2020年11月23日。2020年27回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:「秘密の花園」(KL-@)※釣り場は諸事情により場所は明かせません。申し訳ないです。天気:晴れ釣行時間:7時30分(潮位:90cm上げ3分)〜11時30分くらい(潮位:155cmほぼ満潮)小潮釣果:マハゼ14匹(15〜19.5cm)
竿:OGK(大阪釣具)「小魚名人」1.5m道糸:ナイロン1.5号 ハリス:ナイロン1号 ハリ:袖スレ4号オモリ:丸形1号エサ:ジャリメハリス3cmの中通し遊動仕掛け
2020年夏ハゼ釣りは散々だった。
水に立ち込んでの浅場は全然釣れなくて、3.6mの長竿を使っての深場でチョロチョロ程度の釣果で時間を潰すしかなかった。
翻って穴釣りである。
例年なら10匹も釣れれば満足だったんだけど、2020年は20匹は当たり前で、調子が良ければ30匹以上釣れる異常な釣果を叩き出す。
まぁ、コレはある程度は想定内で、夏場にハゼが釣れなかったのはハゼが居なかったからではなく、釣り場に集まってなくて他の場所に居たんだと思います。
季節が変わるとハゼも産卵場所へ集まって来ます。
それが穴釣り場で、夏に生き延びた大量の良型ハゼ達が押し寄せて来ているのです。
そんな訳で2020年の穴釣りノルマは20匹or20cmオーバーという線引き。
これは誰に聞いたわけでもないけど、オッサン界隈の穴釣り師達の暗黙のタスクである。
正直、結構なハードルなんだけどコレを達成する者のみが「穴師」の称号を得られるのだ!
そんな称号いらんがな!ですが、オッサンが勝手にそう思ってるだけで、他の釣り師達はそんなの思ってもみないだろうて…
んがしかし、オッサンの周りには穴師が当たり前のように居て、オッサンも油断してられんのである。
本日も昨日に引き続き穴釣りに出撃。
世間では例のウィルスの感染者が急増し、毎日のように記録更新中である。
訳の分からんキャンペーンを強行するのか自粛するのか…
国と自治体は責任のなすり合いで、庶民はいつも置いてけぼり。
こんな先の見えない状況では旅行やショピングになんぞ行く気もしないので、人混みを避けて今日もハゼ釣り場へ繰り出す。
まぁこんな世の中でなくても、やることなんかないからハゼ釣りなんだけどサ!
昨日は19.5cmが出たので今日こそは20cmが釣れるハズだ!!
期待は高まり、愛車を漕ぐペダルにも力が入る。
本日のポイントも昨日と同じ場所。
まだまだ探ってない穴も多くあるので、抜かりなく拾ってゆくつもり。
現場に到着すると既にH2氏がいて、この穴師も気合いが入ってるらしい。
すべての穴を探り切るなんてとても無理っす!
しかし最近目に付くのがシーバス狙いのルアーマン達である。
「この釣り場で釣れる」という噂が広まり、多くのルアーマンが集結している。
スゴいなSNSの威力って!
釣りモノと釣り方が対極だから別に邪魔だとは思わないけど、いきなりすぐ背後で”ビュン!”って投げられるとビックリする。
でも正直釣れているようには見えないんだけど…
あの情報はガセぢゃね?っと思いながら、一生懸命投げ続けるルアーマンを見てるとなんだか可哀想になってくるんだよね〜
しかし人の心配よりも自分である。
オッサンもH2氏に負けてはいられん!
さっさと釣りの準備をする。
本日は竿を「小魚名人」にチェンジ。
別に竿にこだわりはなくて、ココ数回使った「行雲流水」を休ませるため。
穴釣りではハゼも大型だからその重さも引きも強い。
根掛りも多発し、けっこう強引に引っ張ることも多々あるので竿も悲鳴を上げてることだろうて。
今まで頑張って傷だらけになった小もの竿
エサは本日もジャリメ。
もうちょっと試してからレギュラー入りか決めようと思ってるんだけど、今日のジャリメはなんだか細かいな〜
う〜ん、今日のジャリメはどうも怪しいな…
ジャリメに一抹の不安はあるがコレしか無いからコレでやるしかない。
いざ20cm目指して開始!
まずは何匹か上げて安心したいので、昨日釣れた実績穴に落とす。
まぁ昨日の今日で厳しいかな?とも思うが、釣れ残りも居るかもしんまいという期待が無いわけでもない。
するとすぐにハゼのアタリあり!
居るじゃん!!
一投目で上がるとウレシイ!
しかし後が続かず…
まぁ昨日の今日だし…
たかが一日で同じ穴にハゼが入ってくるなんて、そんなに都合よくないわな〜
さすがに昨日荒らしまくったスポットなので全然アタリが無い。
マズイな…っと思ってたところに今度はH氏がやって来た。
H氏も穴師の称号に相応しい実績の持ち主である。
実はこのスポットはH氏のホームグラウンドなんだけど、オッサンが荒らしているのを見越していたのか、涼しい顔で釣り始めた。
オッサンが大切にしてるスポットを荒らされたら石を投げて妨害するだろうに、さすが!大人の余裕だ。
んで全然釣れないオッサン。
だもんで大きく移動してみたんだけど、たま〜に同じ穴から数匹上がるくらいで、基本は一匹づつの拾い釣りになる。
穴深が50cmくらいのおあつらえ向きの穴でもアタリが無いんだよな〜
もしかしてジャリメが小さすぎるのかな?と思ったので、房掛けにしてみるがやはりイマイチな反応。
かなり釣り歩きながらナイスホールを探すが見つからず…
反応してくるのはマハゼではなく、ギンポとメタブ(ドロメ)といった外道のみ。
ギンポなんてまるまる太った25cm位ある奴が釣れた。
なかなか上がってこないから「コレはデカイぞ!」と期待したんだけどな〜
やっとズルン!と引きずり出してギンポだった時は、ガックリを通り押して恐怖でした。
オッサンは以前に小さなギンポに噛まれてけっこう痛い思いをしたので、それ以来、ギンポ恐怖症なんです。
こんなのに噛まれたら指が無くなるよ!
ドロメもこのサイズになるとハゼと間違う引きを見せる
休憩しながら三人でブリーフィング。
どうやらオッサンだけがトホホなようである。
この二人の穴師に比べたらオッサンなんてお豆なレベルなので、肩身が狭い。
H氏なんてオッサンがさんざん荒らしたスポットで釣り続け、事もあろうか20cmを釣りやがって!
「それってオッサンが釣れる予定の奴じゃん!」とさっきのギンポで引っ叩きたくなるほど悔しかった。
「キラーホールはまだまだあるけど、見えてないようだな!」とH氏。
クソ〜悔しすぎるぅ!!
釣れない原因はオッサンの焦り。
焦るがあまり釣りが荒くなり、見つかるはずの穴を見逃しまくっていた。
誰でも見つけられる穴なんてたかが知れてる。
本当のキラーホールは入り口がとても小さかったり、岩陰に隠れて陸側から見えにくかったり…
そんな穴は普通の釣り人は見逃しているから、そこに潜むハゼは大型かつ数もいる。
もちろんそのポイントを知り尽くしているという事もあるけど、穴師はそんな穴を丁寧に探っているのである。
潮位とともに刻々と変化する穴釣り場では今まで見えてなかった穴が出現することも多く、釣りの度に新たな発見がある。
一度探ったスポットでも、時間の経過とともに戻ってみるとまた釣れるという事もザラにある穴釣り。
また、同じ穴でも釣り人によって釣れる釣れないがあるのが穴釣り。
エサの付け方や仕掛けの落とし方、誘い方などの違いだったり、その時のハゼのご機嫌だったり…
その穴との相性という表現がしっくりくるのかな。
友だち以上恋人未満みたいなハッキリしない男女関係みたいな曖昧さ。
それがハゼの穴釣り。
二人の穴師に翻弄されながら頑張ってはみたものの、あとの盆踊り。
4時間粘ったけど14匹…
ひゃ〜!これだけか…
最大サイズは今日も19.5cm
男女関係もハゼの穴釣りもマメで丁寧な奴が良い思いをするのは同じである。
オッサンみたいにガサツな奴は、いつまで経っても良い人どまりの悲しい相性なのでした。