2021年7月11日。2021年夏シーズン6回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園【はぜつき磯】天気:曇り時々晴れ釣行時間:5時00分くらい(潮位:193cmほぼ満潮)〜9時30分くらい(潮位:80cm下げ6分)大潮釣果:マハゼ160匹(7cm〜11cm)
竿:2.0m 道糸:ナイロン0.8号 ハリス:ナイロン0.6号ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さエサ:ベビーボイルホタテハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
『話が違う!』
誰にでもそんな経験があるだろう。
転職後の仕事内容、サラ金の利子、化粧を落とした彼女の素顔etc、etc…
事前の情報と現実の内容がまるで異なる場面に出くわした時の心情。
予想外の現実をぶつけられ、驚愕とともにしばらくの間あっけにとられ、思考停止状態になる。
しかし、あちら側に原因があることもあるにはあるが、こちら側も無実でない場合がほとんどだ。
自分に都合の良いように解釈し、期待と妄想と下半身を膨らませ(という冗談は好きではないが)、とにかくいろんなところを膨らませ過ぎてしまい、現実がついていけないのが原因である。
人は誰でも自分に都合の良いようにものごとを捉え、自分に好かんたらしい結果を得たい生きものである。
しかし現実はそんな甘くなく、厳しい現実を受け止め、試練の毎日を生き抜いていかなければならない。
それが人生である。
昨今の梅雨は梅雨という表現に似つかわしくない大雨が降り続き、警戒情報があちこちで発令されるほどの豪雨になる。
今年もまだ油断はできないが、そろそろ東京にも梅雨明けの気配が漂ってきた。
ここしばらくのハゼ釣りは雨が多かったけど、昨日はそんな梅雨の晴れ間でいきなりの夏日!
しかも朝方は大潮の満潮時間だから、間違いなくハゼが釣れる状況。
そんなナイスな日にオッサンはお仕事である。
この世に絶対はないけど「絶対ハゼ釣れてんだろうな!」
釣り仲間がポンポンとハゼを釣り上げる景色をイメージしながら、心ここにあらずで渋々仕事をしていた。
土曜は半ドンなので昼に帰宅し、さっそくハゼネットワークにアクセスすると各種情報筋から釣果が集まっていた。
「今日は釣れたよ〜!」
「入れ喰いで嫌になっちゃったよ!」
「とりあえず150匹でやめておいた!」
という羨ましすぎるコメントの嵐。
だよね〜!今日の状況で釣れないわけがない。
チクショ〜〜〜〜!明日はみてろよぉ〜〜!!
朝起きるとまだ朝ぼらけでちょっと暗い感じ。
たかがハゼ釣りなんぞでこんな早朝から活動するのは初めてだ。
しかし、今日を逃すと次はいつになるか分からない。
ハゼが狂ったほど釣れる日はとても限られている。
毎日のようにハゼ釣りできるリタイヤな後期高齢者ならそのチャンスはあるが、オッサンがハゼ釣り出来るのは日曜祝日限定なのでかなりの低確率だ。
前回の爆釣日はいったい何年前だろうか?記憶にすら無い。
今日を逃せば次はいつになるのか想像もつかないぞ!今日は勝負の日だ!!
基本的にオッサンは賭け事はやらない。
今までの経験からギャンブルはてんでダメと身に染みているからだ。
しかし、今日は賭けに出た。
居眠り運転で愛車を漕ぎながら妄想が膨らむ。
「今日は爆釣で時速100匹ペースだな!」
「とりあえず3束でやめておこうかな!」
「でもエサ足りるかな?いや〜!参っちゃうな〜!!」
脳内ハゼ釣りが止まらないオッサン。
いつもの現場が見える橋から眺めるが、アレ?ハゼ釣り人が少ないぞ!?
昨日の今日で、昨日良い思いをした釣り人が今日も繰り出して混んでると思っていた。
ハゼ釣り人少ないんですが…
ん〜?何でだ?疑問と一抹の不安が頭をよぎる。
現場を愛車で通過するがどうも雰囲気が沈んでいる。
釣れる時って現場の雰囲気が明るいんだけど、今日は空気が重い。
マズイな…
知ってる顔がチラホラいたので情報収集するが、やはり渋いらしい。
現に釣り人の竿が全然上がらない。
今日は【はぜつき磯】での予定だったけど、まだ【夕やけなぎさ】の方が喰いはマシらしい。
ムムム…どうするべきか。
傾向として『数の夕やけなぎさ、型のはぜつき磯』である。
もうこの時期で小ハゼを数釣ってもつまらないので、はぜつき磯で良型を釣ることにする。
まずはオッサンお気になポイントに陣取る。
ポイントってそれぞれのお気に入りがあって、とりあえずはそこからスタートになる場合が多い。
現在はほぼ満潮なので立ち位置が限られる。
まずはオッサンのお気に入りのポイントからスタート
すぐに始めたいがそうもいかなくて、まずは凍ったホタテの解凍作業から。
水に浸けるのが一番早い
その間にブレックファースト。
ご飯と炭酸って相性悪いよね…
モグモグしながら状況を確認するが、水は冷たいし、なんだか濁っている。
昨日はかなり澄んでいて見釣りができたらしいが、今日は濁っとる!
赤潮って感じでもないが何の濁りだ?
こりゃ〜厳しいなと思うが、もしかしてオッサンだけ爆釣ぢゃね?という釣り人特有のお花畑を期待してないわけでもない。
まずは適当に投げ、ス〜っと軟着陸させるがそんな期待は一瞬で吹き飛んだ。
釣れる時って一投目の着底すぐにアタるんだけど何の音沙汰もない。
スンスン誘いを入れるけどなんもない。
違う方向に入れ直すんだけどな〜んもない。
リアリー?(Really?)
どこに落としてもシ〜ン…という音が聞こえそうなほど生命反応がない。
”ハァ〜…、何の為にこんな早朝から釣りに来てるんだか…”
悔恨と虚脱感で抜け殻になるオッサン。
10分後、やっと小さなアタリで上がってきた本日の一匹目は11cmの良型だった。
型は良いんだけどアタリが遠すぎるよね
一応、アタリがあればそのポイントでで数匹の連打にはなる。
なるんだけど、次のハゼスポットを探すのに少々時間がかかる。
今日はこんな感じの拾い釣りになるのか…
半分ふてくされモードなオッサン。
でもコレっていつもくらいの釣れ具合だけど、今日は期待を膨らませ過ぎたもんだからガッカリ感が勝ってしまっている。
チョロチョロとハゼは上がっているんだけど、数も大したことないし型も良型とは言い難い。
上がるたびにハゼがだんだんとミニマムになってゆく。
ハゼが
だんだんと
小粒になる
しかも横走りとかナイスファイトしてくれるなら慰めにもなるが、プラ〜ン…とぶら下がってくるだけが多いから、気が抜ける。
もっとやる気を出さんかぃ!!
会場内の空気もドヨ〜んとよどんでいる。
「昨日は落としてすぐ3秒で釣れたのに、今日は酷いね〜」
其処此処からオーディエンスのため息交じりのぼやきが聞こえてくる。
チッ!昨日良い思いしたんだからまだマシじゃん!
こちとらその昨日さえ味わってないんじゃ〜!!
チンタラと何のドラマもないまま一時間が経過し、36匹と期待を大きく下回る釣果なのでした。
なんじゃこりゃ〜!(by ジーパン刑事)
はて?どうしたもんか…
希望としては、今現在は満潮時で潮が動かないけど、もう少し時間が経てば干潮に向かって動き始めるだろう。
大潮だから動き始めれば早いから、そのタイミングで状況が変われば…
満潮からの下げはじめで変わってくれれば
その希望を胸に釣り続行!
しばらくして潮が動き始め、少し変化が訪れる。
さっきまではアタリも遠く、喰いも渋く、型も小さかったけど活性が良くなってきた。
オッサンはあまり潮は気にしてないんだけど、こんな時は潮頼みになる。
釣り用語で「上げ七分下げ三分」とは言うんだけど、まぁ必ずしも正解ではないけど当たらずと言えども遠からずな感じ。
でもコレってかなり大雑把で、オッサン的には潮が動き始めた時にサービスタイムが来る事が多い気がします。
干潮からの上げ始めと満潮からの下げ始めがチャンスタイム!
時間にしてホンの僅かですが、この動き始めを逃さないようにしています。
んで、本日も潮が動き始めたらハゼの活性が良くなった。
来たー!チャンスタイム!
落とせば喰ってくるこの時を逃さないよう、オッサンの手がフル回転する。
ポイポイ調子良く釣り上げてると遠くから嫌な音が聞こえてくる。
こっちも来たーー!
釣り船が動き出す時間である。
まったく…、調子良い時に限って来るんだよね。
船の激しい立ち波でさっきの喰いが遠くなる。
今日は陽気が良いので船も多いだろうて。
しょうがないので休憩しながら他の釣り人を眺める。
釣り船が動き始めると早朝からやってた釣り人は帰ってゆくのも多い。
まぁ、喰いが遠くなるからだろうけどオッサン的には帰るわけにもいかん。
いくら渋いからとは言うものの、なんとかしてノルマを達成せな帰るに帰れんぞ!
メンツとかプライドみたいなカッコイイもんじゃなくて、意地というか悔し紛れというか、とにかくこのままで終わったら次のハゼ釣りまで悔しい思いを引きずらなきゃならん。
それだけは避けたい!というただの意気地なしなオッサン。
そんな思いは静かに天に伝わったのかもしれない。
ハゼの活性が良くなってきた。
船の波で砂が巻き上がり水は濁りまくってるんだけど、ハゼスポットを見つければ連打が続く。
しかも型も良くなり楽しいハゼ釣りになってきた。
このチャンスを逃してなるものか!
エサのホタテを大きめに付けて近所のハゼを寄せ、ハゼのホットスポットを作る。
ハゼを掛けたらすぐに抜き上げず、水中で少々暴れさせる。
コレって結構大事でホタテを撒き散らせてコマセにするという理由がひとつ。
もう一つの理由が、魚って掛かって暴れると他の魚が寄ってくる事があります。
人間側から考えるに”仲間が釣られてるんだから逃げよう!”となるんだけど、どういう訳か魚って寄ってくるんですよね。
興味本位なのか美味しそうなエサをオラにもよこせ!なのか知らんけど…
こんな調子でハゼを釣り上げるオッサン。
ペースがジャンプアップし、アッという間にノルマの1束達成。
しかし、この好釣で帰れるか?
今までの借りと昨日の悔しさをぶつけるべく、ハゼにお仕置きだべ〜!で続行。
釣り船は通過していったけど、今度はウェイクボードのボートがやってくる。しかも二艘も。
しかし、んなもんにかまってられん!
今日はウェーダーは着てないから、波で短パンがビチョビチョになるがそこは我慢の子。
さすがにおパンツまで濡れるのは勘弁だが、スイートスポット寸止めまでは許す。
下半身が濡れて気持ち悪くなりながら、結局4時間30分の長丁場。
160匹と後半巻き返えせました。
使ったホタテは8個で、持ってきた全て使い果たしました。
3束予定での量だったけど、それくらい贅沢に使ったからの今日の釣果ということで。
水が濁り過ぎていたので水を抜いての撮影
別角度からのボリューム
このサイズも普通に混ざってきてます
出来るなら朝イチから後半のペースで釣れて欲しかったな。
いつが釣れるなんて人間には分からないから粘るしかないんだけど、無駄な粘りなんて無いんだから粘った方が吉だと思う。
しかしいつも思うが、土曜日って釣れる日が多いんだよね。
釣り日和な日も多いし、何よりも平日開けで魚がスレてないもんだから釣れる。
逆に日曜日は土曜日に多くの釣り人で釣り場が荒らされ、渋いことも多い。
週休二日が当たり前の昨今、オッサンみたいな底辺層は少ない休日を肩身狭く過ごすしか無いんだろうて。
チクショ〜!次の爆釣日はいつじゃ!!