2021年11月7日。2021年28回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:「秘密の花園」(KLB)※釣り場は諸事情により場所は明かせません。申し訳ないです。天気:曇りのち晴れ釣行時間:7時00分(潮位:207cm満潮)〜11時30分くらい(潮位:110cm下げ9分)中潮釣果:マハゼ25匹(13〜16cm)
竿:大阪漁具「小魚名人」1.5m道糸:フロロカーボン1.5号 ハリス:フロロカーボン1号ハリ:袖4号スレオモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さエサ:アオイソメハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
今回もネタものを仕込んできたのですが、このブログを読んでくれている方は「飽きもしないでよ〜やるわ!」って思うんですかね?
オッサンに言わせてもらうと、単純にいつも同じ釣りしてると飽きるから何かしらの変化を付けてるんですが、何か?だ。
他の釣り人をまじまじ見てるわけじゃないからよく分からんが、「いつも同じことばっかで飽きないのかな〜?」とこちらが思ってしまう。
常連達を見ていると、いつも同じに見えるんだけど微妙に違ったりしてるのかな?
いつも同じ仕掛け、同じ釣り方、同じ感性でやってるようにしか見えない。
魚側の塩梅はその日その時によって違うから、それが変化と言われればそうなんだけど、たま〜にやってくるくらいの釣り人ならまだしも、毎週のように釣り糸を垂れる常連ともなると、マンネリ化は否めないハズだ。
御存知の通り、オッサンはすごく飽きやすい質なので同じことやってるとダメなんですよね〜
なので、事あるごとにネタを思いついたらお披露目するんだけど、如何せんその場しのぎの安っぽい発想だもんで使い物にならんモノばかり。
でもこれでいいのである。
その場で楽しく時間が潰せるならそれでヨシ!程度のノリだ。
という訳で今回もトホホなネタをご披露しなくてはならないのですが、今回は珍しく「ん?コレはイケるんヂャね?」と思わせた一品。
とは言え、過度な期待をされるのは困るので「ふ〜ん、そうなんだ…」程度に留めてください。
もったいぶってもしょうがないので発表すると、その名は『イソメ刺し通しアイテム』テッテレ〜♪
いや〜、この程度のアイテムでガッカリさせて本っ当〜に申し訳ないです。
既に商品として存在している”ミミズ通し”です。
ミミズをエサとして使う場合に、針部のみならずハリスにまでスルスルとミミズを刺し通しやすくするアイテムです。
基本的に活餌は大きい方が魚へのアピール力が高いので大きく付けたいのですが、普通に大きく付けると針から下にブラ〜ンと長く垂らすことになる。
そうなると餌の先ばかり突いて、針まで到達してないのでハリ掛かりが悪くなる。
アピール重視で餌を長くするとハリ掛かりが悪いし、掛かり重視で餌を短めにすると今度は喰ってこなくなる。
その日の喰いによって餌をどれくらいの長さにするべきか?どれくらいの垂らしならハリ掛かりするのか?
この加減が釣果を大きく左右し、釣り人を悩ませる永遠のテーマである。
オッサンが今現在通っているハゼの穴釣りにおいても、このテーマは最重要事項であり、穴釣り師たちの頭を痛める難問。
喰いが良い時はクンクン!アタった後にグ〜ン!って大きく引き込んで来て、この時は既に針まで咥え込んでいるから問題なく釣れる。
でも一番多いのは、クンクン!と小さいアタリだけで、「さぁ!大きく引っ張れ!」とこちらは待ち構えてるんだけど、そのまま音沙汰なしになってしまう事態。
コレはイソメを針から下の部分だけ咥えて来て、針にまで到達していない状態になるので、コレでアワセてもまず掛かりません。
一番悔しいのは「掛かった!」と竿をブルブルいわせてハゼが上がってきて、穴から引きずり出した途端、イソメを離して岩陰に消えてゆく事態。
針に掛かったのではなくて、餌だけ咥えて上がってきた奴。
消えてゆくハゼを見送りながら為す術もなく放心状態。
日に何度かあるんだけど、奥歯が噛み砕けるほど悔しいったらありゃしない!
その日その時のイソメ餌サイズには最大限の気を使い、エサ付けには細心の注意を払わなければならないのだ。
いっそのことイソメじゃなくて、ホタテとかエビとかでも釣れないことはないんだけど、やはり喰いが違うんですよね〜
いろんな穴釣り師達が試した結果「イソメが一番釣れる!」と口を揃えます。
逆を言えば、エサ付けの塩梅がハゼの穴釣りの魅力でもあり、釣り人の腕の見せどころでもあるのだ。
いつものように話が長くなって申し訳ないです。
イソメ刺し通しアイテムに話を戻します。
商品として既に存在しているのでそれをゲットするのが安心確実だが、使えるかどうか分からんブツに大枚はたく銭はない。
単純なものだから同じようなもんを作れないか?と、貧乏人の味方100均で物色。
すると、あった!
コレだ!あったぞぃ!
謎の注射器!
コレでハゼに怪しい薬物をブチ込んで、ラリったところを釣り上げる!という事ではない。
そもそもコレは注射器ではなくて、香水とかを別の容器に移す時に使うものらしい。
ヨシ!オッサンも愛用香水の『Chanel Grand Extrait』で使おうかな。
これなら加齢臭もバッチリさ!
ということもなくて、オッサンは一度たりとも香水なんぞ使ったこともない。
アレって、その昔は欧米人はろくに風呂入ってなかったからニオイ隠しで発達したものでしょ?
風呂好きの日本人には不要じゃん!
ちなみに好みの問題だと思うけど、オッサンは香水プンプンの人はスゴく苦手です。
近くにいると呼吸を止めるくらいで、そんな人工的なフェロモンには全く魅力を感じないです。
まぁこんな話はど〜でもよくて、今回使うのは注射器本体ではなく針の方。
このパーツを使います
そもそも注射器ではないので針先は鋭利ではありません。
注射するものではないので
しかし今回はイソメに刺し通すので注射針としてジョブチェンジしてもらいます。
なので砥石で針先を尖らせます。
スリスリとね
5分も掛からないで針になった
これで作業はほぼ完了。
使い勝手を考えて、穴を開けてストラップを通し、さらにヒモを接続。
これにて実戦投入の準備完了
ネタの仕込みも万全じゃ!
本日は中潮で満潮時間帯からの穴釣り開始になる。
ということは少々厳しい状況からのスタート。
まぁポイントによって多少違うんだけど、潮が低いのはハゼ穴が見つからなくて困るけど、かといって潮が高けりゃ〜良いってものでもない。
ちょうどハゼが居着きやすい穴のラインがあって、そのラインにひたひたに水が乗ってる位がちょうど良い潮加減。
潮が高いと竿が短いもんだからポイントに届かないし、そもそもその穴が見えづらいという別の問題も発生する。
んで現場に到着すると案の定だった。
朝方は曇りがちだったし、少々水がにごり気味なので余計に穴が見えなくなっていた。
手前の方しか見えんな
でも、まぁなんとかなるっしょ!とお気楽に構える。
本日使う竿は、予備の竿。
この竿は、ずっと以前の穴釣りで根掛りを外そうとして必要以上にブンブンやってたらバキ!っと折れた竿。
他の竿のパーツと合体させて使えるようにして、イザという時のための予備竿としていつも持ち歩いています。
今回はちゃんと使えるかどうかをチェックしがてら、使ってみようと思います。
リボーン!した竿
では早速イソメの刺し通しをやってみようと思います。
取り出しましたるは100均の注射針。
イソメの頭を落とし、針にイソメを通す時はチモト方向から入れることになるから向きを間違えないようにイソメを羽交い締めにして固定する。
オッサンが使っているハリスは3cm程度なので、少し余裕を見てイソメの先から4cmアタリから刺し通してみた。
暴れるし柔らかいし細いので、少々手こずった。
結構コツがいるな
ちなみにミミズだと通しやすいらしい。
口から肛門まで一直線の管が通っているから、そこに通せば簡単と聞いたことがある。
確かにあの生物はとても単純なんだろうと思わせるが、さにあらず!
実はミミズには人間とほぼ同じ種類の臓器が備わっている高等生物らしい。
そういう事もあってかどうか知らんが、ミミズは医薬の分野で注目されているんだそうな。
ガッテン!ガッテン!
刺し通したら、いよいよ釣り針に通してみる。
注射針の穴に釣り針の先を引っ掛けてセット。
そのままスルスルとイソメを送り出すと、スムーズとは言わんが針〜ハリスまでイソメが通っていった。
あ!本当に使えるんだ!
適当な所でイソメをぶった切って、セッティング完了。
最初はビビっていたので垂らしは2cmくらい
さぁ、これで即アワセできるぞ!
夏ハゼ釣りのノリで始めたけど、全然アタリが無い…
アタらないと検証できないのですが…
あまり釣れないと、イソメの体液が抜けてしまい釣れなくなるんですけど…
何の音沙汰もなく、またエサ付けするの面倒臭いんですけど…
ブツブツ独り言を垂れながらアタリを待つオッサン。
するとやっと待望のアタリが!?
明らかにハゼのアタリ方だったので、「今だぁ!」っとロクに喰わせないでアワセを入れたらスポ!っと空振り。
ダメじゃん!掛からないじゃん!!
エサをチェックすると、やはり垂らした先の方にハゼが咥えた跡が付いている。
エサはまだ使えそうだったので、もう1cm垂らしを短くして再投入。
スレてないで喰ってくれよ〜と雨乞いのような祈りでスルスル落としてゆくと、着底と同時に喰ってきた!
またしても即アワセを敢行するオッサン。
しかし今度は掛かった!
ググンググン!とハゼが暴れるのを強引に穴から引きずり出して、水面下で暴れさせる。
そこそこ良型のハゼだ。
大人しくなったので抜き上げると、まるまる太った16cmほどのナイスハゼだった。
恰幅がよろしいようで
ほとんど喰わせないでハリに掛かったということは、珍しくネタは成功ぢゃね?
これで気分良くしたオッサン。
お次は垂らしをほぼ無くしてみた。
すぐにハゼのアタリが来て、またしても即アワセで釣れてきた。
サイズはともかく即アワセで掛けられた
同じ穴から3匹釣れたんだけど、ここで考えさせられる事態になった。
穴ハゼ釣りに限らず夏ハゼ釣りでも、基本は釣れる時にサッサと釣ってしまいましょうである。
ハゼの活性が高い時に勝負を掛けてしまうのだ。
特にハゼの穴釣りともなると、今この穴で釣れなくなったら次はどこで釣れるかも分からないし、最悪はもう釣れなくなるなんて事もあり得る。
なので、一匹釣れると早く再投入するために気が焦ってしまうのだ。
そんな時に、まずはイソメを刺し通ししまして…なんぞやってられんのである。
最初のうちは物珍しさも手伝ってマメに刺し通してたんだけど、その内に面倒臭くなった。
「コイツ、またかよ!いつも面倒臭がるじゃん!」とオーディエンスの嘆きが聞こえてくるようだ。
確かに今回の作戦は一定の効果はあると思う。
ハゼがアタって来れば早めに勝負をかけることが出来そうだ。
アタって来ればね…
何が言いたいのかと言うと、実は刺し通すことによってアタリが遠のいた気がしていたのでした。
穴釣りにおいてイソメエサが釣れる一番の要因は、イソメがクネクネと動いて誘ってくれるから。
コレはどんな穴釣り師に聞いても異論のない間違いない事実です。
特にイソメの尻尾部なんてクネクネの動きがスゴイから、とっておきの勝負エサとして、ここぞという時の為にとっておくくらいの特エサ。
今回の刺し通しは尻尾部はやらずに(っていうよりも尻尾は細いから、そもそも刺し通しなんて出来ないけど)太い部分でやっていました。
それでも多少はクネクネ動いてくれるんだけど、刺し通すことによってその動きが制限されるとともにすぐに弱ってしまうという弱点が見えてきたのです。
その弱点を補完するためにスンスン!と誘いを入れたりしていましたが、アタるはアタるんだけどどうも弱い気がしていた。
人間ごときが人工的に動かすよりも、やはりナチュラルなイソメの動きには敵いませんな。
という訳で、刺し通してたのは最初の1時間くらいで、後は垂らしを4cmくらいでいつも通りにやっていた。
んで爆釣か!?というとそんなことは全然なくて、ちょっと喰ってきてはアタリが無くなったり、エサの先だけど咥えて上がって来ては逃げられたりと散々悔しい思いをさせられた。
それこそ、刺し通しをやっていたらゲットしていたであろうと思わせること山の如しだった。
「だったら刺し通せばいいじゃんかよ!」なんですが、作業が面倒臭い方が勝ってしまって、そのまま続行なオッサンなのでした。
今日はアタリはそこそこあってたんだけど、最初の突くアタリだけで終わることが多かった。
クンクン!って竿先を少し拝ませる程度のアタリなんだけど、実はその前にある現象が起きる。
オッサンが夏ハゼ釣りで散々言っているモァ〜ン系のアタリ。
竿先や道糸に出ない視覚的に感じられない、気配みたいな雰囲気が伝わってくる。
コレって誰も同意してくれなくてオッサンはオオカミ少年なんだけど、絶対にあるんだってば!
コレと同じ現象が穴釣りにもある。
穴ハゼサイズになるとモァ〜ンではなく、ズモ〜〜っていう感じになる。
たぶんハゼがエサを吸い込んだ時の振動なのかな?
一瞬ではなくて、1秒ちょっとは続くこのズモ〜〜。
コレが来ると、次には確実にクンクン!というアタリがやってくる。
まぁ、コレを知ったからと言って釣れるわけでもないんだけどサ。
今日はサービス・ホールが少なくて、せいぜいひと穴から3匹が精一杯。
ほとんどはほぼ単発の拾い釣りになってしまった。
とういう訳で4時間半で25匹とまぁ釣れたほうなんだろうな…
数はそこそこいった
最大サイズは16cm程度…
数は釣れるんだけどサイズが上がらないな。
頃合いの深い穴にハゼが入ってないんですよね〜
代わりに岩のヘチで釣れたり、下手すりゃハゼが穴から顔出してたりしてて緊張感が無いんだよね〜
原因はこの時期にしてはまだ温かいからだと思う。
そのくせ朝方とか夜は冷えるから、寒暖の差が激しいと良くないんですよね。
寒いなら寒い方で安定してくれれば良いんだけど、ポカポカ陽気だとどういうわけか釣れるハゼのサイズが小さくなるんですよ。
もう数はいいから、もう少しサイズアップしてくれんかな〜
オッサンには珍しく、今回の刺し通し作戦は手応えがありました。
メリット・デメリットはあるんだけど、今後も継続して検証してみたいと思ってます。
早く寒くならんかな〜