2019年10月28日。2019年24回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:「秘密の花園」(KL-@)※釣り場は諸事情により場所は明かせません。申し訳ないです。天気:晴れ釣行時間:8時00分(潮位:153cm下げ4分)〜10時30分くらい(潮位:65cmほぼ干潮)大潮釣果:マハゼ9匹(12〜18cm)
竿:OGK(大阪釣具)「小魚名人」1.5m道糸:ナイロン1号 ハリス:ナイロン0.8号 ハリ:袖スレ4号オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さエサ:アオイソメハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
本日は夜勤明けの平日ハゼの穴釣り。
仕事から帰宅したのが、夜中というよりも曙というか未明の時間だった。
もうこの時間だから今日のハゼ釣りは厳しいかな?と思いながら、とにかく起きてから考えることにして天使の眠りに落ちたオッサン。
習慣とは恐ろしいもので、いつも起床する時間にふと目が覚めた。
全然寝た気がしないんだけど、ハゼ釣りに行くならこれ以上遅くなっては昨日のように釣りになるまいて…
しかし、身体が金縛りにあったように動かん!
いやしかし、昨日のハゼ釣りでたっぷり残ったアオイソメが冷蔵庫の野菜室で待っている。
しかし、この金縛りが解けないぞ!
いやしかし、野菜室のイソメはパックから脱走してキャベツをモリモリ喰ってるやもしれん!
オッサンが般若心経を唱えると金縛りが解けた。悪霊退散!!
というわけで、金縛りにあったことはないけど、とにかく体にムチ打って起き出した。
仕掛けや手巻きのハリスは昨日のまんまで新しく作ってないから、根掛りで無くなったらハゼ釣りもそこまでだ。
愛車を漕ぎ出すが、頭がボ〜っとしていて思考が巡らないもんだから危険運転である。
通勤通学の人々とかすりながらハゼの穴釣り場『秘密の花園』を目指す。
贅沢な平日釣行とは言え、秘密の花園は広大なキャパシティに反比例して釣り人なんてほとんどいないもんだから、例え休日でもお好きなポイントで釣りをすることが出来る。
その心配は無いんだけど、現在、どんどん潮が引いてる最中だから釣りの出来る時間も刻一刻とカウントダウン。
とにかく急がねば!
現場が近づくにつれ海が見えてくるが、やはり濁りはあるが昨日よりはちょっぴり薄くなってる気がする。
本日のポイントはいつもと趣向を変えて一番端っこに決めた。
ここも実績ポイントではあるんだけど、一番遠くということもあり、なかなか来ないままでいた。
このポイントは数は釣れるんだけど、型が出ないというか、せいぜい18cm止まりという印象で20cmオーバーを目指してるオッサンとしてはイマイチ気が引ける場所。
しかし、今年のこの状況では型うんぬんも言ってられなくて、とにかく釣りを楽しもうという趣旨です。
現場に到着すると、さすが平日で先客はひとりだけだった。
いつもいる常連さんだったけど、あまりに遠い場所にいるので手だけ振っておいた。
濁りは相変わらずでやはり手前一列くらいしか見えないぞ!
まぁ、この状況にもすぐに慣れるだろうて。
昨日よりはマシだが濁ってるね〜!
エサは昨日の余りのアオイソメ。
毒にやられてないイソメ達を厳選してるから皆元気だ。
ちゃんと取り扱うと数日くらいはこの状態でも元気でいる
基本的にオッサンは仕掛けはいつも新しくするんだけど、今日は昨日の今日だから使い廻す。
昨日の使い廻しだからナイロンの道糸が白っぽくなって伸縮性が無くなってるから、大型ハゼが掛かれば弾いて外れるかも知れないな…
釣り人特有のお花畑思考で有りもしない無用な心配を始めるオッサン。
イソメの頭を長めにカットし、垂らし4cmの一直線の刺し通しにして、深さ50cm以上の頃合いの穴を探し始める。
ここは広大な釣り場なんだけど、頃合いの深さの穴が多いポイントって結構限られている。
常連達は知ってるから大体いつも同じポイントでやるんだけど、オッサンは飽きっぽいからチョロチョロと動き回る。
今いるポイントも人気ポイントで頃合いの穴は多く、入り口は小さいけど、スルスルと深く入ってゆく穴はすぐに見つかる。
穴釣りの最盛期になるとハゼがいればすぐにアタって来るんだけど、今の時期は微妙だからすぐにアタックしてくる訳でもない。
浅めの穴は”一応”一回は誘いを掛けるけど、それで何も無ければ次の穴へ。
頃合いの穴の場合は、ソフトに誘って10秒ほど長く待つを3回ほど繰り返して少し粘るようにしています。
開始20分が過ぎた頃。
それは微かな触るようなアタリから始まった。
ちなみに普通穴釣りといえば、中通しオモリを使った仕掛けが一直線になるのを使う釣人が多いけど、オッサンはいつものハリス3cmの胴突き仕掛け。
ハリスが横に飛び出す仕掛けだから狭い穴に入れる穴釣りでは根掛りが多いイメージだけど、オッサンがいろいろやった結果、中通し仕掛けとさして変わらなかったのでアタリの敏感さ優先で胴突き仕掛けを採用しています。
なので、アタリ方でカニ、ダボハゼ、マハゼの違いは判別できます。
んで、頃合いの穴で粘っていた時だった。
初めの一投目は全くアタリが無くて、「ここもスカか…」と思っていた。
いつもならワンクール(誘い1回→5〜10秒待つ×3回)で何もなければ次に行くんだけど、潮位が低い割には穴深が80cmくらいある優良物件だったのでもう一度粘ることにした。
次はクネクネと動いて誘う必勝特エサであるイソメの尻尾を付け、スルスルゆっくり落としてみると触ってきた!
その微かなアタリは間違いなくマハゼのアタリだった。
「いた!」
そのままではもう喰わなそうだったので、ゆっくりと一度上げ、数分待ってからまたゆっくり落とすと底に付く前に一気に喰ってきた!
アワセるとグングン!と強く引き込んで横に逃げようとする。
上げず逃さずの微妙な引っ張り加減キープしてハゼの引きを楽しみつつ、ハゼがくたびれるのを待つ。
大人しくなったので上げると結構重くて、上がってきたのは17cmくらいの立派なマハゼだった。
このクラスが来ると面白いよね!
オッサンにしては珍しいスタートダッシュ!
この優良物件なら1匹で終わりということはないだろう、っと次も同じ穴を攻める。
すぐにグ〜ン!グ〜ン!とマハゼ特有のアタリが来る。
少し喰わせてからアワセるとハリ掛かりし、ググン!ググン!と引き込んでいく。
穴釣り初めた頃はハリ掛かりした後、ハゼが逃げないように負けじと引っ張っていて、何度もハリから外れて悔しい思いしていた。
今では掛かったハゼのサイズによって逃げられない張り加減が分かってきたので、微妙な竿の張りを維持しながらハゼの引きを楽しんでいる。
人間、成長だ!
さて、二匹目も釣れたしでこの穴の中もかなり活性が上がっているに違いない。
人間なら仲間が連れ去られると警戒するハズなんだけど、魚って逆に喰ってくるから不思議だ。
と思いながらしつこく同じ穴を攻めるが、すぐにアタってくるわけでも無くて、ハゼも多少の警戒はしているようである。
時には10分くらい何の音沙汰もない時があるんだけど、エサの魔力には勝てないようで我慢できずに突っついてくる。
この穴に確実にハゼがいるという確信があるからここまで粘れるのであって、居るか居ないか分からないのにここまでは粘れないだろう。
どれくらいこのひとつの穴で粘ったろう…
たぶん1時間はやっていたと思う。
最終的にはこのひとつの穴から6匹ものハゼが上がってきて、ここまでの超優良物件も珍しいな。
粘っている間も潮はドンドン潮が引いてるから、狙っている穴の周りの岩はすっかり乾いてきていた。
端から見れば「何であんな水も無いところで釣り糸垂れてるんだろう?」と思われてたカモ知れませんが、居るんですね〜ハゼが!
水際よりもかなり陸地での穴釣り
穴釣りってこんな不思議な光景があるんだけど、こういう穴をしっかりと見つけられるかが釣果に大きく影響する事もあります。
大当たりの穴って深いから、潮が引くとハゼが集まってくるんですよね〜
実は先程の物件に7匹目がいたんだけど、どうしても掛からなくて断念しました。
潮が引いてるから、その一匹にこだわっていると他の優良物件で釣れなくなってしまう恐れがあるためです。
とりあえず6匹釣れて気分良いオッサン。
次の物件を探して穴から穴へ!
釣り始めと違って、カニがやたらとエサを突いてくるようになってきました。
カニが動き始めたということはハゼの活性も上がっているということで期待ができます。
邪魔をしてくるカニを振りほどきながら、極浅い穴で12cm程のハゼが一匹と頃合い穴から2匹釣れました。
面白いのは特エサであるイソメの尻尾ってハゼのみならずカニも好きみたいで、尻尾を付けるとすぐにカニがちょっかいを出してくる。
尻尾って細いからカニはすぐにハサミで切ってしまい、短くなったイソメの尻尾ではハゼが喰って来なくなる。
長めに喰わせている時にカニがくっついてるのに気付くのが遅れた時、慌てて竿を上がるんだけど、短く来られたイソメの尻尾が虚しく揺れるのでした。
イソメの尻尾は誘いを入れなくてもクネクネと動くからハゼへの強力アピールになるんだけど、実は尻尾じゃなくても誘わずに喰わせる事が出来る時があります。
狭い岩穴の中で誘いを入れるということは、根掛りのリスクが伴うので、出来るなら動かしたくないんだけどやはり誘う方がハゼも喰ってくるのが現実。
そこである状況を利用します。
それは釣り人の敵、船です。
船が通り過ぎると船の立ち波が発生します。
この波で海底の砂が巻き上がり、ハゼが釣れなくなるからみんな嫌がるんだけど、決して悪いことばかりではないと思います。
この波に誘いをかけてもらうんです。
船が通り過ぎると波が起きますが、大きい波の本体を本波、その前段階の小さな波を前波、本波後の小さくなってゆく波を後波とします。(↑実際はこんな波の区分はありません。オッサンが勝手に付けてるだけです)
利用する波は本波が来る前の前波です。
波が近づいて来るに従って水が押され、ゆらりゆらりと水が動き始めるこの時が良い誘いになるのです。
ほとんどの釣り人は根掛りを懸念して波が来る前に竿を上げてしまいますが、ここはグッと我慢してそのままにしてみてください。
前波が来て穴の中でエサがゆらりゆらりと揺れるとハゼが喰い付いてきます。
ハリ掛かりすれば激しい本波中でも根がかりすることはほぼ無いので、無理に上げないで波が落ち着くまでそのままキープ。
後波になったらゆっくりと上げれば良いのです。
今日も前波のタイミングで1匹釣り上げました。
まぁ、ハゼが喰い付かないと波で根掛りすることもありますが、そこはギャンブルになります。
虎穴に入らずんば虎子を得ずで、リスクを犯さなければ大利は得られないのが世の常。
どちらにしろ船が来れば砂が舞い上がりしばらくは釣れないんだから、それならダメ元で掛けてみればいいじゃん!とも思います。
ど〜せ波が立ば砂で釣れなくなるんだからサ!
エサもほぼ無くなったのでそろそろ納竿だなと思っていた時だった。
ある小さな穴に落とすとスルスルと60cmばかり落ちていった。
潮はほぼ引き切っていた状態でこれだけの深さなら期待できるぞ!と思っていた。
案の定、アタリがあったんだけどどうもおかしい。
ダボハゼやカニではなく、でもマハゼともちょっと違うアタリ方…
でもきっとマハゼだろうと思いながら、最後にコヤツを釣り上げて終わりにしようと集中していた。
何度やっても触っては来るんだけどハリ掛かりしない。
しょうがないから尻尾を二本付けて勝負に出る。
もうエサも無いからこれで掛からなければ終わりだ!
底まで付いた途端いきなりズドン!と引っ張り込まれた!!
柔らかい小魚名人がギュン!と絞り込まれ、持っていた手ごと下に引き込まれた。
ハリ掛かりしているようで、グイングイン!と何かが引っ張り込んでいるのが伝わってくる。
ウナギ?だと思ったんだけど、ウナギにしても変だ。ウナギはこんな引き方はしないハズだ!
するとハゼ?
ハゼとは思えない強烈な引きなんだけど、確かにこの引きのリズムはマハゼのものとソックリだ!
だとするとどんだけの化け物クラスなの?コレ!?
竿が大丈夫か!?と心配になるほどだけど、好きにやらしておくと上がって来なくなりそうだったので、竿が折れる覚悟で静かに上げ始めた時だった。
ヒュン!しなっていた竿が元に戻った。
バレた…
上げてみると0.8号のハリスが切れていた。
だよね〜!あの引きに耐えられる訳ないじゃん!
何だったんだろう…
できればマハゼと思いたい。
あの強烈な引きが出来るほどの規格外の巨ハゼがこの釣り場にも存在すると思いたい。
切れたハリスを見つめながら、釣れなくて悔しいという気持ちは全くなくて、こんな身近に人の想像を超えた生き物がいるかも知れないとワクワクしました。
結局、使い切れないと思っていたイソメが無くなり納竿。
2時間30分ほどで9匹と楽しい釣りになりました。
18cm。本日最大サイズ
17.5cm
17cm
16.5cm
16.5cm
16cm
14.5cm
13.5cm
12cm
これだけ釣れれば満足じゃ!
今日はシーズン初めて楽しい穴釣りになりました。
水の濁りがあっても釣れる時は釣れるから、諦めずに通おうと思います。
そのうちに濁りも無くなって来るでしょう!
その頃にはハゼも大きくなり20cmオーバーも釣れるだろうて、と思っていたら、遥か西の彼方に単身赴任し、ハゼ釣りの布教に務めている仲間から報告が入った。
西の方ではもう20cmオーバーが上がっているらしい。
22cm!
ちなみにハゼスケールはオッサンのと同じなので、如何にこのハゼがデカ太いかが分かると思います。
これだけの巨ハゼなら掛かったときの重量感と引きは楽しいだろうな〜!!
でもあの謎の強引な引きの主はコレ以上の大物だったに違いない。