2021年7月18日。
2021年夏シーズン7回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園【はぜつき磯】
天気:晴れ
釣行時間:5時30分くらい(潮位:80cm干潮)〜
9時30分くらい(潮位:130cm上げ7分)小潮
釣果:マハゼ202匹(7cm〜12cm)
竿:2.0m 道糸:ナイロン0.8号 ハリス:ナイロン0.6号
ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ
エサ:ベビーボイルホタテ
ハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
ホンのちょっとだけ『ダウンショットリグ仕掛け』
他人様の釣果を確認してから〜の翌日に、爆釣を期待しての空振り。
先週もそうだったんだけど、今週もヤバかった。
東京は梅雨も明け、夏本番の陽気。
いよいよハゼ釣り本番の頃合いだが、暑くなり過ぎる昨今の夏時は赤潮が発生し、期待を大きく削られる事も珍しくない。
ここ数年は8月になると赤潮発生により釣果が激減。
だもんで、7月中にサッサと仕事をしておかなければならない事態になっていた。
今年はどうなるか分からないけど、ハゼが釣れるうちに釣っとけ!とだけは言っておこう。
絶対ではないけど朝マズメは釣れるから、本日も頑張って早起き。
目が覚め、半分眠りながらハゼ釣りの準備&愛車をかっ飛ばす。
ちょうどおひさまが登ってきていて、眩しく目を細めながら「なんでこんな時間から活動せなならんのだろう…」と憤る。
いつものハゼ釣り場を見渡せる橋から釣り場を眺める。
オッサンがこの釣り場に通い始めた頃は、この橋に差し掛かると釣り船が通過してゆくような時間帯だった。
それでも十分にハゼが釣れてたんだけど、今はどうだ?
朝日が登る時間に来るハメになっているではないか!
確かにハゼが釣れなくなっているという理由もあるし、早く行かないと釣り場の確保が厳しいというのもあるし、歳をとって死期が近いせいか勝手に目が覚めてしまうという理由でもある。
まだとんがってた若ぇ頃は「年寄りっちゅうのは早すぎる時間から釣り糸垂れてて、暇なもんだ」っと少々嘲笑気味な視線を送っていた。
しかし、いざ自分がその歳になってみると早朝に勝手に目が覚めてしまい「まぁ二度寝ちゅうのもなんだし、とりあえずハゼ釣りでも行きましょうかね!」といそいそと出掛ける始末。
【子供叱るな来た道だもの。年寄り笑うな行く道だもの。】
確か、浄土真宗の妙好人の言葉だっけかな…
人をさげすむ者は自分もあざけりを受けるのがこの世の定め。因果応報である。
そんな反省が微塵もないオッサンは、今日も元気ハツラツにハゼ釣りである。
橋から見渡す釣り場には既に何人か知ってる顔がいて、あの人達のハゼ釣りに対する熱意に感服するが、オッサンの数年後の姿だと思うと愕然としたりもする。
すげぇ〜な!もうハゼ釣りやってるよ!!
本日も現場は【はぜつき磯】
お隣りの【夕やけなぎさ】の方が数が上がるのは分かってるんだけど、いつも混んでるし、お隣りと言えども行くのが面倒くさい。
いつもの指定席にやってくると既にH2氏が釣り糸を垂れていた。
サツ&塩梅を伺うが「アタリはあるけど型が小さい」とのレスポンス。
この時点で既にH2氏は30匹を超えていて、ハゼの活性は良さそうだ。
早速ハゼ釣りをしたいところだが、まずはエネルギー補給。
腹が減っては戦はできぬで、はやる気持ちを抑えてまずは腹ごしらえ。
モグモグしながら周りのチェック
他人様の釣りの具合を眺める。
アタリはそこそこありそうだけど、型がイマイチだな。
ハゼの群れによって大きい個体の群れ、小さい個体の群れがあるから、探せばなんとかるかもしんまいと予想。
では若輩ながらオッサンも参戦。
水は冷たくないが、この濁りは何だ?
赤潮でもないが、なんか知らんが濁っている。
考えてみれば、オッサンがハゼ釣りする時ってだいたい水が濁ってるんだよね〜
水は透明に澄んでいる方がハゼは釣れるんだけど、そんな時ってほとんど無い。
日頃の行いと言われればそれまでだが、見釣りするわけじゃないから別に良いんだけど、原因不明の濁り水に立ち込んで釣り糸を垂れるのも気持ちの良いものではない。
この濁りは何だ?(水面にオッサンの麗姿が写り込んでいらっしゃる)
いつものようにス〜っと落とすが反応なし…
誘いを入れるがハゼ様は居ないのか、全く何もなし…
何度か方向を変えて入れ替えるとやっと僅かなアタリがあったが、ハリ掛かりせず。
ムムム、このサイズ感か…
どうみても赤ちゃんハゼが突いてきてるだけ。
この反応とこのサイズ感ではラチがあかないので、ちょっと移動して型が良いハゼの群れを探す。
岩が多いポイントでやっとそこそこサイズのハゼが上がってきた。
このサイズが上がればヨシ!としよう
同じスポットを攻めると3匹同じサイズが上がってくるが、それ以降はハゼがミニマム化してゆく。
このサイズじゃねぇんだよ!
それでも同じスポットをしつこく攻めると、挙句の果ては赤ちゃんハゼが突いてくるだけになる。
ベビーも釣れないことはないんだけど、ビクに入れるわけにもいかないから即リリース。
良型ハゼを求めてチョロチョロ動くが、3〜5匹くらい続くとすぐにハゼが小さくなる。
オッサンがブ〜垂れるとH2氏が「昨日ここで18cmが上がったよ!すごい暴れたよ!」とのリフ。
マジ!?この時期で既に18cmとは。
穴釣りの大型ハゼもハリ掛かりして暴れるけど、しょせんは穴の中だからその暴走もたかが知れている。
しかし、今みたいにオープンスペースだとその暴走ぶりも制限がないから爆走することになり、かなりの手応えになるはずである。
まさにハゼのアウトバーン!羨ましすぎるぅ!!
オッサンも18cmを求めてウロウロするが、暴走なんて影も形もなくて、プラ〜ン…とやる気のない小ハゼがぶら下がってくるだけだ。
今日もエサのホタテは大きめにして勝負をかけてるんだけど、いまいちパッとしない。
何のドラマもないまま一時間が無情に過ぎ45匹と数も上がらん!
ヒャ〜全然だめじゃんかよ!リリースばかりでビクに入らん
まいったな〜っと思ってたら、釣り船がやってきて泣きっ面に蜂。
型も数もダメで、悲しすぎて泣きながらマカレナを踊りだしそうになるオッサン。
通過する釣り船を眺めながら、何か打開策はないか一応考えるが、別に考えてもどうにかなるものでもない。
こういう時に思考を巡らせるという行為は会社の会議と一緒で、やったからと言って素晴らしい解決策が見いだせることは全く無くて、単に”やった感”でお茶を濁したいだけの虚しい時間である。
何のアイディアも打開策もないまま釣り続行。
当然ながら船の立ち波で水は濁りを増して、ガンジス川かチタルム川(インドネシアにある世界一汚い川)のような様相。
濁りまくりで水面から10cm下は全く見えん!
釣れんのかよ!こんなんで?と思うが、実は釣れることは釣れる。
「よくこんな濁りでエサを見つけられるもんだ」とこんな世界で生きているハゼに感服する。
わずかな希望は干潮からの上げ潮の時間で水が動き始めている事。
今日はオッサン好みの小潮なので期待してはいる。
ハゼ釣りで潮うんぬんはあまり気にしないようにしてるんだけど、小潮の時って釣れれば長い時間釣れ続けるから、爆釣とは言わないけど釣果が良い日が多い。
んで、ちょっとだけハゼの活性が良くなってきた。
自分の立ち位置から3ヶ所くらいはハゼスポットが見つかり、そこを全て釣りきると少し移動を繰り返す。
相変わらずハゼの型はアップしないけど、数は上がるようになってきた。
ほどなく目標の1束を超え、
やっと本日の目的を実行に移せる。
実は本日はあるネタを仕込んでいる。
それはダウンショットリグ仕掛けの実釣である。
ダウンショッとリグ仕掛けの詳しくはこちら↓
ダウンショットリグ風なハゼ釣り仕掛け【2021年Ver.】
まぁ、本来ならハゼの穴釣りで根掛かり回避のための一直線の仕掛けだから、夏ハゼでのお試しは完全に場違いだ。
しかし、もしかしたらいつもの胴付き仕掛けを凌駕する釣果を叩き出すかもしんまい!とお花畑的発想でもある。
ハリも夏ハゼ仕様で環付きの袖一号針を取り寄せた。
これがダウンショットリグ夏ハゼVer.だ
ただ少々の問題が懸念されていて、ソレがどう転ぶかを確かめるための実釣実験である。
期待とドキドキで仕掛けを落とす。
すぐにアタってくるがハリ掛かりせず…
何度か落とし直すが掛からない。
嫌な予感が確信に変わる。
「やっぱりね…」
この仕掛けは針が道糸に真っ直ぐ括り付けてあるような形だから、ハリ掛かりするには道糸ごとガブリといかないと掛からない。
冬の大型ハゼならともかく、夏の小ハゼは大きなお口でガブリ!ではなく小さなお口でパクリ程度だろうからハリまで咥えてないらしい。
そうかぁ…そうなるよね。
どうやら作戦失敗のようだが、せっかく作ってきたんだからせめて一匹でも釣り上げたい。
しつこく喰わせてやっと一匹釣れた!
やっと釣れたよ〜!ありがとう!!
オッサンのよこしまな作戦はわずか10分で終わりを告げた。
”ダウンショットリグの本番は冬の穴釣りだから、今日はこれで勘弁してやる!”と負け惜しみ。
気持ちと仕掛けをいつもの胴付きに戻すが、ハテ?どうしよう???
このまま釣り続けても同じことの繰り返しだろうて…
釣ろうと思えば釣れるけど、このままではつまらん!
っという訳でず〜っと気になっていた事を行動に移す。
移動じゃ!!
実は今日この釣り場に来た時にある常連さんがいて、その方はず〜っと同じポイントで釣り続けていたのだ。
オッサンが今日釣り場に来たときには既にそのポイントにいて、今の今まで全く動いてないご様子。
コレが全然知らない釣り人だったら気にもしないが、その常連さんはかなりの手練れ。
常連と言えども、それぞれにある程度のレベル差がある。
皆さんいつも釣りしてるんだから決して下手ではないが、上手いとは言い切れない方もいるのは事実。
しかし、その御仁はかなり上手い釣り師で、そんな人が全く動かず釣り続けているのはのっぴきならない事態に違いない。
ここはオッサンもご相伴にあずかるべきだろうと、しれっとお隣りへ移動。
ご挨拶がてら塩梅を伺うとやはり釣れ続けていた。しかも良型が!
さっそくオッサンも釣り糸を垂れると爆釣タイム開始!
落とすとすぐにアタってくる上、10cmくらいばかりなので掛かりも良好。
ここからオッサンの逆襲始まりである。
オッサンの手がフル回転でハゼをポイポイ釣り上げる。
その常連さんは少し長い竿で沖目の良型狙いで、オッサンの短い竿ではそこまでは届かないけど贅沢は言ってられん!とにかく釣れればヨシだ。
連打が続くが、さすがに釣りきっちゃうと型が小さくなりアタリも遠のくが、少し移動すればすぐに復活し再びの連打。
こんな感じでみるみるハゼカウンターが回転し、アッという間に2束を超えた。
んでエサを豪華につけてるもんだからアッという間にエサ切れで納竿。
4時間で202匹と今季初の2束を超えました。
やっと釣れたよ!
これくらいのボリュームだけど、粒が小さいからイマイチ
ハゼはH2氏に差し上げたんだけど、クーラボックスもエライことに…
釣りにたぶんはないけど、たぶん最初からここでやってたら余裕で3束はいってたと思います。
今日は釣り始めから3時間はほとんど死んでいて、最後の一時間で巻き返せました。
やはりアンテナを張っておいて損はないですね〜
どこで誰が釣りをしているのか…
上手い人は釣れる所にいることが多いです。
上手いかどうかはその方の釣りを見ていればだいたい分かると思います。
その人がどこにいるのか?いつ移動しているのか?を追えば、釣れる保証は無いけど、少なくともハズレは引かないと思います。
言っておきますが、オッサンみたいな人のおこぼれ狙いのハイエナ系はアテにしないほうが良いですよ。
ロクな事にならないですよ〜
このように呑気に見えるハゼ釣り場も裏を返せば、生き馬の目を抜く油断のならない世界。
弱肉強食の死骸の山。
タンブルウィードが転がる荒野である。
喰われる側になりたくないなら、ミーアキャットのように常に周囲に気を配っていなければならない。
でもそんな事してたらハゼ釣りなんてやってらんないのも事実である。