2019年10月27日。2019年23回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:「秘密の花園」(KL-H1→KL-H0)※釣り場は諸事情により場所は明かせません。申し訳ないです。天気:曇りっぽい晴れ釣行時間:7時30分(潮位:140cm下げ5分)〜9時30分くらい(潮位:65cm下げ9分)大潮釣果:マハゼ1匹(12.5cm)
竿:OGK(大阪釣具)「小魚名人」1.5m道糸:ナイロン1号 ハリス:ナイロン0.8号 ハリ:袖スレ4号オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さエサ:アオイソメハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
っという訳で、本日は12.5cmのマハゼが1匹でした!
で済ませれば一番簡単だが、何かしら言い訳しないと気が済まないもんだからヒネリ出すことにする。
たかがハゼ1匹でどうせぇ?という気もするが、かわりのネタもないもんだからどうにかしなければならない。
んでやはり、言い訳的には水の濁りということに尽きる。
水が濁っていて狙うべき岩穴が全然無い!ということである。
先日の台風19号の影響で東京湾奥の海は濁りっ放しだ。
もう2週間経っているが、水の濁りは一向に変わらない。
護岸に打ち上げられたアシの枯れ枝などは、潮が高くなる度に少しずつ流されているようで減ってきてはいるんだけど、濁りは全然変わらないんだよな〜
この濁り、色味的には、にごりタイプの乳緑色の入浴剤を入れたような感じになっている。
確かネットニュースの記事で見たと思うんだけど、19号一過の東海から東北地方にかけての広い範囲で河川からの大量の土砂が海に流出した様子の衛星画像が載っていた。
河口付近から10〜20キロ先まで海が土砂で濁っていた画像だった。
東京湾なんてほぼ全体が濁りの濃い色になっていて、流入河川が多い湾というのを物語っている。
釣りをする方なら経験してると思いますが、潮の満ち引きって結構早い。
満潮と干潮は一日にほぼ2回繰り返しているから、「こんな濁りなんてすぐに取れるんじゃね?」と思われるかも知れません。
んがしかし、現実には2週間後も濁りは全く改善されず…
オッサンの予想では濁りが無くなるのは、おそらく今年の年末から年明けと予想してます。
その根拠はというと…
東京湾の湾口には、東の千葉県からくちばし状に伸びる富津と西の神奈川県側の観音崎があり、その間を、深さ50mに達する古東京川渓谷(観音崎海底水道)が流れています。
この湾口を通して、毎日2回、潮の干満により太平洋の海水が出入りしています。
これが湾口部での海水交換です。
この海水交換の量は、大潮、小潮など潮汐の規模にもよりますが、1日で東京湾全体水量の1/8と言われています。
ということは8日間で東京湾の海水が完全に交換されるんだから、8日で濁りも取れるやん!ということになるのですが、現実は大きく違いますよね。
2週間経過した現在も濁りは相変わらずです。
というのも計算上は海水交換量は1/8ですが、東京湾独特の形状から湾内だけで循環する海水もかなりあるということです。
という事で、濁ったまんまの海水が湾内で循環していてるだけだったりしてます。
更には、濁りのない海水が流れ込んで来るならともかく、東京湾沖合の10〜20kmまで濁ってるんだから、濁った海水が流れてくるもんでどうしようもない…
またもう一つの要因として、河川から入ってくる水はおよそ1ヶ月かけて湾外に出てゆくと言われているけど、台風19号後にも先日の集中豪雨もあったりで、河川から濁った水がいまだに供給され続けているということも考えられると思います。
なので東京湾の濁りもまだまだ続くということかな…
さて、問題のハゼ釣りの話をしなくてはならないのですが、どうしたもんか…
まぁ、あまり考えずにサラッと済まそう。
現場『秘密の花園』に到着すると、いつもの通り水は濁っていた。
現場で確認するまでもなく、途中いくつか通り過ぎる橋から運河を眺めればそれは分かるんだけど、やはり現場で目の当たりにするとゲンナリする。
今日はまた一段とナイスな濁り色になってくれちゃって…
「いったい、いつになったら濁りとれんだよ!」小言を言っても始まらないので、渋々釣りの準備をする。
前回はH2氏に恵んでもらったアオイソメで釣りをしたが、今日は来る途中でちゃんと買ってきた。
う〜ん、こんなにあっても使い切れないけど…
イソメはいつも地元の釣具屋さんで買うことにしてる。
誰もが知ってる某有名釣具チェーン店のイソメは、細くて短いくせに結構なお値段するから買わなくなった。
夏ハゼ釣りならそんなイソメでもいいんだけど、穴釣りとなるとハゼも巨大化してくるから、イソメもボリュームがあったほうが喰いが良い。
イソメは垂らしを4〜5cmくらいにして使うから、当然イソメをブッち切ることになるので、とりあえず使う分の3本ほどエサ箱に移し替える。
イソメは切るとブチュ!って臭くて赤キモい体液が出ますよね。
まぁ、その体液のニオイで魚をおびき寄せるのですが、その体液には毒が含まれている事はよく知られています。
この毒はネライストキシンといって、イソメから発見された殺虫成分で、実際に殺虫剤にも使われています。
ブッち切ったアオイソメを他のイソメと一緒に入れておくと、他のイソメがすぐに弱々しくなるのはこの毒成分のせいなんです。
なので、切ったイソメは出来る限り他のイソメと分けておきましょう。
キモい体液が出ている切り口にハリを刺し通しにして準備完了。
第一投!と思うが、いかんせん狙うべき穴が全く見えない。
本当に一番手前の一列しか穴が見えないのだ!
そこしか穴がないもんだからそこでやるしかないのだが、今日はまた一段と酷いな…
とにかく適当な穴に落としてみる。
すぐにマハゼのアタリが!!っということは全くなく、何の音沙汰もない。
そもそも深さ50cm以上の頃合いの穴すら見つからないのだ。
今日は大潮で、しかもオッサンがチンタラやって来てグズグズと釣りの準備をしてたもんだから潮がかなり低くなっている。
ハゼ穴の攻め方も釣り人によってそれぞれなんだけど、オッサンはシラミ潰し派で目に付く穴という穴にエサを投入してゆく。
ほとんどが程よい頃合いの深さの穴でハゼが釣れるんだけど、それでも「こんな浅いところで釣れるんだ!」ということも無きにしもあらずなので、一応浅くても希望は捨てないことにしてる。
このようなシラミ潰しのローラー作戦の甲斐なく、全く何の生命反応も感じられない。
暇なもんで、空を見上げるとすぐ近くにANAの飛行機が飛んでゆくのが見える。
空にも穴=ANAがあるんだな…っと、どうでもいい事に感動する現実逃避のオッサン。
大潮なのでみるみる内に潮が引いてゆき、頃合いの穴すら見つけられなくなってきた。
「もうダメだ!」と移動を決断。
自転車で数十秒ほど移動する。
こちらは全体的に深くなっているので、潮が引いた時はまだ希望はあるかも知れないポイント。
やってくるとH氏がいた。
当然ながらH氏も渋いらしい。
オッサンとH氏は、お互いを相憐れみながら釣れないハゼ釣りを続ける。
こういう時は痛みを分かち合う仲間がいると安心するものだ!、な〜んて思ってたらH氏が裏切ってハゼを釣りやがった。
うげ!マズイぞ!!このままではボウズを喰らうぞ!
いきなり焦り始めるオッサン。
するとオッサンにも待望のマハゼのアタリが!
何の抵抗もなく上がってきたのは12cm程のちっちゃなマハゼ。
穴釣りで釣り上げるサイズではないが、この状態でそんな事は言ってられん!
サイズはどうであれ、一匹は一匹じゃい!
恥も外聞もないのである。
釣れりゃ〜いいんじゃ!釣れりゃ〜
とにかくボウズ逃れでひと安心のオッサン。
その後も相変わらず何の音沙汰なく納竿。
2時間ほどで一匹と暇つぶしにはなったが、釣りとは呼べない時間を過ごしたオッサン。
夏ハゼなら良い型じゃん!だが穴釣りではミジンコサイズ
しっかしこの水の濁り、なんとかならんかな?
遠方からはるばるようこそ!