2019年10月6日。2019年年度21回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園(夕やけなぎさ)天気:曇り釣行時間:7時00分(潮位:98cm上げ5分)〜9時00分くらい(潮位:132cm上げ8分)小潮釣果:マハゼ4匹(13・11・10・10cm)
竿:3m&2.1m 道糸:ナイロン1号 ハリス:ナイロン0.8号 ハリ:袖4号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さエサ:ボイルベビーホタテハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
本日は4匹しか釣れませんでした!
以上。
という訳にもいかんだろうから、何とかして尺を稼ぐ努力はしてみるが、いかんせん書くことがない。
たった4匹でどう御託を並べろ!というのだろうか…
しかし、こちとらもお客様商売。
長年、有ること無いことを並べたてて、このくだらんブログをやってきた意地がある。
否、『無いこと』を書くのはダメだが、ひとつまみの『有ること』を大さじ3杯程度に膨らますことはあります。
という訳で、今回も”ふえるワカメ”並に膨らませて話を盛ってみようと思います。
釣りはやはり釣れたほうが楽しい。
あらゆる釣りモノには旬があるんだけど、例えその釣りモノのハイシーズンだとしても、いつも爆釣という訳にもいかず、釣れない時が結構あったりする。
これがシーズンをズレた時期ともなると、釣れる時はあることはあるにはあるが、釣れない事がほとんどになる。
現代は欲しい情報はすぐに得られるので、釣りモノのシーズンなんてすぐに分かるんだけど、まぁネットに転がってる情報なんて一般論というか、正直、アテにならない。
オッサンみたいなイイ加減な人間がテキトーに作ってるだけだったりするから、鵜呑みにはできないのである。
「まぁ一般的にはそ〜かもしれんが、この釣り場ではど〜よ?」
もっと言えば、「今、この釣り場のここのポイントでは釣れてんの?」
知りたいのはコレなのであって、平均的な一般論やちょっと前の釣れました自慢はいらないのである。
しかし、労力と時間をかけて釣りを実行してる側からすれば、「ざけんじゃねぇ〜よ!家のソファーで寝転びながら釣り情報を手に入れて、釣れる時だけ釣りに来るなんて甘ったれんじゃね〜ぞ!」である。
本当に必要なニッチでコアな情報ってなかなか得られないものである。
もう10月に突入している。
秋の気配が漂うこの頃になると心がしっとりとしてくる。
汗ばんだ身体の表面がヒンヤリ冷めていくように、物事の捉え方、考え方に一歩距離が生まれる。
夏の日差しの中、春の木洩れ日の下では考えなくてよかったことも視界に映り、考え始めてしまう。
一見、冷静に物事を見つめているようで、実は一番取り乱した考え方をしてしまうのが初秋の恐ろしさである。
もう10月に突入しているので”普通の”ハゼ釣りシーズンは終了。
そんな事は釣りする側は十分知ってるんだけど、過ぎゆく季節のセンチメンタルからか、釣れないハゼ釣り場に向かう取り乱した釣り師達。
『ダメなのは分かってる。でも、もしかしたら…』
終わった恋愛に一縷の望みを抱く未練がましい男ども。
女性は終わるとすぐに次が始まる生き物で、引っ越しのゴミと別れた男はキレイさっぱりとゴミ箱にダンクだが、ど〜も男という生き物は引きずりがちだ。
そして、終わった釣り場に集うのもやはり男なのである。
まぁ、オッサンの場合は寒い季節のハゼの穴釣りが控えているので、それまでの間、どこで時間を潰すのか…が今の時期のメインテーマである。
でも思う。
『もしかしたら…』
前回は釣れたという程でもないけど、釣れないわけでもなかったという釣果。
そして昨日は夏日というほどの陽気だったので、ハゼ釣りもまだ期待が出来そうな予感。(オッサンは土曜日は仕事なので出撃できなかったが、実はある釣り師からのタレコミでは「昨日も厳しかった」らしい)
とはいえ、秋も深まりつつあるのでハゼは少々沖にいるだろうから本日は3mの竿と久しぶりに戦闘服(ウェーダー)を装着しての出撃。
愛車を漕いでいるとウェーダーとウィンドブレーカーでちょうど良い陽気。
「昨日だったらこんな格好してないんだけどな〜。何気に土曜日の方が釣り日和が多いんだよな〜」っとブツブツ言いながら現場へ向かう。
現場が見えてくるが、今にも降り出しそうな雨を警戒してかハゼ釣り人が少ない。
ハゼ釣りシーズンも終了だし…
今日も釣り場は【夕やけなぎさ】と決めているのでまっすぐに目的地に向かう。
夕やけなぎさに到着するがコチラも思ったよりもハゼ釣り人が少なかった。
こっちも人いないな〜
まずは凍ったホタテを水に漬けて解凍するため、ビクを持って水に入ってみるが思ったよりも水温は暖かい。
久しぶりのウェーダー。水温は結構温かい
ホタテを水に浸しておく間、釣りの準備をする。
コレが一番早く解凍できる
この水温からもしかしたらハゼは結構上がってきてるかもと思い、2.1mか3mの竿どちらを使うか一瞬迷う。
先行している釣り人達の全然上がらない竿から判断すると、沖の方が希望があると思われたので、まずは3mの竿から始める。
いつもの3mの合体竿
どこでやってもそんなに変わらないと思うけど、柵際ポイントが空いてたのでそちらからやってみることにする。
まぁ何となく…
ウェーダーを着ているのでできる限り沖に行ってみるが、水圧で締め付けられて脚が痛くなってくるから、モモまでの深さまでにする。
この痛みって、オッサンが安物のウェーダーを装着してるからなのか?未だに謎なんだけど、今度他の釣り師に聞いてみよう。
エサを大きめに付けて沖いっぱいめがけての第一投。
シ〜〜〜〜ン・・・・
案の定、何の音沙汰もない。
だよね〜!
手当り次第探っているが、時折ツン!って突っつくような単発のアタリがあるだけで、コレにアワセても釣れないから、次の大きい引っ張るアタリを待つけどソレも来ない。
ついには根がかりして仕掛けをロスト。
一匹も釣らずして一時撤退。
お次は2.1mの短い竿でやってみます。
というのも今日はちょっと風が吹いていて、風の煽りで長い竿が持っていかれることもあって釣りづらいんです。
ただ、本日持ってきた竿は少々問題がありまして…
実はちょっと訳ありな竿
再び同じ現場に戻って釣り再開。
やはり短い竿の方が慣れているというのもあって釣りがしやすい。
ただやっぱりそうだ!
この竿はちょっと硬いのでミャク釣りがやりにくいんですよね〜
テンションを張っていると、ふとした時に仕掛けが動いてしまうことが多発するんです。
釣れるときならいざ知らず、今日みたいに喰いが悪い時は結構繊細な釣りが要求される。
ハゼがエサを小さく突いてるんだけどハリまで喰ってこない時とか、エサの目の前までは寄ってきてるんだけど警戒してエサを喰ってこないとか…
そういう時は、エサをわずかに揺らすとか、ゆ〜っくりと聞き上げ気味にするとか細かい動作をするんだけど、自分の意図しないタイミングで動いてしまったり、操作が大きめになってしまうと、せっかくのハゼが逃げてしまう。
いつもこの釣り場でミャク釣りをする時は穂先が柔らかい竿でやってるんだけど、もう夏ハゼも終わりだから来年に備えて手入れして仕舞ったのである。
なので、二軍のこの竿を持ってきたんだけどこの状況だと辛いな〜
別にオッサンがこの竿の使い方を間違っているだけで、竿自体が悪いわけではない。
アタリが頻繁にある時とか、ウキ釣りなどには良いと思います。
竿が硬い分、クイックにしっかりとアワセが決まるのでソレはソレでこの竿のメリットだと思います。
それでもやはり短い竿は操作がやり易くて、忘れた頃にツン!と来るアタリからモゾモゾとエサを動かすとハリまで喰い込む本アタリにまで持っていくことが出来る。
んでやっと釣れた本日の一匹目は開始から40分が過ぎた頃だった。
13cmってところか…
しかし、この後が続かず…
どこを探ってもアタリはなし!
んで、忘れた頃にツン!と単発であるだけで、何とかそれを拾いながら4匹釣り上げた。
暇なもんだから遠くをみてると、今日はやたらと鵜が多い。
この釣り場に通い始めてからこんなに鵜が大群でいるのを始めてみた。
その大群が空を飛んでたり、水面を群れで浮かんでいる風景に見とれてたりしてたんだけど、ふとある考えが浮かぶ。
この激渋の原因ってコイツらなんじゃね?
いくらシーズンオフとは言え、この状況でこのアタリの無さはちょっと考えられない。
ハゼ釣りのメッカである江戸川放水路では、年に何回か鵜の大群が押し寄せハゼを根こそぎ喰ってしまうらしい。
こんな話を思い出し、この群れが浅場のハゼを喰い尽くせばひとたまりもないだろう。
当然、生き延びたハゼは鵜から逃れるために深場へ避難してしまう。
こう考えれば合点がいくのである。ガッテン!ガッテン!
そうだ!犯人は鵜だ!!
そうに決まった!!!
オッサンコナンの見事な推理で犯人が暴かれたところで休憩を入れる。
少々頭を使ったので疲れたのと、今朝はブレックファーストを食べてないので、さっきからオッサンのカラータイマーが点滅しているのだ。
おやつはいつものだが、今日はドリンクを忘れた!
練羊羹を食べながら解決策を練るが全く何も浮かばない。
そもそも考えても釣れるようにはならんのである。
アタリさえあればどうにか出来る事はあるかもしれない。
ハリを小さくしたり、適度な誘いを入れたり、ハゼにラグビー代表稲垣ばりのタックルをぶち込んだり…
んがしかし、アタリが無いことにゃ〜どうしようもないのだ。
探ってホットスポットを見つかると言うならともかく、これだけいろんなスポットを探って何も音沙汰ないんじゃ手の施しようもない。
ハゼをアタらせる魔法なんて無いんだから。
再び釣りを続けるが相変わらずアタリがない…
ボ〜っと遠くの干潟保全地区でギャーギャー鳴いてる鵜の大群を見る。
「あんな保全地区作ってるから鵜が調子に乗るんじゃん!」
「今年はしおじ磯が工事で立入禁止なんだから、特別措置で保全地区でハゼ釣り解禁してくんね〜かなぁ」
保全地区に八つ当たりするオッサン
あまりの生命反応の無さに心が折れ納竿。
2時間で4匹とハゼの穴釣り並みのマゾさにもう笑うしかなかった。
ヒェ〜!マゾすぎる
今度こそ本当に大井ふ頭中央海浜公園のハゼ釣りは終了です。
きっと釣れる時もあるでしょうが、終わった釣り場に淡い期待を抱いてはいけません。
次の恋に向かって前進しなくちゃだわ!
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