2020年11月29日。2020年28回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:「秘密の花園」(KL-@)※釣り場は諸事情により場所は明かせません。申し訳ないです。天気:曇りのち晴れ釣行時間:7時30分(潮位:150cm下げ4分)〜11時30分くらい(潮位:100cmほぼ干潮)大潮釣果:マハゼ16匹(17〜20cm)
竿:ベイシックジャパン「行雲流水」1.5m道糸:ホンテロン2号 ハリス:ナイロン1号 ハリ:袖スレ5号オモリ:丸形1号エサ:ミミズのちジャリメハリス3cmの中通し遊動仕掛け
ハゼ釣りにはエサが必要である。
中にはハゼクラとか、パワーイソメみたいな疑似ワームを使う方法もあるにはあるが、モノホンの餌にはかなわない。
なので、ハゼが食べられる釣りエサは必須になる。
暇つぶしでたま〜にハゼ釣りでもしましょかね?程度ならバイタルアイテムとして無意識に買うだろう。
んがしかし、オッサンみたいに何を間違ってか毎週のようにハゼ釣りなんぞに通ってると考えてしまうのである。
エサ代って結構な出費だよね…
夏ハゼ釣りならお安いベビーホタテで済ませるが、この時期の穴ハゼ釣りとなるとアオイソメはマストで、ここしばらくオッサンが凝っているジャリメともなるとエサ代はことのほかだ。
また、例年のように1回の穴ハゼ釣行で10匹も釣れない程度ならイソメ1パックで2回釣行くらいはもつが、2020年は釣れてるもんだから毎週のようにエサをゲットしなければならない。
んじゃ〜10匹釣ったら帰ればいいじゃんかよ!それならエサも余るだろうよ!!
そもういかんのである。
釣り人とは、釣れれば釣れるだけ釣りをしたい人種なのである。
釣れないのなら諦めもつくが、釣れてるしエサもあるなら釣り続行!
例えエサが無くなっても、まだ釣れるのなら現地調達してでも釣りをやりたい悲しい生き物だ。
社会の底辺で落ちてるジャリ銭をかき集めるように生きてるオッサンとしては、このエサ代問題はコロナ禍よりも深刻な大問題なのである。
釣りエサを買う度に軽くなってゆく我が財布を眺めながら、毎回いたたまれない気持ちになっていた。
釣りはやりたし!金は無し!
そんな葛藤を抱きながら、いろいろ思案する。
ここはやはり現地調達か!?
確かに常連には現場で調達している輩もいる。
夏のハゼ釣り場でゴカイをほじくっている奴を何度も見たことがある。
しかし夏ならまだ望みもあるが、こんな時期にはいないだろうから、実行してもたいして採取も出来ないだろうて…
そもそもリタイア世代なら暇な平日にでも出来るが、オッサンは一応働いてるのでそんなヒマはない。
少ない休日に釣りエサをゴソゴソやってるだけでその日が終わりでは、一体いつ釣りするんじゃ?
と思ってたら妙案が浮かぶ。
海がダメなら山がある。
ゴカイがダメならミミズがあるじゃまいか!
オッサンはやったことないが、ミミズでハゼを釣ったと幾度も聞いたことがある。
やってみる価値はある。
っという訳でズミミ様を捕まえに行くことにした。
幸いにもオッサンちの周辺には大きめの公園が多いので、そこら辺に行けばいるような気はする。
小さなシャベルとズミミ様を入れる箱を持って、いつものように仕事を失敬して公園へGo!
落ち葉が溜まった湿りがちな土のある公園の端っこに座り込んでゴソゴソやるオッサン。
傍から見れば、不審者が死体を埋めてる光景にしか見えんだろう。
もうこんな寒い時期だから難しいかなと思ってたら、ちょっと掘っただけでワラワラ出てきた!
中には地上に露出するとピョンピョン!跳ね回る元気な奴もいて微笑ましい。
どうやらミミズって年中無休らしい。
これだけ元気ならハゼへのアピールもバッチリだろうて。
とりあえず今回はお試しなので10匹ほど捕まえて小箱に厳重保管。
次のハゼ釣りが楽しみだな〜!
本日は今季一番の冷え込みらしいので完全防寒仕様にての出撃。
その甲斐あって、現場に到着する頃には汗だくになっていた。
まだ誰もいない本日の穴釣りポイント。
いつもならシーバス狙いのルアーマン達がいるのに、それすらもいない。
まぁ釣れてなかったもんな〜
まずは恒例の現場チェック。
本日は曇っているので狙うべき穴はイマイチよく見えない。
今日は大潮で、今現在ドンドン潮は引いてるのでスタートダッシュが決め手となる。
なので良さそうな穴はテンポよく攻めていきたいところ。
曇っているから穴はよく見えないな…
前回不調だったのは竿のせいという事で、使う竿を元に戻す。
前回ダメだったのは竿のせいだ!そうだ!そうに決まった!
んでズミミ様登場。
死んでないか心配だったが生きておられた!
10匹くらいのつもりだったけど20匹以上いて、ムキになって採取してたらしい。
コレだけいれば爆釣ぢゃね?
ズミミ様でちょっと心配なのは、陸の生き物なので海水に浸ると浸透圧ですぐにシナ〜っとなり、ご臨終する可能性大ということ。
活きエサなんだから水中でクネクネやってくれないとハゼへのアピールにならん!
穴ハゼ釣りは穴に入れたらすぐ勝負という釣りモノだから、ホンの30秒でもいいからクネクネしてくれ〜っと願うしかないのである。
ミミズで釣れるかは謎なので、まずは実績穴に落としてみる。
すると、すぐにクンクン!とマハゼのアタリが来た!!
喰ってくるじゃん!っと思いながら大きく引き込む本アタリを待つが、前アタリだけで音沙汰なくなった…
アレ?エサ取られたかな?と上げてみるが、ミミズはシナ〜っと伸びて付いたままだった。
どうやらミミズの先っぽだけを突いただけだったようだ。
やはりすぐにご臨終してしまうようでクネクネは持続しないらしいが、とりあえずハゼは喰ってくるようだ!
すぐにミミズをチェンジして同じ穴に落とすが音沙汰なし…
まぁ、よくありますよこんな事は。
その後も穴から穴へ落としてみるが、最初だけは突いてくるんだけど本アタリが来ないんだよな〜
そう言えば常連が突いてくるんだけどバク!っと喰わねぇんだよね〜って言ってたから、こういうことなんだな〜っと思っていた。この時までは…
そうこうしている内に仲間のH2氏とN氏がやって来た。
この二人は昨日もここに来てたから勝手知ったる我が家で、オッサンを尻目にさっそく釣り上げていた。
アレ?ダメなのはオッサンだけ?
するってぇ〜と、釣れない原因はズミミ様?
いろいろ思考を巡らせるが、そうとしか考えられん!
しかし、全く喰ってこないならともかく最初だけでも喰ってくるんだから釣れるハズだ!
せめて一匹だけでもミミズで釣り上げたい!と、この頃には意地というより雨乞いのような祈りになっていた。
ビチャ!二人の釣り師がハゼを釣り上げる音が聞こえる。
オッサンは海水でしなびたミミズを見つめながら思った。
「もうダメだ…エサを替えよう…」
という訳でエサをジャリメ様にコンバートする。
頼むぞジャリメ様ぁ〜〜〜!
するとすぐに本日の一匹めが上がってきた!
普通に釣れんじゃんかよ〜
これからがオッサン本番の穴釣り開始である。
がぜんやる気になったオッサン。
とは言え、やはり今季一番の冷え込み日で、もう以前のようにどの穴でもアタってくる訳でもない。
頃合いの穴でも何の音沙汰なしも普通にある。
もうこんな季節なんだな〜
でもアタリ穴は必ずはあって、めげずにアタリ穴を探し続ける者のみが良い思いをするのがこの釣りモノだ。
オッサンも嫌というほど知ってるので、何とかしてアタリ穴を探し続ける。
ポイントは何度も言うように人目に付かないところ。
入り口が小さくて見えづらかったり、陸側からは岩陰で見えなくなってる穴はアタリ率が高いです。
そんな穴からは何匹も上がってくる事も珍しくなく、今日はひとつの穴から9匹上がってきました。
まぁ、それもなかなか無いし、前回釣りまくった実績穴でも状況によっては全然釣れなかったりするのがこの釣りの好かんたらしいところ。
もうこの時期になるとハゼも大きくなり、その重さと引きはかなり楽しめるが、傷が多くなっているハゼも増えてきている。
ハゼが次の世代のために身を挺して産卵準備をした傷である。
ハゼの口の裏側が婚姻色で黒くなってるハゼも多い。
まだ薄いけど、12月になれば真っ黒になるハゼもいる
このポイントはちょっとクセのある上級者向けで、普通の常連は嫌がってやりたがらない。
そのクセとは、外道の嵐と根掛り多発地帯ということ。
今日のオッサンは特に酷くて、仕掛けロストは6つ、針なんて14本無くなった。
もうブチ切れて、そこらへんの岩を北斗百裂拳で粉々にしてやったくらいだ。
しかし、H2氏やN氏は冷静だった。
そのクセをものともしない強靭な精神力と、何かを勘違いした穴釣りへの情熱で良型・大型のハゼをゲットしていた。
オッサンも二人が粘るもんだから頑張りざるを得ない。
結局4時間で16匹と少しづつ穴釣りも終わりに向かっている釣果でした。
ただ、サイズは大きくなり、オッサンもやっと念願の20cmが釣れました!
時期とともに数も少なくなってゆく…
やっと念願の20cmが釣れたよ〜!
ギリギリだけど…
次点はぷっくり太った19.5cm
ハァ〜、やっと20cm釣れてホッとするオッサン。
昨年は釣れなかったから二年掛かりのタゲでした。
これで心残りはありません。
後はのんべんだらりんと穴釣りを楽しむことにしましょう!
しかし、今日はミミズで粘り過ぎたのが敗因だったかな。
アレが無かったらもうちょっと釣果は良かったと思います。
もうミミズを使うことも無いと思います。
釣れるとは思うんだけど、使わない原因は使いたくない原因がありまして…
ミミズって針をさすと粘着質な液体を出すんですよね〜
気持ち悪いちょっと黄ばんだ粘っこい液体。
まぁイソメもジャリメも出すんだけど、それとは違った気持ち悪さがあります。
さらに間違えて口ではなく尻尾の方を針で刺そうとすると、ブチュ!って黒っぽい排泄物を出すし…
市販品みたいに清潔(かどうかは怪しいけど)に養殖されてない野生ものだから、何の病気を持ってるか分からん不気味さもあるし…
やはりエサは買ってくることにしよう!と心に決めたオッサン。
オッサンが餓死するか、穴釣りの季節が終わるのが早いか勝負のシーズンになりそうだ。
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