2019年12月1日。2019年29回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:「秘密の花園」(KL-@)※釣り場は諸事情により場所は明かせません。申し訳ないです。天気:曇り時々晴れ釣行時間:8時00分(潮位:170cmほぼ満潮)〜10時30分くらい(潮位:160cm下げ3分)中潮釣果:マハゼ3匹(15.5・15.5・17cm)
竿:OGK(大阪釣具)「小魚名人」1.5m道糸:フロロ1.5号 ハリス:ナイロン1号 ハリ:袖スレ4号オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さエサ:アオイソメハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
早いもので2019年も12月になった。
歳をとるとアッという間に時間が経つと言うが、本当にそうだと思う。
そう感じるのは、時間という尺度が歳とともに加速してゆくわけでは無くて、物事への好奇心と過ごし方が原因なんだと思う。
今思えば、時間が一番長く感じていたのは小学生くらいの時だったように思う。
あの頃のオッサンは何をしていたんだろう…?
毎日小学校に通ってたんだろうけど、現在のように週休2日ではなく土曜日も半ドンで学校があった時代。
授業の内容なんか微塵も覚えてないけど、休み時間にはいろんな流行りモノで遊んでいた。
スーパーカー消しゴム、メンコ、チェリング…etc
授業中は死んでいた若き日のオッサンも、休み時間は水を得た魚のように活き活きしていたものだ。
オッサンは通う学校が全てすごく遠い場所ばかりで(←別に問題児だから校区から外されてた訳ではない)通学時間が異常に長かった。
おしなべて小学生ってまっすぐに歩かないもんで、あの頃のオッサンも道端に落ちてるアンタッチャブルなブツや怪しいスポットには異常反応し、それらの探求に余念がなかった。
ゆえに帰宅時間もことのほか遅く、宿題なんぞやっている時間もないくらいだった。
小学校も半分くらい過ごすと部活動を開始。
何を思ったのかサッカー部というあの時代にはマイナースポーツを選択。
現在のようにJリーグなんて影も形もなかった時代。
スポーツニュースは野球と相撲、プロレス全盛期でサッカーの存在なんて無いも同然、国立競技場でトップリーグの試合を観戦した時なんぞ、観客を指折り数えられるくらいの大観衆。
部活の顧問がこれまたスパルタンだったので、毎日しごきレベルの練習内容と長時間労働。
今では考えられないが、真夏のクソ暑い練習時に「水を一滴も飲むな!」や、昔は頻繁にあった光化学スモッグ注意報時も「それがどうした…?」と顧問の一言で練習続行。
ちょっとでもぬるいプレーでもしたひにゃ〜引っ叩かられ、楽勝で勝ってる試合にも弛んでる!と引っ叩かられ(相手校はこの光景を見てビビってた)、雨が降ってグラウンドが使えないと引っ叩かられ(でも結局はやるんだけどサ)というような『魁!男塾』みたいな部活動生活。
今の時代では完全にパワハラ・暴力教師なんだけど、その時代は教師先生絶対の時代で、それに関してクレームを付ける親なんていなかった。
また運の悪いことに公立学校のくせに、あの頃には珍しく、その小学校にはナイター施設が完備していて暗くなっても練習はちっとも終わらず、普通なら夕食とお風呂を済ませるような時間に這って帰宅するヘトヘトな毎日。
土曜の午後と日曜日は毎週毎週、試合試合の連続で終了。
なので、宿題なんぞ出されても困るというのがこちとらの言い分だった。↑宿題忘れたなんて顧問に知れれば、また引っ叩かられるんだけどサ。
お陰様で強豪ではあったけど、小学生にそこまでするか普通。
こんな訳で毎日が超ド級豚骨ラーメンのような濃厚な小学生時代。
片や現在といえば、会社では空気のように気配を消し、仕事をテキトーにやっつけ、定時とともに瞬間退社。
一直線に帰宅し、趣味のクラッシック音楽を聞き澄ますというようなことは全く無くて、風呂&飯を済ませテレビを観てだらしなく笑って過ごす日々。
休日はご存知のようにハゼを釣って終わる…
濃厚な若い頃と違い、浮草のような日々を送っています。
毎日をサーチ&デストロイで忙しい日々を送ってた若い頃と平坦な現在では、そりゃ〜時間の感覚も違うのはあたり前の当然。
楽しい時間はアッという間に終わると言うし、事実そう感じるけど、だからといって後からその時間を短く感じるかと言うとそうでもなくて、楽しい余韻に浸る時間が長いから短く感じないんだと思う。
なので、楽しくもなんともない平々凡々な日々を送っている現在は、記憶にも残らないもんだから、アッという間に時間だけが加速してゆくように感じるんだろう。
今日も平々凡々なハゼ釣りで時間を潰すべく起きだそうとするが、師走ともなると寒くて布団から出るのに勇気と理由付けが必要だ。
この温もりを放棄してまで行くべき理由がハゼ釣りにあるのか?
30分程葛藤するが、ハゼ釣りに行かなったとしてもオッサンには他にやるべきこともない。
しかし、面倒くさいからこのまま寝てようと二度寝を決め込んだが、ふと思い出した。
「そうだ!昨日イソメ買っちゃったんだ!!」
当日にイソメをゲットするとなると、釣り場に行く道順を少し遠回りをしなければならないので事前に購入しておいたんだけど、この気遣いがアダになった。
残念ながらハゼ釣りに行かざるを得ないらしい。
完全防寒で愛車を漕ぎはじめるがやっぱり12月は寒いな〜
なんでこんな寒い時期にハゼ釣りせにゃ〜あかんねん!と、ブツブツ文句を言ってると現場に到着。
既に5名ほどの常連たちが釣り糸を垂れていた。
一番近くの常連に釣れ具合を聞いてみると「全っ然アタリが無いよ!」と残念なレスポンス。
そりゃ〜そうだろうな…
今日は曇っているし、水は濁ってるし、風が微妙に吹いて波立っているので狙うべき穴がよく見えない。
穴が全然見えないんですけど…
コレじゃ〜ポイントがかなり限られてくるんで、厳しい穴釣りが予想される。
かといって、こんな寒い思いをして、こんな海沿いくんだりまでやってきて、何もしないで帰りますというのも癪なので釣りの準備を始める。
っと思ったけど、あまりに寒いのでまずは一息つこうとマイボトルをば。
中身はホットスポーツドリンク。
スポドリの粉をお湯で溶いたものだけど、オッサンは結構気に入っていておやつの羊羹とともに冬の穴ハゼ釣りのお供である。
まずは一口とすすると「熱ッ!!」
熱湯を冷まさずに入れてきたもんだから口を付けられないくらいに熱すぎて飲めん!おまけにオッサンは猫舌だ。
スゴイ保温性能だねマイボトル!
というわけでホッと一息する事もできず、ホットスポドリではなく鼻水をすすりながら釣りの準備をするハメになった。
ちょうど満潮時間帯だから潮位は高いんだけど、濁りと波で手前の一列くらいしか穴が見えない。
最近の傾向で、手前の穴でハゼが釣れない事が多くて出来るなら沖目の穴を狙いたいんだけど…
せめておひさまが出てくれれば水中も見えてくるんだけど、空を見上げても雲が広がっていてそれも期待できない。
まぁ、チマチマ探すしか無いか…
せめてもの救いは、水温は思った以上に温かいからハゼのやる気さえあれば釣れると思う。ってこれは当たり前か…
まずはハゼの居場所を探すためにイソメを贅沢に一本掛けに付けて、深めの良穴を探しはじめるがなかなか見つからない。
やはり手前だけだと厳しいな〜
11月ならまだ手前の穴でも釣れたんだけど、12月に入ってくるとやはり沖側の穴にハゼが居ることが多いと思う。
手前の穴はダボとカニが突いてくるだけだ。
カニもふざけたもんで、イソメの先っちょを突くだけならまだ可愛げもあるが、いきなりハリ先辺りをハサミでぶった切ってくるもんだから、贅沢に長めに付けたイソメがまるごと無くなる。
常連の言う通り全くマハゼのアタリがなく1時間が過ぎた頃だった。
ツンツン!とダボハゼのアタリとは違う重めのアタリがやっと来た!
「やっと居たよ!」
すぐにイソメの尻尾側5cmのタラシにして勝負エサにチェンジ。
穴に落とすとすぐに喰ってきたんだけど、一気に喰ってくる感じではなく尻尾の先っちょをついばんでいる。
ハテ?どこらへんでアワセを入れようかな?とタイミングをはかりながら竿先を見つめていたら、アタリが無くなった。
ありゃ?ハゼが危険を察知したらしくイソメを喰うのを止めたらしい。
竿を上げてみると、2cm程喰っただけでイソメが少し短くなっただけだった。
喰いが悪いな…。釣れないわけだ。
さて、どうすっかな…、このまま同じ穴で続けるべきか否か…
喰いが良ければ続けても問題ないし、喰いがたってる時に一気に勝負をかけたほうが良いが、警戒心の方が勝ってる時は却って逆効果になって喰ってこなくなる。
というわけで、しばらくこの穴は放っておく事にして他の穴を攻める。
残念ながら他の穴では全く生体反応が無くて、10分ほどで先程の穴へ戻ってみる。
勝負エサのイソメの尻尾を二本掛けにして一気に勝負に出る。
ゆっくりめにスルスル落とし底につくとすぐに喰ってきた!
強めのアタリだったのですぐにアワセると掛かった!!
ブルブルとマハゼのアタリだがその重さから小型のようだ。
上がってきたのはやはり小さなマハゼ。
でもボウズ逃れだからとりあえずはヨシとしましょう!
16cmってところか…。まぁ釣れたからいいんだけどサ!
連打を期待して同じ穴を攻めるが、残念ながらコレ一匹だったので他の穴を攻める。
今日はアタリもほぼ無いからイソメの消費が進まない。
このままではイソメが余りまくり放流まっしぐらなので、贅沢に一匹掛けでハゼの居場所をサーチする。
先週の記事で、アタリがなかった穴でもイソメを一匹掛けにすると喰ってくるとお話しました。
100%喰ってくるわけではないけど、ハゼさえいれば高確率で喰ってくるハズです。
残念なのはイソメが長過ぎてハリ掛かりしないから喰ってきても釣れないのですが、ハゼの居場所は発見できます。
そんな感じでイソメを一本付けてハゼが居る良穴を探していた時だった。
ある穴でツンツン!とマハゼのアタリ。
お〜、居た居たとエサチェンジをしようと竿を上げた時だった。
なんと!ハリ掛かりしていた!
なんで!?訳が分からんがとりあえずハゼを取り込むが、上がってきたのはさっき同様に16cm程度の小ハゼ。
釣り上げたハゼを見つめながら「なんであの長いイソメで掛かったんだろう?」と考える。
ハゼの口からぶら下がっているイソメを見ると、ハリ掛かりにちょうど良い5cmくらいになってたから、コヤツが喰ったのか他のハゼが喰ったのか分からないけど、短くなったイソメに喰い付いたんだと思う。
いくらなんでもハゼがあの長いイソメをチュルチュル!って吸い込めないだろうて…
んで、同じ穴で期待したんだけどやはりこのハゼ一匹だけだった。
その後はしばらくダボとカニと戯れるだけになった。
イソメも寂しくなってきたし飽きてきたしで、そろそろ帰ろうかなと思ってきた時だった。
クンクン!とマハゼのアタリが。
「コイツを釣って終わりにしよう!」と必勝エサにチェンジするが、数回突っつくだけでそれ以上は喰ってこない。
念には念を入れてしばらく他の穴を攻め、その穴は休ませて勝負を急がないようにする。
まぁ、他とは言っても全然アタリなんて無くて5分ほどでその穴に戻ってくるが、やはり突いては来るんだけどハリまで喰ってこない。
このやり取りをどれくらい続けたんだろう…
たぶん30分はやっていたように思う。
イソメもほぼ無くなり、オッサンは雨乞いの祈りの気持ちでゆっくりと穴に入れると途中で喰ってきた!
この底まで落とす前の途中喰いは高確率でハリ掛かりする。
アワセると掛かった!
今日イチの重量感で穴の中で暴れている。
横穴に潜られないようにイナしつつも、無理に上げない微妙な力加減でハゼが疲れるのを待つ。
大人しくなったので穴から引きずり出すと思ったりよりも小サイズ…
先程よりもいくらか大きい17cmくらい。
ムムム…残念でした。
まぁ、時間は掛かったけど釣れて良かった。
というわけで、2時間30分ほどで3匹とトホホな釣果。
15.5cm
同じく15.5cm
コイツが最後に苦労した17cm
最後のハゼは今季珍しく婚姻色のお歯黒ハゼで抱卵していた。
オスだったらもっと大きかったんだろうな君!
楽しませてくれたハゼ達は無事海にお帰りになりました。
12月だから数は期待してないけど、もうちょっと大きくなってくれんかな…
贅沢は言わないからせめて18cm以上、いやせめて20cmオーバーって、コレは贅沢か…
昨年の記事を見返すと20cmオーバーは全て12月に釣れてるから、寒さに負けないようう頑張ることにしましょう!