2020年12月26日。
2020年32回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:「秘密の花園」(KL-@)
※釣り場は諸事情により場所は明かせません。申し訳ないです。
天気:晴れ
釣行時間:7時30分(潮位:108cmほぼ干潮)〜12時00分くらい(潮位:149cm上げ6分)中潮
釣果:マハゼ7匹(17〜21.5cm)
竿:合体竿「清滝名人」1.5m
道糸:フロロ1.5号 ハリス:フロロ1号
ハリ:袖スレ4号
オモリ:中通しおもり(極細穴)0.8号
エサ:アオイソメ
ハリス3cmの中通し遊動仕掛け
クリスマスといえばアーバンなホテルの最上階でフランス料理のフルコースという事は全く無く、いつものように泥臭い夜間仕事である。
毎年、都内某駅コンコースのクリスマス装飾の撤去をやるんだけど、クリスマスで浮足立った一般客をかき分けながら事に及ぶ。
今年はコロナ禍だから人も少ないだろうと思ってたら、全然そんなこともなく、ヤングや訳ありっぽいカップルでごった返していた。
例年と違う点は唯ひとつ、みんなマスクを着用していたくらいで人数はいつもと変わらなかった。
自粛とは程遠い風景。
コロナの終息はまだまだ先だな〜と痛感したのでした。
んで夜間工事あけの本日は代休をとってのハゼ釣り。
眠い目をこすりながら愛車を飛ばしてハゼ釣り現場へ向かう。
正直、一年間溜まりに溜まった疲労が蓄積しているのでゆっくりしようと思ったけど、ある使命があったので頑張って出撃。
釣り場に到着するが常連がひとりいるだけでさすが年末。
世間ではハゼ釣りどころではないんだろう。
まずはブレックファースト。
メニューはオッサンお気にのオムライスおにぎりだが、同梱はアオイソメという無神経さ。
釣りを始めた頃はイソメなんて気持ち悪かったんだけど、人間慣れというのは恐ろしいもので、自分の食料と一緒に入れても何とも思わなくなった。
妻に内緒で冷蔵庫にコッソリとイソメを保管してるのと同じだよね
今回のイソメは某釣具屋チェーン店で買ったんだけど、中に一匹だけオレンジイソメが混ざっていてラッキー!
ちょっと少ないな。もっと量を多くすれば良かったかな?
オレンジイソメが入ってたぞ!
たぶん店のレジのオバサンが魅力的なオッサンにサービスしてくれたんだと思う。
フッ!罪な男だぜ!!
まぁ、たかがイソメ1匹で喜べるというのも安いなぁ〜俺!
本日使う竿は「小魚名人」。
ん?っと思った方は正解です。
実はこの竿は先週折れた竿です。
ですが、いつものように他の竿と合体して見事に復活!
相方は「清滝」という竿。
この清滝は硬々調の竿でハゼ釣りに使ってみたら、やっぱり硬すぎて、釣り上げたハゼを弾いて何度もポロリしたので今はエビ釣りに使っている竿。
当然、穴釣りにも使ってみたんだけどやはりポロリが頻発したと記憶しております。
しかし、あん時はまだ未熟だったから今ならその硬さを扱えるかもしんまい!と合体しました。
竿名は【清滝名人】と名付けた。
山菜採りの名人とかで登場しそうなネーミングである。
「小魚名人」改め『清滝名人』
この硬さなら穴ハゼに負けないかもしんまい!
さぁ実釣開始だ!
ハゼの穴釣りといえばイソメは長めが鉄則ですが、実は最近のオッサンは4〜5cmくらいと短めにしています。
っというのも、長いとハゼへのアピールは良いんだけど、アタって来てもハリ掛かりが難しい。
かなり喰わせなきゃいけないんだけど、もうこの時期のハゼはイソメをちょっと突いたらすぐに喰うのをやめてしまうんです。
とてもハリ掛かりするまで喰ってこない事が多い。
掛かるまで粘ると今度はスレて喰ってこなくなるという理不尽な冬ハゼ。
ならばイソメを短くして一気に勝負をかける作戦です。
「そんな短いエサじゃ〜喰ってこないじゃん!」
というご意見ごもっともですが、実は喰ってくるんです!
喰わせる方法がありまして…コレは企業秘密なんですが、それはこの後のお話に繋がってくるのでございまふ。
最近のエサ付けはこれくらい
まずは実績穴へ第一投。
すぐにハゼのアタリが来る。
試しに喰い続けるか動かさないでいると、2回軽〜く突いただけでもう喰わなくなった。
この時期の喰いの悪さなんだけど、決して喰ってこないわけじゃなくて、喰いがとても浅いんですよね〜
このアタリで如何にハリ掛かりさせるのがテーマになります。
一度上げて、もう一度スルスルと穴に落とすとすぐに喰ってくる。
んである事をすると掛かった!
清滝名人の本領発揮の時間だ!
多少強引に抜いてみるとハゼの引きに負けずに引っ張り出せた。
お〜!面白い竿になってるじゃん!
しばらく泳がせてハゼと戯れる。
大人しくなったところで抜き上げて本日の一匹めが上がってきた。
キレイなハゼだな
本日も早々に釣れて期待するオッサン。
しかし、後が続かず…
カニの猛攻と根掛りの多発で怒りの鬼(おに)太郎のオッサンなのでした。
穴を探している時はカニにちょっかい出されないようにエサを付けなかったりするんだけど、カニってエサが付いてないのに手を出してくるんだよね〜
一体、なんなんだこの生き物は…
オッサンがくすぶっていると後ろから声がした。
振り返ると釣り仲間のN氏である。
本日の使命とはN氏の技術指導。
どうやらN氏はスランプに陥ってるらしく、それを打開するためにオッサンがご鞭撻を依頼されたのでした。
スランプだ!なんぞと甘ったれた事言ってる奴にゃ〜
「バッキャ〜ロゥ!!」とミゾオチに一発入れるのが手っ取り早いが、ジェントルメンなオッサンとしてはそうもいかん。
N氏に手とり足とり腰とり親切丁寧に教える所存。
ハゼは肉食だから生肉が最高のエサだよ!とか、釣り上げたハゼはサバ折りでシメて鮮度を保つ!とか数々の嘘と欺瞞を教えるアコギなオッサン。
ライバルはひとりでも少ないに限る。
その分オッサンにハゼが廻ってくるからである。
でもマジで考えて、いろんな事をいっぺんに言うと混乱するだろうから、N氏が一番悩んでいたアワセのタイミングについてお話する。
確かにこの時期のアワセは難しくなる。
10月11月は産卵期に向けて食欲旺盛になるから、エサを大きく引っ張った時にアワセを入れれば問題ないけど、この時期になるとそんな分かりやすいタイミングはまず来ない。
喰わせてると喰ってこなくなるし、早めにアワセを入れると掛からないし…の悪循環。
よくある話だ。
そこでオッサン流の掛け方が先程のイソメ短いぞ作戦。
@イソメを4〜5cmの長さで針にセット
Aスルスルと穴の底まで落とし、すぐにイソメの長さ分浮かせる
コレはイソメを浮かせることでハゼにイソメを見やすくさせてます。
B1秒1cmの一定のスピードで20cmくらいまでゆっくりと上げる(アタらなかったらまた落として繰り返す)
エサをゆっくりと逃がしてハゼに追いかけさせます。逃げるエサを追うことでハリ掛かりさせやすくしています。
後はカニが付いてくるのをすぐに分かるようにしてます。
Cハゼがアタってきてもそのスピードで上げ続ける
止めてしまうと掛かりが浅くなるので、動かし続けてしっかりと掛けるようにする。
Dコレで大きく引っ張った時にアワせれば釣れるさ!
まぁオッサンがいつもココに書いてる通りなんだけど、実際に目の前でやって見せてその感覚を見てもらう。
常連で多いのがエサを大きく付けて、底まで落としてからフワン!フワン!と上下させる誘い方。
イソメを踊らせてハゼにアピールしてアタらせるんだけど、何度も言うように、それだとアタリは来るけど掛けるのが難しくなる。
「今日は何度もポロリしちゃったよ!」と常連たちがよく言ってるが、そりゃそうだ!
あんな雑な釣りじゃ〜掛かりが浅いんだからポロするよ!
実際にN氏にやってもらうが、アタって来ると喰わせるために動きを止めてしまう。
せっかく喰ってきたハゼを逃すまいと慎重になってるんだけど、アタってからが勝負だからしっかりと動かし続けなくちゃね!
まぁ、すぐに慣れるから頑張れ!とオッサンも自分の釣りに集中。
しかし単発ばかりで全然数が伸びない。
そしてあるポイントでアタリが来る。
ソコは穴ではなくただの段差。
穴釣りだから穴ばかりを狙うのではなく、オッサンはこんな段差が大好物でもある。
っというのも、こんなポイントの方が大型が来ることが多いからだ。
いつものようにゆっくりと上げ続けるとグン!っと大きく引き込んだ。
しかし、岩の下に逃げ込んでしまった。
やばい!岩の下に潜り込まれた!
いつもの柔らかい竿ならそのまま踏ん張られただろうけど、今日の竿は清滝名人である。
ハゼを多少強引にズルン!と引きずり出すとやはり大型だ!
しばらく暴れるがそのボディの長さが際立っていた。
大人しくなって上げるとその長さの割には重量感は無かった…
まぁ、長いんだけど重さがね…
ただその頭の形で20cmオーバーを確信したオッサン。
計測は最後のお楽しみにして釣り続ける。
しかし、結局その後もドラマは起きず…
4時間30分ほど粘って7匹とN氏の手前、立つ瀬がないオッサンなのでした。
まぁ、この時期に7匹なら御の字だけど…
奴は21.5cm!
オッサンの最大サイズ更新となりました。
惜しむらくはもっとふっくらしていれば良かったけど、贅沢はいえんわな〜
冬が厳しくなってくるとハゼ釣りもますます難しくなってくる。
その時期毎に自分の知識と技術を駆使して対応し続けないと、結果はなかなか出ないですな〜
自分の出来ることの幅を広げ続けるというのは、今までの自分を壊すという作業を伴うもの。
それが面白くもあり、また勇気のいることでもある。
N氏同様、オッサンも自分の釣りを見失うことが多々あって、その度に自分を壊し続けてきました。
今もぶっ壊れたままだけど、それゆえ自由でもある。
といえば聞こえはいいが、人間、自由だとどの方向へ進んだらいいのか分からなくなる。
まぁ、その時は動かなければいいや。
これでいいのだ!