2019年6月16日。2019年夏シーズン3回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園(夕やけなぎさ)天気:晴れ釣行時間:7時00分(潮位:120cm下げ4分)〜9時30分くらい(潮位:20cmほぼ干潮)大潮釣果:マハゼ115匹(6cm〜11cm)
最初の1時間の釣果分
おすそ分け後の釣果分
竿:2.0m 道糸:ナイロン0.8号 ハリス:ナイロン1号 ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ エサ:ボイルベビーホタテ一時オレンジイソメハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
本日は父の日。
名目上は父親に感謝する日という事になってるが、父親に対して、一年で一番分かりやすく表現するチャンスを与えられたこの日に、感謝される父親はどれくらいいるんだろうか?
母の日=カーネーションという図式が一般的に広まっているが、父の日って何が定番なんだろう?
気になったので調べてみるとあるサイトに「父の日にはバラを送りましょう!」とあった。
そのサイトはこうも言っていた。
「父の日には黄色いバラを送る人が多いそ〜です!」
黄色いバラ?って…
別にマジマジと観察しているわけではないが、父の日に花屋で黄色いバラを売ってるのを見た記憶がないし、それを買って持ち歩いている人も見たことがない。
単にオッサンが父の日に関心がないということもあるだろうが、「多いそうです!」と豪語するくらいに多いなら街中で黄色いバラを見かけるハズなんだが…
その昔、イギリスでは黄色は「身を守るための色」で、アメリカに伝わってからは「愛する人の戦場での無事と帰還を願う黄色いリボン」になったようである。
このことから黄色は「命に関わる色」「愛と信頼と尊敬を表す色」として世界各国へ広まったらしい。
マジで!?黄色って凄い目立つじゃん!
戦場で黄色なんて身につけてたら良いマトじゃん!狙ってくだいと言ってるようなもんじゃん!!
日本では”日本ファーザーズ・ディ委員会”とやらが「父の日黄色いリボンキャンペーン」を張っていて、そのイメージカラーが黄色なので黄色が父の日のイメージカラーになってるらしい。
オッサン的には「日本ファーザーズ・ディ委員会」という響きが、無理クリ感とゴリ押し感が強くて引くんだけど、黄色いバラなんてもらったことないな…
っていうか、花というものをプレゼントされた記憶が一切ない。
「父上、父の日ゆえこの黄色いバラをお納めください!」とバラの花束をもらってもな〜
その気持は嬉しくなくはないけど、花は食えないし興味ね〜し!
どうせくれるならお菓子系の方が喜ばしいな。
以前、家族から父の日にシークレットなプレゼントをもらった。
やけに軽くて四角いその物体を開けてみたら”ふ菓子(「ふ〜ちゃんのふ菓子」じゃなくて、むかし駄菓子屋にあった「鍵屋製菓」の赤くて四角いやつ)”が入っていて、すげ〜嬉しかったのを覚えている。
オッサンは安く出来てるので、そんな安っぽいお菓子が大好物なのである。
思えばあの時辺りが父親としてのピークだったような気がする…
という訳で、愛と信頼と尊敬なんぞ皆無なオッサンは、本日もハゼ釣り場へ向かうのでした。
前日は結構激しい雨が降っていて、それは未明まで雷とともに続いていた。
天気予報では本日は晴れ予報だったけど、「いくら晴れても、ここまで雨が降ればハゼ釣りはかなり厳しいな…」と思っていた。
予報通り、朝は晴れておひさまも出ていたがハゼ釣り的には厳しい戦いになるだろう…
少々気が重くなりながら自転車を漕ぐが、現場が見える橋から水を見るとやっぱりマズイ雰囲気である。
雨水と海水が混ざった色に変色している。
しかもそれが普通の色ではなく、かな〜り濃密な色なのである。
「うわ〜、思った以上に酷いな…」
カフェに抹茶を混ぜたようなナイステイスティな色
【ハゼつき磯】には4〜5人程の釣り人がいるが全然釣れてないご様子。
条件さえ良ければ今日はハゼつき磯でやるつもりだったんだけど、これではどうしようもないだろう。
なので【夕やけなぎさ】へ移動すると、ハゼ釣り人の群れでビックリした。
今年は【しおじ磯】が立入禁止だし、昨日の大雨で釣りが出来ない人が集結したんだろうけど、これは凄いな!
今年一番の大盛況!
まぁ困った時の夕やけなぎさで、他でハゼが釣れなくてもココへ来れば何とかなる事が多いから、こうなるんだろうな…
父の日にこんな潮臭い釣り場でハゼ釣ってるなんて、この人達も父の日にあぶれたんだろうな…
無意味な仲間意識が芽生えるオッサン。
行き掛けに買ったブレックファーストをパクつきながら眺めていると、M氏、G氏、お笑い芸人風の人といった釣り仲間を見つける。
サツがてら塩梅を聞いてみると、「厳しい…」あり「結構釣れた!」ありと、人によって評価が違うところが面白い。
こんな小さな釣り場でも、ポイントやその時の状況に合う合わないの釣り方で釣果が大きく変わることがある。
ちょっと水に立ち込むと「すげぇ〜冷たい!」
釣りの準備をしながら様子を見るが、これだけ釣り人がいるのに全然竿が上がらない。
こりゃ〜厳しいな…とも思うが、オッサンなら大丈夫!という根拠のない自信があった。
それはある場所を見つけたから。
エサのホタテは相変わらず固く凍ったままだったので、水に浸けて解凍。
まだ夏本番遠し!
本日の懸念事項はハリス。
テナガエビ用に作っておいたハリスを発見したので持ってきました。
今年のエビ釣りはタナゴ針を使ってるんだけど、それ以前に作り置きした『袖1号スレ針+ナイロン1号ハリス』の組み合わせが奥の方から出てきた。
しまっておいても使う予定がないから持ってきたんだけど、「たった3cmのハリスだから、いつもの0.6号とたいして違わないだろう!」とタカをくくっていた。
しかしコレがその後、大きな違いに気づくことになる。
たった3cmのハリスなんだけどねぇ…
準備完了したので、いざ!実釣!!
再び水に入るが冷てぇ〜!!
足がみるみる冷えてゆく
ウェーダー着てくればよかったな…、でも後始末が面倒くさいんだよな〜っとブツブツ文句を垂れる。
オッサンが見つけた”ある場所”とはおひさまが当たっている箇所。
水が冷たい時は少しでも温かい方が気持ちが良いもの。
それはハゼも同じで、温かく明るいおひさまが当たる所のハゼは活性が良い事が多いです。
この時間の夕やけなぎさは、まだ全体的に日陰ですが、所々に木漏れ日が当たっている所があってソコが狙い目になります。
おひさまポイントにス〜っと柔着底させるとすぐにアタリあり!
まだ喰いが浅いので2回掛け損ねましたが、3回目の正直で掛けた。
本日の一匹目。8cmくらいと成長している
次も全く同じポイントに落とすとすぐに上がる。
サイズアップ10cmくらい
しばらくはおひさまポイントを狙い続けると、チョロチョロと釣れ続ける。
まだ全体的に型も小さいけど釣れるというのは楽しいものである。
アタリ方はまだ浅くてハリ掛かりしないことが多いが、こういう時はしばらく喰わせてから大きく引いた時にアワセる、というやり方は紹介しました。
この対策はもうひとつあって、エサを小さめ(ホタテエサの場合は少なめ)に付けてハゼの口にエサが入りやすくしてからの即アワセも有効です。
その時の喰いの状況によってはエサを小さめにすると喰って来なくなるけど、今日はホタテ繊維が数本も付いていれば喰ってきたからちっちゃめ作戦が有効でした。
でもコレで掛かるのは小さいハゼが多いんだよな〜
やはり小さいエサには小さいハゼ、大きいエサには大きいハゼが掛かることが多い。
50分程おひさまポイントで遊んでたんだけど、足が冷え切って我慢ならず。
この頃になると岩場ゾーン全体におひさまが当たってたから、そちらへ暖をとりに行く。
やはりおひさまって凄い!
水がお湯のように感じられて気持ちが良い。
これだけ暖かけりゃ〜ハゼも釣れるだろうて!と意気込むが、ポツリポツリとしかハゼが喰ってこない。
「やっぱり、さっきのポイントの方がハゼがいるな〜」と思うが、またあの冷たい場所に立ち込むのも嫌だったので、1時間のタイムリミットまで温かい水に浸ることにする。
最初の1時間で51匹と予想よりも釣れて良かった。
思っていたよりも釣れたじゃん!俺
長めの休憩&ブレックファーストの続きをとりながら、こちらの方までおひさまが当たるのを待つ。
いつの間にか常連達は帰ってしまったようで、釣り場が空いてきた。
さっきから気になってるんだけど、今日は釣り船を一隻も見かけないぞ。
何でか知らんが邪魔が入らないのはありがたいことだが、そのかわり朝から吹いていた風がより強くなってきた。
風が吹くと釣りづらいから嫌なんだけど、潮汐と同じで自然現象だからしょうがない。
オッサンは風が吹くと竿先を水面近くに低くしてアタリをとったりするけど、最高の風対策は風が吹いても気にしない気持ちだと思う。
ちょっとやりづらくなると諦めて帰っちゃう人がいるんだけど、自然相手なんだから厳しい状況にも対応しないと上手くならないよね。
別に他人が上手くなろうとなかろうと関係ないけど、どうせやるなら楽しいほうがいいじゃん!
良い塩梅におひさまも当たってきたので後半戦開始。
水温が高くなってきたのでハゼの活性も上がってきて、ハゼのホットスポットに入れば連打が続く。
いいね〜!!と気持ちよく釣っていると後ろから声が掛かる。
振り向くと見たことのある人である。
オッサンの海馬を総動員して記憶を辿ると思い出した!マゴチの人だ!!
この方はマゴチ釣りのエサとしてハゼを活きたままお持ち帰りする人で、昨ジーズンも何度かハゼをおすそ分けした。
今日もハゼをゲットしに来たらしいが、ハゼつき磯で粘ったものの厳しかったらしく、こちらにやって来たとのこと。
オッサンを見つけると目を輝かしていたので、よっぽど困ってたんだと思う。
オッサンのハゼを全てもらって頂きました。
やはりハゼの活きが良いほうがマゴチも釣れるらしく、一回の釣行で多い時は50匹ほど必要になるときもあるらしい。
以前、活きたハゼが餌用として一匹50円で売っていたけど、50匹で2,500円となると痛いな…
「また!よろしく!!」と笑顔で去っていったが、一匹一匹釣るのは大変だから早朝誰もいない時に投網やっちゃえばいいじゃん!とも思った。
でも、ちょっぴり役に立って嬉しいオッサンなのでした。
空になったビクを腰に装着し、気分もあらたにハゼ釣りを続ける。
隣りにはお笑い芸人みたいな人懐っこいキャラクターの釣り仲間が釣っていて、実りはないが暖はある会話をしながらハゼ釣りをする。
ハゼの活性が上がるのは楽しいが、今日の釣りをしながら気になってた事がある。
それはハリスが太くてバランスが悪いということ。
前述した通り、今日はナイロン1号のハリスを使っているが、ハゼをつかむ前に落ちてゆくことが多発。
まだ喰いが浅いからと言うこともあるかも知れないが、この場合は水面から出た直後にエサを離して落ちることが多い。
しかし、今日はハリ掛かりしているのにも拘わらずハゼが落ちてゆくのだ。
思うに、ハリスが太くて硬いため、ハリ掛かりしたハゼが暴れる際にその振動を吸収できなくてハゼを弾いているんだと思う。
オッサンはスレ針を使ってるから余計に外れやすい。
そもそも道糸よりもハリスのほうが太いとはどういう了見だぁ!?
たった3cmのハリスだから大した違いはないと思ってたんだけど、たかが3cmされど3cmである。
あとは釣れたハゼをキャッチし損ねてハゼが落ちてゆく事もあった。
今日は風が強いからハゼが流されるということもあるが、オッサンも歳で思うように身体が反応しないからという事なんだろう。
あ〜、歳はとりたくねぇな〜!
今日はこんな感じにゲットできたであろうハゼが落ちていくのが20匹はいたと思う。
冬の穴ハゼ釣りでやるように、ハゼがおとなしくなるまで水中で泳がせ、疲れさせてから上げると暴れないでキャッチできた。
しかし、20cmの穴ハゼならともかく、メダカハゼを釣り上げるたびにこんな事やってたら日が暮れるわい!
悶々としながら釣り続けていると隣の芸人のスマホが鳴る。
今日は父の日だから早く帰って来いコールかと思ったら、どうやら子供の誕生日だから早く帰って来い!だった。
この人も父の日とは無縁なんだな…
一抹の寂しさを覚えながら、釣りをする父親の哀愁ある背中を眺めるが、この御方、全然帰る気配ないじゃん!
「帰らなくていいんですか?」と聞くと、「なんか調子よく釣れちゃってて…」
分かる!よくあるんですよね〜
帰ろうと思うと調子良くなってくることが!
そのうち諦めて帰っていったが、この釣れ具合なら後ろ髪が抜けるくらいに引かれる思いだったろうに…
程なくして一束を超え、気持ちに余裕が出来たので、G氏からもらったオレンジイソメを試してみる。
アオイソメって言っても青色じゃなくて緑色っぽいんだけど、オレンジイソメはキレイなオレンジ色をしていて、柔らかそうだからハゼ釣りに向いてる気がする。
早速オレンジイソメを使ってみる。
けっこうキレイなオレンジ色
落とすとすぐにアタって上がってきたのは、本日一番のビッグサイズ。
11cmくらいか
しかし、夏本番のハゼならともかく、今の時期ではちょっとハリ掛かりが良くないかな?
アタることはアタるんだけど、針まで口に入らないな。
この時期ならまだホタテエサに軍配が上がるようです。
イソメもホタテもエサが無くなったので納竿。
2時間30分で115匹と朝イチの冷たい釣り場の割には数は揃ったと思います。
↑写真はおすそ分け後の釣果分
まだ朝は寒いから辛いけど、日が昇ってくれば結構暖かくなるから、ハゼの喰いも上がってくると思います。
真夏になるとこの逆になって、涼しい朝イチの方が喰いが良くなります。
どちらにしても喰う喰わないはハゼが決めることなので、人間はそれにアワセるしかないのです。
帰り道、黄色いバラを探したがどこにも見ることはなかった…
存在感の薄い父の日なのでした。