2023年度29回目のハゼ釣りは夜釣りってデリケート!?

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2023年29回目のハゼ釣りは「もしかして夜釣りってデリケート?」

2023年11月5日。

2023年29回目のハゼ釣りに行ってきました。

 

釣り場:【秘密の花園3】※釣り場は公表できません。申し訳ないです。

天気:曇りのち晴れ

釣行時間:1時00分くらい(潮位:85cm下げ7分)〜6時30分くらい(潮位:90cm上げ5分)小潮

水温:19℃

釣果:マハゼ45匹くらい(10cm〜16cm)

 

竿:3.5m(軽極ハゼ硬式 ぶった切りVer.)

道糸:フロロ1.5号

ハリス:フロロ1.0号

ハリ:袖スレ4号

オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ

エサ:アオイソメ

ハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け

 

 

もうすっかりお馴染みのハゼの夜釣り。

 

昼間のハゼ釣りが数・サイズ共にパッとしないもんだから、夜の釣行に行き始めたんだけど、昼間より釣れるのは疑いようもない事実。

 

例年なら、もう11月ともなればハゼの穴釣りが始まってて、調子が良ければ数も上がり、20cmオーバーも期待できる時期でもある。

 

ところが2023年の穴釣りは、どうにもこうにもしっくりこない。

 

んだば、いつものハゼ釣り場というと、もうほとんど終了なもんだから釣りにすらならん。

 

最後の手段で夜釣りというパンドラの箱をオープンしてしまったオッサン。

 

もう既に2回ばかり夜釣りに行ってるんだけど、実は、夜釣りってもっと簡単だと思っていた。

 

ただでさえ『アホな魚の代表というイメージのハゼ』が、警戒心が薄れた夜の釣りともなれば、な〜んも考えないで本能のままに餌を喰いまくって来る、そんなイメージがあったのは否めない。

 

とは言え、実際にはあの手この手で攻めないと釣れないし、すぐにスレて喰って来なくなるしで、それほどアホでもないんだけど、時にはアホみたいに釣れる事もある。

 

「ハゼの夜釣りなんて苦労せずとも釣れるんだろうて…」と至極簡単に考えていた。

 

ところが実際に釣り糸を垂れてみると…

 

ほとんどはポツンポツンと忘れた頃釣れる程度で、ガンガンに釣れる!なんて夢のまた夢。

 

竿先なんて見えなくて、アタリは手に伝わってくる振動で取るのが基本。

 

なので、ハッキリしたアタリしか拾えない。

※今日は居喰いのような雰囲気のアタリがいくつか拾えたけど。

 

釣れたりとかアタリがあったスポットに寸分違わず落とす、なんてほぼ出来ないし、餌付けだってライトを使っているんだけど、暴れるアオイソメに正確に突き通すなんてなかなか上手くいかず、モタモタする始末。

 

まぁ、餌付けがやりにくいのは、オッサンの老眼のせいでもあるんだけどサ!

 

夜釣り時の困惑を体験すると、人間がいかに視覚に頼って生きているのか?を実感し、単に暗いというだけで、どれだけ行動や判断力が制限されてしまうのかを痛感する。

 

 

釣り場って、明るいときでさえ少々危険が伴うんだけど、それが夜の暗闇ともなれば、危険度MAX!

 

一応、オッサンが行ってる釣り場には街灯があって、適度には見えるんだけど、さすがに水に突き出た石組みとかに乗る時は、かなりの用心深さが求められる。

 

明るければ、乗っても大丈夫な石と危ない石はすぐに見分けがつくんだけど、夜になると判断が難しい。

 

なので一歩一歩がとても遅く重く、まるで絞首刑の十三階段のような重い足取りで移動しなくてはならない。

 

このように夜釣りでは全ての行動が制限され、慎重さが求められるのである。

 

こんな調子だから、「ヒャッハー!爆釣だぜえ〜!」なんてなるわけがないのだ。

うわ〜、釣れないんですけど…

オッサンは夜釣りの時は、必ず数時間の仮眠をとる。

 

なにせ、神経をすり減らす夜釣りを朝までやるんだから、体力は温存しておきたいところ。

 

日付が変わる頃に起き出すが、家族はまだ起きていた。

 

最初の夜釣りの時は、ちょっぴり心配もしてくれたが、現在は「いってらっしゃい!」の言葉の奥に”あ〜、また行くんだ…。懲りないね〜”という、呆れというよりも軽蔑の部類の心情が見え隠れしている。

 

コレも釣りあるあるで、多くの釣り人が経験する、まるで月面の昼夜のような家族との温度差。

 

 

本日も完全防寒仕様で自宅を出発するが、東京では今日も季節外れの夏日らしく、もうこの時点で暑い。

 

愛車を漕ぎ出すとさらに暑い!

 

漕ぐこと40分ほどで汗だくで現場に到着するが、いつもの夜釣り現場には前回もいたルアーマンがひとりいただけ。

 

肝心の潮位を目視すると、ギリギリ釣りになりそうな塩梅。

 

しかし、今日はコレからもうちょっと潮が引くので、まずはスタートダッシュで釣り上げて、その後はまた考えることにしよう。

 

いそいそと釣りの準備を始める。

 

本日の竿もいつものように『軽極ハゼ 硬式 360』ではあるんだけど、竿に少々変化があります。

一見いつもの竿だが…

 

思い切って穂先を短くしました!

バスン!とカット!

 

っというのも、この竿は『硬式』と謳ってはいるんだけど、実際にはかなり柔らかい。

 

柔らかいが故、誘いとかの操作が難しく、やりづらかった。

 

ずっと気にはなっていたんだけど「コレがこの竿の特性だろうて…」と諦め、当然二軍落ちで、登板回数も激減気味だった。

 

前回の夜釣り時に、すぐ隣りで仲間のTG氏が盛んに竿を煽り続ける釣法で、良型ハゼを釣りまくっているのを見せつけられた。

 

オッサンも真似してみたんだけど、小刻みにクイックに操作できなくて難儀し、当然、たいして釣れなかった。

 

原因のひとつに竿の硬さがあると思う。

 

ある程度硬い竿じゃなきゃ、あんな操作が出来るハズもない。

 

まぁ、TG氏が長い年月を掛けて編み出した釣法だろうから、そう簡単に真似出来るものでもないかも知れんが、アレをやるにはもっと硬い竿じゃなきゃダメぢゃね?

 

「いつまでも使えない竿としてホコリを被っているくらいなら、メタモルフォーゼして少しでも使える竿にしてやろう!道具は使ってなんぼのもんじゃい!!」っと、ついに決心がついた。

 

ではどれくらい短くするべきか?

 

オッサンの一軍竿は『清流X 硬調 35』で、どうせなら長さを合わせれば仕掛けの互換性も出来て便利だ。

 

多分、10cmくらいの違いだろうから、その分をカットすればいいから、ちょうど良いぢゃん?

 

長さを二本の竿の長さを揃えてバスン!とカット。

 

やったことがある方は分かるだろうけど、のべ竿ってビビって数cmカットしても何も変わらない。

 

やるなら5cm単位じゃない変化がないんだよね〜

 

実際には13cmほど切り落としました。

 

内心”ちょっと切りすぎたかな…?”と、カットした後に不安になったのはナイショだよ!

二本の竿の長さを揃えた

 

 

んで、今回はエサ箱にもケミカルライトを付けてみました。

 

今まではヘッドライトで照らしてたんだけど、エサ付けのたびに、ライトスイッチのオンオフも面倒なので、「もしかしたらケミカルライトで照明代わりになるカモ?」でやってみました。

100均で一番大きいサイズ

 

テープで餌箱に固定

 

怪しく光る餌箱

 

イソメをライトアップ

 

餌はアオイソメで垂らしは2cmが基準かな。

 

針掛かり重視で短くすると喰ってこなくなるし、長くすると喰ってくるけど針掛かりが悪くなるし。

垂らしはこんな感じ

 

水温は19℃で3回とも同じ水温なのは、ここらへんで安定しているのかな?

なぜがいつも同じ水温

 

あと、ケミカルライトは穂先のすぐ下の道糸に、ひとつだけ付けることにしました。

 

コレなら着底もアタリも分かるしね。

 

 

準備完了にてハゼ釣り開始なんだけど、いつものお立ち台となる石組みが今日はやけに滑る。

 

雨は降ってないはずなんだけど、全体的に濡れてるようで危ないな。

 

夜中でこんな釣り場でドボン!したらシャレにならないので、一歩一歩慎重に足を踏み出す。

 

やっとこさ目的の足場に到着し、周りに誰もいないのを確認して、水中にライトを照らしてみる。

 

釣れる時ってハゼがチラホラ見えるんだけど、今日は全く見つからないんですけど…

 

おまけに水が少し濁り気味だ。

 

う〜ん厳しいかな?

 

 

まずは適当に沖に向かって第一投。

 

やはり水深は浅いが、喰ってくる時はこんな浅くてもアタってくる。

 

んがしかし、本日はハゼのご機嫌はよろしくないようで…

 

どこに落としても音沙汰なし。

 

「これはマズイな〜」

 

今現在はまだ潮が引いている状態で、干潮まではまだ時間があるので、状況の改善は期待できない。

 

とにかく喰ってくるハゼを探すしかないんだけど、なかなか見つからないんだな。

 

開始から20分ほど経った頃にやっと最初のアタリが来た!

 

アワセると掛かったが、すぐに外れた。

 

「チッ!なんだよ!!」

 

次も同じスポットに落とすが、シ〜ン…と反応がない。

 

アタって来ても針に掛からなければセカンドチャンスも期待できるが、中途半端に針に掛かってからバラすと、スレてもう喰ってこなくなる。

 

方向を変えてみると、またしてもアタって来た。

 

今度はしっかりと掛かって、本日の一匹目。

一匹目はいつも小さい…

 

すぐに次も釣れてくるが、10数cmサイズで小さいな〜

 

この後はたま〜に上がってくるが、同じように10〜13cmくらいでつまらん!

 

一匹だけ良型が来たけど、コイツだけだった。

このサイズがコンスタントに釣れればな〜

 

その後はプッツリとアタリが途切れた。

 

今日は小潮で、まだ潮は引き続ける。

 

ここで粘っても無駄と判断したので、移動開始!

夜釣りの勘所は未だ分からじ

やってきたのは、仲間内では【島】と呼ばれるスポット。

 

釣り場ではこのように、特定のスポットに常連にしか分からないニックネームが付いている事が多い。

 

こうすると、お互いの情報交換時に、どこで釣り糸垂れたのかが分かりやすいからだ。

 

前回は【島】を根城にしてるTG氏がいたんだけど、今日は誰もいなかった。

 

ヨシ!ここから爆釣開始じゃ〜!の意気込みは、やっぱり空振り…

 

相変わらず、ポッツリ…ポッツリ…程度なのでした。

 

「ここでこの釣れ方なら、もう手の施しようがない…」

 

もうお手上げ状態なオッサンは、ただ無気力に竿を握っているだけなのでした。

 

すると、遠くから自転車のベルの音がしてくる。

 

来たか!

 

O氏とH2氏である。

 

しかし、O氏は大丈夫か?

 

この歳になると週イチでもキツイんだけど、O氏は今週は4度目の夜釣りなもんだから、疲労困憊らしく、前回なんて暗くても分かるような大きな穴に落ちて怪我したらしい。

 

仲間内では「もう致死回数まで夜釣り行ってるから、いつ”ドザえもん”になってもおかしくない」とまで噂されている。

 

そんなハゼ釣り仲間の心配をよそに、本日も夜釣りに登場のO氏。

 

もう此奴が水に沈んでても、見て見ぬふりをしよう!

 

ここにはカニもエビもたくさんいるし、ハゼも雑食性だから亡骸を完食してくれるだろう。

 

O氏も釣り場で露となれば本望だろうて。

 

サツを交わし、開口一番「今日はダメだよ!」とオッサン。

 

まぁ、ダメと言われても、もうこんな夜中にこんな釣り場に来ちゃったもんだから、とにかくハゼ釣りをやるしかない。

 

んですぐにH2氏が連打をぶちかましてくる。

 

「なぬ!?こんチキショー、ここの次はまさにあそこをやる予定だったのに…」

 

あんなのを隣りで見せつけられたら、コッチもやらん訳にはいかない。

 

再び身体にバラ鞭打って、やる気復活。

 

チョロチョロと釣れるようになるが、思うように数が上がらないな〜

 

ハゼのかわりに喰ってくるのがコイツ。

チンチン(クロダイの幼魚)と思いきや…

 

小さなアタリでアワセると突然暴れだす。

 

もう一発でハゼじゃないのは分かってて、細かく小さくだけど強烈に引いてくるそのアタリ方から、チンチンなのは明白。

 

竿を立てて強い引きをいなすんだけど、柔らかい竿だとなかなか手前に寄ってこない。

 

最後は道糸かハリスが切れると思ったけど、なんとか上がってきた。

 

コイツの正体は【キビレ】

 

クロダイと良く似てて、見分ける方法は「ヒレが黄色いとキビレ」なんて言われるけど、個体差があるので絶対ではない。

 

なので、キビレとチンチンの見分け方は側線から上の鱗列の数でみると良いと思います。

 

上の画像のように、3本くらいならキビレで、5本くらいならチンチン。

 

でも、こいつが掛かると嫌なんだよな〜

 

ヒレにトゲがあるから気を付けないと刺さるんだよね。

 

人によっては、クロダイよりもキビレのほうが美味と言われてるが、オッサンは喰った事はないし、食う気もないから、一生分からんだろう。

 

ちなみに今日はキビレが3匹釣れた。

かわいいサイズのキビレ

 

このサイズでも強烈に引いてくるぞ!

 

ちなみに本日はウロハゼも釣れた。

良いサイズだけどいらんわ!

 

こんなかわいいウロは初めてだ

 

キビレも良型ウロも、あの強い引きがマハゼだったらな〜っと思うこと山の如し!

 

的外れなブツが釣れてくすぶっていると、なんとMR氏が現れた。

 

MR氏が夜釣りに来るなんて、想定外だった!

 

聞けば、常連達が夜釣りに通っているので「そんなに夜釣りって楽しいの?」の真偽を確かめに来たらしい。

 

ここへ来る前は【秘密の花園2】でやってたようだ。

 

【秘密の花園2】→【秘密の花園3】と秘密を釣り歩く男。

 

MR氏は絶対に夜釣りに来ないと思ってたのに、既にMR氏の身体に別の魂が入り込んでいるのかも知れない。

 

ちなみに【秘密の花園2】での釣果はそこそこらしいがサイズが小さかったらしく、【秘密の花園3】の良型ハゼを釣り上げ「このサイズが釣れるなら、夜釣りに通うのも分かるわ〜」と納得のご様子。

 

とは言え、ハゼが釣れるようになったわけでもなく、相変わらずパッとしない。

 

そこで、さっきから気になっていたことを行動に移す。

 

今までは3.5mの長竿でやってたんだけど、2.1mの竿にチェンジする。

 

実はこの【島】エリアの傾向として、沖ではなく、手前の方が釣れやすい感じ。

 

なので、長竿で手前を探ったら釣れ出したので、それならば!っと手前がやりやすい短い竿でやってみる。

 

んでやっぱり、数が上がりはじめた。

 

手前に仕掛けを垂直に落として、餌をフワフワ上下に揺らしてるとハゼが喰ってくる。

 

穴釣りでよくこんな誘いをやるんだけど、まさにコレで、竿が短いから良型が掛かると竿がギュン!としなって楽しい。

 

時には入れ喰いになり、「お〜!この釣り方も良いじゃんオレ!」と自画自賛。

 

でも手前は岩場なので、ダボハゼや本日最大のウロハゼも上がってくる。

「20cmオーバーのマハゼ来た〜」と思ったら…

 

朝が来て、そんな短竿釣りもそろそろお開き。

 

いつものように5時間半で45匹くらいと釣れなくはないが、釣れたともいい難い釣果。

う〜ん、今日は厳しかったな〜

 

”くらい”となっているのは、カウンターが壊れてしまい、初めはちゃんと数えてたんだけど、夜通しの釣りで頭がボケ〜っとなり数が分からなくなったから。

 

100均カウンターはひとシーズンもたないな。

 

安いから良いんだけど、オッサンは数が数えられないもんで、壊れた時に困るな〜

 

 

本日お試しの『軽極ハゼ 硬式 360(カットVer.)』ですが、チョンチョンと煽る操作は格段にやりやすくなったが、竿が固くなったからか、ハゼを針に掛かってからのバラシが多かった。

 

今日なんて、釣ったハゼと同じくらいのバラシ数で、コレが単にハゼの喰いが浅いが故なのか、もしくは本当に竿の影響なのかは謎。

 

あと、当然ながら、餌箱のケミカルライトは全く役に立ちませんでした〜

 

 

釣りの世界には『同じ釣り場に3回通えばもうベテラン』なんていう無責任な標語があったりするが、今回で【秘密の花園3】での夜釣りも3度目なんだけど、どこが釣れるのか?とか、どういう状況が釣れるのか?が全く掴めないぞ。

 

この前はあそこでよくアタって来たから、と今回もやってみるが、全くの音沙汰なしなんて普通にある。

 

と思えば、さっきは全然アタリさえなかったスポットで、突然入れ喰いになったり…

 

夜釣りではよくあるんだけど、最初はどこに落としても全然アタリが無くて、しつこく落としまくり誘っていると、最初のアタリを皮切りにどんどんアタックしてくることがある。

 

始めは餌に興味を示さなかったハゼが、餌がチョンチョン!いろいろな箇所で動き回っているから、ハゼの活性が上がるのだろうか?

 

この状況ではどこが釣れて、何が良いのか悪いのか?未だに掴めないオッサン。

 

もしかして、夜釣りって、とてもデリケートな釣りものなのかもしれないな…

 

 

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