2021年10月3日。2021年夏シーズン23回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園【はぜつき磯→夕やけなぎさ】天気:晴れ釣行時間:6時30分くらい(潮位:100cm下げ5分)〜10時30分くらい(潮位:60cm上げ1分)中潮釣果:マハゼ68匹(7cm〜13cm)
竿:3.5m 道糸:ナイロン0.8号 ハリス:ナイロン0.6号ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さエサ:ベビーボイルホタテハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
もう季節がら『夏シーズン』と呼ぶにはばかられる時期になってきました。
一応オッサンの中では、穴釣りではなければ夏シーズンのカテゴリーなのでご了承ください。
オッサンももう50歳をとっくに過ぎているので、何の得にも金にもならんこのハゼ釣行も身体にこたえるようになってきた。
しばらく3.5mクラスの長竿を使う釣行が続いてたもんだから、少なからず手に負担がかかる。
実際に数えたことはないけど、少なくとも釣れたハゼ数の数倍は竿の上げ下げをしているんだろうて。
大枚はたいて購入した軽い竿を使ってはいるけど、どうしても疲労は蓄積してゆく…
「んじゃ〜ハゼなんぞ釣ってないで、休めばいいじゃん!」
That’s right!
ですが、オッサンも休日はやることがない。
ボケェ〜っと家にいても邪魔扱いされるばかりなので、ハゼ釣り場へ避難するのである。
しかし土曜日の午後は、ほぼ毎週、仕事上がりに近所の銭湯(サウナ含む)で数時間過ごすしてリラックス&デトックスタイム。
ちなみにこのご時世なのでサウナ内はマスク着用となっている。
まさかサウナでマスクするハメになるとは夢にも思わなかったが、冗談みたいな本当の話。
ドライサウナじゃないからスゴイ湿気でこんな状態でウィルス居んのかよ?とも思うが、マスクしないと主(ぬし)に怒られるのでやらなきゃらなない。
釣り場でも銭湯でもどんな所にも主はいるものである。
いつ何時来ても主は居て、「ここに住んでんじゃね?」と思わせるほどの長期滞在な輩。
主はルールに厳しい。
自分が厳守するのは当然ながら、他人にもそのルールを厳しく律することを求める。
まぁ悪い事をしてるわけじゃないから良いんだけど、オッサンの中でこの主は『鬼軍曹』と呼ばれている。
高級ビーチリゾートの全身エステでコネコネされるとかならともかく、近所の銭湯ごときで疲れは飛ばんが気分的にはプチエステ。
その勢いのまま翌日はハゼ釣りである。
毎週末、そんなノリなので疲労は蓄積してゆく一方。
そこで少しでも負担を軽くするべく、いつものハゼ釣りに一計を案じた。
竿を握る手への負担を少しでも軽くしたいがために軽い竿を使ってるんだけど、さらにもうひと工夫してみました。
ヒントになったのは『ロッドバランサー』
主にルアー釣りのタックルで使われるんだけど、ショアジギなどでジグをしゃくりまくる時はかなり激しくロッドを縦方向にしゃくるしゃくる…
昨今はロッド、リール共に軽量モデルが目白押しですが、モノ自体が軽くてもバランスが悪ければ操作しづらくなる。
タックルバランスの理想は、支点となる持ち手の位置に重心がくる状態。
しっかりバランスがとれていれば振り子の原理で楽にジャークできるって寸法でさぁ!
通常の状態だと、持ち手よりもロッドの先方向に重心が来る『先重り』の状態がほとんどなので、ロッドエンドにウェイトを取り付けて重心を後ろ方向に持ってくる事になる。
そのウェイトがロッドバランサーという商品として出回っているのですが、そんなもんに金を出す気は全く無い。
そもそも、投げ釣り用の商品なのでオッサンが使ってるのべ竿なんぞに合わないだろうし、のべ竿にロッドバランサーを使うというアホな発想はするべきではないだろう。
しかし、オッサンのお手々が悲鳴を上げてるし、何よりもこのブログのネタもないもんだからやってみることにした。
いつも使っているのべ竿を全て伸ばして重心をみてみると、ノーマル状態では竿尻から78cmのところでバランスがとれた。
この重心をできる限り手元方向に持ってくるのが今回のミッションだ!
果たして、この重心をどこまで手元に近づけられるのか!?
いつものように手持ちの材料を駆使し、0円で何とかする方向で考える。
作戦的には、のべ竿の竿尻にウェイトを装着する事になるということと、オッサンは竿尻を手で包み込むように握るから、邪魔にならないようにウェイトは竿の中にブチ込む感じ。
オッサンのガラクタ箱をガサゴソやってると使えそうなモノが出てきた。
オッサンがいつも使っている鉄オモリの材料とゴムスポンジ。
ゴムスポンジがなぜここにあるのか皆目見当がつかないが、とにかく使えそうだ。
ゴムスポンジがなぜ?
裏側はシールになっている
鉄オモリをゴムスポンジに海苔巻きのように巻く。
ネタを並べまして、
海苔巻きのようにグルンとね
ほつれ止めの針金で強めに縛って完成!
今回は違う重さで2つご用意。
鉄オモリ×2と鉄オモリ×4の2種類
鉄オモリ×4Ver.は15g
鉄オモリ×2Ver.は8g
竿を振り込む度にカタカタ動いてしまうと気分がよろしくないので、ゴムスポンジを巻いて竿にギュッと入れて動かないようにしました。
鉄オモリ×2はそこそこキレイに収まったが、
鉄オモリ×4は半分くらい飛び出た
イメージとしては竿の中に入れて下栓(竿尻のフタね)を締めれば納まりヨシ!と思ったんだけど、無理やり突っ込んで取れなくなったら困るのでやめておいた。
柔らかいから飛び出ても手触りはよろしい!
さて問題の重心位置ですが、鉄オモリ×2ver.は竿尻から70cmで、鉄オモリ×4ver.は61cmまできてました。
まぁ、物理的に手元に重心が!というのはあり得ないので、この重心移動が実釣にどこまで影響するのか?はやってみないとわかりません。
正直、効果の程は???だが、とりあえずネタの仕込みはバッチリだ!
台風16号が通過した一昨日。
時おり強い風雨が打ち付けたが、問題なく遠ざかり消えていった。
かなり雨が降ったので、昨日は水潮でハゼ釣りの塩梅はダメだろうと予想。
オッサンが登場する本日は天気も良いから釣れるハズだ!と期待してたんだけど、昨晩突然の雷雨。
なんじゃそりゃ〜!
雨はしょうがないが雷はマズい…
雷って野生動物はスゴク嫌がるんですよね〜
人間みたいに笑顔混じりで「昨日は凄かったね〜♪」程度じゃ済まないようで…
特にハゼなんて浅場にいるもんだから、夜にピカピカ光ってたらそりゃ〜ビビるわな。
「明日のハゼ釣りに影響しないでくれ…」雨乞いのような祈りを捧げるオッサン。
んで本日は快晴の釣日和なんだけど、オッサンの願いは通じたのか?不安になりながら釣り場に向かう。
ハゼ釣り人も少なくなってきた
【はぜつき磯】に仲間がいたので塩梅を伺うが「厳しいね〜」っとバッドレスポンス。
オッサンの願いは届かなかったようである。
一応、【夕やけなぎさ】の様子も見に行ってみるが、こちらも釣り人が少なく釣れてないご様子。
もう夏のハゼ釣りじゃないよね
再びはぜつき磯に戻って釣りの準備をする。
ブレックファーストをしながら凍ったホタテの解凍作業。
全然解けない季節ですな〜
まずはウェイト無しのノーマルモードから始める。
厳しいってどれくらい厳しいんだろう…
ワクワクしながらス〜っと落とすが、何の音沙汰もない。
スンスン誘いを入れるが、な〜んもない。
落とす方向を変え、3投目で本日の一匹目が上がってきた。
10cmのスタンダードサイズ
”あっ、こんな感じね…”、確かに厳しいわコレ!本日の渋い釣りを覚悟する。
いまいる立ち位置からできる限り探るんだけど、アタリがなかなか来ない。
アタリが来れば一発目で掛からなくても、次でも喰ってくるけど、少しでもポイントがズレれば喰ってこなくなる。
本当にピンポイントで落とせないと数が上がらない。
しかも、釣る度にそのポイントが少しずつズレてゆく感じ。
どっちの方向にズレるのかは探ってみないと分からないが、できる限りズラしたくないので素早い手返しと、適度にエササイズに変化をつけてハゼを散らさないような工夫が必要になる。
しかし、相変わらず元気なのがコイツだ。
オマエはいらんのじゃ!
相変わらずいつでもどこでも元気にヒットしてくる。
しかも時期が時期だけにそこそこなサイズもいるから、マハゼと勘違いする事も多々アリで紛らわしい。
周りの仲間が「すぐ近場にハゼがいる」と言ってるので手前を探ってみると、確かにすぐ手前でマハゼがチョロチョロと釣れる。
だもんで3.5mの竿じゃなくて2mくらいの竿がちょうど良さそうだけど、オッサンは3.5mの竿しか持ってきてないからコレでやるしかない。
ただ、手前だとダボハゼも多いもんだからダボハゼを嫌って、オッサンは深場を攻め続ける。
喰ってくるハゼのホットスポットを見つけたいが、なかなか見つからず…
虚しく1時間が経過し、いよいよ本日のネタを試すお時間となりました。
まずは鉄オモリ×2Ver.(8g)を竿尻に突っ込む。
ムギュッ!っと押し込む
さぁどうだ!っと振り込んで落としてみるが、う〜ん…、ノーマルとの違いが分からない。
すぐにアタリが来て良型が上がってきた。
13cmくらいの良型サイズ
違いがは分からんが、ハゼが釣れて嬉しいオッサン。
何でも釣れれば良いんじゃ〜!っとネタもクソもないが、つまりはそういう事だ。
竿の変化も分からず、チョロチョロ動き回ってもハゼが釣れず…
この時点で25匹とトホホな惨状。
ないないづくしで心が折れる。
おまけに釣り船が通過する時間になったので避難ついでに休憩&仲間とブリーフィング。
テーマはどこへ移動するか?だが、殴り合うほどの激論の末、お隣りの【夕やけなぎさ】に行こう!というありふれた結論に至る。
このように、話し合いとは結果の分かりきった事柄を、さも皆で解決したような体裁にするためのもので、ハッキリ言って時間の無駄であり無意味なものである。
やってきました【夕やけなぎさ】
ここへ来たのは一応理由がありまして…
ひとつは、おひさまが当たっているから。
昨日の雷雨で水温が低下したのが厳しい理由との予想。
なので、おひさまが照りつけ、ほぼ干潮の浅場なら水温が上がって釣れるかもしんまいな作戦。
もうひとつは、以前夕やけなぎさの同じスポットで干潮時に爆釣したので、同じ状況なら良いんじゃね?との期待があったから。
やってきたよ夕やけなぎさ。おひさまもsunsunだ!
お次は鉄オモリ×4Ver.(15g)を仕込む。
鉄オモリ×4を
グリグリっと押し込む
準備完了にて釣り開始。
今度は少し重量があるのですぐに違いがハッキリする。
持った感じは少々重くなったな…と思ったけど、竿を振り込んでみると重心が手元に近寄った都合でやりやすい。
すぐにアタって来るが掛からず。
やりやすくなったからと言って釣れるとは限らん。
しつこく次も同じスポットに落とすとまた喰ってきたのでお次は掛ける。
まぁまぁなサイズ
残念ながら、期待したほどの釣れ具合ではなく、こちらでも厳しいハゼ釣りを余儀なくされる。
ハゼがアタックしてくるスポットは極小で、ソコを外すと全く喰ってこない。
しかも単発もしくは数匹釣ったら終わりなので、お次のホットスポットを探すんだけどなかなか見つからない。
絶対どこかにあるハズなんだけど、竿の届く範囲内で小さな点を探すようなもんだから、偶然に期待するしかない。
ただ、どこでも良い訳じゃないけど、30秒くらい喰わせればアタって来ることもあるんだけど、オッサンはせっかちなのでそんなの待ってらんない。
偶然にゴージャスなある一点を見つけて、ソコだけで21匹釣り上げておいしい思いをさせてもらった。
今日みたいに厳しい日には宝物みたいなスポット。
このように、諦めず腐らず探せばどこかにある一発台ならぬ一発スポット。
必ずあると信じて粘ってみるべきだと思うが、どこかで見切りをつける勇気も必要なのは言うまでもない。
釣りで難しいのはこの見切り。
オッサンが思うに、たぶんこれが一番難しく勘と経験がモノを言い、釣果にモロに影響するものでもある。
見切りには、今やってるポイントからズレるかどうかの小さな見切りと、釣り場エリアそのものを移動する大きな見切りがあって、それぞれにツボがある。
これを説明し始めると長くなるのでここでは止めますが、気が向いたら記事にするかも知れません。
おひさまはグングン登ってきて、暑いくらいの陽気になってきた。
見ると足元にワラワラとダボハゼが湧いているが、中には良型のハゼも見えたりしている。
試しにエサを落としてみるがなかなか釣れない。
水深わずか20cmくらいの足元を、3.5mの竿でやってるもんだから釣りづらいったらありゃしない。
しかもマハゼの野郎、口元にエサを落としてもボケ〜っとしてやがって、速攻ダボハゼが突進してきてエサをついばんでくる。
シャキっとせんかぁ!シャキっと!!
っという訳で、3時間半粘って68匹と厳しいハゼ釣りでした。
厳しいなぁ〜
残念ながら、ずっと続いてた1束のノルマ達成も今回で途切れてしまいました。
しかし逆を言えば、今季はそれほどハゼ釣りが好調だったということでして…
ありがたい限りですが、いよいよ夏も終わったんだな…と思うと、少々アンニュイなオッサン。
はぜつき磯や夕やけなぎさに限らず、本日はどの釣り場も玉砕と各エージェントからリアルタイムに釣果情報が入ってきました。
いつもは翌日とかタイムラグがあるのですが、今日は速攻で情報を送ってくれました。
つまり皆さん余程釣れなかったようで、不満なんだろうな…
だよね〜!
状況だけで考えれば釣れるハズなんだけど、現実は釣れないのでして…
本日は昨日の雷雨が良くなかった原因だと思ってます。
これからは台風の季節ですが、陽気が安定すればそれなりに釣れると思います。
きっと釣れますよ!
ちなみにすっかり忘れていた【ロッドバランサー作戦】ですが、鉄オモリ×4Ver.はそこそこやりやすかったです。
プラス15gとなりましたが、その負荷を感じさせることもなく、竿の操作がやりやすくなったと感じました。
とは言え、今後もこのオモリを竿尻に突っ込むか?と聞かれれば、それほどのものでも無く「僕ぁ〜、普通にノーマルでやります!」って感じだ。
とういうわけで、いつものようにネタ失敗というオチでよろしかったですかね?