクッ!と来る奴。
その名はダボハゼ。
ダボハゼは通称で本名はチチブとかドロメとかなんだけど、そう呼ばれることはほとんどなくてダボハゼ…
「ダボ=あふぉ」という意味でディスられてしまう存在な奴なんですが、キチンと存在意義はありまして。
このブログのどこかに書いた記憶があるのですが、ダボハゼの卵はマハゼの大好物。
故にダボハゼが多いところには、マハゼも多く生息している一蓮托生な存在。
ダボが多いということは、マハゼも多く生息できるということです。
本来なら歓迎すべきダボですが、こちらが真剣に釣りしてるって時に横槍入れてくんじゃね~!
っというわけで、頭では分かっちゃいるんだけど、やはりジャマな存在だったりします。
ダボハゼと戯れ、奴が釣れる度に遠投!
そんな事をしていると遠くから釣り船がやってきた。
「もうそんな時間か…」
今日は集中しているからか時間が経つのが早い。
人によってなんだろうけど、オッサンは釣れてるときよりも釣れてないときの方が時が経つのを早く感じる。
船の立ち波で水が濁る。
ひゃ~!水がぁ~!!
ちょうど一時間のタイムアタックが終了。
一時間で17匹の釣果が厳しさを物語る。
厳しいね~
今日はお日柄も良く、釣り船も多く出るだろうと長めの休憩タイムを覚悟する。
芸人風釣り師と釣果の報告会をするが、やはり…
お互いを相憐れみつつ、お互いの傷に塩を塗り合うという『正司敏江・玲児』みたいなどつき漫才のノリ。
世間では、お笑い第7世代とかで「平和な漫才」という否定しない漫才がもてはやされている。
昨今のお互いツッコまない人間関係という時代背景を象徴しているようで、オッサンには気持ち悪い。
やはり人間関係にはボケとツッコミは大事で、そんな関係にこそ本物の信頼が生まれるものである。
しかし時として、ツッコミすぎて相手に深い傷を負わせてしまう事も多々あり、ソコらへんの加減もなかなか難しいのが人間関係。
相手をよく見て、どこまで突っ込むべきか…
頭を叩く程度でおさめるのか、ハリセンまでは許されるのか、果ては飛び蹴りまでいけるのか…
このさじ加減が難しく、オッサンも人間不信まで踏み込んでしまうことも多々あり、反省すること山のごとしである。
しかし、そんな程度で壊れる関係なんぞさっさと壊れてしまえ!というスタンスなので、いきなりドロップキック一発かましてしまうことも多々あり。
なのでオッサンに喰らった多くの方々に、この場をお借りしてお詫びいたします。
もうとっくに釣り船は通り過ぎているが、漫才タイムは終わらず…
時間延長しての第二幕。
ネタはテレワークという昨今のホットな話題に突入し、漫才しに来たのかハゼ釣りに来たのか怪しい雰囲気になった所で閉幕。
ハゼ釣りに来たのを思い出す。
たぶん【夕やけなぎさ】に移動すれば数は上がるだろう。
でも小ハゼばかり釣ってもすぐ飽きるだろうて。
しかし、今日はこちらでも変わらない小ハゼばかりだから、移動すべきでは?
いやしかし、もしかしたら船の刺激でハゼの活性が上がったかもしれないぞ!
いやでも、周りの釣り人の様子からもダメが継続しているのは目に見えている。
いやしかし…
煮え切らないオッサン。
結局、移動するのが面倒くさいのでそのまま続行だが、期待虚しく、ハゼの釣れ具合はちっとも変わらないのでした。
ポツリポツリとは釣り上げるが、相変わらず事態に変化なし。
もうこの頃には諦めの境地で、「このブログでどんな言い訳しようか…」が頭をグルグル回る。
芸人風も遂に心折れたようで「あっち(夕やけなぎさ)に移動します!」と去っていった。
まぁコレじゃ~そうなるわな…
オッサンももう希望は捨ててるんだけど、動くのがメンドイ。
しばらくは続けてたんだけど、仕掛けを根掛りロストした所で遂に心が折れた。
もう帰ろう!っと思ったけど、ちょっとだけ【夕やけなぎさ】の様子を見ていこうと移動開始。
【夕やけなぎさ】に来てみると、既に常連たちは帰った後で釣り場にいるのはファミリー層とまだ諦めきれないハゼ釣り人がいる雰囲気。
この時間だと客層がガラリと変わる
朝方【はぜつき磯】にいた釣り師達もチラホラ見えたので、冷やかしで釣果を聞いてみるがアタリも無いようだ。
せっかく来たのでオッサンもちょっとやってみることにした。
まぁ、いつもよりはアタリが遠いがそれでも喰っては来る。
喰ってくるんだけどメダカサイズばかりで、つまらないのですぐにやめた。
このサイズじゃ~なぁ…
本日は3時間程度とオッサンとしては頑張ったんだけど25匹という貧果。
いや~厳しいっす!
今日はせっかく良い日だったんだけど、人間にとっては釣り日和でも、ハゼにとっては食べ放題では無かったんだろう。
正直、釣れる釣れないの加減は未だに分からない。
たまに聞かれるんだけど、オッサン程度には釣り糸を垂れるまでは分からないというのが正直なところ。
コレが名人達人クラスなら分かるのかな?
オッサンの中ではその上が『魔人』なんだけど、魔人クラスの人は滅多に見かけない。
このクラスは本当に釣れる時にしか釣りをしないので、釣り場でも滅多に見ることがない。
オッサンは週イチでしかも休日オンリーの釣りだから、魔人に会う確率は数年に一度あるかどうかだ。
一度、魔人が釣りしていた時があり、お声を掛けさせていただいて質問してみた。
「どんな時が釣れるんですか?」
釣りをする人なら誰もがその真理を知りたいだろう。
その難解な質問に対して、魔人に御拝答頂いた。
『家から見る空で、釣りをするかどうか決める!』
ぐうの根も出ない御高説だった。
オッサンのような凡人には全く理解できない御言葉。
それ以上の解説はとてもお伺いできない雰囲気だったので、そのまま御言葉を飲み込んだが、未だにその解釈は出来てないオッサン。
恐らくは風向きや強さ、湿度や天候などが関係するんだろうけど、もしかしたらそんな目に見える要素ではないのカモしれない。
『いちばんたいせつなことは、目に見えない』
星の王子さまのキツネのセリフだが、難しい物事に対して体よく蓋をする賢いリフである。
オッサンがあの言葉を理解し、あの域に達する事が出来るだろうか?
次に会ったらもうちょっとツッコんでみたいと思っているが、今度いつ会えるやら…
っていうか、かなりの御高齢だったので、御存命かどうかや怪しいものである。
謎の言葉を残し、この世を去った魔人。
まぁ、どこかで生きてるかもしれないけど…
きっと魔人に言わせると、今日はハゼ釣りの日ではなかったということだ。
こんな日に釣りしてるとは、オッサンもまだまだ素人なんだろうな~