2021年7月25日。
2021年夏シーズン10回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園【主にはぜつき磯】
天気:晴れ
釣行時間:5時30分くらい(潮位:200cm満潮)〜
9時30分くらい(潮位:70cm下げ7分)大潮
釣果:マハゼたぶん100匹くらいだと思う(7cm〜12cm)
竿:2.1m 道糸:ナイロン0.8号 ハリス:ナイロン0.6号
ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ
エサ:ベビーボイルホタテ
ハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
ここ数日のハゼ釣りはよく釣れたと思う。
”思う”という曖昧な表現なのは、オッサンがまともにハゼ釣りしたのは22日くらいしかないから。
世間では4連休らしいが、オッサンは土曜日は普通に仕事なのでそんな恩恵はないのである。
確かに22日はもうゲロ吐きそうなくらいによく釣れて、自己最高記録を更新した。
酷暑のなか頑張った結果なんだけど、そこまでムキになる価値も意味もないと思った。
その報いは帰宅後の頭痛で、軽い熱中症になっていたんだと思う。
そんな無意味な頑張りに応えるように、4連休の恩恵に預かる釣り仲間達の釣果は、すげぇ〜な!と言えるくらいな数を叩き出していた。
んで本日4連休の最終日は、オッサンもご相伴に預かるべきだろうと参戦。
ここは一発記録更新じゃ!と意気込んでみたものの…
まだ薄暗い時間に雨音で目が覚めた。
ん?雨降ってる?
そう言えば、一時的に降るカモ的な予報だったから見事に的中したらしい。
最近の天気予報ってかなりの的中率だから大したもんだと思うが、悪い予報はハズレるべきだと思うのは人間の業である。
雨だ降ろうが、糞が降ろうがって糞は降らないと思うが、いずれにしてもハゼ釣りに出撃する覚悟のオッサン。
この時期にカッパ着るのもキツイんだよな〜
いらぬ心配をしながら再びの睡魔で、次に目覚めた時には雨は上がっていた。
ちょうどハゼ釣りに行く時間だ!
ノソノソと起き上がり窓から外を見渡すと、すっかり夏の空で雨の心配はなさそうだ。
愛車を漕ぎ出すと道路の所々に水たまりがあるから結構な雨量だったらしい。
雨上がりだから涼しくて空気も爽やかで、丁度よいおしめりですな。
全然関係ないけど、この『おしめり』という言葉は、室町時代から江戸時代にかけて宮中に仕える女房たちが使っていた女房詞(にょうぼうことば)。
ご飯の「おかず」やお彼岸の「おはぎ」、餅米の「おこわ」など、現代でもよく耳にする言葉が多いらしい。
確かに丁寧で上品な響きが感じられる言葉が多い気がします。
そんな高貴な女性とは対極のゲスなオッサンは、おしめり後の涼しい朝を現場に向かってチャリで爆走する。
いつもの橋に差し掛かるところで朝日が目に染みる。
マブしいぜぃ!
すっかり早朝の時間帯にハゼ釣りにやって来るようになってしまった。
釣りを終えた後の時間を有意義に使えるから悪くはないんだけど、必ず昼寝するハメになので結局はプラマイゼロって感じかな。
橋の上から釣り場を見渡すが、アレ〜?ハゼ釣り人が全然いないじゃん!
っていうか、潮位が高すぎて釣りにならないと言った方が正しいか…
今現在は大潮の満潮時間でコレは予想の範囲だったが、思ってたよりも潮が高いぞ!
これじゃ〜ハゼ釣りどころじゃないよね
ここしばらくのお気に入りポイントにやってくるが、改めて現場に立つがやはり水位が高すぎて立ち位置がなさそう…
もうひとつの懸念は、このポイントは下がりの岩場になっていて、ハゼを狙うのは下がりきった平場の部分。
オッサンが持ってきた竿は2.1mの短い竿なんだけど、もしかしてその平場に届かない感じ…?
ちょっと狙いに届かないかな?
長竿を使っていた常連さんに釣果を伺うが、かなり厳しいらしい。
あの長い竿なら狙えてるハズだけど、釣れないとはコレ如何に?
ムムム、届く届かない関係なく本日は厳しいのかな…
とりあえず目一杯沖に仁王立ちするが、水温は水面よりも底の方が暖かいようなのでハゼの活性は悪くないのでは。
ただ相変わらず濁っている。
なんかず〜っと濁ってるんだよね
まずは真正面の沖に向かって本日の第一投。
ス〜っと円弧状に落として軟着陸させるといきなりのアタリが!?っということは全く無くて、シ〜ン…と何の反応もない。
落とす場所を変えて何度も入れ直すが、な〜んの音沙汰もない。
アレ?やっぱり届いてないのかな?とも思うんだけど、距離的にはギリギリ平場だし、オモリの感触が岩場ではないからキチンと落ちてるハズだよね。
10分ほど粘るがアタリひとつないので諦める。移動じゃ!
もともとアタリハズレが大きいポイントだから、また潮が引いたら戻ってくることにしよう。
お次にやってきたのは、【はぜつき磯】のスタンダードなエリア。
ここならハゼもいるだろうし、現にハゼ釣り人がズラリと並んでいる。
まぁ、釣り人がいるから釣れるとは限らないけど
仲間がいたので塩梅を伺うと「小さいけどアタリはある」らしい、その言葉通り、型は小さいけどチョロチョロと釣れている。
この際ぜいたくは言わないので、とにかく釣れればいいや!
と始めるが、確かにアタリ”は”ある。
あるにはあるんだけど、ベビーハゼが突いてくるだけでなかなか掛からない。
やっと掛けて上がってきたのは、案の定サイズ。
これじゃ〜ビクにも入らないし、カウントできない
おまけに今季初のフグが上がってくる始末。
可愛いのでオッサン的には嫌いではない
ダメだ!移動じゃ!!
何の目的もなくフラフラとさまようオッサン。
横目で釣り場を眺めながら移動するんだけど、な〜んかどこもダメな雰囲気が漂ってるんだよね〜
んで終着点が【夕やけなぎさ】
やはりハゼ釣り人が多く、中には何人もの知った顔もいて賑わっている。
相変わらず人が多いエリアだな
しばらく眺めるが、こんだけ人がいるのに全然竿が上がってない。
ここも全滅か…
でもせっかくここまでやってきたんだから、ダメ元でもちょっとやってみるか…
と期待薄にて端っこで釣り糸を垂れるが、3投目にして根がかりロスト。
なんじゃそりゃ〜!
これは、トットト帰れってこと!?
道具は一番最初の場所に置いたままだからそこまで戻らなくちゃならない。
ダル〜…ともう既にグロッキーなんだけど、このままっちゅう訳にもいかないもんだから、渋々引き返す。
チンタラと歩きながら「何のためにこんな早朝から来てるんだよ…」とぶつくさブ〜たれる。
ハゼ釣り開始から既にけっこうな時間を過ぎていたが、相変わらずビクは空っぽで今までこんな事あったかな?
道具の場所まで戻ると仕掛けを作る。
気分を入れ替えて、フラフラ歩いていた途中で頂戴した食料を頂く。
オッサンが物欲しそうな顔しているのか、結構恵んでくれる人がいてありがたい。
本日は栄養ドリンクとゆで卵という微妙な組み合わせ
腹の中でゆで卵とタウリンが混ざり、元気ハツラツには程遠い満たされ方をする。
エネルギー充填120%!波動砲発射!!っと言うお約束のリフでハゼ釣り再開。
もう動くのも面倒臭いので、最初のポイントにて覚悟を決める。
動き過ぎた時ってダメなことがほとんどだ!と当たり前の事をエラそうに言うのもなんだけど、釣れないから動くのではあるんだけど、オッサンみたいに動き過ぎるのも考えものである。
自分だけ得したいがためにチョロチョロ落ち着きなく這いずり回り、結果大した事なく徒労に終わるということはよくある話である。
それなら、座して時を待つ方が何とかなりそうな気もするし、カッコイイ感じがする。
しかし、オッサンは飽きっぽい性格なので待ってらんなくて、ついつい動いてしまう落ち着きの無さ。
オッサンのせわしないハゼの釣り方もこんな性格が表面に滲み出しているものなのである。
釣りに限らず何でもそうだけど、その人の内面が如実に言動に表れるもので、いくら取り繕おうが残酷なまでに露出してしまう。
釣り場で出会った仲間たちのプライベートは何ひとつ知らないけど、釣り方を見てるとその人の人となりは見えてくるので、その印象はプライベートでも大きく違うことはないと思う。
こんな感じでチンタラやっていたので、驚くべきことに釣り開始から一時間経過してもビクの中は空っぽである。
ヤバいな……
オッサンは冬の穴ハゼ釣りを含めて、ハゼ釣りでは未だに坊主をくらったことがない。
まさか夏の、しかも7月のハゼ釣りでまさかのボウズ!?
やっと事の重大さに気がつき始めたオッサン。
なんとかせな!
満潮から潮が少しずつ下がり始めたらしく、立ち位置も出来て、状況も良くなっていくハズだ。
オッサンも真面目に釣りを始める。
するとすぐに本日の一匹目が上がってきた。
やっとだよ〜!
とりあえずはボウズのがれでホッとする。
ヨシ!ここからが爆釣じゃ〜と思ったが現実はそう甘くない。
アタリはある。確かにアタリだけある。
しかしハリに掛からない。
今日はいろんな人からこのリフを聞いたんだけど、オッサンは小さいハリを使ってるから問題ないだろうと思ってたし、現に今までも問題なく釣り上げていた。
しかし本日は違った!
アタリは頻繁にあるんだけどハリ掛かりがすこぶる悪い。
必殺のタイミングでアワセを入れても空振りが多発。
コレはどうしたことか!?
オッサンのシナプスに100万ボルトの高電圧を送って考える。
アタリあり!→脳が反応して腕に指令を送る→腕が動き始める→竿がしなる→道糸がピンと張る→針が動く→アワセを入れる
アワセに反応して実際に針が動くまでは、こんな感じのプロセスになると思います。
こうやって文字にしてみると結構な長丁場ですよね。
生き物の反射ってものすごい早いです!
ハゼには糸も針も見えていて、それでも命をかけてエサにアタックしてくるのですから、こちとらなんぞとは覚悟が違います。
だもんで通常の反応だと、どうしてもハゼの反射に負けてしまいます。
しかし、こちらもそれなりの準備をしておけばより早い反応が出来るはずです。
具体的な方法としては、とりあえず最初のアタリは空振りでOKです。
ハゼのいる場所が確認できたら、ソコを寸分違わず狙って、アタる前提でいつでも反応できる準備をしておきます。
準備とは言え、竿を持つ手に力を入れると反射が遅くなるので力は抜き、道糸は出来る限り張っておきます。
ホンの僅かなアタリでも違和感でも電撃フッキングで掛けます。
しかし、厳しい時はコレでも掛からないことが多発します。
お次は同じようにハゼのいる場所へ落とします。
今までの二度の対決でハゼが喰ってくるおおよその時間が分かってくると思います。
その時間(長くても数秒以内)に合わせて、仕掛けをゆ〜くりズル引きします。
このズル引きと、ハゼが喰って引っ張る一連の動作が半アワセの役割をしてハリ掛かりするって寸法でさぁ!
これは一発でハリ掛かりさせようとしないで、段階的に仕留めるというやり方です。
野球のバッティングと同じようにストライク・スリーまで駆け引きしましょう。
ただ、ハゼはすぐにスレる魚なので、何度もチャンスがあると思わないで下さい。
これはホタテエサだと厳しい方法なので、できればイソメとかエサ持ちの良い餌で試したほうが良いかもしれません。
もしくはちょっと喰いは落ちるんだけど、ホタテの貝柱ではなく、生殖巣というかエラというか貝柱よりもエサ持ちが良い部位を使う方法もアリです。
ハリ掛かりが悪い時ってエサの端っこをついばんでる事が多いです。
なので、小さなアタリでは針がハゼのお口に入ってないから掛からないということがよくあります。
従って、ハゼの口に針を入れるまでゆっくり喰わせる事が必要になります。
ですが、それが視覚的に確認できれば間違いないのですが、水が濁ってる時は無理ですよね。
っという訳で、こちらのやることと言えば竿先をグン!と大きく持っていったときにアワセるという事になります。
この方法が一番分かりやすいし、けっこう中級者くらいまではこのアワセ方で釣っている人も多いと思います。
逆に、数釣り上級者はこのタイミングのアワセはやらないので、思わぬ盲点になることもあります。
ただし、このタイミングのアワセはハゼを散らせてしまうので、ひとつのハゼスポットにつき一匹だけというのは覚悟して下さい。
まぁ厳しい時は、その一匹が貴重になるのでそれはそれで構わないと思いますが…
エサを大きくとは、オッサンがこのブログで毎度のように口を酸っぱくして言ってる事です。
エサを大きく付けて損することは決してないです。
※エサ代がもったいないとほざく奴ぁ釣りなんぞやめてしまえ!
釣れなきゃ釣りに来る時間も労力も無駄になるんじゃ〜〜!
ハリに掛からない→ハゼが小さい→エサを小さく付けて掛けようとする
この理論でエサを小さく付ける方もいると思います。
喰いが良い時はコレでも良いのですが、厳しい時こそエサは大きく付けたほうが吉です。
マックフライポテトを一本ずつちびちび食べる時と、ギガビックマックをバクッ!といく時では、開ける口の大きさと口の中に入れる量は違いますよね。
これと同様に、エサを大きくすることで一気に針をハゼの口に入れてしえ!ということなんです。
エサのサイズは釣れるハゼのサイズに比例することが多いから、大きいハゼの方がハリ掛かりが良いのは周知の事実。
でも実際にやってみると分かると思いますが、エサが大きくてもけっこう小さいハゼも掛かってきますよ!ってこれは全然うれしくないけどサ!
もったいぶらないでエサはド〜ンと大きく付けちゃいなよ!YOU!!
結局これが一番の解決方法です。
チマチマ喰ってくるハゼなんて相手にしないで、喰いっぷりの良いハゼを探すのが一番単純明快です。
上級者はになるほど全く同じ場所を狙えるので、ついついアタリのあった場所を集中的に攻めてしまう傾向があると思います。
「ハゼに喰い逃げを許すな!」
ある名人の御言葉ですが、それは通常の場合です。
喰いが悪い厳しい時はこちらで見切りをつけることも必要です。
確かに分かりますよ、その気持も…
全然アタリがない時にやっと来た貴重なアタリ。
そのハゼを逃すまいという心意気は確かに素晴らしいと思います。
しかし、喰いが浅いハゼは何度やっても掛からないのも現実として受け止めるべきだと思います。
そんなハゼを相手にするよりも、しっかり喰ってくるハゼを探した方が結果的に良い事も多々あると思います。
人間、時には諦めも必要です。
高嶺の花よりも身の丈に合ったパートナーとの方が幸せになれるように、後ろ髪を引かれながらも次を目指すのが人生です。
あなたのパートナーはきっといます!どこかであなたが落とすエサをじっと待っているはずです。
さぁ!次を目指しましょう!!
あなたならきっと出来るはずです。
…とまぁハゼ釣りごときで大げさだが、釣れない奴は釣れないのでそんなの相手にしてたら時間の無駄!
次!次!!
まぁ、こんな感じでハリ掛かりが悪いハゼ達を仕留めるオッサン。
ハゼを釣り上げるたびに左手がスカ、スカと空振りする。
そう、今日はハゼカウンターを忘れてしまった。
いつもの癖というか習慣で、ハゼをビクに入れたらカウンターをひと押しなんだけど、何度もスカスカとやってしまう。
最初の20匹くらいまでは覚えてたんだけど、それ以上は忘れちゃうんだよね〜
オッサン、ハゼ釣りしてる時は脳ミソ空っぽなもんで、数を数えることすら出来ないんですよ。
しかし昨日まではよく釣れてたのに、なんでいきなり渋くなったんだろう…
その答えは仲間のひと言で腑に落ちた。
「ちょっと赤っぽいよね〜」
なぬ?そうなの?
最初は半信半疑で水面が日陰だったから分からなかったけど、時間が経ち、おひさまが水面を照らして気づいた。
赤潮だった。
まだ薄いけど赤潮になってる。
ついに始またか…
そうだよな…、ここしばらくは酷暑が続いたからいつ出てきてもおかしくない状況だった。
赤潮なら今日のこの渋さは納得できる。
まだ薄いからそこそこ釣れるけど、これからその厳しさも増すかもしれない。
実は本日はいくつかのアクシデントがありまして。
一番困ったのは竿先のリリアンが抜けてしまった事。
しかも釣りの序盤に。
マジか!もう終了か!?と思うが地獄に仏。
仲間の常連さんがグルーガンのスティックを持っていて、それを竿先に溶かし着けてしのいだ。
とてもありがたかったが、「何でこんなの持ち歩いてるの?」という素朴な疑問が残る。
普通釣り場にこんなん持ってくるか?
この人はいつもこんなアクシデントと隣り合わせなのか?
この人のタイトロープな人生に男気を感じたが、対処療法よりもそれ以前にキチンと準備するべきだろうと思った。
そのグルーガンも最後にプチ!と竿先から抜けてしまい、道糸ごと全て無くなり終了。
4時間で100匹くらい(カウンター忘れたのでアバウトで申し訳ないです)という釣果でした。
全体的に粒が小さい
いよいよ赤潮が出てきて今後はどうなるやら…
でもたまには爆釣の時もあるから悲観ばかりじゃないけど、これからは釣り場の状況にアンテナを張っておかないとね。
まぁオッサン的には落としてすぐに喰ってくる釣りはすぐ飽きちゃうから、今日みたいなtrial and errorの釣りの方が好みではある。
ただその場で答えが出れば気持ち良いけど、宿題は勘弁してくれ〜