2020年8月13日。2020年夏シーズン9回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:東京都下水道局東糀谷ポンプ所裏天気:晴れ釣行時間:6時30分くらい(潮位:77cm干潮)〜9時30分くらい(潮位:110cm上げ5分)小潮釣果:マハゼ50匹(10cm〜13.5cm)
竿:3.0m 道糸:ナイロン0.8号 ハリス:ナイロン0.6号ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さエサ:アオイソメハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
やっとオッサンのお盆休みが来た!
レッツ・エンジョイ!Summer vacation!!
ということは全くなく、例のウィルス騒ぎで帰省する用事も無くなり、かと言って他へ行くアテもない。
んで、毎度おなじみのハゼ釣りで時間を潰すしかないトホホなオッサン。
このブログを読んで頂いてる方ならご存知かと思いますが、今現在ハゼが釣れてない。
ハゼ釣りといえば盛夏釣りの代名詞というイメージですが、ここ数年はその概念に偽りあり!でハゼが全然釣れてない。
各方面のハゼ釣り師からオッサンち近隣のハゼ釣り場の釣果情報が入ってくるが、8月に入った途端にどこも全滅の惨状らしい。
ハテ?どうすべ…
いっそのことハゼ釣りしないで自宅でモサ〜っとしてようか?とも思ったが、この酷暑でもエアコンが稼働しない我が家の灼熱地獄で炙られるのも寿命が縮む。
やはり釣り場に避難するしかないのである。
でも釣れないんじゃ〜なぁぁぁぁ………
と気分はダウナーになったが、ふとある釣り師からの情報にあった釣り場が気になった。
其処はかなり以前に一度だけ行ったことのある釣り場で、釣果もパッとしなかったからそれっきりになっていたポイント。
ず〜っと忘れてたんだけど、その情報で久しぶりに思い出した。
どうせダメならフレッシュな気持ちで釣りが出来るポイントに行ってみよう!と前向きなのか後ろ向きなのかよく分からないヤル気でGo!
本日の釣り場はココ↓
まぁ、知ってる方は知ってるんだけど、秋ごろにハゼの半穴釣りに出掛ける「森ヶ崎海岸公園」のすぐ近くっていうか並びで、海老取川での釣行になります。
酷暑とはいえ、まだ朝は気持ち良いが愛車を30分も漕ぎ続けると汗をかく。
やっと懐かしい現場に到着すると既に2名のハゼ釣り人がいた。
これがいつも行ってる現場だと、もう釣り糸を垂れる隙間もないほどの釣り人で溢れて殺気立ってるんだけど、こちらは静かで平和な佇まい。
コレだよ〜!この風情で釣りがしたかったんだよ〜!!
久しく忘れていた、ゆったりな時の流れで釣りができそうな予感。
300m程先に「森ヶ崎海岸公園」の釣り場が見える
釣り場はそれほど広くないけど、人がいないから良いね〜
整備されているので釣りやすそうだが、水際は苔がびっしりなので水への立ち込みは止めるべきだろう
どのポイントにするかだが、ほぼ初めてなもんで右も左も分からん。
まぁ、ほとんど釣り人がいないからどこでも良いだろうが、ポンプ所の水門の壁際から始めることにする。
ハテ?竿はどうするか?
一応、2mと3mの竿を持って来ているが…
さて、どっちを使おうかな…
先行釣り人のお二人が使ってる竿を眺めると3mくらいだ。
確かに、現在の潮位からすると岩場の先の平場を攻める感じになりそうだから、そこそこ長い竿が必要になりそうだ。
この時間から来てるということは、先行者達は常連とみて間違いないだろうて。
郷に入ってはヒロミGo!Go!なので、オッサンも3mの竿から始めることにする。
という訳で、いつものように竿を作り変えなければならない。
何せ竿先から数ブランク分はひとパーツしかないもんで、竿のチェンジはひと手間掛かる。
釣り場でやる作業ではないよね…
3mの竿が完成したが、本日はひとつ問題点がある。
本日持参したエサはアオイソメ。
実は先日シロギス釣りに行って来まして、その時に余ったイソメを持って来たんだけど、オッサンがハゼ釣りで使ってる袖1号スレ針とはすこぶる相性が悪い。
針が小さいから通し刺しづらいし、イソメもジィ〜としてないもんだからカエシが無い針からスルリと抜ける。
「んじゃぁ、持って来なきゃいいじゃん!」という事なんですが、まぁ貧乏性なもんで…
大量の太くて立派なアオイソメ達
とりあえず、イソメの頭を切って通し刺ししようとするが、イソメは暴れるわ針は小さくて摘みにくいわで、餌付けだけでテンヤワンヤだ。
「はぁ〜、やっぱりホタテ持ってくれば良かったな〜…」
もう初っ端から自責の念てんこ盛りのオッサンなのでした。
汗をかきながらやっとエサ付けが終わる。
イソメの垂らしは3cmで、まずは長めにしてハゼの反応を見る作戦。
というのも先行者達の竿がなかなか上がらないから、ここも厳しいと思ったから。
まずは出来る限り沖側に落としてみるとスムーズに着底したから、岩場の先はキレイな砂礫の平場になってるらしい。
20秒ほど動かさないでいるとやっとハゼが喰ってきた!
当然イソメを長く垂らしているのでハリ掛かりしないが、ハゼはいるようだが喰いは良くないらしい。
イソメの垂らしを1.5cmにして次はハゼを掛ける。
正直、この時期だと1cmが勝負垂らしになるが、3cmでも20秒も待たないと喰ってこない状況を考えると、長めが吉となりそうだ。
反応のあったポイントに寸分違わず落とすとすぐに喰ってきた!
上がってきたのは10cmくらいのハゼ。
本日の一匹目。ちょうど10cmだった
このサイズがこの釣り場のスタンダードサイズかどうかは数を上げてみないと分からないが、この情報をくれたハゼ釣り師の話だと「型は良い!」らしいから多分コレくらいがスタンダードだと思う。
次も同じポイントに落とすが反応なし。
なるほど!つまり今日も一匹一匹拾っていくしかなさそうである。
このポイントのハゼの特性なのか知らんけど、落として誘いで喰わせるよりも、喰って来なければ入れ直す方がハゼの反応は良くて、アタリがあったスポットをしっかり狙えればほぼ食い逃げは防げる感じ。
たまに「全く同じポイントに落とせないんですけど〜」と言われることがあるんだけど、別に難しいテクニックなんぞ必要ない。
自分の立ち位置が同じなら、竿の水平方向の方位角と上下方向の仰俯角、さらに仕掛けというかオモリを落とす距離を同じにすれば全く同じスポットに着底するハズである。
同じポイントに落とせない方は、大体が自分の立ち位置がズレてるのがほとんど。
ハゼが釣れたり、エサを付け替えたりするのにいちいち動くから、元いた位置がズレるという事になります。
更には狙うべきハゼのいる場所すらも「どこだっけ?」と見失うので余計に釣れなくなります。
ハゼは大きく動く魚ではないので「大体ここらへんだったかな?」と落としても、アタリが遠いときなんてなかなか寄って来るもんでもありません。
なので、ハゼが釣れて連打を狙う時やハゼがアタって来た場所をピンポイントで攻める時は、とにかくソコを見失わないことがキモになります。
ハゼ釣りをする時はビク・バケツは足元に置く事や、エサ箱を身に付けておくというのは釣果に大きく響く大事な所作なのであります。
釣りの常連って、釣り糸を垂れてる時っていろいろ身に付けてるでしょ?
アレはいちいち動くのが面倒臭い以上に、そういう意味合いが大きいのです。
話をハゼ釣りに戻します。
本日も一匹一匹拾ってゆく釣りになりますが、飽きない程度には反応してくる。
問題なのはやはりイソメを付けるのに手こずる事で、せっかくハゼが反応してるのに、エサ付けなんぞに時間がかかるとハゼが飽きて喰ってこなくなる。
ただ、さすがと思うのはイソメが5mmくらいでも喰ってくるから、イソメの臭いって凄いんだな〜っと思わせる。
ホタテだとこんな小さいと喰ってこないもんな〜
ある時、小さなアタリでアワセるといきなり走り出した。
アレ?ハゼじゃないなと思ったら、チヌ(黒鯛)の稚魚が掛かってた。
今年はチヌが当たり年だから数も多いんだろうな。
ちなみにチヌとキビレの見分け方は、側線から上の鱗の列が5.5列くらいだとチヌで3.5列くらいだとキビレになります。
ヒレの色の違いだと個体差があるから、上記だと絶対ではないけどほぼ間違いない見分け方になります。
これはチヌね!(今日は3匹上がってきた)
ポツリポツリと釣り続け1時間で24匹と数は少ないけど、型は良いので釣れれば楽しい。
数は…だけど、型は良いね!
小休憩をはさみハゼ釣りを続けるが、Tシャツ内にツツ〜っと気持ち悪い汗が垂れる。
おひさまが高くなるにつれ気温も急上昇!
アカン!我慢できん!!
コンクリート護岸に座りこんで足を水に浸ける。
気持ちエェ〜!
オッサンは座りながらのハゼ釣りを覚えた!
まぁ、たいして釣れないもんだからコレでも全く問題ない。
あいからわず釣れ具合は良くも悪くもなく、ポツリポツリ程度には上がってくる。
時おり、釣れない時間が長くなる。
そんな時はハゼがいるかどうかの確認作業。
コレはイソメ限定なんだけど、イソメを一本丸ごと頭に針をチョン掛けします。
そのまま落としてハゼが喰ってくるかどうかをみます。
たいていはハゼは喰ってくると思います。
イソメが長いとハゼは警戒心なく喰ってきて、それをそのままにしておくとイソメが喰われ続け、大体5cmくらいまで短くなるとパッタリと喰わなくなります。
つまりはハゼはいるんだけど、ハリ掛かりしそうなエサには警戒して喰ってこないという事です。
まぁ、ハゼが居れば釣りをする側も希望が持てるもんでして、釣り続行となります。
コレをやっても喰ってこなければ、ハゼがいないかやる気が無いということで砂漠に釣り糸を垂れてるのと同じ状態なので、ポイント移動か釣り終了を決断したほうが良いと思います。
オッサンはハゼ釣り程度にはクーラーボックスなんて持ってこないから、気温上昇につれてイソメがヘタってくる。
一応、30分置きくらいにイソメの水を新鮮なものにチェンジしているんだけど、それでは追いつかないようで、ぬるま湯の中でイソメ達がゼェゼェ言ってるのが伝わってくる。
「何も策は無いので頑張ってくれ!」心から応援するが、余っても海にリリースする運命だからいずれにしても今日までの命。
どういう訳か、ハゼも朝よりも今現在の方がサイズアップしている。
今日イチの13.5cm(でいいですかね?)
オッサンは水に足を浸けながらハゼ釣りしてるから大丈夫だが、お隣りのハゼ釣り人は逃げ場がなくてプチ熱中症になったらしくリバースしていた。
リバースに敏感なオッサンとしてはそれを凝視してしまうのだが、マジで熱中症って命に関わるからちょっと心配になった。
その方はすぐに帰ったので安心したが、本当こんなひと気の無い場所で倒れたら命は無いだろうな。
皆さんもお気を付けください。
無理しないで、さっさと帰る勇気を持ってください。
ハゼ釣りなんぞで死んだなんて笑い話にしかならんて!
本人も死んでも死にきれんがな!!
っというわけで、熱中症と戦いながら3時間の粘りで50匹ちょうどで終了。
数はともかく型は良いぞ!
まぁ、ハゼ釣りとしてはパッとしないんだけど、釣りになるだけマシと思わなくちゃね。
とにかくこの酷暑なので、暑さ対策はしっかりしないと良くて救急搬送、悪くてニュースネタになってしまうのでお気を付けください。
惜しむらくは、ホタテエサだったらもっと釣れてたんだろうな〜!とは思うけど、イソメエサだからこの釣果だったのカモしれんし…
タラレバを言ってもしょうがないけど、タラレバは次への原動力だから決して悪いもんじゃないと自分を慰めるオッサンなのでした。
釣れない原因なんて、ハゼに聞いてみないと分からないんだけど、ハゼがしゃべってくれないもんだからソレも分からん。
なのであくまでオッサンの推察でしかないんだけど…
ハゼはお魚社会でも弱い立場の魚だと思います。
自然界は弱肉強食の分かりやすい世界。
常に捕食者が弱いものを狙う、一瞬のスキも許されない厳しい現実。
それゆえ弱い魚は捕食者から身を守るために群れを作ります。
イワシのベイト・ボールが有名ですが、小さい魚や大型になる種類でも稚魚のうちは群れで行動し、少しでも生き延びる確率を増やしています。
ハゼもまた群れで行動する魚。
しかしその群れを形成する個体数が少ない場合は、各個体の警戒心が高くなるハズです。
恐らくはというか確実な話なんだけど、ハゼの個体数は年々減ってるはずです。
つまり年々ハゼの警戒心が高まっているということです。
道具を使っているとはいえ、ハゼにとっては人間も捕食者に違いありません。
上記「ハゼがいるかの確認作業」でも証明できるように、ハゼにはハリスも針も見えています。
その違和感満載のエサに警戒するのも当然の当たり前。
しかも、8月はハゼ釣り人も一番多い時期。
その違和感の塊のエサが多く投入されてる訳で、ハゼの警戒心MAX=釣れないという図式になります。
数年前くらいまでは個体数自体が多かったから先を争うようにエサに喰い付いてきて、警戒心よりも食い気の方が勝ってたんだろうけど、現在はそういう状態には無いという事です。
コレはあくまでオッサンの推察なんだけど、正しいかどうかはわからじ。
ただ釣れないという事実は変わらないので、我慢しながらハゼ釣りを楽しむしかないですね。