2023年10月22日。
2023年26回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:千葉県外房 南白亀川→一宮川
天気:晴れ
釣行時間:7時00分くらい(潮位:71cm上げ5分)〜12時00分くらい(潮位:124cm満潮)小潮
水温:18℃
釣果:マハゼ10匹(13cm〜18.5cm)
竿:3.5m(清流X 硬調)
道糸:フロロ1.5号
ハリス:フロロ1.0号
ハリ:袖スレ4号
オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ
エサ:アオイソメ→アミエビ
ハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
早いもので10月も下旬に突入。
季節的には秋という事で間違いないだろう。
んがしかし、体感的には秋と呼ぶには少々違和感がある。
朝晩はそこそこ冷えるけど、昼間なんて半袖でも汗ばむ日が少なくないこの頃。
一昨日の10月20日なんて、東京都心では最高気温が25℃以上の夏日だった。
コレで2023年は140日目の夏日となり、過去最多タイ記録らしい。
ちなみに、タイ記録だった年は昨年で、コレは年々暑くなっているという証拠なので、早くも来年が思いやられる…
2023年の夏はとにかく暑かった!
観測史上最も暑い夏だったらしく、北日本は3か月の気温が平年より3℃以上高かったらしい。
3℃と聞くと大したことないと思われるかもしれませんが、平均気温で3℃だから、かなりヤバい状況だったと思う。
確かに、屋外で呼吸するだけでも息苦しかったりしたからな〜
この酷暑は日本のみならず、北米や欧州、他のアジア地域でも同様で、世界の気温が過去最高を大きく更新しまくった。
来年も今年以上の暑さだったとしたら、もう酷暑という生ぬるい表現ではなくて、激暑、極暑、鬼暑なんて言葉が出てくるかもしれない。
夏は暑いが、しっかりと冬もやって来る。
んだけど、このまま一気に冬が来そうな気もする。
日本では四季がハッキリしていて、それ故に、それぞれの季節毎に風情と風流があったけど、これからどうなっちゃうんでしょうかね〜
夏でもない冬でもない、秋という季節がどこかへ行ってしまったような2023年の秋。
ハゼ釣りにおいても同様である。
数釣りの夏が終わり、大型ハゼ狙いの冬までの過渡期であるこの季節。
陽気の良い日はそこそこサイズのハゼが大漁に釣れたり、日によっては大型サイズのハゼが釣れたりと、サプライズが無きにしもあらずなこの時候。
しかし、夏に数が釣れたわけでもなく、大型サイズが期待できるハゼの穴釣り場でも不発な2023年秋のハゼ釣り。
毎週どころか、毎日ようにハゼ釣りしているリタイヤ層の常連たちですら「アッチでも釣れない、コッチでも釣れない」と近所のハゼ釣り場を右往左往。
「早く穴釣り出来るようにならんかな〜」っと皆んながくすぶっていた。
そんな湿ったハゼ釣り気分を察してか、釣り仲間のI氏からハゼ釣り遠征のお誘い。
実は昨年もI氏のお誘いで、この時期に千葉内房の上総湊へ遠征へ行ったことがあった。
オッサンも、やりきれないハゼ釣りでフラストレーションが溜まっていたので「喜んでぇ〜!」っと二つ返事で快諾。
何処へ行くのか知らないが、中途半端で湿りがちなこの時期のハゼ釣りに華を添えてくれるI氏。
当然ながら、全てのコーディネートはI氏にお任せ。
んで、I氏がセレクションした舞台は、千葉県の外房【南白亀川】と【一宮川】という河川の河口部らしい。
世間に疎いオッサンは全然知らなかったが、どうやらハゼ釣りの界隈では有名な釣り場らしく、期待が持てる釣り場のようだ。
いくら2023年のハゼがしょぼいとは言え、20cmオーバーが釣れた!という話もチラホラ出始めている。
更には、O氏からの情報によると、つい最近T氏とK氏が【一宮川】への遠征で、20cmオーバーを筆頭に大型クラスの入れ喰い祭りだったらしい。
しかし、話をよくよく聞いてみると夜中の釣行だったようだ。
ハゼに限らないんだけど、釣りって夜間釣行の方が良型大型サイズが期待できる。
オッサンもソレは十分承知しているんだけど、とてもとても恐ろしくて、夜に水辺に近づくなんてできない。
物理的に危ないということもあるんだけど、もっと恐ろしいのが、人外の存在が手をこまねいていることでして…
んで、オッサンはソレを感じてしまう体質なもんで…
『君子危うきに近寄らず』
オッサンごときが君子には程遠いんだけど、自ら危険に近づく必要も無いだろうて…
この話を聞いた時に、ふと気になったことをO氏に訪ねてみた。
「ところでO氏は行かなかったの?」
O氏曰く「寝てる間に置いていかれた!」とのこと。
「あ〜、そういうことか…」
置いてけぼり食らった以前に、面倒くさいから、そもそもが連れて行く気もなかったんだろうて…
O氏もお歳を召しているから、ちょっと危険が伴う夜間釣行で、太平洋の藻屑になっては厄介と判断されたんだろうて…
っというわけで、20cmオーバーを合言葉に外房へのハゼ釣り遠征へGo!
当日は、I氏の他、M氏とオッサンの三匹のオッサンの構成。
I氏とM氏は二人していろんな釣り場に行っているので、今回はオッサンもI氏一味の仲間入り。
朝5時にI氏がお迎えに来てくれたんだけど、お迎えしてもらう分際でエラそうに言えないが、釣りって朝が早過ぎるのが玉にキズ。
でも、現場までは2時間くらい掛かりそうだから、時間を逆算すると、それほど早くもないというよりもまだ遅いくらいかな?
とは言え「大型狙いで夜中にやりましょう!」なんて言われたら、全力で断るけどね。
高速道路を外房に向けてひた走るが、実はオッサンは昨日も千葉で現場仕事をしてたもんだから、昨日と同じ道を走っているのも仕事の延長みたいで気が重くなる。
まだ都会は眠ってる時間帯
こんな早朝にも関わらず、そこそこの台数の車が並走してるんだけど、ちょっぴりお高そうで小ぎれいな車も多いから、恐らくはゴルフにでも行くんだろうな〜
片や、こちらは国産車にオッサン三人が同乗し、むさ苦しい限りだ。
それでも漢(おとこ)のロマン系の沖釣りならともかく、小魚のハゼ狙いだからトホホである。
乗り込んでるのはまだ新車のI氏の3ナンバー車。
まぁ、人様の車に乗せてもらっておきながら、エラそうに言うのもなんだけどサ…
目的地の房総半島の外房地域に到着する頃には、すっかり朝な時間帯になっていた。
I氏は以前にも来たことがあるので土地勘はあるようで、カーナビを設定してはあるが「アッチの道の方が近いと思うんだけど…」とカーナビに不服があるようだ。
文明の利器よりも自分の勘を信じる年寄りあるある。
しかし、I氏のカーナビの目的地履歴は、釣り場ばかりだったのには閉口した。
ようやく到着した現場は【南白亀川】の最河口部で、無料の駐車場もあるのでありがたい。
無料の駐車場完備
東京都とはまるで違う爽やかな空気で、車から降りたらまずは深呼吸。
河口部とは言え、それほど大きい川ではなく川幅は40〜50mくらいかな。
高い建物もほとんどないので開けた雰囲気。
川岸はコンクリート護岸で固めてあるけど、平場になっているので釣りはしやすい環境。
既に何人かの釣り人がいて、たぶんハゼ狙いだと思うけど、のべ竿を握りしめたオッサン達とは違って、投げ竿でのぶっこに釣りをやっている。
都市河川とは違う開放的な雰囲気
I氏曰く「対岸をランガンしながらのハゼ釣り」という事らしいので、まずは対岸へ移動なんだけど、ランガンって初耳なんですが…
否、今思えば確かにI氏がそんな事を言ってた気もするが…
オッサンはいつも人の話をマトモに聞いてないもんで。
問題なのは、ランガン仕様のリュックを背負うI氏M氏とは対象的に、オッサンはいつもハゼ釣り場へ持ってゆく自作のビニール製手さげバッグスタイルなんですが…
まずは対岸へ移動
今現在は上げ潮なので、川の流れは海側ではなく陸側へ流れてゆく。
流れが逆流するプチポロロッカ状態
対岸へ到着と同時に釣りの準備を始める。
オッサンも二人に遅れまいと釣りの準備をば!っという事は全く無くて、腹が減ったのでまずはブレックファースト。
だって腹が減ってると落ち着かないじゃん!ハゼ釣りどころじゃないよ!!
そそくさと釣りの準備を始める二人を横目に
まずは腹ごしらへ
今日は寒いので、ドリンクはホットスポドリ
「すげぇ〜やる気だな…」まるで他人事のように、モグモグしながら二人の釣りを眺める。
すぐにハゼを釣り上げればオッサンもやる気にはなるが、どうやらアタリが遠いらしく釣れてないようだ。
「どうやら厳しいらしいので、ゆっくりやれば良いか…」と周りの景色を眺めながら完食。
とは言え、他にやることもないので、しょうがないからハゼ釣りでもしましょかね!
まずは竿を取り出すが、手前で釣れていれば短い竿を出すが、どにもアタらないようなので、広範囲を狙える3.5mの長竿からやってみることにする。
まずは長竿から
仕掛けは東京湾でも外房でも同じ、ハリス3cmの胴付き仕掛け。
いつも同じとは言え、今回は20cmオーバー狙いでもあるので、道糸1.5号にハリスは1.0号で針は袖スレの4号だ。
大型狙いの仕様
餌は、この現場に来る途中でゲットした細めのアオイソメ。
ありとあらゆるものが物価高の昨今。
釣り餌も例外ではなく、お手軽お気軽にアオイソメも買ってられんので、オッサン的には在庫のホタテとアミエビで誤魔化すつもりだった。
しかしI氏曰く「ここのハゼは虫エサじゃないと喰わない!」と力説されたので、半強制的にイソメを買わざるを得なかった。
自販機でイソメを買ったのは初めてだ!
水温は18℃とだいぶ冷たくなってきたな〜
水中もすっかり秋
準備完了にて、外房ハゼ釣りの開始じゃ〜!なんだけど、ハテ?どこから釣り始めれば良いのやら…
他の二人は既にランガンを始めたらしく、遠く離れてしまった。
キョロキョロ見渡すが、均一なコンクリ護岸の景色なので、何処でやったら良いのかも分からん。
とりあえず目の前から始めるが、ここらは既にI氏が探りまくったあとだから期待薄ではある。
まずはテキトーに落としてみる。
水深は1mくらいで正面の沖側とかコンクリ護岸のヘチとか探ってみたが、やはりアタリは皆無。
「ヒャ〜、外房まで来て空振りかよ!」
どこに喰ってくるハゼが居るのやら…
なにせ初めての釣り場で右も左も分からんし、見渡す限り同じような護岸の景色。
ストラクチャーとか護岸環境に変化があればソレが手がかりになるんだけど、変化といえば、今釣り糸垂れている箇所だけは、他とちょっと違うので攻め甲斐はある。
この付近以外はどこも同じようだから、困ったな〜
っと思っていると、スンスンと竿先が反応する。
お!っと思いながら、イソメ餌なので少々喰わせているとグン!と竿ごと一気に持って行かれる。
反射的にアワセると針掛かりして、大型ハゼの引きと重量でググン!ググン!と暴れ始めた。
竿をほぼ垂直に立てて引きをいなしていると、大人しくなったので、落ち着いて引き寄せ、見えてきた魚体はマハゼでホッとひと安心。
実はけっこう引いてきたので「ハゼじゃないかも?」と心配だった。
17.5cmの立派なマハゼ
17.5cmなら大型と言えるサイズではあるが、正直「あの引きと重さでこの程度かぁ…」という感想だった。
もっと大型で、下手すりゃ〜「20cmいったんぢゃね?」と思ってたんだけど…
もしかして竿のせいかもしれないな。
今使っているこの清流Xという竿は、地元で散々使ってて、15cmくらいまでのハゼは釣り上げてたんだけど、このサイズは釣ったことがなかった。
この竿ってこんな挙動するんだ!
”硬調”と豪語する割には、竿先から3ブランクまではけっこうしなる柔らかい竿というのを改めて認識した。
それよりも手元側は腰がしっかりしているので、そこそこのパワーはあるんだろうけど、もうちょっと先調子でも良かったかな。
とは言え、一匹目からこのサイズだったので、さすが!外房まで遠征してきた甲斐があったぜぃ!とこれからの爆釣と20cmオーバーを確信するオッサン。
同じ付近に落とすと、すぐにまたアタリあり!
一回目は空振ったが、二回目は必殺のイソメの尻尾で掛けた!
またしても、強い引きと重量で竿がしなる。
さっきよりも重いぞ!としばらくいなしてから上がって来たのは先程と同じ17.5cm。
またしても17.5cmか…
一匹めよりも太って体格が良かったから、より重量感が出ていたらしい。
んで、またしても同じスポットに落としてみるが、さすがに三匹目のドジョウならぬマハゼはいないらしくアタリがない。
ムムム、そうそう旨い話は転がってないか…
スンスンと周辺のスポットを探ってみるがアタらないな〜、もうこのスポットは終わりなのかな?と思ってたら、いきなりギュン!と竿ごと持っていかれた!
反射的にアワセると先程の二匹よりも力強く引っ張ってくるぞ!
コレは(20cmオーバー)いったんぢゃね!?と期待が膨らむ。
しばらくいなし、大人しくなってから竿を上げてみるとまるまる太ったマハゼだが、体長が足りないか…
スケールで測ってみると18cmに届かない程度…
太っているが長さが…
残念!!とは言え、立て続けに大型サイズが三匹上がったので楽しいオッサン。
ところが…、ここからが苦行の始まりだった。
どこに落としても、ウンともスンとも生命反応がない。
暇なのでI氏とM氏を遠目で眺めるが、釣れてないようだった。
さっきからず〜っと移動するべきとは思ってるんだけど、手がかりになりそうなストラクチャーも無い均一な護岸が続いているだけなので、どこへ行ったら良いのやら…
この実績ポイントで粘ればまだ反応はありそうなんだけど、全然アタら無いんだよね〜
もうシビレたので移動を決断。
結局、マハゼ三匹の後は、25cmくらいのチンチン(クロダイの子供)が釣れただけだった。
でも流石に小さいがクロダイなので、ハゼとは次元の違う強烈な引きで、道糸をヒュンヒュン!鳴らしてのやり取りが面白かった。
移動しながらM氏に塩梅を伺うと、10数cmクラスが5匹と以外にも釣れていたようだったが、I氏に至ってはウロハゼが釣れただけと死んだ目で言われた。
その後もウロウロしながら探ってみたんだけど、状況変わらず。
I氏曰く「前回はもっとアタリが多かったんだけどな〜…」
まぁ、釣りとはこういうもので、いつも釣れるとは限らない。
そもそもが爆釣だぜ!なんて日の方が遥かに少ない。
毎日通っている常連ならいざ知らず、わざわざ遠方から呑気にやって来た日が爆釣DAYな確率なんて、UFOに拉致され、イスカンダルでキレイなね〜ちゃんとわっしょいな生活をするくらいにありえない話である。
もうゾンビのように力なく川辺に佇むオッサン三匹。
これ以上やっても改善の希望もないので場所移動を決断。
結局、南白亀川では2時間ほどで最初の三匹釣れただけのトホホな釣果だった。
お次の釣り場は【一宮川】って言っても、オッサンにはサッパリ分からない。
だけど先述の通り、こちらは地元の釣り仲間のT氏とK氏がごく最近訪れて、20cmオーバーと大型サイズ入れ喰いだった都市伝説の釣り場。
とは言え、彼奴らは夜中の釣行での釣果だから、比較にはならないかもしれない。
今現在はおひさまも高く登っている時間帯だから、余計に厳しいかもしんまい。
【南白亀川】から10分ほどで到着。
「駐車場から少し歩きます」とI氏。
こちらも【一宮川】の河口部で川幅も【南白亀川】と同じくらいかな。
ただ、【南白亀川】の均一なコンクリ護岸とは違って、護岸に変化があるので狙いやすいと言えばそうかな。
こっちが海側
こっちが上流側
釣り人もそこそこ居るんだけど、【一宮川】の方はのべ竿を使ってる人もチョロチョロいるから、こちらの方がオッサンの釣り方にはマッチしているのかも知れない。
まずは護岸に降りる階段の正面から釣り始めるが、オッサンはいつものようにモタモタしてて、二人の釣りを眺めるハメになる。
するとI氏が仕掛けを落とした途端にいきなりギュン!と竿がしなり、さっそく釣り上げた。
「ほら!コッチは釣れるんだよ!」と得意げなI氏。
オッサンも俄然やる気になる。
少し離れてあちらこちら探ってみるが、全然アタら無いんですけど…
「こっちもダメじゃん!」
なので、来た時から気になっていたエリアに大移動を開始。
実は、ず〜っと遠くに見えていたテトラポット帯が釣れそうな気がしていた。
移動途中、のべ竿で釣りしてた常連らしき御老体に話を聞いてみると…
「今日は釣れないね〜。こっちの護岸の方は厳しいから、あっち(テトラポット帯)の方で石の隙間狙いなら釣れるかも知れないよ!」
やっぱりそうだ!
謎の老人にお礼を言って、先を急ぐ。
テトラポット帯に到着するが、思ったよりも足場が悪くて、多摩川のテナガエビ釣りのようにテトラポットに乗っての釣りが出来そうもなかった。
しょうがないので、端っこの平場でやってみることにする。
さっきのじっちゃんはテトラの隙間なんて言ってたけど、そこらへんはけっこう浅くて、釣りになりそうもなかった。
なので、テトラ帯の沖に狙いを絞ってやってみる。
ス〜っと落とすと水深は1.5mくらいか、誘わないでジ〜っとしているとスン!とアタって来た!
全く期待してなくて心の準備が出来てなかったので、いきなりのアタリに驚いて中途半端にアワセてしまい、空振り。
次はきちんと準備しながら、先ほどと全く同じスポットに落とすとすぐにアタって来る。
今度は少し喰わせてから、ホンの僅かイソメを引っ張ってみたらグン!と本アタリからの針掛かり。
上がってきたのは13cmほどのかわいいサイズ。
このサイズがすごく小さく見える
「大型ハゼを期待してこんな遠くまで遠征に来てるのに、なんでこんな小ハゼ釣らなあかんねん…」と憤る。
とは言え、【一宮川】でのボウズ逃れでホッとひと安心。
気持ちを入れ替えて次こそは大型を!
こちらの【一宮川】は先程の【南白亀川】よりはハゼがやる気のようで、そこそこのアタリがある。
アタっては来るんだけど、なかなか針に掛からないんだよね〜
もうこの時期だからハゼが小さい訳でも無さそうで、前アタリで少し喰わせていると、そのままフェードアウトでアタって来ない事が多発。
ムムム、イソメの端っこだけをかじってるだけだな〜
なので、持ってきたアミエビでやってみることにする。
アミエビ登場!
豪華にアミエビを二匹付けて投入すると、着底と同時にググン!と引っ張って来たのがコイツだった。
まぁ、このサイズならヨシとしましょう!
決して、釣れる!とはいい難く、忘れた頃にアタってくる程度だけど、釣れないこともない感じ。
【一宮川】に来てから一時間ほど経過した頃、やっとこの釣り場の釣り方が分かってきた気がする。
オッサンはいつもの釣り方で、餌をスンスンと動かして誘い続けてたんだけど、この釣り場ではソレはあまりよろしくないようだ。
エサが着底したら、そのまま動かさずにジィ〜っとしていた方がハゼがアタックして来るような気がしていた。
そう言えばI氏が「何もしないでジ〜っとしていると、いきなりアタって来るんですよ!」と言ってた気がする。
だから、イソメとかジャリメのように、誘わなくても勝手に動く虫エサじゃないと釣れないと言ってたのか!?
下手に餌を動かして誘うとハゼが警戒するのかも知れない。
だもんで、竿を動かさないでボ〜っとしてて、いきなりグン!と持っていくアタリでアワセる、という釣り方が正しいようだった。
常連らしき釣り人がのべ竿を2本くらい出して置き竿にしているのを何度か見かけたが、この地方ではその釣り方がスタンダードなようだった。
でもソレって釣りとして面白いかね?
餌つけてぶっ込んでれば勝手に釣れるのを釣りと言うのだろうか?甚だ疑問である。
とは言え、そうでもしないとアタリすら無いのでやらざるを得ない。
という訳で、竿を握りしめながら暇を持て余していると、けっこう気になっていた釣り人がいる。
その釣り人は、5mくらいの投げ竿で川の真ん中くらいまで遠投し、身体全体を使って竿を大きく煽りながら猛烈にリーリングしている。
東京では全く見ないその動き。
どうみても引っ掛け釣り(ギャング釣り)をやってて、何かの獲物を引っ掛けているようだ。
『こっちではギャング釣りやっても良いんだ?』
東京でコレをやったら周りの釣り人全員のひんしゅくを買うだろうし、そもそもが禁止な釣りモノだから出来もしないだろうて。
そのギャングがこちらにやってきたので、何が釣れるのか聞いてみた。
「ここら辺だとスズキ、ボラ、クロダイとかだね。もっと河口の方の砂地ならヒラメ」
「東京では釣ったボラなんて食べれないですよ」
「ボラはここらへんでは名産だよ!」
しばらく話し込む。
一宮川でも、you tubeでハゼ釣り動画をアップした影響で、一時は東京ナンバーの車が押し寄せてすごい釣り人だったらしい。
このブログもそうだけど、こういうのを聞くと、やたら釣り場を紹介するのも、地元の方に迷惑が掛かるんだな〜とちょっぴり反省。
釣り人ってけっこう話好きが多いし、オッサンはそんな話が大好物なので、釣りそっちのけで長話をしてしまう。
そして、こういう話の中で地元民しか知らない珠玉ポイントをついついゲロしてしまう事もある。
実は、オッサンもいくつかの好ポイントをしっかり聞き出していた。
ついでに仕掛けや釣り方もね♪
ちなみに今までの釣れたマハゼの最大サイズは27cmとのこと。
27cmだって!?
さすがに大型揃いのこちらでも、27cmハゼはバケモノ級だったらしい。
なんて話をしていたら、いきなり釣れたのが本日最大サイズ。
本日最大の18.5cm
「そのくらいが釣れれば良いよね〜」っと軽く言われたので、このサイズなんてこちらでは珍しくもないんだろうて。
やはり地方の方がハゼ大きくなるのは間違いない。
話を聞くと、数はそれほど上がらないけど、釣れるサイズが全然違うようだ。
おひさまが真上まで上がってきた頃まで粘ってはみたものの、全くパッとしないハゼ釣り。
結局、【南白亀川】と【一宮川】合わせて正味5時間でわずか10匹とトホホなハゼ釣りでした。
たった10匹…
せっかく外房まで遠征してこの貧果とは…
帰りの道中はオッサン三匹とも、疲れと脱力と虚しさで無言で車に揺られていた。
釣り方、ポイント、やる気etc…、釣れない原因はいろいろあるんだろうけど、何よりも、その時ハゼが喰って来るかどうかが一番釣果に影響するんだろう。
今日は釣れる日じゃなかった…
遠くまで遠征し、釣れない時が一番虚しい。
釣りって、釣れれば「また行こう!」だし、釣れなきゃ「次はリベンジ!」となる。
どちらにせよ、また行く気満々で、キリがないのが釣りの魔性だ。
後日、I氏とリベンジを誓うオッサンなのでした。
オッサンが毎回ハゼサイズの計測をしているハゼスケールの販売を始めました。
結構お問い合わせを頂いてて、んだば!商売しちゃおっかな〜って思ったんだけど、実際に売るとなると、材料確保が面倒臭かったり、製作にとても気を使うやらでテンヤワンヤ…
正直、利益なんてほとんど無くて商売になりませんが、もしよかったら覗いてみて下さい。
販売しているのは、オッサンがいつも使っているスケールに改良を加え、なるべく丁寧に作っているので、幾分マシだと思います。
売り切れだったり、怠けて作ってなかったりで、売ってなかったら申し訳ないです。
なるべく頑張って製作します。